大雪渓を登って毛勝山ピストン
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,384m
- 下り
- 2,384m
コースタイム
- 山行
- 2:00
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 2:30
- 山行
- 12:10
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 13:50
天候 | 9日小雨、10日曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一緒だった、joe0119さん、zucchiさんのレコは↓ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail.php?did=636589&com_id=1016426&com_rootid=1016426&com_mode=flat&com_order=0#comment1016426 |
その他周辺情報 | 鱒寿司は魚津駅構内の売店で、ラーメン、温泉みなインター近くにありました。 |
写真
感想
ついにやりました。毛勝山ボーサマ谷コース。登山を始めるまで自信がなく不安だった。雪渓に出て、トップをzucchiさんが力強く進む。ユメさんもヘルメットまで用意してやる気十分でzucchiさんの後を追う。
二又からボウサマ谷に入り、ピッケルに持ち替えたときに、スイッチが入った。「今日は行く」と、ピッケルを握った時に昔の感覚が戻り、不安が消えた。しかし、自分のペースで行くしかない。ippo君が後ろで何か言ってたりするけど、かまう余裕はない。ippoくんはほっておいても大丈夫と思っていた。そのように後ろからすたこら私を抜いて登っていく。後ろにいたのは、私を心配しているのかなとも思ったが、まだそこまでは気は回らない。私を年寄りのようには見ていないところもある。
ボーサマ谷の詰めでは、ステップを途中まで斜めにカーブしながらつけてくれたが、最後は一直線に直登している。ここからテンポを変えず、数えながら登る。400歩を数えてコルに至る。
みんなより20分くらいは遅れただろうか。上からユメさんとzucchiさんが
のぞいていた。
11時40分過ぎにコルに到着。念願の剱の姿を目にすることができた。あいにく雲が出てきてしまったが、みんなは眺望を思う存分楽しんだようだ。
剣の後ろに針の木から爺ケ岳に至る稜線、鹿島槍の双耳峰、キレットから五竜、さらに唐松、不帰、白馬への稜線、雪倉や朝日など目の前にある。
この眺めは剱からの眺めとも違う。幸いにして雲はあったが展望は開けて楽しむことができた。
山頂での賑わいは映像で見てほしい。
下りはストックを使って慎重にくだった。雪に対する感覚が失われているから不安はある。途中尻セードで降りた。
joeさんに、「一人だったらくじけてしまうね」と言ったら、「私もです」
との返事。5人でいたから登れたのだろう。
ユメさんの元気さにはかなわないけれど、今回の毛勝登山は、自分にとっては、「よくやった」と自分にも驚いている。
七尾の人たち50代の二人が、後から登ってきて、追いついて追い越して行ったけれど、やはり体力差を感じさせる。
下山の最中にテントを担いで登ってくる人がいた。縦走するそうだ。あの荷物を担いで、この急斜面を登るのは考えるだけで腰が砕けそうだ。
しかし、ピッケルを握った時に、体の中に電流が流れたような感じで、スイッチオンになった。ちょうっとうれしくなりました。
皆に迷惑をかけることもなく、とりあえず山頂を踏めた喜びは大きい。
zucchiさんも心配してくれてありがたかった。途中で「ここまで」とは一度も思わなかったのは、まだ余裕があったのかもしれない。息も上がることなく雪渓を詰め切って、歩き方のコツをまたつかんだような気がする。
ギアチェンジはせずに、同じテンポで一定に保つことの大事さを学んだ。
ほんとにいい山だった。
レコには尾根コースも多く紹介されているので、できたらもう一度縦走してみたいという欲もわいてきた。できるできないは別にして、そういう欲を感じた自分がうれしかった。
いい山だし、バリエーションコースとしても十分に面白い。この山が人気がないのは不思議で、もっと整備して、この眺望をみんなが楽しめるようになればいいと思った。
たぶん、ハードな登山はこれが最後かもしれないと思いつつ、林道を歩いた。高速に乗る前に温泉に入り、地元のラーメン店で夕食としたが美味しかった。魚津の駅は昨年の夏にzucchiさんとippoくんと3人で下の廊下をくだってきたときに、ここから電車に乗ったのだ。ippoくんが覚えていて、去年の秋を思い出した。
さて、来月、私の70歳の誕生日祝いはどこの山頂でしようかな・・・
hagureさん念願の毛勝山へ同行出来ました。雪の残る剣岳を北から眺める毛勝山は手ごわく危険な山と認識しています、まだ少ない山経験ですが最高に危険な山かも知れないと覚悟して臨みます、がhagureさんが一緒で心配は余りしていません。
