富田新道から雲取山、翌日は長沢背稜
- GPS
- 14:41
- 距離
- 34.8km
- 登り
- 2,861m
- 下り
- 2,857m
コースタイム
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:24
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 8:49
天候 | 30日 晴れのち曇り 1日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:西東京バス「東日原バス停」から「奥多摩駅バス停」JR青梅線「奥多摩駅」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
「鍾乳洞バス停」から日原林道 今回は平日だったので奥多摩駅から「鍾乳洞」行きのバスが出ています。 土日祝日は2つ手前の「東日原」行きになります。 (東日原からは林道入口まで25分ほどかかります。) 日原林道は舗装路と未舗装路が交互に出てきます。 八丁橋までは途中から未舗装路ですがゲートまで車で入れます。 ゲートから登山口までは1時間30分ほどかかります。 富田新道 林道から一旦、沢まで下りていきますが途中、崩落箇所があり高巻き道が付けられていました。 沢に架かる吊橋を渡ると登りが始まりますが、余り整備されていない感じの登り一辺倒の登山道です。 途中から登りが緩やかになり、カラマツやモミの針葉樹が増えると歩きやすい笹原の道になります。 小雲取山から雲取山を経て雲取山荘 小雲取山からは石尾根縦走路になるので広い歩きやすい道になります。 雲取山からは少し急な登山道を下りて雲取山荘に着きます。 長沢背稜 雲取山荘からは一旦大ダワまで下りそこから芋ノ木ドッケまで急な登りになります。 長沢背稜の縦走路は緩やかな道ですが、縦走路沿いに歩くと各ピークは巻いてしまうので注意が必要です。 酉谷山(黒ドッケ・天目山)を越えた先に「酉谷山避難小屋」があり、水場とトイレがあります。 小屋もトイレもきちんと整備されていますので使用後は綺麗な状態にしましょう。 酉谷山から先は少し狭いトラバースルートが多くなり、橋が架かっている場所もあります。 ここもピークは全て巻いてしまうので注意が必要です。 三ツドッケ(こちらも天目山)への登りは岩の多い急な登りです。 山頂は石尾根方面の展望が良いですが、勝手に伐採して作られた物だそうです… ヨコスズ尾根 三ツドッケからまた岩場の多い尾根を少し進み、南側へ下りて行きます。 少し下りると「一杯水避難小屋」があります。 ここも綺麗な避難小屋でした。 ヨコスズ尾根は最初は歩きやすい道ですが、滝入ノ峰の巻き道あたりから狭いトラバースルートになり、しかも広葉樹の落ち葉が積もっていて滑りやすくなります。 針葉樹の植林地に入ると九十九折の道になり東日原のバス停に着きます。 |
写真
感想
今回はGWの平日の休みを利用して富田新道から雲取山へ登り翌日長沢背稜を歩いてきました。
富田新道へは日原鍾乳洞の脇にある日原林道から行くことになりますが、ここへ行くには、車で八丁橋のゲート脇に車を停めていくかバスになりますが、車をゲート脇に2日間停めておくのがどうかと思ったので、バスが平日なら一番奥の「鍾乳洞バス停」まで行くのでこちらを利用しました。
しかし、バス停から、車の入れる八丁橋までも30分近くかかりさらにそこから1時間30分ほど林道を歩きました。
やっと、登山道に入ると今まで林道で徐々に高度を上げてきたのを一気に沢まで下り、途中には崩落個所などもありました。
沢沿いまで来ると、少し古びたつり橋を渡り登りになります。
富田新道は、今回泊る雲取山荘の前身である小屋の初代管理人である、鎌仙人こと富田冶三郎氏が切り開いた登山道ですが、今は鴨沢や、三峯からのルートが一般的になりあまり歩かれていないようで少し荒れ気味になっていました。
しかも、この日は平日だったこともあり一人も登山者とは出会いませんでした。
最初は急な登りも途中から緩やかになり、カラマツやモミが増えてくると笹原の気持ちのいい道になりました。
最後は小雲取山へ一気に登りそこからは人の多い石尾根縦走路と合流します。
雲取山の山頂は有名な埼玉県側の山頂標識の山名板が落ちてしまったようで下に置かれていました。
しかも、山頂に着くころには雲が多くなり、周りの山々もほとんど見えませんでした。
山頂の反対側へ下り、途中、「鎌仙人」富田冶三郎氏のレリーフに立ち寄り雲取山荘へ向かいました。
受付を済ませると、前回の大部屋とは違い、8畳ほどの部屋へ案内されました。
