蕨山 さわらびの湯からは遠かった・・・
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,790m
- 下り
- 1,773m
コースタイム
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 11:00
天候 | 晴れのち曇り 時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません 棒ノ嶺から日向沢ノ峰までは、踏み跡が一部不明瞭のため注意が必要です 逆川乗越のあたりはオフロードバイクで楽しむ人に有名なようで、登山者がいてもバイクが横を平気で通過して行きます |
写真
感想
さわらびの湯から蕨山へ登りました。
…が、最近奥武蔵にハマッているkenboさんが計画したのは、棒ノ嶺から日向沢ノ峰を経て蕨山へ至るという、ぐる〜っと名栗湖を一周する20km超えのハードなコース!
まさかの2週続けてのロングコースに、ヘタレな私にしてはかなり頑張りました…
先週と同じ早起きをして、5時過ぎにさわらびの湯の登山者用駐車場に到着しましたが、意外なことに駐車場に停まっている車は1台もありません。
まさかの1番乗り…気合入りすぎです!
午後から天気が崩れるとの予報でしたが、まだ青空も見える早朝の爽やかな空気の中、白谷沢から棒ノ嶺へ登ります。
白谷沢コースは、沢を遡ったり簡単な鎖場があったり、変化に富んでいて棒ノ嶺に登るならオススメのコースです。
権次入峠までは少し急な登りですが、山頂は広く見晴最高なので、奥武蔵でも人気の山ですね。
山頂の桜の木はまだ蕾。GWあたりが見ごろでしょうか?
普通ならここでゆっくりして行きたいところですが、今日はここからが本番なので、少し休憩して出発します。
棒ノ嶺から日向沢ノ峰へ向かう道は、踏み跡も少なく所々道が不明瞭な所もあるので要注意です。
「まだまだ先は長いね〜」なんて話しながら歩いていると、うっかり巻道を見失ってやせ尾根を登ってしまい、「あれ?どこから降りるの?」みたいなことになってしまいます。
それと、日向沢ノ峰まではアップダウンが結構あって、転げ落ちそうな激下りや崖のような急登が何度か続いて結構つらかったです。
(kenboさんは先週の武甲山より楽だと言っていましたが。)
エネルギー消費もハンパなく、行動食を食べたのにすぐにお腹がぐーぐー。
「頂上に着いたらお昼ご飯にするからがんばれー!」とスパルタなkenboさんに励まされながら、なんとか日向沢ノ峰に到着。
冬に川苔山に登った時にkenboさんが行きたいと言っていましたが、雪が降ってきたことを理由に私が却下した山です。
何か月かぶりに目標を達成できてご満悦のkenboさん。
一方私は「日向沢ノ峰」という名前を聞いたこともなかったので、てっきり奥多摩かどこかの山だと思っていました。
ところが頂上の看板には「飯能市最高峰」と書いてあってビックリ!
飯能市に住んでいたこともあったのにまったく知りませんでした。
頂上は狭いので、少し下った広い場所でお昼ご飯を食べていると、川苔山方面や蕎麦粒山方面から縦走してくる人もいて、意外とにぎやかな山なんだなぁと思いました。
ここでやっと今日の行程の半分くらいでしょうか?
目的地の蕨山はまだまだ遠いので、あまりゆっくりせずに出発します。
有馬峠までしばらくは林道歩き。
その後登山道に復帰しますが、ここの登り口が見つけづらいです。
有馬峠の標識から20mくらい下った左側に色あせたピンクのリボンがあるので、そこから登ります。
が、踏み跡が不明瞭なので、私たちは崖を無理やり直登してしまい、かなり怖い思いをしました…
階段の残骸のようなものがあって、そちらから回り込むように登るのが正解だったようです。
有馬峠から有馬山まではいくつかピークを越えて行きますが、そのピークごとに「有馬の次郎長」とか「有馬の小政」とか手作りの看板が付いています。
全部で七峰あるそうですが、誰かが勝手に名づけたんでしょうか?
