伊那山地・中山協議所から上の森コース経由で戸倉山(伊那富士)
- GPS
- 03:50
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 874m
- 下り
- 877m
コースタイム
- 山行
- 3:21
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 3:49
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
キャラメルハウス(自宅)から中山協議所まで、安房トンネル─境峠─権兵衛トンネル─火山峠経由で約192 km。 帰りは、火山峠─善知鳥峠─塩尻I.C.─ 塩尻北I.C.─安房トンネル経由で約214 km。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
しっかり整備されてて歩き易い(時節柄、枯れ葉が多いのはしょうがない)。 |
その他周辺情報 | 三峰川サイクリングジョギングロードでジョギング4 km(苦笑)。 鹿児島ラーメン桜島広丘吉田店で、味噌チャーシューメン喰った(\1210)。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
シェラフ
携帯トイレ
折り畳み傘
|
---|
感想
信州百名山にその名を連ね「伊那富士」との異名を持つ名峰・伊那の戸倉山登頂は、信州大在籍時からの懸案のひとつだった。しかし、信大時代には情報が少なく、どこから登ればいいかすら分からなかったため、登りに行くことは無かった。ネットの時代になった今、簡単に情報が手に入る。2021年12月4日にGLIM SPANKYの松本公演を観に行くついでに龍東遊歩道経由で戸倉山の登頂を計画してたけど、距離が長くて時間がかかるうえ、天気もイマイチなので諦め、木曽福島の城山に行った(苦笑…https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3805716.html)。先週登った鉾ヶ岳─権現岳縦走(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6145899.html) が意外にキツかったので、今回は軽めの山歩きにしたかったことから、龍東遊歩道からではなく駒ヶ根観光協会が提供してるマップ(http://www.kankou-komagane.com/downlord/pdf/torekking7.pdf)の情報を元に、上の森コースで上り、キャンプ場コースで下って変化を付けた山行を企画。決行日は天気予報的には11月11日の土曜日のほうがよかったんだろうけど、今シーズン一番の寒波の到来に安房トンネル越えに不安があり、タイヤ交換の都合から11月12日日曜日になった。強風が見込まれたため、『てんくら』のランクは『C』(苦笑)。
朝3時半に起床し、『キャラメルハウス』(自宅)を4時にクルマで出発。路面凍結が心配されたけど、平湯の温度表示は2℃。安房トンネルを抜け、奈川渡ダムから境峠を越え木曽路に入り、権兵衛トンネルで伊那谷へ。国道361号の中央区交叉点まではこの夏に仙流荘に向かった時(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5649627.html)と同じ経路。中央区交叉点からは、県道18号で火山峠を越えて駒ヶ根市に入り、新宮川岸交叉点で県道49号へ。この道はTJARの市野瀬までのロード区間に該当。中沢峠まで行くことなく、県道210号に入り、事前に調査してた中沢協議所に駐車。元中澤小学校東分校の跡地という中沢協議所は、学校跡地らしくブランコや滑り台といった遊具がそのままになっている。
7:43に中沢協議所を出発。クルマで来た道を戻る形で、戸倉山キャンプ場の案内図のある三叉路へ移動。この交叉点には、バス待合所の廃墟が放置されてる。キャンプ場へは向かわずに、上の森コースの登山口を目指して車道を上る。民家が点在してるけど、あまり現役感の無い建屋もちらほら。そりゃあ、バス停もああなるわな…。キャンプ場とキャンプ場受付の分岐ではキャンプ場受付のほうを選びなおも上ってくと、次の分岐でようやく上の森コースの案内が登場。すぐに、登山口を示す巨大な案内標識がお出迎え。1990年頃に甲武信ヶ岳頂上にあった標識を想い起こさせる巨大さ(苦笑)。標識に従い、登山コースに入る。最初のうちは車道の幅があり、クルマがどうなってもいいのであれば、入れるとこまで入るといいのもアリかも…(苦笑)。防獣ネットを開け閉めした先も車道幅は続き、道が右側の尾根に上り始める箇所にお誂え向きな駐車スペースがある。ツワモノのクルマも、ここが限界。フツウの登山道となり、時節柄落ち葉が積もった上をひたすら上る。電光型に道が切られてるけど、方向転換する箇所には大概サインがあるので、見落とさなければ大丈夫。スギの植林帯は落ち葉が無いので歩き易かったけど、長くは続かない。植林帯の終わり頃に「2合目」の標識があった。再び落ち葉を踏み締めながらの歩きとなり、ひと登りで左に大きく方向転換する場所に出る。