今回はzucchiさん、joe0119さんの計画に便乗してhagureさん、一歩君、私、の5人の山行です。5人の写真や感想だと多くなりそうと3人だけのレコにしました。
11時過ぎに魚津市に入り、昼食買い物をして片貝第4発電所を目指して車を走らせる計画です。今年は雪が少ないので第4発電所まで車で入れるだろうと願ってましたが、広い河原の所で道がストップです、駐車場には5台程の車が止まっています、曇空の下、川の音を聞きながら1泊の用意をしていると大きなザックを背負って先に出発する二人の人も片貝山荘で止まるそうです、すぐあとから私達も続きます。小雨が降ってくる中、1時間40分歩いて片貝山荘に着きました。ザックを下ろして、そのまま登山口の確認に向かいます。
私が川と登山道を間違えたので左岸に山荘から続く道なのか、右岸を行くのか、右岸の道はデブリでふさがり木や石がいっぱいの雪を越えて行くので2度行ったり来たりしましたが、さすがhagureさんの目はすごいです。そういえばレコに先に僧ケ岳の登山口がありその先に毛勝山の登山口と思い出した。
右岸のデブリを越えて行くと岩に僧ケ岳登山口のプレートが岩に付いてました。その先のガードレールの付いた橋を渡ると雪が道を隠します。
先では左岸を進む事になる様ですが渡渉するのか、橋があるのかhagureさんとzucchiさんで先まで調べてくれました。私と一歩君、joeさんは先に戻ってザックを2階へ上げますが、zucchiさんのザックは重くて持って移動出来ません座って背負って、中々立ちあがれません。こんなに重いザックは未経験です。テントを買って2,3泊の山行をしたいと思っているのですが、25キロ持って山を歩けるかどうか試してからにしようと察しました(思わぬ収穫)
山荘は広く、電気が使えて山小屋でなく古いがきれいです、トイレは水洗ですが、水をポンプで汲んで自分で流します、先に着いていた七尾の人が山荘の使い方を教えてくれます。食事が終わる頃、向かい側の部屋にいた七尾のお二人が来て余ったから食べてとバーナーを持って焼き肉を焼いて、食べさせてくれました、どんどん焼いてくれるので皆お腹が破裂しそうなくらい食べました、美味しい肉でした、何でも毛勝山へは昔は何度も毎年来ていたそうですが、今回は10年ぶりとかだそうです。黒部の歴史を語ってもらい、酔いもまわって大いに盛り上がった夕餉になりました。後で聞いた話では山ではこれが最後の食事になるかもしれないので、思い切り食べるのが決まりなんだそうです。
次の日朝3時起床、4時出発の予定で早めに消灯します、夜中小用に起きますが建物内のトイレなので楽です、あれだけ食べたのに意外と胃ももたれが無いのが不思議でした、出発が4時半になってヘッデンはいらない明るさになって、月も見え今日の天気を知らせてくれるような朝でした。登山口から右岸の道から左岸に渡りデブリを越えて板菱の堰が終わる所まで歩きます。こういう所は初経験なので、連れてきてもらっていい経験になりました。11,12あった堰が終わると沢に雪がいっぱい乗った雪渓歩きが始りました、ずっと前の山が毛勝山だった。雪崩があるもしれないのをデブリの跡が教えてくれます。雪渓いっぱいにある木や泥や石が雪を汚しています。
三叉まで4時間、この先が本番の急坂になるらしい、インドから帰って山はしばらくぶりのhagureさんも元気、元気でうれしそうです。すぐそこに見えるコルですが中々近づきません、高度計を何度も見て100mごとに今2000後400と声を出して自分に言い聞かせます、急角度になってストックをピッケルに持ち替えると気持ちが変わります。場所によって2,30センチしかない積雪の所もあり、下は岩のようです、グズグズの雪質の所もあり、ルートをzucchiさんが選んでくれます。
三叉の辺りで下から豆粒のように上がって来た七尾の二人はアッと云う間に私らを追い越して最後の登りに掛ってます、そのすぐ後にzucchiさん私と続きます、hagureさんも自分のペースで登って来ます、大丈夫そうです、本当は少し心配してました。幾分角度が緩んでコルが近い、zucchiさんは向う側のようで姿が見えません、コルに上がって藪を超えると真っ白な広い場所とその向こうに、おおっ何と素晴らしい剣岳が1番先に目に入りました。思わず息を飲む、言葉にならない声が出ました。
長いアルバイトが終わった安堵感と左を見ると後立山です、鹿島槍が分かりやすい。
そうだhagureさんを迎えにコルに戻る、疲れている様子は分かるが着実に登ってきます、藪を越えて剣を見る何とも嬉しそうなhagureさんの顔を見ました。すぐそこが山頂と思ってフカフカの雪を踏んで行くと、まだまだ先に山頂が有りました。七尾の二人は岩場の上のような所にいます、そこが山頂のようです、みんな一緒に登れて本当に良かった、遅れて山頂に着いたhagureさんを迎えます。山頂は風が強く心行くまでゆったり出来ませんが、今ここにいる幸せな満足感を味わいながら過ごします。
