冠山トンネル南口付近の駐車スペースに車を停め,すぐ脇にある擁壁の階段を登って尾根に取りつく。(下山時に気が付いたが,駐車スペースに面した斜面にロープが張ってあり,それを辿ればもっと容易に尾根に取りつける)
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冠山トンネル南口付近の駐車スペースに車を停め,すぐ脇にある擁壁の階段を登って尾根に取りつく。(下山時に気が付いたが,駐車スペースに面した斜面にロープが張ってあり,それを辿ればもっと容易に尾根に取りつける)
取り付き時点では新雪がうっすら積もっている程度だが,藪はほとんどなく,問題なく登っていける。すぐにブナの森となる。
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取り付き時点では新雪がうっすら積もっている程度だが,藪はほとんどなく,問題なく登っていける。すぐにブナの森となる。
ピンクテープを発見してびっくり。この支尾根も,もう登られている方がいるらしい。
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ピンクテープを発見してびっくり。この支尾根も,もう登られている方がいるらしい。
雪が小やみなく舞う中,感じの良いブナの森を眺めつつ登る。
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雪が小やみなく舞う中,感じの良いブナの森を眺めつつ登る。
坊主尾根の主脈と合流する地点には,ピンクテープが二重に貼ってあった。吹雪で視界がない場合,地図読みが難しそうな箇所だと思っていたので,これなら帰路も安心だ。(【後日追記】その後の積雪でマーキングは埋まり始めている。マーキングに頼らず十分な読図を。)
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坊主尾根の主脈と合流する地点には,ピンクテープが二重に貼ってあった。吹雪で視界がない場合,地図読みが難しそうな箇所だと思っていたので,これなら帰路も安心だ。(【後日追記】その後の積雪でマーキングは埋まり始めている。マーキングに頼らず十分な読図を。)
強まる降雪の中,坊主尾根を登っていく。沈み込みがスネを越えたため,スノーシューを履いたが,全く沈まないかと思えば急に膝まで落ち込んだり,なかなか難儀な雪質。
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強まる降雪の中,坊主尾根を登っていく。沈み込みがスネを越えたため,スノーシューを履いたが,全く沈まないかと思えば急に膝まで落ち込んだり,なかなか難儀な雪質。
越美国境稜線が近づいてきたが,吹雪で霞んでほとんど見えない。こんな大雪の日だから,当たり前か。
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越美国境稜線が近づいてきたが,吹雪で霞んでほとんど見えない。こんな大雪の日だから,当たり前か。
しかし,越美国境稜線のP1262m(一説に冠ヶ峠)に立った瞬間,とつぜんガスが吹き飛び,まさかの青空が!(まあ,疑似好天というやつだろうけど…。)
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しかし,越美国境稜線のP1262m(一説に冠ヶ峠)に立った瞬間,とつぜんガスが吹き飛び,まさかの青空が!(まあ,疑似好天というやつだろうけど…。)
おお,冠山も見える!
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おお,冠山も見える!
厳冬期の冠山は,やっぱりかっこいい。
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厳冬期の冠山は,やっぱりかっこいい。
雪雲の下から,次第に現れわたる奥美濃の山々。
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雪雲の下から,次第に現れわたる奥美濃の山々。
登ってきた坊主尾根。
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登ってきた坊主尾根。
これから進む越美国境稜線。まだ積雪が少なくて黒々しているが,歩く分には問題なさそうだ。
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これから進む越美国境稜線。まだ積雪が少なくて黒々しているが,歩く分には問題なさそうだ。
若丸山の雄姿。時間(と視界)があったら寄りたいけど,どうかな。
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若丸山の雄姿。時間(と視界)があったら寄りたいけど,どうかな。
そして,目指すP1128mに続く尾根。
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そして,目指すP1128mに続く尾根。
P1128mアップ。このピークを目指します。
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P1128mアップ。このピークを目指します。
それにしても,まさか晴れ間が出るなんて。今日は悪天が確約された一日なのに,本当にラッキーだ。
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それにしても,まさか晴れ間が出るなんて。今日は悪天が確約された一日なのに,本当にラッキーだ。
とにかく,視界があるうちに急ぎましょう。
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とにかく,視界があるうちに急ぎましょう。
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登ってきた坊主尾根を右手に眺めながら。
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登ってきた坊主尾根を右手に眺めながら。
P1204は,大きなブナが多くて良いところ。
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P1204は,大きなブナが多くて良いところ。
さて,P1204から南に分岐する尾根に入り,P1128mを目指す。このあたりは雪が増えたら雪庇が伸びそうだなぁ。
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さて,P1204から南に分岐する尾根に入り,P1128mを目指す。このあたりは雪が増えたら雪庇が伸びそうだなぁ。
目指すP1128m
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目指すP1128m
尾根を下るうち,周囲は再び雪雲に包まれ,横殴りの雪に視界がかすみ始める。雪庇が発達し始めた尾根を辿り続ける。
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尾根を下るうち,周囲は再び雪雲に包まれ,横殴りの雪に視界がかすみ始める。雪庇が発達し始めた尾根を辿り続ける。
意外に尾根が狭い印象だけど,左右の傾斜はそれほどでもないし,特に問題はない。
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意外に尾根が狭い印象だけど,左右の傾斜はそれほどでもないし,特に問題はない。
しかしこの尾根,変な形のブナが多いな…。幹の途中でめっちゃ枝分かれしてる。
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しかしこの尾根,変な形のブナが多いな…。幹の途中でめっちゃ枝分かれしてる。
これも。雪庇が発達するのと,風当たりが強いのが原因だろうか?
