宮之浦岳 紀元杉〜白谷雲水峡縦走
- GPS
- 13:21
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,376m
- 下り
- 1,919m
天候 | 雨、ときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
飛行機
白谷雲水峡でバスに乗る予定でしたが、2時間近く待つことになったため、タクシーを呼びました。すぐ来てくれ、宮之浦バス停近くの民宿まで(3420円)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨で登山道が川になっているところが多く、飛び石を踏んだり端を歩くのに、トレッキングポールがあると助かります。宮之浦岳から高塚小屋まで、登山道がはっきりせず、道迷いすることが何回かありました。また最近の倒木で、迂回ルートがまだできていない箇所がありました。縄文杉周辺は木の階段が整備されていますが、高所で手すりがなくスリルのある階段も。大株歩道入口から楠川分れまではトロッコ道を歩きましたが、真中の板は凹凸はあるのに濡れているためか、何度も転倒しました。 |
その他周辺情報 | 屋久島観光協会 空港案内所: 山岳部環境保全協力金(山中泊なので2000円)支払いのため立ち寄りましたが、何かととても親切に対応していただけました。 ドラッグストア モリ: 空港すぐ前のドラッグストアにはなかったOD缶が買えました。離島日に空港売店でずっと安く売っていたのに気づいたのですが…。生鮮食品以外の品揃え豊富。 お食事処 潮騒: お昼12時前に行きましたが、ほぼ満席。何とか待たずに案内してもらえました。 屋久島環境文化村センター: JAF割引で430円。展示が充実していて、屋久島を知るには最適。大きなホールで、阿部寛さんがナレーションする屋久島の映像を鑑賞しました。 ライフセンターヤクデン: スーパー。遅い時間で惣菜の種類がなく、でもAコープまで歩くのは、と購入。レジで値引きしてくれました。小さなコーナーに屋久島土産も売っていて、たんかんジュースは安かったです。 屋久島ふるさと市場: 各種土産物の品揃え豊富。空港ターミナルの土産店が小規模なので、ここで買っておくと良いでしょう。隣のやくしま市場は外装工事中ですが、1階の土産売場は営業していました。 民宿いわかわ: 新館はまだ新しく、共同のトイレ、シャワー室(浴室はなし)はきれいでした。洗濯機は無料で、洗剤も自由に使えます。乾燥機、靴乾燥機は100円。キッチンには冷蔵庫や自由に使える食器類があります。 |
写真
感想
出発を翌日に控え、頑張って仕事を片付けていた夕方、航空チケットを予約した会社から緊急のメールが届いた。鹿児島〜屋久島間のフライトが機材トラブルで欠航になったと。すぐ対応するように迫っているのだが、日本航空のサイトは混雑していて接続できない。その後、同じ出発時刻に臨時便が手配されていることがわかり、それに振り替えられるのだろうと心配しないことにした。当初の心配は、低気圧で天候不良となりそうな最終日のフライトの方だった。
出発日の朝、セントレアでは日本航空のカウンターはまだ開いておらず、確認ができない。予定通りスカイマーク便で鹿児島入りし、JALのカウンターに行くと、臨時便には振り替えてもらえず、しかも空席待ちをすることになった。よく知らない旅行サイトでチケットを注文したことを後悔。指示された通りにザックを手荷物で預け、セキュリティチェックを通過して搭乗ゲート近くで待機。臨時便は天候不良で屋久島空港に着陸できず鹿児島に引き返すかもしれない、というアナウンスが繰り返されており、不安を増幅する。出発が遅れ、その20分前になってようやく席が確保できたとの呼び出しがあった。
旅行の出だしからそんなドキドキが続いたのだが、無事に屋久島に足を踏み入れることができた。屋久島は2度目で、36年前に初めて来た時は、バイクをフェリーに積んでの上陸だった。
空港ターミナルを出て、傘をさして左手に歩くとバス乗り場、その先に観光案内所を見つけた。ここで環境保全協力金を払い、バスや天候、買い物などの相談をした。先にコインロッカーに入れてしまったが、ザックも預かっていただけるとのことだった。また当初は使いかけで不要なOD缶もわけていただけたのだが、ドラッグストアで購入できたのでお返しした。何かと親切に対応していただき、感謝。