「蕨山まで遠い〜!」と少々うんざりしながら歩き続け、やっと本日の目標である蕨山の展望台へ到着。
天気予報通り雨がパラついていて曇っていましたが、先週歩いた武川岳〜大持山〜武甲山や、秋に歩いた伊豆ヶ岳〜子の権現など奥武蔵の山々がよく見えました。
奥武蔵でも人気の蕨山ですが、今日は時間も時間だし天気もよろしくないので、展望台には私たち以外誰もいませんでした。
「ここまで来ればあともうちょっと!」気合を入れ直して金毘羅尾根を下山します。
しかしさわらびの湯バス停まで6.2km…まだまだ簡単には行きません。
名栗湖がだんだん近づいて来るのを見ながら、口数も少なくテンション低めでもくもくと歩き、やっとのことで金毘羅神社跡に到着。
ここまでくればさわらびの湯の営業時間に間に合いそうなので、ちょっと心に余裕も出てきます。
歩き続けて10時間ちょっと…ゴールのさわらびの湯が見えた時は、「人って結構歩けるものだなぁ」としみじみと思いました。
2週続けてのロングコース登山、かな〜り疲れましたが、それなりの自信にもなりました。
kenboさんはいつか奥武蔵最強のドMコースを歩きたいと言っていますが、どうなることやら…
山デビューする前に道具をひと通り揃えていた時、I○Iスポーツの店員さんにオススメの山を聞いてみると、蕨山(名郷スタート)との回答をいただきました。それ以来、いつか登ってみたいと考えてはいましたが、他の山を優先してしまい、結局登ることはありませんでした。
また、川苔山に登った際に日向沢ノ峰まで行こうと計画しても、諸事情ゆえに断念することが2回。
そこで、夏山シーズンに向けたトレーニングを兼ねて、蕨山と日向沢ノ峰を踏むことができる、さわらびの湯からのぐるっと周回ルートを計画したのでした。
今回も長丁場になることが予想されるので、早めに自宅を出発。さわらびの湯駐車場に到着すると車は1台も停まっておらず、シ〜ンと静まり返っています。棒ノ嶺は人気があるため、早朝爽やかハイクを楽しんでいる方がいらっしゃると思っていたので、まさかの1番乗りには思わず笑ってしまいました。
棒ノ嶺までは1度歩いたことがあるから安心していると、あれ?こんなに急だったかな?という感じの場所もあり、気を引き締めます。それでも、白谷沢ルートは歩き易い上に緑が多く、誰も歩いていなくて静かで、癒されました。
途中にある岩茸石は、裏側から登ることができます。前回は混みあっていて諦めましたが、今回は貸切状態。なかなかの高度感でした。
権次入峠のあたりから私たちに追いついてこられた3名と、ほぼ同時に棒ノ嶺に到着。霞んでいたものの、谷川岳方面等はそこそこ見えました。
さて、ここからが本番です。6.0km先にある日向沢ノ峰の手前が急登であるとの情報を得ていましたが、どのような感じなのだろう?