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これも。雪庇が発達するのと,風当たりが強いのが原因だろうか?
この木なんて,竜のごとくグニャグニャですよ。辰年だけに?
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この木なんて,竜のごとくグニャグニャですよ。辰年だけに?
そのうち,シャクナゲが多くなる。もう少し雪が降れば完全に埋まるだろうが,無雪期はシャクナゲ地獄であろうことが容易に想像できる。
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そのうち,シャクナゲが多くなる。もう少し雪が降れば完全に埋まるだろうが,無雪期はシャクナゲ地獄であろうことが容易に想像できる。
尾根の先端のP1128mに近づくにつれて,立派なヒノキが急に多くなる。シャクナゲもヒノキも,岩がちな痩せた尾根でよく見られる植生。やはり,P1128mは冠山や若丸山と同じく岩盤質な山のようだ。きっと岩質も冠山や若丸山と同じチャートではないだろうか。
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尾根の先端のP1128mに近づくにつれて,立派なヒノキが急に多くなる。シャクナゲもヒノキも,岩がちな痩せた尾根でよく見られる植生。やはり,P1128mは冠山や若丸山と同じく岩盤質な山のようだ。きっと岩質も冠山や若丸山と同じチャートではないだろうか。
と,P1128の手前でちょっと驚く発見。なんと,明らかに人為的な切り株がある! こんな尾根,入る人など誰もいないだろうと思っていたのに,まさか伐採が入っていたとは…。旧徳山村の住人の方々の行動力,おそるべし。(磯倉のクラでも険しい尾根にヒノキの切り株があったし,天然ヒノキは結構重宝された木材だったのかもしれない。)
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と,P1128の手前でちょっと驚く発見。なんと,明らかに人為的な切り株がある! こんな尾根,入る人など誰もいないだろうと思っていたのに,まさか伐採が入っていたとは…。旧徳山村の住人の方々の行動力,おそるべし。(磯倉のクラでも険しい尾根にヒノキの切り株があったし,天然ヒノキは結構重宝された木材だったのかもしれない。)
尾根の南側は岩が露出した断崖で,ヒノキがへばりつくように生えている。(冠山の南壁から続いている断崖と思われる)
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尾根の南側は岩が露出した断崖で,ヒノキがへばりつくように生えている。(冠山の南壁から続いている断崖と思われる)
この旗のような奇妙な形の枯木を越えると…
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この旗のような奇妙な形の枯木を越えると…
なんか急にすっきりした,見晴らしの良い尾根に。しかも,また晴れてきた! 今日はタイミングよく晴れるな。ツイてる。
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なんか急にすっきりした,見晴らしの良い尾根に。しかも,また晴れてきた! 今日はタイミングよく晴れるな。ツイてる。
そして,P1128mに到着。小さなヒメコマツがぽつぽつと生えた,予想以上に見晴らしの良い山頂だ。これは良いピーク!
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そして,P1128mに到着。小さなヒメコマツがぽつぽつと生えた,予想以上に見晴らしの良い山頂だ。これは良いピーク!
