台湾玉山(主峰、前峰、西峰、東峰)
- GPS
- 18:55
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 2,449m
- 下り
- 2,456m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 8:52
天候 | 12/4 雨 12/5 曇り(キリ) |
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過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
飛行機
羽田空港 5:00→(TigerAir)→7:55 桃園国際空港 9:12 →(台湾鉄路)→ 9:32 高鉄桃園駅 9:43 →(台湾高鉄)→ 10:48 高鉄嘉義駅→(レンタカー)→ 14:10 塔塔加駐車場 塔塔加へのアクセスは ・レンタカー ・高鉄嘉義からバス(7329)もしくは台鉄嘉義からバス(7322)で阿里山 ・阿里山から1日1本だけ出るバス(6739)で上東埔下車 ・阿里山発の現地ツアーに参加 ・貸切チャーター(貸切車)で移動 などの方法があるようです。 乗り継ぎのことを考えると、途中で一泊せずに一気に行けるレンタカーを選びました。 最安はバスまたは台鉄で嘉義に移動してバスの乗り継ぎだと思います(混雑する曜日や時期の場合は、乗れるかどうかという問題はありますが)。 入園手続きや各種宿の手配についてはブログを参考にしてみてください。 https://www.yamareco.com/10th/?p=9252 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■玉山主峰へのメインルート よく整備されていて歩きやすい。 切り立っている場所があり、滑落・落石には注意。 ■前峰への往復: 大きな岩がゴロゴロとしている場所があり、道を間違えやすいので注意 赤テープに従っていけば問題なくいける ■西峰への往復: 排雲山荘から少し進んだところに岩場エリアがあります。 一部切り立ったところを通過するので、慎重に進む。 鎖がついていて岩場の経験がある人なら問題なく行けるはず。 ■東峰への往復: 東峰方面へ向かう最初の部分で道がはっきりしておらず、地図を見ながら慎重に進む必要あり。 赤テープや布、鎖を目印に進む。 明らかに崩れているエリアに来たら間違っているので地図を見て引き返します(1箇所右に降りるところをまっすぐトラバースして間違えました) ルートの最初と、最後の部分が鎖場になっています。 山頂直下の鎖場はかなり垂直に登りますが、難易度的には剱岳ぐらいではないかと思います。岩場から体を離して足元を見ながら三点支持で登降できる人なら問題なく行けます。 一応チェーンスパイクを持っていきましたが、この時期はまだ雪がないようで、気温的にも降る気配はないです。 |
その他周辺情報 | 嘉義市で行った火鶏肉飯屋さん ・阿宏師火鶏肉飯 https://maps.app.goo.gl/WjyK8pjGzUfTcJTJ6 ・郭家鶏肉飯 https://maps.app.goo.gl/Z1VkPf3YuuoaYvuPA 民主火鶏肉飯というお店にも行こうとしたのですが、着いた時間には片付け中で閉まってました・・・。 お店は「ゾロの台湾グルメ」というYoutubeチャンネルで予習しましたw 見るだけでも楽しいのでぜひ。 https://youtu.be/Sgx4FYP-f5w |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
笛
計画書
ヘッドランプ
モバイルバッテリー
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
リップ
ロールペーパー
スマホ
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
チェーンスパイク
携帯トイレ
プラティパス
サーモス
シュラフ
マット
イヤホン
パスポート
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感想
ヤマレコアプリの海外対応のテストも兼ねて、台湾最高峰の玉山に登ってきました。
時系列で長いのですが、旅行&登山中に書き残したメモを残しておきます。
12/2 羽田泊
【前前泊】
ファーストキャビン羽田に宿泊。翌朝は5:00発の便です。
しかしチェックインのときに、宿がターミナル1で、出発がターミナル3であることに気づきました(気づくの遅い!)