棒ノ嶺から先の道は、巻くのかどうかわからない部分があったりと、これまでとは違って一部不明瞭でした。加えて、地図上にない山を含めてその山頂ごとに結構急なアップダウンを繰り返します。先週登った武甲山よりは楽だな…と感じながら歩いていましたが、kazuruさんは辛そうでした。
最後の急登に差しかかかるあたりから、「お腹空いた〜。シャリバテで歩けない」としきりに繰り返すkazuruさんに「ここを登り終えたら休憩にしましょう」と励ましながら進んで登り終えると、川苔山や蕎麦粒山につながる広い道に出ました。そして、川苔山方面に1分弱進んで日向沢ノ峰に到着。ここは飯能市の最高峰だったのですね。てっきり東京都だと思っていました。
3度目の正直で来ることができたにも拘らず、先が長いのでのんびりしていはいられません。天気が崩れる予報であったこともあり、雨が降り出す前にできるだけ距離を稼いでおきたかったので、少し下った分岐で昼食をとり、目的地の蕨山を目指します。
蕎麦粒山方面に200mほど進むと右折する場所があり、ここから下ります。このあたりから雨がパラパラと降り出しては上がる、が繰り返されます。地図上の仁田山手前で林道に合流し、今日のスタートとゴールである有間ダムを眺めながら、有間峠までてくてくと歩きます。遠くの方でブォ〜ンというチェーンソーのような音が聞こえ出し、林業が盛んでのどかだなぁと思う一方で、途中に不法投棄されている場所が目に入って悲しくなりました。
林道への復帰の場所がわかりにくいとされている有間峠に到着すると、左右どちらに進めばよいのかわかりません。その時、左から車がやってきて「この先は通行止めだった」とのことでしたので、私たちは右に進むことにしました。
20m程度歩くと、かすれたペンキ文字と朽ち果てた階段が見えたので、ここから復帰するのかな?と周囲を見渡します。朽ち果てた階段とは違う方向に踏み跡があったので、そちらに進むと、ちょっとした崖のようになってしまい、下るに下れない、無理矢理登った方が早い状況となってしまいました。kazuruさんにブーブー文句を言われながら、何とか復帰。
ここから先は、小刻みなアップダウンを繰り返します。有間山稜ピーク点であるタタラノ頭に到着すると、標識に有間の次郎長と書いてあります。何だこりゃ?と思って先に進むと、有馬の小政、有間の大五郎、有間の石松、有間半次郎、有間仙右衛門、そして橋小屋ノ頭に有馬の大政と書いてあります。ここでタタラノ頭から橋小屋ノ頭までのピーク7峰に名前を付けたことを知りました。
蕨山が真正面に見えてきて、少し安心。遠くで聞こえていたブォ〜ンという音がだんだん近づいてきて、この近くで木を伐採しているのかな。とにかく進みましょう。
逆川乗越目指して下って行くと、人の笑い声が聞こえます。仲良く木を伐採しているのだなぁと感心していると、1台のオフロードバイクが山を登ってきます。木の枝等でひっかかると、回転数を上げてさらに登ってくるので、道はまるで耕運機で耕されたようになってしまっています。
ブォ〜ンという音の正体は、オフロードバイクだったのか…。
登山をするにあたり、山を歩くことで山を傷つけていることは百も承知。あまり他人のことを言える立場ではありませんが、これは酷い。なんだか悲しくなってしまいました。
そして、本日の目的地である蕨山に到着。先週歩いた武川岳から大持山が見え、妻坂峠からの急登も確認できました。結構人気がると思っていましたが、時間が遅いせいか私たち以外は誰もおらず、贅沢なひと時でした。
さわらびの湯まであと6.2kmあるけれど、下山のみ…と簡単に考えていましたが、結構急な箇所もあり、面倒な道が続きます。金毘羅山を巻くことができましたが、「軽い登り」と書いてあったので進むと、急な下りが待っています。注意しましょう。
金毘羅神社跡に到着し、あともう少し。まだ残っている鳥居を潜れば、旧参道だから歩きやすくなるかな?と淡い期待を抱いていましたが、そう甘くはありません。参拝するためにわざわざ歩きたくはない道、といったところでしょうか。
それでも黙々と歩き、さわらびの湯に到着。無事ゴールとなりました。
今回は、日向沢ノ峰に寄ることとトレーニングを兼ねてこのルートを選択しましたが、蕨山に登るなら、やはり名郷をスタートもしくはゴールにするのが無難だと思いました。
前回、今回と身体に負荷をかけたことで、登山用の筋肉が刺激されたことを実感できました。あと何度か身体に負荷をかければ、問題なくお泊りセットを背負えるかな?
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