ほぼ360°の展望。おおー,若丸山も良く見える。
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ほぼ360°の展望。おおー,若丸山も良く見える。
若丸山をバックに記念撮影
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若丸山をバックに記念撮影
残念ながら能郷白山は雲の中。
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残念ながら能郷白山は雲の中。
ヒン谷に落ち込む尾根の先には,奥美濃の山々。
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ヒン谷に落ち込む尾根の先には,奥美濃の山々。
あの形の良いピーク,なんだろう? と思っていたら,よく考えたら梨ヶ平だった。
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あの形の良いピーク,なんだろう? と思っていたら,よく考えたら梨ヶ平だった。
お,冠山も。ちらっと。
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お,冠山も。ちらっと。
雪が少ない今でさえ結構すっきりしているのだから,今後積雪が増えたら,もっと美しい山頂になるのではないだろうか。P1128m,なかなか心惹かれるお山でした。
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雪が少ない今でさえ結構すっきりしているのだから,今後積雪が増えたら,もっと美しい山頂になるのではないだろうか。P1128m,なかなか心惹かれるお山でした。
しかし,晴れ間は長続きせず,一気に吹雪の底に逆戻り…。長居は無用だな。戻りましょう。
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しかし,晴れ間は長続きせず,一気に吹雪の底に逆戻り…。長居は無用だな。戻りましょう。
しかし意外にも割と視界はあるし,時間もあるので若丸山にもご挨拶しておきましょう。
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しかし意外にも割と視界はあるし,時間もあるので若丸山にもご挨拶しておきましょう。
P1206m手前の痩せた箇所の藪が出てたら嫌だなと思っていたが,既に十分雪があって問題なく通過。
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P1206m手前の痩せた箇所の藪が出てたら嫌だなと思っていたが,既に十分雪があって問題なく通過。
若丸山の山頂手前より。
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若丸山の山頂手前より。
若丸山山頂に到着。といっても何も見えない。
これまでは厳冬期は遠い山だったこの山も,冠山や千回沢山などと同様,冠山峠道路の開通で,近い山になっていくんだろうなぁ。
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若丸山山頂に到着。といっても何も見えない。
これまでは厳冬期は遠い山だったこの山も,冠山や千回沢山などと同様,冠山峠道路の開通で,近い山になっていくんだろうなぁ。
しばらく待ってみたが,今度は幸運の女神は微笑まず,晴れ間は現れない。風雪が強まるばかりだ。おそらく,本格的に寒気が入り始めたのだろう。そそくさと下山を開始する。
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しばらく待ってみたが,今度は幸運の女神は微笑まず,晴れ間は現れない。風雪が強まるばかりだ。おそらく,本格的に寒気が入り始めたのだろう。そそくさと下山を開始する。
しかし,国境稜線を引き返す途中で,奇跡的に晴れ間が。しかし,これが最後の晴れ間で,これ以降は完全に吹雪に閉ざされた世界に。
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しかし,国境稜線を引き返す途中で,奇跡的に晴れ間が。しかし,これが最後の晴れ間で,これ以降は完全に吹雪に閉ざされた世界に。
吹雪にうなる坊主尾根のブナの森を下降していく。降雪が強すぎて行きのトレースは既に跡形もなく消えており,ちょっとびっくり。
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吹雪にうなる坊主尾根のブナの森を下降していく。降雪が強すぎて行きのトレースは既に跡形もなく消えており,ちょっとびっくり。
なんと,坊主尾根の途中にテントが。中からは賑やかな談笑の声が聞こえてくる。いいなぁ,泊まりの雪山か。ちょっと嬉しくなり声を掛けようかと思ったが,テントに雪が吹き込むと迷惑をかけるので,やめておいた。
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なんと,坊主尾根の途中にテントが。中からは賑やかな談笑の声が聞こえてくる。いいなぁ,泊まりの雪山か。ちょっと嬉しくなり声を掛けようかと思ったが,テントに雪が吹き込むと迷惑をかけるので,やめておいた。
往路ではほとんど積雪がなかった尾根の下部も,激しい降雪で真っ白になりつつあった。
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往路ではほとんど積雪がなかった尾根の下部も,激しい降雪で真っ白になりつつあった。
国道に帰着。ひえー,まずは車を除雪しないと。
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国道に帰着。ひえー,まずは車を除雪しないと。
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