三峰山・大山《日本三百名山》
- GPS
- 09:01
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,212m
- 下り
- 2,190m
コースタイム
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山口:蓑毛BSから小田急線秦野駅 |
写真
感想
本厚木に行く夜行バスは、4列シートの青春ドリーム号しかなく窮屈な旅だった。早く着けばタクシーでの移動も考えていたが到着が10分遅れだったので予定通り神奈川中央交通バスの宮ヶ瀬行に乗ることにした。土山峠では登山者ばかり4人が下車した。此の峠を越えると直ぐに宮ヶ瀬ダムに堰き止められた宮ヶ瀬湖が始まる。
バスの中で登山準備を整え下車すると一番に登山届けを提出して歩き始めた。広葉樹の疎林の中、急登斜面を登ると宮ヶ瀬湖が見え、東岸の仏果山(747m)も望めた。緩くカーブするようにP503に達し90度向きを変えて南西へと下った。鞍部からは辺室山(853m)への登りでピークに見えていたのは偽ピークで乗りあがるとまだ先にピークがあった。3等三角点「辺室」があるが標高644mで、最高所は南西側で653mある。展望はなく、休憩していると同じバスで来た若い男性が到着した。先行したがP641付近で写真を撮っている間に追い越されてしまった。
物見峠の手前で存在感のあるピークの端を掠めるように通過した。40mほどの標高差でピークに立てるが今日は長丁場で寄り道している暇はなくそのまま通過した。物見峠に下りると名前だけのことがあって東側の展望が素晴らしい。丁度煤ヶ谷から初老の男性が登ってきた。挨拶を交わして南東の尾根に取り付きP748へと登って行った。P748の南側で煤ヶ谷への道が分岐した。南に進む縦走路には三峰山の危険を示す掲示板があり「無理をしないで引き返す勇気が必要です」と記されていた。“引き返す勇気”はなくアップダウンの多い稜線を進み三峰山を目指した。
三峰山(935m)はこの山域で最も険しい領域で三つのピークからなるが北峰は本峰から100m北西にあるピークとするものや北西400mのピークとするものもあり、顕著にピーク性があるので本峰から近い方を北喫(910m’)、遠い方を北曲としておいた。何れも山頂標識はなく喫では少々展望が利いたが曲は樹林帯で展望はなく、梯子やロープがあり慎重に通過し、三峰山本峰(935m)に到ると追い抜かれた若い男性に追いつた。
山頂には3等三角点「三峰」が設置されているが角が欠け点標としての機能は失われていた。期待していた展望もなく先に進むと南峰とされている七沢山(911m’)に到るが此処も展望はなかった。清川村と厚木市の境界が横切り厚木市側へ下っていくと不動尻への分岐に達した。此処から唐沢峠までの間、登山地図では赤点線道となっている。痩せ尾根が続き、P870やP865を越えて次のピークでは不動尻からの道が合流し歩く人が増えてきた。唐沢峠(803m)に達すると唐沢川に下る道が地形図には描かれているが定かではなかった。
樹林の向う南大山沢越しに大山が見えるがなかなか樹林が途切れず写真が撮れない。P989付近で低圧の電線が上がって行き山頂の神社の需要や電波塔の電力を賄っているようだ。漸く遮るもののない処に出て大山の姿を写真に収められた。不動坂分岐で日向薬師からの道が合流しメジャーな山域となった。南側を見下ろすと阿夫利神社下社の社殿が下に見えた。石尊沢の源頭を北に電波塔群の林立する大山山頂を目指し最後の急登を乗りあがると丁度お昼時とあって沢山の登山者が憩っていた。
山頂には阿夫利神社の奥社があり無事の登頂を報告した。軽く栄養補給をして北稜線に乗り出そうと電波塔群の先に出ると辺室山の後先行した若い男性と再会、これから浅間山・高取山、念仏山をとおり鶴巻温泉に下ると云う。僕が2年前に通った道だ。此処からは富士山や丹沢山塊の展望が素晴らしく、過去2回登っているがこんな展望所があるとは知らなかった。
電波塔エリアから北に行こうとすると鹿除けネットが張られ其れを乗り越すように脚立が置かれていた。人が通れるように扉が設けられているケースは多いが脚立で乗越すと云うのは始めて見た。殆ど人の入らないエリアかと思っていたが2組の登山者と出合った。鹿除けネットが平行する稜線を進み地形図にある唐沢川に下る2本の道を探していたが何の案内もなく道形も見出せなかった。
西沢ノ頭(1,094m)に到ると展望はなく山頂標識を写真に収めて先に進んだ。再び清川村との境界線の尾根となり70m程下降し登り返すとミズヒノ頭(1,052m)で少し北側から丹沢山塊の展望が素晴らしい。二ノ塔麓が煙っぽく焼畑でもしているのだろうか。西方向に向きを変え大下りして送電鉄塔に達すると展望が開け大山、西沢ノ頭を望むことができた。P913から南西尾根を下り南側をミヒズ沢から地獄沢へと深い谷が続いていた。下り尾根は一貫して下りでP667が少し膨らんでいる程度だった。地獄沢が藤熊川に出合う辺りで県道70号線に下り立った。
長い県道歩きで青山荘前を過ぎ、地形図に記された“富士見荘”は6年前に不審火で焼失してしまい更地となっていた。近くの“護摩屋敷の水”は名水が出るようで取水に訪れる人用の駐車場まで用意されていた。林道に入り勾配がきつくなった。右手に二ノ塔への登り口を見て菩提峠に近づくと様子がおかしい。車道の真ん中に車が止まり、其の先には赤色灯の回っている車、事故でもあったのだろうか? 菩提峠に到ると広い駐車場にパトカーや消防車が数台、「遭難でもあったの?」と隊員に聞くと「車が燃えた」と言っていた。まだ消火を終えたばかりの様子でホースが出たままだった。駐車場の端に全焼した車が2台、半焼の車が1台あった。一体何故燃えたのだろう? 周りの草原も燃えたようで黒くなっていた。そうミヒズノ頭から見えた煙はこれだったようだ。燃えた車の主は知らずに登っているのだろうか。
岳ノ台(899m)へ最後の登山、パラグライダーの飛行場があり下界の展望が良い。P791まで菩提峠の事件現場を望みながら進んだ。大山の姿が素晴らしく、光線状態は最高でいい写真が取れた。P791東の鞍部から登り返しは150m程あり疲れた体にはきつかった。山頂に到ると展望櫓があり登ってみると益々近づいた大山や丹沢山塊の姿が素晴らしかった。
下山の時間が気になり急ぎ足でヤビツ峠(761m)へと下って行った。送電線の走る谷を越えると再び登りとなり南から峠に達した。大山から下山したであろう登山者が数人バスを待っていたがまだ1時間程あるので当初予定通り蓑毛へと歩を進めた。春岳沢の枝沢をトラバースし春岳山南尾根を下り春岳沢に到った。ヤビツ峠から2.1劼27分で歩いた。16:40のバスに乗るにはあと18分しかない。高速歩行で舗装された林道を歩き7分前に到着し、秦野行の神奈川中央交通バスに乗り今日の宿泊地立川へと向った。
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