日本百霊山フィナーレ:三石山〜元清澄山/清澄山
- GPS
- 05:30
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 955m
- 下り
- 941m
コースタイム
- 山行
- 5:44
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:45
天候 | 晴れのち午後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・清澄山:山門のかなり手前に市営駐車場、清澄寺至近のバス停前の土産屋にも専用駐車場あり(お店で土産など購入すれば無料) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・三石山:2月よりお寺の開門時間が6時〜14時と早め閉門のため要注意…。同山最高点(奥の院)は岩峰奥の石段から周回可能(石段は急で滑りやすく、特に下りは通行注意) ・観音寺参道駐車場から元清澄山方面への縦走路、入口がやや分かりにくい(甲州トイレ横の急な石段登り、歩きやすい尾根道へ) ・地蔵峠手前のメガソーラー発電所上部のガレ上縁通過ポイント、展望絶佳ながら足許切り立っており、通行注意 ・関東ふれあいの道出合から先、進行方向がほぼ180°変わるため方向注意(元清澄山頂まで、基本的に良く整備されたコースながら、一部ヤセ尾根ゾーンや急坂もあり、スリップ注意) |
その他周辺情報 | 鴨川市郊外の温泉民宿・高鶴山荘にて後泊(2食付・家族用コテージ〈5名まで〉で1人1万円以下と格安!) |
写真
感想
先日の東海・近畿ツアーでいよいよマジック1となった日本百霊山巡り、「鉄は熱いうちに打て」と思い立ち、春の足音もハッキリ聞こえてきた2月半ばの週末、ムスコ2人を誘い出して最後の1座・三石山目指し房総ツアーへ。早朝自宅出発、渋滞の始まったアクアラインを走り抜け、海ほたるで軽食休憩の後に登山口の観音寺参道入口へ車で上がり、駐車場一番乗りです。フィナーレにしては少々呆気なく、歩き出して僅か5分でこのお山のシンボル、3つの巨岩が屹立する三石山(観音寺)本堂に到着します。「霊山アルアル」で、果たしてどこが山頂か、と巨岩の下へ進むと、岩の合間に急な石段が上へと伸びています。古いお地蔵さんの立つ岩の中腹に登り詰め、岩の上には危なくて登れそうもないと観念して、ここで用意した特製バナー!?を取り出し百霊山ゴールの記念撮影。ムスコ達とのスリーショットもデジカメのセルフタイマーで撮り終え、少々拍子抜けしながらも岩の下へ降りていくと、ちょうど通りかかったお寺の方から「この奥に『奥の院』への登り口がありますよ」とご親切なアドバイス。狭いチムニー状の石の回廊をよじ登ると、その先に展望の開けた奥の院の祠が…。ここが本当の山頂らしいと腹を括り、息子らから冷やかされつつ、恋人達の聖地よろしく縁結びのハンカチ多数がたなびく祠の前で、再度のバナー撮影です。
すっかり満足しながらも、これでミッション完了では少々味気ない、と意を決し、駐車場の先から当初計画の通り、元清澄山方面への縦走路へと足を踏み入れます。入口は分かりにくいものの、細い急坂を手すり頼りに登っていくと、すぐに気持ちの良い緩やかな尾根道へと転じ、採石場跡の広大なメガソーラー発電所をグルッと回り込むように前進。地蔵峠を越え、これまた少し分かりにくい関東ふれあいの道出合でほぼ180°折り返すように進路を変えて進んでいくと、間もなく広い田代林道へ合流。お馴染みの関東ふれあい道の案内標識に導かれ、更に急な斜面を登り詰めた先に、お目当ての元清澄山山頂が出現。樹林に囲まれ展望ほぼゼロの超お地味な頂上ながら、かつては清澄寺のお堂もあったという古の賑わいぶりに思いを馳せつつ、お茶を沸かし弁当昼食でお腹を満たします。