話によると今日はこの部屋に4人宿泊予定で、全体でも60人程度だそうです。
部屋にはすでに一人いましたが、すぐに山頂へ行ってしまわれました。
その後、他の二人の方も来て部屋にあるコタツに入りどこから来たのかとか、明日はどこへ行くのかなどいろいろ話していると最初にいた方も戻ってきて話に加わりました。
受付を通った時に、明日は200人ほどの宿泊予約が入っていて応援が8人来るというような話を聞いてきたそうです。(この日は二人で小屋を回しているようです。)
その後、夕食の時間までいろいろな話をして過ごしました。
夕食は人数が少ないので一回で全員が食べ終わりました。
雲取山荘の食事は365日いつも夜はイシイのハンバーグで朝は焼鮭だそうで、もちろんこの日もそうでした。
夜は、外に出て星を見てみましたが月も明るくうっすらと雲が出ていたのであまりよく見ることができませんでした。
翌日、小屋の前から朝日を見てその後、焼鮭の朝ごはんを食べて、出発しました。
一旦、三峯方面へ下り大ダワを越えた先の冬期凍結注意の看板の脇からまずは芋ノ木ドッケへ向かいます。
薄い踏み跡をたどり、急な登りを終えると山頂ですが、展望もあまりありませんでした。
ちなみに芋ノ木とは山菜のコシアブラのことらしくこの辺りで多くとれたそうです。
ドッケは突起が訛って山を表しているそうです。
ここから長沢背稜の縦走路に入ります。
最初のうちは特に人があまり入っていないようで昨日の富田新道と同じく少し荒れた場所も多かったです。
縦走路は基本的に山頂を巻くように作られているため何箇所かは尾根沿いを行き山頂を目指しましたが、この後何箇所か通りすぎてしまいました。
長沢山、水松(アララギ)山を越えると、東京都のほぼ最北端にある酉谷山へ着きました。
ここのあたりはどの山頂もあまり展望はありませんが、木々の間から石尾根の山並みや富士山は見ることができました。
酉谷山からしばらく進むと東京都の最北端酉谷峠へ出ます。
峠から、少し南側へ下りると酉谷山避難小屋があります。
ここの小屋はとてもきれいにされていて窓からは目の前に富士山を見ることができました。
今回はここで、雲取山荘のこちらも前回と全く同じお弁当を食べ少し早いお昼の休憩をとりました。
酉谷山からは尾根の南側を通る縦走路になり何度か橋が架けられている場所もありました。
この辺りも、山頂はすべて巻かれていて七跳山など山頂へ行ってみましたが、展望はどこもあまりよくなかったです。
大栗山を過ぎたあたりに道標が立っていてそこには手書きでハナド岩と書かれていました。
そちらへ行くと尾根から岩が飛び出していて南側の展望がとてもよく、足元は断崖絶壁なのですがアカヤシオも咲いていました。
その先しばらく行くと、三ツドッケへの分岐になります。
急な岩の多い道を登り山頂へ出ると噂通りの大展望が広がっていました。
ご存知の方も多いと思いますが、この山頂は「景色が見たい」と思った人(私の地元の人らしい)が勝手に木を切ってしまい、得られた展望だそうです。
(切った本人は自ら出頭し賠償金を支払ったそうです)
この後、蕎麦粒山を越え日向沢ノ峰まで行くと赤線がつながるのですが、今日は、時間も無いのでここからヨコスズ尾根で下山します。
途中には一杯水避難小屋がありここも広くてきれいでした。
ヨコスズ尾根は基本的に急な場所が多く、途中の滝入ノ峰を東に巻く道はそれほど急ではないですが、狭く東側が切れ落ちてる上に広葉樹の落ち葉が厚く積もっていて滑ったら大変なことになりそうな場所でした。
その後、周りの木々がヒノキなどの植林帯に変わると登山道は急な斜面に作られた九十九折れの道になり、下りきると東日原のバス停の近くに出ます。
今回は、初めての道で雲取山へ行き長沢背稜を歩きましたが、どちらも静かに歩けるとてもいい場所だったのでまた行ってみようと思います。
良かったですね!
長沢背稜は石尾根と比べて格段に人がいないので自分もお気に入りです。
梅雨の時期と重なりますが、石楠花の季節もいいですよ
酉谷は雲取方面から来ると確かにニセピークに見えるところがありますよね
天祖山経由のルートも面白いですので次回ぜひ。
隙間の平日にお休みできるchiriさんが羨ましい。。
1日目は途中から雲が出てきてしまいましたが、2日目は朝から天気が良く日に焼けて真っ赤になってしまいました(>_<)
石楠花もたくさんあったので花の時期も良さそうですね。
それに、横から見た天祖山は痛々しい姿でしたが、山頂にも行ってみたいですね。
今回はGWに平日が入っていたのでとても静かな山歩きになりました。
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