67.浅間山「マグマダイバー」車坂峠発着
- GPS
- 07:44
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,357m
- 下り
- 1,338m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 7:43
天候 | 朝は霧多し 昼頃霧が晴れた時もあった 晴れるも雲多し |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は全体的に歩きやすい登山道であったと思います。 車坂峠とトーミの頭の間にある表コースと中コースがありますが、行きは表コース、帰りは中コースを利用するのが良いと思います。中コースはドロドロになってる箇所はある一方、降るだけなので、僕はいい感じで歩くことが出来ました。 |
その他周辺情報 | 登山後の温泉は高峰温泉を利用。入浴料は500円ですが、全国秘湯を守る会に登録されている温泉だけに入る価値大。土地柄、石鹸、シャンプーはNGなのは注意。 |
写真
装備
個人装備 |
ゴーグル
消毒用水
鈴
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ポール
ヘルメット
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感想
第67座 「マグマダイバー」
本業の老人養護施設に就職して半年が経過した。仕事には慣れたものの、現状の月給では僕の満足が出来る額ではなく、春を過ぎると自動車税の納入やクルマの車検などの出費があるので、とても山どころではなかった。
3月の横浜マラソンが終わった後に、これらの出費と登山の費用を稼ぐためにアルバイトを決意。アルバイト派遣会社の登録を済ませ、4月から本業の休日に主にコンビニの弁当を調理する会社で8時間前後働いた。
何とか、自動車税の納入やクルマの車検も乗り切り、4月に霊仙山、5月に養老山の登山で経験を積んで、ようやく遠征登山の目処も付いた。今回選んだ山は浅間山。梅雨明けの時期に北アルプスの常念岳、盆休み後に南アルプスの塩見岳を考えている僕にとって相応しい山と判断した。
登山直前のパッキングでハプニングが起こった。それはハイドレーションの水漏れだった。パッキングが終わって部屋の廊下に置いて一晩が経ったら、ザックや廊下が水浸しになった。ザックを乾かしてパッキングをし直し、クルマに積んで一晩が経って見てみたらコップ一杯分強の水漏れがあった。このハイドレーションも案外長く使っているので寿命なのかと思って、今回はハイドレーションはやめて、1.5リットルペットボトルに水を入れてザックのサイドポケットに外付けに変更。ザック内部のハイドレーションを入れるポケットに2リットルの水をプラティバスに入れた。これで水対策は解決した。
当初の計画では6月5日夜に移動、6日登山、7日帰宅とゆったりした行程でいく予定だったのだが、5日夜が雨、6日は朝から天気が回復するが、7日のほうが降水確率が20%であるという週間予報を受けて、まずは6日に宿泊予定のホテルをキャンセル。7日登山そして帰宅という行程に変更した。
5日は予報通り夕方から雨が降り出して、とてもじゃないが高速道で移動出来ないと思った。翌6日は5時に起床したが、雨は既に止んでいた。6時頃に自宅を出発。高速道のアスファルトはだいたい乾いていて、いい感じで運転することが出来た。
昼頃には小諸市に着いたので、懐古園(小諸城跡)を散策するなどして過ごし、14時頃には佐久市にある健康ランドに到着。ここで早めに休んで翌日の登山に備えた。
6月7日、あまり眠れないまま1時半に起床して健康ランドを出発。登山口のある車坂峠に着いたのは3時だった。高峰高原ビジターセンターの駐車場には数台のクルマが車中泊なのか? 既に停まっていた。僕は4時出発を目標に朝食を食べストレッチをして準備した。
登山口の車坂峠にある看板を見て、噴火警戒レベル1(活火山であることを留意)を確認した。今回は有事に備えて初めて登山用のヘルメットをかぶって浅間山に登ることにした。ザックの中には噴煙から目を守るゴーグルも入っている。これから、活火山に登るんだと覚悟を決め、4時50分に車坂峠を出発した。
いきは展望が素晴らしいらしいということで、表コースを選択。コースタイムが1時間40分ということで2ピッチで登ろうと思った。登り出しは悪くない感じで、このまま1時間登れるなと感じながら登った。この時既に標高が2000メートルに達していて、イワカガミなどの高山植物が咲いているのを眺めながら歩いた。60分登ったところでタイミングよく避難小屋があったので、ここで最初の一本を立てた。
この避難小屋で10分休んだところで登山再開。数分も経たぬ間にトーミの頭の分岐に到着。霧のため、トーミの頭を通過したことに気付かなかった。そのまま、左の登山道を選んで、まずは黒斑山を目指した。6時35分に黒斑山の山頂に到着。その時は霧で真っ白で何も見えなかった。ここで記念撮影をする時に右膝を岩にぶつけてしまった。長居はせずに、トーミの頭の分岐まで戻り、今度は右の登山道を選んで、まずは湯ノ平を目指すことにした。
この一帯は草すべりと呼ばれていて、一帯は笹林だった。一気に降りなくてはならなかったので、折角登ったのに勿体無いなと思いながら歩いた。降りるほどに霧が晴れていくのを感じた。やっと平坦になって歩を進めると7時30分に湯ノ平口に到着。火山館は帰りにいくとして、さらに賽の河原を目指した。
7時55分に賽の河原を通過すると、霧で覆われていた浅間山が見え隠れするようになった。外輪の山々も下界の畑もハッキリと見えるようになって、森林限界も越えて、ざらつく砂礫を踏み締めて登っていった。立ち入り禁止告知板と避難シェルターを通過すると、山頂である前掛山を目指す登山者の姿が肉眼で見ることが出来た。山頂まであと少しだ。風も強く肌寒いのだが、その空中を燕が鋭く宙を舞っていたのが印象的だった。
9時に最高峰の前掛山に到着。道標に彫り込まれた手形にハイタッチをすることが出来た(これがやりたかったんです!)。本来の山頂がある火口の全容は見ることが出来たが、霧で遠くの山々は見ることが出来なかったので長居は無用とばかりに、下山を開始した。
前掛山山頂から火山館まで標高差500メートルを一気に下山。このあたりで多くの登山者とすれ違った。火山館には10時15分に到着。僕はここで水を飲み、山バッチを購入したり、トイレにいったりして、これからの登りに備えようとした。
僕の目の前には、今まで霧で見えなかったトーミの頭や黒斑山が見えていた。これから標高差300メートルを登らなくてはならず、降りで慣れていたので辛くは感じたがゆっくりと一歩一歩登っていった。後ろを振り返ると浅間山が霧が晴れてハッキリと見えるようになっていた。登っている途中、トーミの頭の岩場のところでカモシカが見ることが出来て得した気分になった。
11時35分にトーミの頭に到着。ここからは時間が短い中コースを選択。少しドロドロな箇所はあるが、降るだけだったので、いい感じで歩くことが出来た。12時30分に車坂峠に到着。予定よりも早くいい感じで登山を終えることが出来たと思った。
自分のクルマまでいき、着替えと登山中に作る予定だった昼食のラーメンをここで食べた。その後の〆の温泉はここから1.3キロ離れた高峰温泉へクルマで向かった。
ここの温泉は「秘湯を守る会」登録の温泉で、石鹸やシャンプーを使うことが出来ないが、入浴料が500円なのが良い。泉質も良く人心地つくことが出来た。ここで一句。
ワンコイン 買える幸福(しあわせ) いい湯だな
浴室が広くなかったので早々と退散したが、風呂上りにそば茶を頂いて、いい感じで登山を終えることが出来たなぁ〜と思いながら、クルマに向かった。ここから自宅まで250キロのドライブとなるが、無理せずに走ろうと思いながらクルマを走らせた。
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