【早蕨作戦】二子山〜焼山〜武川岳〜蕨山【丁45.3】
- GPS
- 07:44
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,982m
- 下り
- 2,027m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:さわらびの湯バス停 |
コース状況/ 危険箇所等 |
急登、急降下、急登、急登、急降下 |
その他周辺情報 | さわらびの湯 800円 15時過ぎから激混み 周辺に飲食店等 |
写真
感想
気温も上がってきて鈍っていた体を動かす時が来た。とりあえず、1000m級も入れて行こうか、と奥多摩での作戦行動を考えていたのだが、鼻と咽喉に変調を来たしているのと、前夜飲み会があったことから、予定を奥武蔵に変更する。
軽めに済まそうという気持ちがあったのだが、一旦下山してからまた登山するなど、振り返ってみれば全然軽くなかった。
【二子山〜焼山】
二子山は昨年雪中行軍で大変苦戦した山域だが、雪も無ければ歩きやすかろうと思っていた。しかしながら雪は消えても急登は残っている。この雌岳・雄岳及び焼山の急登は結構堪えたが、ここを耐え切った後は急登にも体が慣れてしまった。
展望は特に焼山からが良い。武甲山から北側の奥武蔵グリーンラインに列する山々を見ることができる。ただ、今回は空が白んで両神山等ある程度の距離以上離れている山々は見ることができなかった。春夏はそれもやむを得ない。
【武川岳〜名郷】
武川岳へは日の射しこむ稜線歩き。アップダウンはあるものの既に標高800mくらいまで上がってきているので、200mの範囲内でのアップダウンだ。丹沢の犬越路のようにズーンと下ってドーンと上るようなところも無いので、アップダウンと言うよりアップフラットと言った方が良い。
さて、武川岳まで来たのは良いものの、目的地であるさわらびの湯までどのルートでアプローチするかについては絞込みができていなかったので休みながら行く先を検討する。山伏峠から伊豆ヶ岳に上がって子ノ権現経由で向うか、はたまた妻坂峠から大持山周りで行くか。いろいろと考えたが、未踏のルートを新規開拓することを優先したいこと、名郷に降りた後に蕨山へ抜ける道があることから天狗岩ルートを取ることとした。
前武川岳の分岐で「上級者向け」とある天狗岩ルートへ。この「○○向け」という難易度表記は書く側も読む側も注意をもって捉えないといけない。というのは難易度については客観的かつ共通の基準が無いように思うし、また書く側、読む側の主観に多分に左右されるからである。
岩場だということのみをもって上級者向けと称すれば、人によっては「なぁ〜んだ。上級者コースといってもこの程度か。」と思って、その意識を他の山に行っても引きずるだろう。
また、単に「上級者向け」とある場合に普通の道とどちらを選ぶだろうか。そこそこ体力があって血気盛んであれば、大抵はせっかくだからと「上級者向け」を選ぶのではないか。
このように曖昧な表現はかえって蛮勇の徒を招き入れるおそれがある。警告や注意書きは「道迷い多し」「落石あり」「滑落注意」などと個別具体的に記した方がよいだろう。或いは、交番みたいに「昨年度の死者・負傷者・行方不明者」を掲示すれば危険の内訳詳細を理解しない人にも効果的だろう。
まあ、どんな道であれ、普段生活している所とは違うわけだから、ある程度の緊張感を持って歩くのが基本と思う。
ということを考えながら歩いていると天狗岩の頂上である。昔は見晴らしが良かったのだろうが今では木の枝が伸びてしまっている。「ここが上級者向けかあ」と下っていくと、確かに急勾配ではあるものの、急傾斜をつづら折りに下っているだけのようにも感じた。擦れ違った人達は上るのが大変そうだったが。
「どこが上級者向けやねん」と思ったところで天狗岩下の男坂/女坂分岐を示す標識。私が下ってきたのは女坂だった。急な傾斜を登り返す気も起きず、岩の連続する男坂は体験することなく終わった。次来る時にやろう。
ちなみに下っている途中に何人かと擦れ違ったが、男坂の方では人の気配がしなかった。
【名郷〜蕨山】
そうこうするうちに名郷へ降りる。ちょうどバスが来たのでここで終わろうと思えば終われたのだが、蕨山経由さわらびの湯行きは規定路線。公衆トイレで用を足した後、無断駐車したらしく警察に詰められている車を横目に蕨山を出発する。
山行は楽しくありたい。確かに蕨山への登りは3〜4kmで600mを上がる結構な道のりである。しかし、そんなことをいちいち考えていたら山行は苦行にしかならない。そのため、あとどのくらいで着くとか、高度があと何mだとか、そういうことは極力考えないようにしている。目の前の一歩一歩を大事に歩けば、いつかは稜線に達している。
そして意識を内の苦しみから解き放って外へ向ければ、沢音がする。鳥の鳴き声が聞こえる。苔が生し、花が咲いている。風がそよぎ、草木が香る。これで結構気が紛れる。
山頂は二十人くらいのハイカーで大変賑わっている。かつての展望峰も展望が木々に遮られるようになってきた。しかし、これもまた自然なり。
一旦降りかけたが、そういえば本来の山頂を踏んでいなかったと戻って、静かな樹林体内の山頂を踏んでから下りる。山頂直下の急傾斜に思わず苦笑い。
その後は傾斜が緩やかになった金比羅尾根を張り出す木の根に爪先を何度もぶつけながら下山、さわらびの湯に到る。
さわらびの湯着は1430時頃で、「混雑が予想されます」としきりにアナウンスしている段階でもう混んでいるように思えたが、1時間後に出る時には入口がさらに混雑していた。昔はこんなに混んでいなかったが。飯能が舞台のアニメ『ヤマノススメ』の影響かしら。それのTシャツ着ている人もいたし。
今回は、いろいろとタイミング良く事が進み、選挙の投票締め切りにも十分間に合った。まことにありがたし。また、今回の山行は本格的山行シーズンの先駆けでもある。今後、関東近郊を中心にさらに研鑽を積んでいきたい。
〜おしまい〜
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