バスを合庁前で乗り継いで終点の紀元杉まで。バスを降りて紀元杉を見た後、淀川登山口まで歩く。そして登山開始。ザックの重さとレインコートに体が慣れず、最初の急登からペースが上がらない。CTからやや遅れて淀川小屋に到着。
淀川の水を給水し、ホットウイスキー(三岳のお湯割りでなく…)にして暖まる。夕食の準備をしていたら、若いフランス人カップルが小屋に入ってきた。今夜の宿泊者は3人だけ。天皇誕生日を入れて4日間の休みで旅行していると話すと、今日が祝日ということを知らなかった彼らは、ワーホリで4ヶ月も沖縄や与論島など離島巡りをしているということだった。
夜間、ときおり激しい雨が降っていた。朝方になって小降りになったが、こんな天気だから、と明るくなってから出発することにした。
小花之江河、花之江河は日本最南端の高層湿原。雨で幻想的な雰囲気だった。小花之江河ではヤクシカとも遭遇できた。
天気が良ければ荷物をデポして、黒見岳、永田岳にも登りたかったが、今回はパス。投石平を超えたあたりから栗生岳、その向こうに宮之浦岳が見えるようになってきた。岩場のアップダウン、小川化したトレイル、藪漕ぎなど、変化に富んだルート。栗生岳を超えて、宮之浦岳山頂に登頂。雨は止んでいるものの曇っている。かといってガスガスというほどでもなかった。標識でルーティン撮影した後、どら焼きを食す。山頂の巨岩の奥に祠があり、一品法寿大権現に手を合わせた。
縄文杉方向に下山していくと、徐々に屋久杉やヤクシマシャクナゲの林などの樹林帯に入っていく。ピンクテープが少なくて登山道がわかりにくく、迷う場所もいくつかあった。新高塚小屋に到着したが、翌日の予定に余裕を持ちたくて、その先の高塚小屋まで歩いて荷を下ろした。ツアーの宿泊客などで混雑していたら、と心配していたが、さすがにまだオフシーズンなのか、誰もいなかった。
昼食をとってひと心地ついた後、水汲みがてら縄文杉を見に行った。36年ぶりの縄文杉は、デッキが作られて近づけず、雨に霞んで遠い存在に感じた。
高塚小屋は夜になっても僕以外宿泊客はおらず、遅い時間に休憩の登山者が入ってきただけだった。夕食を作りながらウイスキーのお湯割りを飲み、スナックをつまむ。
翌朝、小屋の主であるヒメネズミに、ザックのヒップベルトに穴をあけられたことに気づいた。夜中、シュラフの上を駆けていった奴に気付き、食料だけでなくゴミも天井のロープに吊るして対策していた。ところが、宮之浦岳山頂で食べたどら焼きの包装をザックのポケットに突っ込んでいて、片付けるのを忘れていたのだ。
ショックなことはまだ続いた。モバイルバッテリーを2個も持ってきていたのに、接続してもiPhoneに充電できなくなっているのだ。もっとこまめに充電しておけばよかったが、仕方がないので、写真の必要がある場所でだけ電源を入れることにした。そのためヤマレコのルートも途切れ途切れになってしまい、帰宅後に修正するのに苦労した(それがupが遅くなった理由の一つでもある)。
明るくなって高塚小屋を出発。昨夕に続いて縄文杉と対峙し、距離はあるものの、大きなパワーを受けた。ウィルソン株の洞の中にも祠があり、同じような空気感を感じることができた。宮之浦岳山頂からウィルソン株まで、数人の登山者に会っただけで、ほぼひとりで行動してきたこともあったかも知れない。
大株歩道入口から先は、流石に日曜日なので、10数組のグループとスライドした。ガイドに先導された2、3人のグループが7割程度。楠川分れから白谷雲水峡の方に、辻峠までは登りが続く。白谷雲水峡は平坦な公園なようなものか、と勝手に想像していた。しかし地図を見れば当然だったのだが、結構傾斜が急なルートを下っていくことになり、時間も意外にかかった。もののけの谷など、苔が美しかった。
管理棟まで降りてきて、登山終了。バスが15分ほど前に出発していて、次のバスまで2時間も待つことがわかった。タクシーを呼んで宮之浦まで移動。
昼食後、益救神社に参拝。民宿でシャワーや洗濯を済ませてから、観光に出かけた。
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旅行から帰って雑務に追われ、翌日から仕事だったので、upが遅くなってしまいました。何かとトラブルの多い旅行でしたが、ケガなく帰って来られました。混雑なく静かな山行ができたのは満足。また違う季節に再訪したいです。
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