下りは最初の急角度だけ緊張して下りますが、角度が少し緩んで一歩君はシリセードでどんどん降りて行きます、先に降りた七尾の人も追い越して滑って行きます、hagureさんも滑ります、joeさんも滑ります、余りに楽しそうなので私も滑りました、ところが雨具のパンツを暑くて脱いでしまったのでお尻が1度の滑りで濡れてしまいました。あれほど大変だった登りの雪渓もどんどん走る様に下ります、
下りは1本道なので間違う事は無いのですが登りと下りでは景色も違い、ここを通過したかと思うようでした、最後の道でショウジョウバカマ、イチゲ、イワウチワの写真を撮って山荘に着きました。山荘に残したザックに荷物を全部詰込み、部屋を掃除して感謝して林道歩き、長い林道歩きですが帰りはjoeさんといっぱい話をしながら歩いていると、苦を感ずること無く車止めまでの道を歩きました。車止めの所は高度300m毛勝山2414mで高度差は2100mでした、私には今までで最高の高度差だと思います。
魚津市に戻って、鱒寿司を買って温泉につかり、ラーメンを食べて二人の車と別れ帰途に着きました、帰り道hagureさんに2度運転を変わってもらい助かりました、今回素晴らしい山行が出来て、少しレベルを上げられた気持ちがします、皆さんのお陰です、ソロでは絶対に行けません。皆さんに感謝、感謝の山行でした。
動画を張り付けました。七尾市の誕生日を山頂で迎えたg.okabeさんのレコ
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-638340.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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hagureさん、yumeさん、イッポくん
お疲れさまでした。
そして念願の毛勝山登頂、おめでとうございます 。
日帰り、雪渓でのこの標高、ホントに頑張りましたね
良い山だったようで、何よりです。
そして無事に帰って来た事に、ホットしましたよ
ありがとうね。念願かなってよかったよ。ピカちゃんもいけたと思うけれど、帰りが遅くなったからね。結構楽しいムードでし。
ユメさんが書いているけど、標高差2100mの上り下りは、そうないよね。
ほんと、面白かった。
pikachan こんばんは。
早速のコメントありがとうございます。2日経ちましたがまだ少し借金があるようです。道中も含めて自分でもよく行って来られました、条件的に危険はほとんど感じませんでした。素晴らしい景色にpikachanも来れば良かったと話しましたが、帰りは朝帰りになってましたね
毛勝山は晴れて迎えてくれました、ラッキーでした。コルに上がった時に見える景色の瞬間は良かったよー。
pikachanもオフ会楽しまれた様子で何よりでした、コメントしていいのか?のでここに書いちゃいました
今度は早月尾根ですね、ICも魚津で馬場島は近いようです。
こんばんは。
昨日は、奥多摩でシャワーしてきた者ですwww
ここ「師匠が行こう」と言って、いけなかったとこです。
最後の登り、
今の自分なら間違いなく
「ヘタレ」糞たれです。
素敵な動画、
ありがとうございます。
「老兵は死なず」・・・
次、合ったときには、
往復ビンタですねwww
お疲れ様っすぅ。。
ありがとうね!まだやるでしょう
一緒に行けたら面白かったかもね
奥多摩でシャワー浴びるような谷に入ったの?レコ見てないかな・・・
まだ頑張れる自分が楽しいね、
へたれない歩き方研究中だよ・・・
下りの林道、トップで戻ったんだから!
まだやるぞ〜・・・・でも沢はもう足上がらないから無理、筋肉痛になる
お疲れ様でした。
眺望を満喫されたんですね。
あの日は、自分たちは釜谷山の山頂を越えたところで幕営しました。
ガスガスで稜線からの眺望は味わえませんでしたが、
夜のうちに雲が消え、満点の星空、ご来光、後立山等の絶景を満喫できました。
それにしても、あの、毛勝谷の登り、充実感ありましたね♪
こんにちは。
あの時テント担いで登ってこられた方ですね。若いってうらやましいです。夜空と朝の世界を二人占めですね。写真見させていただきます。
コメくださってありがとう。
ckoneさん こんにちは。
あの急登を大きなザックで登っていた人ですね、 すごいですねー、真似したいけど無理です。満点の星空あの場所ですか、夢に出そうです。あの山頂で時間を忘れてゆっくりしたいです。鹿島槍辺りから日が登るのでしょうか、想像するだけでも興奮しそうです。絶景の満喫良かったですね。
hagure様、youmesouf様
返信ありがとうございます。
2人組のうち、先を歩いていた者です。
思い出していただけて大変嬉しいです。
毛勝谷で皆さんが下りてこられるのが見えてきたときは、
物凄く励みになりました。
ご来光はですね、白馬岳と白馬杓子岳の間から見えましたよ♪
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