元来た道を戻る帰路は極めて順調、午後2時半前に三石山観音寺帰着。折角なので山麓を車で約40分ドライブ、本来は尾根続きの清澄山へ。バス停近くの土産屋前に車置き、午後4時の閉門前に駆け足で清澄寺へ参拝。お寺の受付の方に伺うと、本堂左奥にこの山域最高点・妙見山への登路があり、ヤマレコのリストによればここも「日本百霊峰」の1座の由。樹齢数百年の大スギ多数に見守られつつ、疲れた足腰に鞭打って木段の歩きやすい道を登っていきます。僅か10分弱で立派なお堂の建つ山頂着、記念撮影を手早く済ませます。ムスコ達からは「この際、百霊峰踏破にもチャレンジしては?」とけしかけられますが、やっとの思いで百霊山完登を果たしたばかりでもあり、これ以上 "宿題" を増やすことは控えねば…と自らを諫めつつ、下山後秘かに踏破済みの霊峰リストをチェックする小生でありました〈苦笑…〉。
この日のお泊まりは、じゃらんネットで探索した鴨川市郊外の温泉民宿・高鶴山荘。房総の低山ハンターの間では相応の人気を集める高鶴山の山腹に建つ鄙びたお宿ですが、別棟の家族用コテージを2食付き1万円以下と格安で借りられます。温泉内風呂で山の汗を流した後、海の幸・山の幸満載の夕食に皿盛りの刺身を追加、百霊山完登を祝してムスコ達とビールを酌み交わします。翌日は好天ながら山歩きも打ち止め、朝イチで近年「映えスポット」として人気上昇中の山中の新名所・濃溝の滝へ。続いてかねてより行ってみたいと思っていた、世界に誇る日本初の地磁気逆転層序「チバニアン」の露頭へ向かいます。プレハブのビジターセンターで詳しい説明を聞いた後、現場を見学すると、地質年代区分の境界模式地(GSSP)認定の証「ゴールデンスパイク」の現物が設置されており、親子揃って感慨ひとしお。悠久の地球の歴史に、日本の地名が初めて刻まれた重みと有難みをしっかり噛みしめます。2026年には、隈研吾氏設計のステキな露頭観望テラスもオープン予定の由、インバウンドを含めた今後の観光客増加が大いに期待されます。すっかり満足して午前中に君津へ移動、お気に入りの日帰り温泉・四季の湯にてホッコリ入浴・休憩。土産品を仕入れた後、時間別通行料が上がる13時前にアクアラインへ車を乗り入れ、海ほたるPAにて軽めのランチを済ませて神奈川の実家に立寄り、渋滞に巻き込まれることなく早めに帰宅することができました。
これにて百霊山巡りの旅も終幕、次なるカウントダウンはゴールまで残り4座に迫った新日本百名山となりそうです。とはいえ、九州・中国地方の山々への遠征が必要となるなどまだまだ残された道程は長く、本年中に無事フィナーレを迎えることができるか、予断を許さぬ状況です。当方の残存体力や財力にも自ずと限りがありますので、際限ない「○○百名山」の沼にはまって抜け出せなくなることのないよう、ムスコ達にけしかけられた百霊峰巡りの方は、当分お預けとせねば…<苦笑>。 [2024年2月18日、satonao1記す]
コメント
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おめでとう御座います🎉🎊
三石山で達成ですか。
千葉に住むものとして、なんだか嬉しいです😃
早速の祝意コメント有難うございます!昨年前半までは、百霊山踏破はあまり意識しておらず、真剣に未踏の山リストを眺めるようになったのは、昨秋の中ア・麦草岳ツアー以降でした。当初、三石山は紅葉の名所・東北百名山の方(こちらは「三ッ石山」でしたね…)のことでは、と勘違いしており、近くの清澄山の方が有名なこのお山が最後の1座になるとは、正直ほとんど想像しておりませんでした〈失礼…〉。
結果的に、関東の山でフィナーレを迎えたため、ムスコ2人もゴールの瞬間に付き合ってくれた上、翌日に宿願のチバニアン逆転層見学や濃溝ノ滝観光も楽しむことができ、思い出深い旅となりました。手軽にアクセスできる房総の山や探訪スポットの奥深い魅力も改めて実感でき、何よりでした。今後、貴殿も日記に書いておられた「山と高原地図」房総編の発行やチバニアンの立派なビジターセンター完成等を契機に、安房・上総の低山を訪れるハイカーが増えることを是非期待しております!
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