調べてみるとターミナル間の歩行は困難で、AM3時だと無料のターミナル間の送迎バスも電車も止まっています。
「タクシーに乗ればいいや」と割り切って、お風呂に入って着替えた服を自宅に郵送しました。
翌日レンタカーが借りれなかったときにどうするかをネットで調べたりしていたら11時過ぎまで寝られず。2時過ぎに目が覚めてしまい、3時間弱しか寝れませんでした。
12/3 羽田→台北→嘉義→塔塔加
【飛行機移動】
AM3時前にチェックアウトしてホテルの人に移動手段を聞くと、やはり「タクシーしか移動できない」とのこと。
さらに普通はターミナルの外にも出れないらしく、タクシー会社への電話のあと、タクシーに乗るまでの付き添いまでやってもらいました。ありがたい。
タクシーは夜間の割り増し料金もあり1,900円でした。
空港はガラガラで、すぐチェックインも終わり搭乗ゲートには3時半には着きました。することもなくダラダラ待っていたら、機材の到着遅れで50分ほど遅れて搭乗開始になりました。
【新幹線移動】
この時点で、予約していた台湾の新幹線には絶対に乗れないことが確定。
「海外旅行で余裕のないスケジュール」やっちゃダメですね…
ギリギリ次の便に間に合うかも、と30分後の10:43発の新幹線に変更。
あとは空港に着いた時間でさらに変更しようと搭乗しました。
予定通り遅れて8:20ごろに桃園空港に着陸しました。
予約している新幹線に乗るには、Terminal1を9:12発の電車(MRT)に乗らないと間に合わない。「1時間近くあるし余裕で行けるかも」と期待をしながら進むと、今度は入国審査が長蛇の列。
審査窓口を通過したのは9時過ぎになってしまいました。
電車の発車時刻まであと10分ほど。「これはさすがに無理かも」と思いつつ、ダッシュで荷物をピックアップし、まっすぐTerminal1の駅へ。意外と距離も遠い。
駅についたら改札前のATMでクレカのキャッシングで現金をゲット。
そのお金をiPassのカードにチャージ。
ホームに降りて電車に乗ったら、すぐにドアが閉まって出発。
なんとか乗り継ぎに間に合いました。
高鉄桃園駅で下車し、チケットカウンターで予約番号とパスポートを見せてチケットをゲット。ちなみに予約した新幹線に乗り遅れた場合でも、自由席で乗車できるらしいです。
少し時間があったのでセブンイレブンでおにぎりと晩御飯のカップラーメンを購入しました。
【レンタカー移動】
高鉄嘉義駅に着くと、レンタカー屋さんに行って予約をしていることを伝えると手続きをしてくれました。
日本の免許証とJAFの翻訳、パスポートを提示してレンタカーを借りれました。
高鉄嘉義駅から塔塔加駐車場まで、車の運転は2時間半。
左ハンドル右車線はアメリカの生活で体験済みなので、気をつけて走れば問題ありませんでした。
街中は周りの運転が荒くて、スクーターも多く歩行者も適当に渡るのでとっても運転しにくいですが、片側2車線の左側を走っていればそこまで大変ではないです。
山道は一部狭いエリアもあります。日本の山道を走っていれば問題なく走れるはずです。
塔塔加には14時過ぎに到着
車は少し枠が残ってました。
【入園・入山手続き】
ビジターセンターに移動して、入園手続き。
予約番号とパスポートを見せて480元を支払うと、自分のスマホで許可証の写真を撮ってくれます。
ポリスステーションに行って、スマホで撮った写真を見せたあとに入山届の紙を書いて手続き完了。
翌日にビジターセンターでチェックインするように言われました(実際はビジターセンターの人が手続きしててくれたのでそのまま行ってもよかったようです)
【前泊】
チェックイン開始の15:30まで待ってから東埔山荘へ。
山荘の人は中国語しか喋れなくて、たまたま居合わせたお客さんに英語に翻訳してもらいました。ありがたい。
東埔山荘では16:30から20:30の消灯まで、シャワーが使えます。タオルと着替えを持っていきましょう!
