王ヶ頭・山本小屋ルート(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 93m
- 下り
- 88m
コースタイム
天候 | 03/04(月)→雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→長野道・松本IC〜約100分。 ■駐車台数→100台(無雪期) ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし。 ■24時間利用→可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■山本小屋ふる里館駐車場(1,947m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 ※山本小屋ふる里館と同じとします。 ■山本小屋(1,954m) 山本小屋ふる里館駐車場から約10分で山本小屋に到着です。 分岐点になり直進→山本小屋、右→王ヶ頭へ向かいます。山本小屋の駐車場は従業員・宿泊者のみ利用可能です。 山本小屋から王ヶ頭ホテルの手前まで続く柵内を歩けば、道迷いもなくチェーンスパイクも不要です。 ■美しの塔(1,966m) 山本小屋から約10分で美しの塔に到着です。 美ヶ原高原のシンボルになり、悪天候では目印のケルンになります。塔内は休憩適地・鐘があります。 美しの塔〜王ヶ頭ホテルまで牧場エリアをショートカットすれば往復2kmの短縮が可能ですが、悪天候の場合は道迷いに注意が必要です(スノーシューがあると便利) ■塩くれ場(1,967m) 美しの塔から約15分で塩くれ場に到着です。 広い分岐点になり直進や茶臼山、右→王ヶ頭へ向かいます。 茶臼山側に外トイレがありますが冬季閉鎖中です。 ■王ヶ頭(2,034m) 塩くれ場から約50分で王ヶ頭に到着です。 王ヶ頭ホテルの裏側に御嶽神社・王ヶ頭があります。 美ヶ原高原は長野県の中心地になり、大小11基の電波塔が設置されています。 ※王ヶ頭→おうがとう。 ■王ヶ頭ホテル(2,033m) 王ヶ頭から約5分で王ヶ頭ホテルに到着です。 王ヶ頭ホテルには玄関が2つあり正面玄関→宿泊者、右側玄関→売店・食事・トイレ利用者です。 狭い玄関でスリッパに履き替える必要があり、ベンチがありますがホテルの備品が置かれていて1名しか使えません。 ホテルのスノーシュー(レンタル)の返却場所なので登山者や宿泊者が混雑して、ザックやスノーシューの紛失・盗難に注意が必要です。 山バッジの販売があります(4種・460円〜870円) トイレ1回→100円です。 ■塩くれ場(1,967m) 王ヶ頭ホテルから約25分で塩くれ場に到着です。 悪天候の平日で登山者は少なく、5名のすれ違いです。 ■美しの塔(1,966m) 塩くれ場から約10分で美しの塔に到着です。 踏み跡を外れて美しの塔へ向かうと、膝殻太股まで踏み抜きます。 ■山本小屋(1,954m) 美しの塔から約5分で山本小屋に到着です。 2台のスノーモービルが牛伏山へ向かいました。悪天候では接触事故に注意が必要です。 ■山本小屋ふる里館駐車場(1,947m) 山本小屋から約10分で山本小屋ふる里館駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 王ヶ頭・山本小屋ルートの区間は距離→6.3m・標高差→87m・コースタイム→02時間10分になりますが、日帰りが可能です(無雪期の場合・山滑走を除く) 日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★山本小屋ルートについて 冬季の美ヶ原高原には長野県道178号線(冬季閉鎖なし・除雪あり)を利用して、王ヶ頭へ山本小屋ルートを利用する人がほとんどです。 無雪期に登った事がありませんが、年間を倒して王ヶ頭は多くの登山者が登る人気ルートです。 百名山に指定されている王ヶ頭は登山ではなく雪山ハイキングの位置付けですが、柵外の牧場エリアを歩く場合(ホワイトアウト)や悪天候では樹林帯がなく強風エリアなので注意が必要です。 ★積雪量について 長野県道178号線には凍結・積雪があり、最新の天気予報を確認して下さい。 当日の登山道は、山本小屋ふる里館駐車場から雪が現れて王ヶ頭まで常雪です。 柵内→積雪40cm〜60cm、柵外(牧場エリア)→積雪60cm〜80cmです。 登りでは雪が降らなくても下りで雪が降る場合もあり、少しでも安全に登山できる装備をする事で登頂確率が上がります。 ★登山ポストについて 王ヶ頭・山本小屋ルートには、登山ポストが見当たりませんでした。 登山計画書は事前にオンライン提出が可能です。 ★王ヶ頭について 王ヶ頭には〇核楙屋ルート ⊆然保護センタールート C祓瓜灰襦璽函´せ鮎詼匸譽襦璽函´ズ清水コテージルートの5ルートがあり、積雪期は,多く利用されています ★水場について 地図では王ヶ頭・山本小屋ルートには水場がありません。 今回は水0.5L+ホットコーヒー0.3Lを担ぎ上げましたが、距離が短いので未摂取です。 ★駐車場について 王ヶ頭・山本小屋ルートには1つの駐車場があります。 〇核楙屋ふる里館駐車場(100台→実質50〜60台)があります。 ★山小屋の営業について 王ヶ頭・山本小屋ルートには、山小屋が2つあります。 〇核楙屋 王ヶ頭ホテル どちらも冬季閉鎖期間があるので、事前にホームページで確認して下さい。 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 王ヶ頭・山本小屋ルートには各所に道標があります。 それ以外には美しの塔(ケルン)・電波塔・牧場の柵しかありません。 柵外の牧場エリアを歩く場合は、ルートファインディング能力が必要です。 ★天候や服装について 王ヶ頭・山本小屋ルートに樹林帯はなく、悪天候では強風エリアで寒い環境なので防寒・防風対策が必要です。 王ヶ頭は標高2,000mの広い大地で目印がほとんどなく、ホワイトアウトの場合は柵外の牧場エリアに出ると道迷いの可能性が高いです。 当日は気温-4℃〜-2℃あり、平均気温は-4℃です。 悪天候では装備や服装に気を配り、金属(ピアス・指輪)による凍傷に注意が必要です。 ★幕営適地について 王ヶ頭・山本小屋ルートには幕営適地がありますが、十分に日帰りが可能なので美ヶ原高原での幕営が可能なのか不明です。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 王ヶ頭は熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 「熊はいない・熊は冬眠している」という思い込みは危険です。 登山者が多くても常に熊に注意が必要です。 ★スノーシューについて 前日の夜から5cmの降雪があり全工程をつぼ足で歩きましたが、柵内の登山道は足首まで沈み歩きにくくルートを外すと太股まで踏み抜きます。 降雪直後や柵外の牧場エリアを歩く場合はスノーシューがあると便利です。 登山者が王ヶ頭ホテルを利用する場合には玄関前にスノーシューをデポしますが、宿泊者のスノーシュー(ホテルのレンタル→アトラス製30個)と混同するので紛失・盗難に注意が必要です(同様にザック・アイゼン・ピッケルも含む) ★山本小屋ふる里館駐車場まで長野県道178号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ★王ヶ頭・山本小屋ルートでは、スマートフォンの電波が常に入りました(時期・天候・機種による) 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です(充電ケーブル含む) ★当日の王ヶ頭・山本小屋ルートでは登山者のすれ違いは登り5名、下り→5名です。 日照時間が長くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・ゲイター・夏靴は全行程で使用しました。 チェーンスパイク・12本爪アイゼン・ピッケル2本・ゴーグル・スノーシューは携帯しましたが不使用です。 八ヶ岳から転進したので冬山フル装備で王ヶ頭に登頂しましたが、晴天時にはつぼ足で大丈夫です。 ★積雪期になり多くの山小屋が冬期閉鎖していますが、王ヶ頭ホテルの売店で山バッジの販売があります(4種・460円〜870円) ★緊急時の連絡先 ‐硝楫抻―陟0263-25-0110(代表) ★今回の山行の危険箇所 “ヶ原(全体)→悪天候でホワイトアウト・道迷い。 ★山本小屋ふる里館駐車場→09時20分に気温-3℃、王ヶ頭→10時40分に気温-4℃、山本小屋ふる里館駐車場→11時55分に気温-2℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時05分、日の入り→17時55分と活動時間は長くなりましたが、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★王ヶ頭・山本小屋ルートでは落石エリアはありませんが、柵外の牧場エリア(美しの塔〜王ヶ頭ホテルのショートカット路)では落石の可能性があります。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 雪崩・落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「アバラーンチ」「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★王ヶ頭・山本小屋ルートにはトイレが3つあります。 〇核楙屋ふる里館 塩くれ場の外トイレ 2Ε頭ホテル ,鰐こ稜А↓△賄澳閉鎖、は利用可能で1回100円です。 原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など、季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★積雪量が多く強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグル・バラクラバがあると便利です。 ★今回の山行 当初は唐沢鉱泉から入山して東天狗岳東壁を目指していましたが、唐沢鉱泉が冬季閉鎖していて除雪されておらず断念します。素直に稲子湯登山口から入山すればと反省します。 時間的に登れる場所は美ヶ原・入笠山・車山になり、未踏の美ヶ原を目指します。 前日の夜から降雪があり、美ヶ原は強風・雪でしたが距離が短く標高差が87mしかないので雪山ハイキングの位置付けです。 平日の悪天候なので登山者は少なく、嫌いな荷作りはやり直さず冬山フル装備で登山を終えました(食事・行動食・飲料水→未摂取) 美ヶ原高原にある王ヶ頭は山というより丘であり、謎の百名山です。いつか晴れた日に王ヶ鼻まで歩きたいと思います。 ★山本小屋ふる里館駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で王ヶ頭を楽しんでください。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
風速計
モバイルバッテリー(1万mAh)3個
ちり紙
地図
登山届(控)
腕時計
ザック30L
スマートフォン2台
ゴミ袋
現金
ココヘリ発信器
ザックカバー
三脚
帽子
登山靴(夏用)
インナーシャツ(半袖)
靴下(冬用)
毛帽子
ハードシェル(上下)
ゲイター
バラクラバ
タイツ(冬用)
ミドルシェル(上)
手袋
ベースレイヤー(長袖)
冬用グローブ
テムレス
シューズカバー
ゼリー飲料1個
パン2個
粉末アミノ酸4本
チョコバー2本
わらび餅2個
スノーシュー
ロープ(8mm)20m
チェーンスパイク
ピッケル2本
12本爪アイゼン
ゴーグル
ウエストバッグ
水0.5L
ホットコーヒー0.3L
スリング180cm・120cm(2本)・60cm
カラビナ類
練乳チューブ
ハーネス
|
---|
感想
■王ヶ頭・山本小屋ルート(日帰り)
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2024年03月04日(月) はれ
実家 05:45 -2℃ 1,000m
▲唐沢鉱泉分岐 06:10 -2℃ 1,532m
ふる里館駐車場 08:55 -3℃ 1,947m 雪
着替え・荷作り 08:55〜09:20
▲マーク→八ヶ岳中止→美ヶ原へ移動。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2024年03月04日(月) 雪
※王ヶ頭・山本小屋ルート 登り
ふる里館駐車場 09:20 1,947m -3℃
山本小屋ふる里館 09:20 1,947m -3℃
山本小屋 09:28 1,954m -4℃
美しの塔 09:39 1,966m -4℃
塩くれ場 09:52 1,967m -4℃
王ヶ頭 10:40〜10:44 2,034m -4℃
王ヶ頭ホテル 10:51〜11:01 2,033m -4℃
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2022年03月04日(月) 雪/くもり
※王ヶ頭・山本小屋ルート 下り
王ヶ頭ホテル 11:01 2,033m -4℃ 雪
塩くれ場 11:27 1,967m -4℃ くもり
美しの塔 11:39 1,966m -4℃
山本小屋 11:45 1,954m -4℃
山本小屋ふる里館 11:53 1,947m -2℃
ふる里館駐車場 11:55 1,947m -2℃
着替え 11:55〜12:00
実家 12:00〜14:15 1,000m 12℃
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■今回は降雪直後の東天狗岳東壁を目指す。
通常は東面の稲子湯からアクセスするが
西面の除雪していない唐沢鉱泉へ向かう。
除雪されていないので辿り着けず断念。
悪天候で林道を片道6.5km歩く気力もなく
もちろん東面へ移動している時間もない。
他に入笠山・車山・美ヶ原しか選べない。
天候は期待できないが美ヶ原を選択。
荷作りの手間を省いて冬山フル装備で出発。
昼前に晴れる予報を信じて歩き出すが
美ヶ原は樹林帯のない広い草原で風が強い。
往路は吹雪で景色もなく真っ白な世界。
先週の風速20mの乗鞍岳より弱風の中で
王ヶ頭の登頂後に30秒間だけ天候回復。
その後は下山まで水墨画の世界に逆戻り。
王ヶ頭は謎の百名山として選ばれているが
次回は晴れた日に王ヶ鼻まで訪れたい。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■体重→61.0kg 荷物→10.45kg
■日の出→06:05 日の入り→17:55
■距離→6.3km(登り3.15km・下り3.15km)
■休憩時間→00時間21分
■時間(合計)→02時間14分
(登り→01時間20分、下り→00時間54分)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する