残雪期。見えない危険・スノーブリッジ 上州武尊山。
- GPS
- 08:23
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,355m
- 下り
- 1,354m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:23
それ以外は雪上の為にタイムもコースも参考程度にしかなりません。
楽しくも危機感を常に持ち慎重を期す事。ウハウハしているのはガイド地図にあるルート位にする事。
天候 | 少々の風に終日晴天っ♪ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・残雪期でも午後に日差しが強い時に雪崩のリスクも常に頭に置く事。 ・気を許すことができない同じような傾斜(の錯覚・見間違いに注意) ・この時期ならではの地形図に無い細かな沢。踏み抜く位は良い方でスノーブリッジの落盤等に要注意。(※実際に沢に転落しました。) |
その他周辺情報 | 落盤と共に、身に着けていた電子機器の状態を案じてそのまま帰路に着きました。 (一番心配だったのが、クルマのキーも水没。昔の物理的キー⇒電子機器なので動作不良になったら帰れない。) |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー(上下)
ハードシェル
防寒着(ULダウン・ネックウォーマー・イヤーパッド)
アイゼン(10本爪)
昼ご飯
非常食
水(1.5L+630ml麦茶)+テルモス(保温性)
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
時計
ピッケル
マーキングテープ
エマンジーシート
カメラ
ザック(20L)
|
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備考 | こういう事態に備えて焚火の出来るよう火種(ライター)。 テルモスにしてから火を持ち歩かなくなった。事が迂闊だった。 |
感想
登り・林道終点までかなりの残雪。須原尾根分岐手前より地形的に左手上がりの尾根伝いに稜線をめざすも小尾根の騙され1400位から左巻きで這い上がることに。1500−1700迄の域は完全に藪深い残雪を強行して上がる。最後の地形図2枚参照。
避難小屋分岐手前付近から殆ど夏道沿いにしたがって時折巻いて行くが、路は無いので1900位まで思いっきり急坂を競りあがる。
山頂から剣ヶ峰山までは先月も歩いている(正確には山頂手前)ことから難なく通過するが、剣ヶ峰山手前の巻き道の取付きが分かりずらい。
獅子ヶ鼻山の尾根の手前かつ武尊沢の右手という概念をキープし意識して下るが、気持ち良いキックステップの刻みが面白い程”バンバン”下れるので、いつの間にかルートをロストした事に気が付いたのは高度1350辺り。
この辺りで、
・200登り返す。
か、
・沢筋に出会ったら、右手に返せばよい。
の選択で後者を選択(後で思えばここが間違い)
この時期。地形図にもない小さな見えない沢が沢山あって、遂に本沢の左手から抜け出せなくなる。(この時、右手武尊沢。左手支流沢。)
このような状態から脱出しようとして、何回か沢を跨いでいる(コレが地上では全く見えない。いわゆるスノーブリッジ)の気が付かず、左足を踏み込んだら踏み抜いて、右足で蹴りこもうと思ったら身体ごと沢へ後ろから埋没。
幸い沢底が”腰下15cm位”なのと大きな岩が乱立していたポイントであったので10mほど流されたが、体制を整え肩高と同じ位の雪面の所を見つけ、ピッケル打ち込んで自主脱出。(ピッケル無かったら、きっとダメだったと思える。)
地形的にも右手(見た目対面)の小高い尾根(20m位)と、とにかく武尊沢の右手に行かないとその先突き進んでも「裏見の滝」という落差40mのトップに行きついてしまうので、どうにかして渡渉点を探そうとしてかなり焦る。
すると川上80m程の所にピンクテープ有。
同じような境遇になった人が事を案じて、沢筋と右手方向の脱出経路にテープをつけて登る。やがて、元の林道に戻り事なきを得ました。
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こういう閉山の時期の登山は自己責任な事は重々解っております。
が、あの水没でGPS・クルマのキー・デジカメおよびケータイがおじゃんになるというショックも有りますが、核心はあまりテクノロジーに頼り切って”楽”ばかりしていると本当の意味で山行にならない。
故に常に自身の”技術と体力”を身に着けて「地形読みや自身の直感・観察力がモノを言う」最認識しましたよぉ。
でも、あれで(迷い・渡渉見出し)から脱出できなかったら、「沢で水取り」して「GPSから細かなデータを参照」して「登り返せば良い」のでしょうけども、実際「現場にいると中々そういう考えにはならない」ものです。あの「登り返す」という行為と「敗退して戻る」という行為はある意味で同様な覚悟と勇気が必要ですね。
スノーブリッジの怖さを身を以て体験した事からもっと慎重になりたいと考え行動したいです。
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