しばらく混雑するので、並んで待つか、遅い時間に入ればいいと思います。自分は並んで早めに入っちゃいました。
晩ご飯はセブンイレブンで買ったカップ麺とおにぎり。
山荘でもカップ麺を売ってました。40〜50元ぐらい。
お湯とお水は24時間自由に使えます。
食事エリアのコンセントも使えるので、電源アダプタを持ってくればスマホなどにも充電できます。
12/4 塔塔加→玉山前峰→玉山西峰→排雲山荘
【登山口まで】
朝5時前に目が覚めて、朝ごはんは日本から持ってきたアルファ米の五目ごはん。
お湯を入れて15分待つ間に、今週のメルマガの配送準備をしました。
途中、駐車場に停めてある車に立ち寄り、登山用の服装・装備に着替えて、ビジターセンターへ。
100元を払って6:30の送迎車に乗せてもらいました。
【玉山前峰まで】
登山口からもう真っ白。
雨も小雨ですが降り続けそうです。残念。
ずっと整備された歩きやすい道が続きます。
前峰までの分岐にはすぐに着きます。「こんな天気でピストンする意味ないけど、せっかくだから行こう」と決心して装備をデポし、前峰方面へ。
これまでと比べると道はあまり良くなく、岩場も多くて分かりにくいです。
よく見ると赤テープが岩に打ち付けられているので、探しながら進みます。
途中から高所特有の心臓バクバク、息切れモードに。無理せずゆっくり進みます。
山頂も残念ながら真っ白でした。
早い時間だからか、誰もすれ違わなかったです。普通は下山時に寄るのかもしれません。
【排雲山荘・西峰往復】
引き返してデポした荷物を回収し、メインの登山道に復帰。
めちゃめちゃ重そうな金属の橋があったり、かなり整備されてて安心して歩けます。
右側が切れ落ちている場所もありますが、道自体は平坦で歩きやすく、慎重に歩けば大丈夫です。
ペースを上げすぎないように注意しながら排雲山荘へ。
チェックインをして宿の説明を受けた後、アタックザックに切り替えて西峰へ。
メインの登山道と同じ感じかと思いきや、岩場もあり、慎重に通過しないと危険な箇所もありました。
標高も高いので、登りは心臓の調子をみながらゆっくり登頂。
西峰の先に祠があるとのことなので、写真を撮りに少し先まで行ってから引き返します。
疲れも溜まって帰りはかなりしんどかった。
山荘に戻ってしばらくしたら大雨が降ってきました。ギリギリ運が良かった。
【排雲山荘泊】
排雲山荘まで戻ると食事の受付が始まってました。
14:30以降に受付をしてもらえます。
650元を払って食事のチケットをもらいました。
夕食は17:00と17:30、朝食は2:00と2:30から選べました。自分は17:30、2:00を選びました。
ここでトラブル。なぜか今日使ってたUSBケーブルが見つからない。
このままではスマホを充電できない!と困ってフロントに相談したら、ケーブルを貸してくれました。翌日の返却でOKとのことで、とっても助かりました。(あとでザックの背面部分の隙間から見つかりました)
食事はチキンのメニューです。
疲れていたこともありで、ご飯をたくさんお代わりしました。
美味しかったー。
少し休んでから就寝。
1時間おきに目が覚めるが、身体は休まったはず。
12/5 排雲山荘→玉山主峰→玉山東峰→塔塔加→高鉄嘉義→嘉義市
【玉山主峰へ】
1:30に目が覚めてそのまま起床。
2:00からおかゆの朝ごはんをいただいて、荷物の仕分けをしてから出発しました。
真っ暗ですがヘッドランプを最大輝度にして出発します。
道はわかりやすく、ペースを上げたいところを抑えてゆっくり登ります。
後ろのパーティもライトの光で位置がわかります。だんだん近づいてくるのでペースを上げたくなる。後半は後続パーティーのペースが落ちて、気づいたら引き離していました。
単調な登りのあと、落石防止柵を超えると北峰との分岐へ到着しました。
稜線に出たので一気に風が強まり、そこからは鎖場に。
慎重に登ると程なく玉山主峰に到着します。
山頂は真っ暗でなんにも見えません。日の出までまだ2時間近くあります。
この時間から歩く人は主峰ではなく、北峰方面に行って日の出を見ることが多いようです。誰も山頂にいないので記念写真も撮影できず。山頂の石碑の写真だけ撮って東峰方面に進みます。
【東峰往復】
東峰方面は赤テープや道標が少なくなり、暗いなか道を探しながら歩いていきます。
最初に長い岩場があり、そのあと細いトラバースを繰り返してから最後に岩場で一気に登ります。
山頂まで誰ともすれ違わず。ずっと真っ白。
前日の疲れと標高の高さで、この区間が体力的に一番厳しかった。
さらに山頂手前で風が強く暗い中、ヘッドランプのバッテリーが切れそうに。
