槍ヶ岳山荘最終営業日
- GPS
- 16:24
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 2,291m
- 下り
- 2,289m
コースタイム
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 10:19
天候 | 1日目: 晴のち曇 2日目: 曇のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
連休後半はメンバーが入れ替わって冬が近づく槍ヶ岳へ。
2人とも飛騨沢は初めて。
午後の天候悪化に備えて3時半に新穂高を出発。滝谷の手前で明るくなる。
もうすぐ撤去される橋を渡る。ブドウ谷は夏の集中豪雨で崩壊していた。
雪のない槍平で休憩してから上部へ。千丈乗越分岐で冬装備に換装する。チェーンスパイクで槍ヶ岳山荘まで登れた。
まだ晴れていたので予定どおり山頂に向かう。雪は残っていて装備に悩む所だが鎖も出ていて慎重に歩けばチェーンスパイクでも問題なかった。
山頂はやや曇り気味ではあったが視界に問題はなく、風もなくて快適だった。
槍ヶ岳山荘は最終営業日で小屋閉めの準備が進んでいた。そのせいか夕食はてんこもりでおかずもお代わり自由。
翌朝は予想に反して晴れ間も出た。下りは雪がある所はさくさく降りて、雪がなくなれば靴を履き替え順調に降りた。天気も思ったより悪くなく久々の楽しめた2日間だった。
北アルプスの山に登ると必ず見える槍ヶ岳。
いつか登ってみたいと思っていましたが、本格的な冬が来る前のラストチャンス(槍ヶ岳山荘今シーズン最終営業日)に登ることができました。
槍の穂先はさすがに緊張しましたが、長いハシゴを登りきった先には、360度の絶景が広がっていました。いつもただ眺めるだけだった槍ヶ岳の山頂に立つことができて、感慨深かったです。
3000m級の山に登るのが久しぶりだったせいか、朝起きると高山病のような息苦しさと頭痛を感じて焦りました。ただ想像していたよりは寒くなくて(寒かったですが)、風も強くなく、雨や雪に降られずに無事登頂できて本当によかったです。
飛騨沢ルートはよく整備されていて、とても登りやすかったです。標高差の大きいルートだったので、秋山と冬山の両方を楽しめました。ウェアリングは両方に対応する必要があり難しかったです。
今回は槍ヶ岳山荘の最終営業日でお土産品もすでに下山していたようなので、次は賑わっている時期にも来てみたくなりました。
◆登山道について
おーいーしーさんに先導頂き危なげ無く歩けました
チビ沢・南沢は水ナシ、滝谷の渡渉部は11/6以降橋撤去となっておりセーフ、千丈乗越分岐を超えて2,600m付近から雪があったものの凍結はしていなかったのでチェーンスパイクで安定して通過、と天候要素にも助けられました
気温は低めでしたが1週間ほど晴れが続いた後の晩秋的な良コンディションだったのだと思います
◆ドコモの電波について
今回の登山前から夏山シーズン終了後のスマホ電波状況、特にドコモの状況が気になっていました
常念小屋に設置されたドコモ基地局が11/3で終了しており、北アルプス南部地区のドコモ電波は不通とアナウンスされている状況です(参考: https://twitter.com/shimikengo0210/status/1719888317339377770 )
今回は実際に基地局データを拾いつつ歩いてみました
新穂高からスタートしてしばらくは新穂高温泉に設置された基地局(MCC: 440 MNC: 10 LAC: 16455 CID: 73993728)を拾いますが、白出沢出合まで持たず谷陰に隠れて圏外になります
滝谷の「電波あります。」看板箇所は確かにピンポイントで通信できますが、基地局詳細は分かりませんでした(MCC: 440 MNC: 10 LAC: 16455 CID: 73942033、OpenCellidに該当なし)
ひょっとすると滝谷渡渉部のライブカメラ用にフェムトセルを置いているのかもしれません
槍ヶ岳山荘はドコモエリアで、安定して通信できます
そしてここが問題の箇所で、槍ヶ岳山荘内の掲示にも「常念にアンテナあり」と書かれていますが前述の通り今年の当該アンテナ運用は終了しているため電波の出所が気になります
調べたところ、接続相手は乗鞍岳設置の基地局でした(MCC: 440 MNC: 10 LAC: 5920 CID: 44477698)
基地局までの距離は実に約25kmありますが確かに下山中も乗鞍岳が視界にあるうちは安定して通信出来たので冬の生命線はこの基地局で間違いなさそうです
なお記録に残っていた最も遠い基地局は86km離れた軽井沢のBand 1(MCC: 440 MNC: 10 LAC: 5898 CID: 47112962)でした
地理院地図で地形断面を取ってみると確かに軽井沢の標高約936m地点から槍ヶ岳山荘の標高約3,080m地点まで横通岳をかすめてギリギリ見通しが効くようですが、これはさすがにビーコンが一瞬届いた程度でハンドシェイクもできていないでしょう
ちなみに今回バックアップとして持っていったau回線はデータ通信が途切れながらもSMSは受け取れる、というタイミングがありました
こちらも今年夏から乗鞍岳畳平バスターミナルでStarlinkによる山岳地帯の電波エリア化をスタートしているので、以前にも増して利用可能な場所が生まれているかもしれません
このように、夏と冬の隙間を比較的安全に堪能できた充実の山行でした
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