記録ID: 623047
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積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
雪山から日本海へ 残雪期の栂海新道(栂池〜白馬岳〜親不知)
2015年04月26日(日) ~
2015年04月28日(火)
体力度
9
2~3泊以上が適当
- GPS
- 53:24
- 距離
- 42.1km
- 登り
- 2,968m
- 下り
- 4,793m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 9:28
距離 10.9km
登り 1,296m
下り 727m
2日目
- 山行
- 10:26
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 10:47
距離 17.2km
登り 975m
下り 1,818m
3日目
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 9:50
距離 14.0km
登り 701m
下り 2,239m
休憩は適宜とってます
天候 | 概ね晴れ、1日目・2日目は稜線の風が強めでした |
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過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
https://www.alpico.co.jp/access/express/hakuba_shinjuku/ 親不知観光ホテルから親不知駅までは入浴+送迎で1500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■栂池ゴンドラ終点〜小蓮華稜線 BCの方々はこの積雪期限定のルートを使っているようです。栂池自然園から稜線に向かって直登します。最後のほうはかなり急な斜面になっています。雪はぐさぐさでステップは切りやすいものの、滑落には十分にご注意ください。 ■小蓮華岳〜三国境〜白馬岳 三国境までは雪道の稜線を歩いていきます。三国境付近は複雑な稜線となっているため、注意が必要です(私も間違えてしまいましたが…)。 三国境から白馬までは一部凍結気味の斜面があるため、アイゼンが必要でした。この稜線は風が強いので、低体温症にならないように防寒に注意。 ■三国境〜雪倉岳 鉢ヶ岳トラバースを除いて夏道です。今回は鉢ヶ岳はトラバースして抜けましたが、一部藪漕ぎもしています。尾根通しを歩いたほうが雪もなく、藪漕ぎもなく確実と思います。 雪倉岳の避難小屋は入り口に雪があるものの、部屋もトイレも使えます。避難小屋から雪倉岳も1箇所を除いて夏道です。 ■雪倉岳〜朝日岳〜吹き上げのコル 雪倉岳から赤男山手前のトラバースまで夏道です。この雪のトラバースにでるところでアイゼン装着。赤男山のトラバースからは夏道よりやや下側のコースを通り(そのほうが樹林帯にぶつからずに歩きやすいです)、小桜ヶ原に登り返しています。 朝日岳へは雪道をひたすらに登っていきます。山頂から吹き上げのコルまでは広い斜面を下ります。晴れていればわかりやすいですが、ガスがでると難しいかもしれません。 ■吹き上げのコル〜栂海山荘〜白鳥山(小屋) 吹き上げのコルからしばらく夏道の樹林帯を進みます。雪原にでたら照葉の池を避けるように緩やかに登っていきます。長栂山付近は地面が出ています。アヤメ平に降りるところが雪壁になっていますが、少し先に進むと緩やかなスロープになっているので、そこから下の台地に降りるようにすればOK。アヤメ平、黒岩平は特に目印のない広い雪原になっています。黒岩山を目指して歩いていくようになります。 黒岩山から先、白鳥山までは雪庇の尾根歩きです。夏道も出てくるものの、クラックや雪壁もあります。栂海山荘から夏道を下った先、白鳥山まではアイゼン・ピッケルが必要な箇所が何度か出てきます。 ■白鳥山〜金時坂〜坂田峠〜親不知 白鳥山からは広い雪原を尾根沿いに歩いていきます。時折夏道や赤いペンキマークが出てきます。シキ割付近は地形が複雑で難しいですが、ペンキマークは豊富です。シキ割の谷を越えたところから金時坂を一気に下りますが、夏道が出てくるところまではかなり急です。アイゼン・ピッケルでの下降となります。坂田峠はまだ除雪されていませんでした。坂田峠から二本松への下りまでは、まだしばらく残雪があります。新緑ハイキングができるコースですが、かなり熱いので水分・塩分の補給には十分にご注意ください。また、クマの糞も2箇所ほどありました。入道山をすぎてもなかなか下りに入らないので辛いです。。 <花> サワガニ山から先、カタクリ・イワウチワ・ショウジョウバカマ。下駒ヶ岳への登りにスミレ。坂田峠から先、タムシバ、椿?。 |
その他周辺情報 | 下山後のお風呂:親不知観光ホテル http://www.oyasirazu.net/ |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
ザック(Osprey Ariel 55/青)(1)
ザックカバー(青)(1)
ピッケル(1)
アイゼン(1)
チェーンスパイク(1)
ストック(2)
ツエルト(オレンジ)(1)
ピクニック用シート(1)
ペグ(4)
スコップ(青)(1)
ファーストエイドセット(1)
熊鈴(1)
ヘッドランプ(2)
予備電池(4)
細引き(1)
リペアシート(1)
化粧品(1)
シュラフ・シュラフカバー(青)(1)
ダウン(水色)(1)
着替え一式(2)
マット(1)
料理器具(コッヘルなど)(1)
ガス(2)
ライター(2)
食料・行動食(4)
ペットボトル(4)
プラティパス(2L)(1)
財布(1)
保険証(1)
地図(1)
帽子(1)
手袋(4)
サングラス(1)
ゲイター(1)
ビニール袋(3)
カメラ(赤)(1)
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感想
昨年秋に栂海新道を歩くにあたり、栂海新道開拓者の小野健さんの著書「栂海新道ものがたり その自然と人々」という本を読みました。栂海新道の開拓エピソードに加えて、度々出てくる美しい積雪期の写真に興味を持ちました。複雑な地形で難儀することを想定して、3泊4日で計画をしていましたが、先行トレースにだいぶ助けられ、2泊で歩くことができました。ありがとうございました。
技術的な難易度は低いと思いますが、長いコースのため体力が求められますし、ルートファインディングやどんどん気温が上がっていく中での体調管理が重要になると思いました。
また別の時期に来ようと思います。今度は黒岩平の花がみたいなぁ。
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