最高輝度だと数時間しか持たないことを忘れてました。
不安な中、一番小さい輝度設定に切り替え。立ち止まって充電することもなく、なんとか夜明けまで歩き切れました。
風も強いので急いで記念写真を撮影。すぐに来た道を戻ります。
帰りは体力的にさらに厳しかった。
この区間が思っていたより時間がかかり、体力・気力・気象条件とあとのスケジュールも考えて北峰方面は諦めることにしました。
【主峰から排雲山荘、下山】
主峰に戻るとちょうど人がいたので、写真を撮ってもらいました。
風も少しおさまって若干の青空が見え隠れしてましたが、周囲の景色が見えるほどまでは難しそう。
山荘までの道は明るくなって、より歩きやすく快適でした。
山荘に戻ると下山用のザックをピックアップして、ブランチの麺をいただきました。
ビーフンのような硬めの食感の麺に、ミートボールや練り物、あとは大好きなキクラゲも入っていて大満足です。
元気になったところで、下山です。
天気は徐々に良くなってますが、もう行きで見たルートだし、淡々と降りていきます。
何人も歩荷を背負った若者とすれ違いました。一応ヘリの荷揚げ場所はありましたが、基本は人手で荷揚げしてるっぽいです。
登山口はバス待ちの人がたくさんいました。2往復目で乗車でき、駐車場まで下ろしてくれました。帰りも100元。ありがたい。
【下山後宿泊まで】
そこからはまた2時間半の運転。
運転はみんな隙をうかがって運転してて、レースゲームっぽくて楽しいです。
片側1車線の山道で怪しい動きをする車がいて少し距離を取りました。すると追い越し禁止箇所で前の5台ぐらいの車を一気に抜こうと対向車線に出て、あわやタクシーと正面衝突。
タクシー運転手の急ブレーキ&急ハンドルで回避されてました。
事故にならず良かった。恐ろしい。
高鉄嘉義駅に戻ったら、レンタカーを返却し、台鉄嘉義駅付近のホテルへ移動します。
駅舎から出てバス停を探す素振りをしたら、バスを案内する風でタクシーに連れて行かれそうに。笑いながら断ってBRTと書かれた停留所から出るバスで台鉄嘉義駅へ。
運転手さんに説明してもらってわかったのですが、高鉄のチケットを見せるとバス代が無料になるらしいです。タクシーに乗らなくて良かった。
帰りのバスもガオシュン(高鐵)と言って乗ればOKです。カードを渡されずにそのまま乗って下車しました。乗下車時のカードのタッチは運転手さんが代わりにやってました。
夜は嘉義市の名物の火鶏肉飯(フォージーロウファン)を食べに、2軒はしごをしました。
タレがたっぷりかかった蒸し七面鳥のご飯です。
遅めの時間だったからか、寧用(イートイン)の席はすぐに座れました。
美味しかったなー。
12/6 嘉義市→桃園空港→成田→松本
【帰国まで】
朝ランで台中嘉義駅から中心街の道を嘉義公園まで。
大通り沿いにはお店がたくさんあり、大都市っぽい雰囲気。高層ビルがない分、人口密度が低いのかな。
嘉義公園は野球場があり、映画KANOの観光名所のようになってました。
ちなみに映画KANOは日本の台湾統治時代に嘉義農林高校の生徒と教師が甲子園を目指し、勝ち上がっていく実話を元にした映画です。U-NEXTで見れるので嘉義に行く人は見てから行くとより楽しめるかも。
帰りがけに朝の市場があるエリアを通りました。
細い路地の中をスクーターが走り回って、歩いている人がほとんどいない。
日本では見られない光景で楽しい。バイクに轢かれそうで危ないけど。
残念ながら時間もなくて、あまり見て回れなかったです。
もう少し余裕があれば朝食を食べれたのにな。
これまで遅延続きで苦労したこともあり、予定より一本前のバスで高鉄嘉義駅へ。
このバスも5分ほど遅れて来たので、1本前で良かったのかな。
余裕を持って駅に着いたため、チケット引換の時に前の便に変更できるか聞いてみたら、予約の1本前に変更してもらえました。
その後は特に大きな問題はなく、フライトのゲートと出発時刻が変わったぐらいでした。自宅に着いたのは夜の10時。移動に丸一日かかりました。
色々ありましたが、なんとか予定通りスケジュールをこなせました。
天気は残念でしたが、トラブル含めていい体験ができて満足です。
玉山登山に関する部分の手続きなどは、改めて公式ブログの方にまとめました。
https://www.yamareco.com/10th/?p=9252
また今度はテント泊やもっと深い場所の他の山にも登ってみたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
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