最初はキャンプ場コースと合流したか!?…と勘違いしたけど、そんなに甘くない(苦笑)。水呑み場の大きな標識につられてそちらに向かう。標識に偽りなく、一段下がった沢状地形に水がチョロチョロ流れてた。時節柄特に水を欲する状態でもないのでそのままスルー。伊那百名山の会が設置したミツバツゝジ保護区の看板をみて、「伊那百名山の会」とは「伊那百名山というものを選定した会」なのか「百名山を登る伊那の人たちの会」のどちらだろう?…と、気になった(苦笑)。そうこうしてるうちに中沢協議所を出発して1時間あまりが経過し、ようやくキャンプ場コースとの合流点がみえてきた。中沢協議所からちょうど70分で合流点に到着したけど、その直前にソロの青年が通過してった。天候的に他のハイカーと逢わないかも…と懸念してたけど、さすが信州百名山! 合流点で休憩中に女性ソロも通過。
合流点で休憩し、魚肉ソーセージを喰う。通常休憩は10分間取ることにしてるけど、あまりに寒すぎて5分で切り上げて、頂上へ向かう。合流点を出発してすぐに「5合目」の標識。まだ、半分も歩いてないのか!?…と、軽くショックを受けたけど、標高差を考えるとそんなに時間もかからず頂上に着くことは明らかなので、気を取り直す。5合目を過ぎると「水」とペイントされた木が現れる。こんな尾根上に水場?…と不審に思ったけど、さっき通過してきた水呑み場や沢コースの水源地になるから、無闇に立ち入るな! 汚すな!ってことなんだろう。6合目を過ぎると「みはらしの丘」の標識とベンチのある展望地に到着。駒ヶ根市街や中央アルプスの峰々が見渡せる絶好の展望台なんだろうけど、雲で中央アルプスの展望はナシ…。みはらしの丘からすぐに沢コースの分岐に出て、「猿の松」や「天狗伝説の岩」など由緒ありそうなポイントが続く。7合目を過ぎると、あずまやに到着。すぐ横に水場があるけど、凍結防止のためパイプを外したのか、水は出ていない…。高度が上がってくと、「てんくら」が『C』ランクを下した原因の風が強くなってきたけど、樹林帯のなかなのでそんなに気にはならなかった。8合目、9合目を過ぎ、9:41に戸倉山西峰に到着。中央・北アルプス連峰と南アルプス連峰の展望図が設置されてるけど、案内されてる山のなかでマトモにみえたのは、南アの双児山だけ…。北側には龍東遊歩道のトレイルがある。みるからに急坂で、実際歩くとなると苦労しそう…(汗)。東峰への下り口に居ると、後ろから登山者がひとり。全く存在に気付いてなかった! その登山者には先に行ってもらい、ゆっくりと鞍部に下りる。西峰を降りてすぐに避難小屋があり、上り返すと十蔵薬師如来が鎮座する東峰に9:47に到着。頂上にはこれまでみかけた3人の登山者が居たけど、次々とみんな下りにかかってしまい、頂上は私だけになった。
天気は回復基調かと思ってたけど、鋸岳がみえる程度で、甲斐駒のアタマは雲のなか。仙丈に至っては雲のなかにスッポリ。権兵衛トンネルを抜けて伊那市街への急坂をクルマで下ってる時のほうが展望は良かった(苦笑)。北のほうも守屋山くらいだし、八ヶ岳方面も蓼科の山腹らしきモノがみえる程度だった。東峰に10分居て、腰を据えた休憩取得のため避難小屋に移動。避難小屋には土間がなく、土足厳禁。靴を脱ぐのがメンドーなので小屋の入口に腰掛け、足を外に投げ出す形で休憩し、五目いなりとブルボンのビスケット『チョコ&コーヒー』喰った。
小屋を10:10に出発し、下山にかかる。西峰に戻り、来た道を戻る時に目に留まったのが「此の道を約3K500Mくだると中山下田バス停につきます」という案内標識。中山下田バス停って、登山開始時にみかけたあの廃墟? 帰宅後に調べたところ、駒ヶ根市のコミュニティーバス「こまちゃんバス」は2013年に廃止になってるそうなので、この標識を信じて下田バス停まで降りて来た登山者が居たとしたら、バスが無くて卒倒するだろうな。そこまで調査不足なひとは居ないだろうケド(苦笑)。あずまや付近でシルバーエイジの御夫婦と思しきペアとすれ違ったので、この日みかけた登山者は計5人。上の森コース分岐点までは往路を戻り、分岐点からはそのままキャンプ場へ下りる。この道、キャンプ場に寝泊まりする層を意識してか、とても歩き易い。気持ちよくグングン歩いて行ける。あまりにも気分がよく、ついついドリフターズの“ヒゲのテーマ”の鼻歌混じりに歩いてしまった(笑)。堰堤の目の前の登山道の入り口に下り立つと、すぐにキャンプ場の一角に出た。冬季にはトイレを使用禁止にするところも多いけど、ここのキャンプ場のトイレはまた生きてた。トイレで用を足してた時が11:10頃だったから、避難小屋から1時間でキャンプ場まで下山したことになる。キャンプ場は無人だけど、クルマが2台駐まってた。
多くの登山者はキャンプ場がゴールになるのかもしれないけど、私の場合はまだまだ続きがある。といっても、残りの行程全部が車道歩き(苦笑)。送電線に沿いながら車道を往くと、最初のうちは作業小屋か廃屋だけだったのが、現役の住宅をみるようになる。11:32に元の中山協議所に到着。
時節柄、落ち葉が多くて歩きづらいのは仕方ないとして、よく整備されてるため、歩いてても気分がよかった。今度はもっと天気がイイ時に来てみたいものです。
いいねした人