ウペペサンケ山《北海道百名山》
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- GPS
- 07:00
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,342m
- 下り
- 1,342m
コースタイム
天候 | 曇り一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
ウペペサンケ山は上士幌町と鹿追町の境にあり、アイヌ語の「雪解け水をどっと押し出してくる」と云う意味があるそうだ。糠平温泉からは国道273号線沿いに走り然別湖への道道85号線に入り直ぐに糠平川林道が左手に分岐する。約8厠啼擦鯀り登山口(標高885m)に達した。先客は札幌の男性の車1台だけで準備を整え登山届をポストに入れ男性より一足先に出発した。
今日の天気予報は曇り一時晴れで期待を持っていたが天候は曇り、標高が上がるに連れて霧となり雲の中に突入してしまった。糠平コースは一貫した登りで1時間10分歩きP1399に達した。主稜線に乗り上り方向を北に変えると50m程下って更に260m登る。まだまだ先は長い。今日は同行者の調子もいいようだ。先になったり後になったりしながら登って行くと空が明るくなり何だか青いものが見えている。1,610m程の小ピークに達すると上空が真っ青な空となりガスが薄れた。ザックを下し休憩していると西側の谷に残るガスに日が射し虹の輪が現れた。中心には自らの影が動いている、ブロッケンだ!
天気を諦めかけていたのに何と幸運なことだろう。ブロッケンのおまけも付いている。わ〜わ〜言いながらブロッケンの幻想の世界を楽しんでいると登山口にいた男性が登ってきた。クールに楽しみ先に行ってしまったので後を追うように再び歩き始めたが先を行く男性は既に随分先を歩いている。這松の稜線には笹が被り、露が大変なのでP1595の広場で雨具のズボンを履いた。札幌の男性との差は益々広がり体力の差を感じた。雲の上に完全に出てピーカンの雲海の上を気持ちよく歩いていると足元はお花畑で、天国のようだった。今日確認できた花は、キバナシャクナゲ、オオタカネバラ、イソツツジ、コマクサ、エゾノツガザクラ、チングルマ、エゾツツジ、イワブクロ、エゾノハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンチドリ、ウコンウツギと多種に渡った。
P1696へ向けて登りに転じる頃「←糠平温泉 頂上へ➝」の指導標があり更に谷に向けて何か表示されていた痕跡がある。これは菅野温泉東コースの分岐でいつの頃からか然別林道の不通で閉ざされたままになっている。P1696を過ぎると前面に大きな山体が近づいて来た。これが糠平富士(1,835m)で総称ウペペサンケ山の東峰を成している。札幌の男性はもう糠平富士山頂に達しようとしているようで随分差が開いてしまった。糠平富士(1,835m)山頂に達すると360°の展望で、雲に浮かぶニペソツ山(2,013m)とその後方にはトムラウシから大雪山系、右の方には石狩岳など北海度の脊梁山脈が望めた。山頂には1等三角点「烏邉珊山」があり山頂標識には「ウペペサンケ山」とあった。地図上ではなだらかな稜線だが本峰への稜線は登り返しが結構厳しい。ウペペサンケ山(1,848m)本峰に達すると札幌の男性が寛いでいた。西峰まで足を伸ばすことを考えていたが山頂から見る限り道は見えず、相当な藪漕ぎを強いられそうだ。2.5万図には点線道があり、菅野温泉西ルートとして嘗ては歩かれていた筈だが此れも然別支線林道がいつの頃かに閉鎖され歩かれなくなったようだ。500m程の距離だが這松が煩そうなので断念した。
札幌の男性が先行した後、30分ほど遅れて出発した。他に道は無く延々と同じ道を戻るしかない。快晴の山頂域を楽しめたが雲海の雲が徐々に上がってきた。P1696を過ぎた辺りから雲の中に没してしまい二度と太陽の光は見ることはなかった。P1595付近で登ってきた夫婦と言葉を交わし、さっきまで晴れていたこととブロッケン現象が見られたことを語るとさも残念そうだった。そして昨夜YHで同宿だった男性と出会った。7時の朝食を食べ8時頃から登りだしたという。やはり早起きは三文の得ということだった。往路で花の写真もたらふく撮ったので復路は只管歩いた。標高が下がるとその分雲も上に上がったようで往路で見られなかった屏風山(1,291m)の円錐形の山容を見ることができた。登山口では札幌の男性と再会することができた。
今日の立ち寄り湯は幌加温泉だがその前に旧士幌線三の沢アーチ橋梁付近の駐車場にワンボックスカーに「トロッコ」と横断幕があったので立ち寄った。駐車場の北端が起点の軌道跡に敷設されたトロッコで、以前から気になっていたが初めて訪れ軌間300伉の軌道が500m程敷かれ管理人の男性手作りのトロッコに自転車をくっつけ漕ぎ手一人、トロッコに2人程度が乗車し折り返すと云うものだった。終点には転車台も設置され手作り感が溢れていたが今一楽しさが残らない。他に何か楽しませる工夫が必要だろう。
幌加温泉は山中の一軒宿の温泉で内湯と露天風呂があり何れも混浴となっている。泉質は3種類あり湯治には持って来いなのだろう。この日も足寄から老夫婦が日帰りで来ていた。
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