一日目 茂倉新道 肩の小屋泊 二日目 荒天の中 谷川連峰主脈縦走


- GPS
- 15:56
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 3,019m
- 下り
- 2,641m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 6:50
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 9:01
天候 | 6月5日 曇り 6月6日 強風と横殴りの雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 平標登山口バス停 越後湯沢駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは土樽駅前にあります。登山カードは当日切れていました。 トイレは土樽駅、茂倉岳避難小屋、肩の小屋にあります。 茂倉新道 迷うような箇所はありません。樹林帯は木の根で歩きにくい箇所もあります。 一ノ倉岳への登りに雪渓があります。雪渓の縁を歩いて登りました。 一ノ倉岳−オジカ沢ノ頭 この間は岩場が多くなります。鎖場もあります。 オジカ沢ノ頭−エビス大黒ノ頭−仙ノ倉山 ゆったりとした登山道とやせ尾根が交互に現れます。万太郎山からの下りの尾根は藪漕ぎに近い歩きになりました。エビス大黒ノ頭への登り上部は岩稜地帯です。 仙ノ倉山−平標山 木の階段、木道もある歩きやすい道です。 平標山−松手山−登山口 下りで滑りやすい道が続きます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
アイゼン
水筒(保温性)
シェラフ
ハイドレーション
ゲイター
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感想
5月に平標山へ行きました。その際、開放的な稜線歩きと眺望に感動し、是非谷川岳に行こうと思いました。
初めての谷川岳登山です。当初ルートは西黒尾根を考えていましたが主脈縦走路を眺めることが出来るかもと思い茂倉新道からのルートにしました。肩の小屋に一泊し、二日目は平標山まで主脈縦走路を歩く計画です。
天候が気掛かりでした。一日目は曇りではありましたがガスが掛かることもなく快適な尾根歩きを楽しめました。しかし、二日目は想定していた中で最悪の天候でした。新潟側から身体が飛ばされそうな強風が吹き上げ、雨というか雲の水滴が打ち付ける非常に辛い歩行となしました。
上越国境の山の洗礼を受けた山行でした。
5月の平標山登山の時と同じ新幹線で越後湯沢へ。上越線水上行きに乗り換え土樽で下車しました。
土樽駅前から歩き始め、高速道路下を潜り橋を渡り川沿いに歩いて行きます。途中、高波吾策像がある登山安全広場前を通ります。
最初の分岐は万太郎山への吾策新道への分岐です。
先へ進むと茂倉岳へと蓬峠方面の分岐になります。右に道を取り橋を渡って茂倉新道方面へ進みます。
未舗装路に変わって更に進むと広場に出ます。そのまま進むと茂倉岳への道標がありました。この辺りから登山道になります。
ブナ林の中の急坂を上がっていきます。根っこが張った歩きにくい道です。それでもブナの新緑には癒やされます。
登山道入口から1時間ほど歩くと視界が開けました。目の前に万太郎山、主脈のピークが見渡せました。
樹林帯を抜け草花が咲きそう中を進みます。
登山開始から2時間20分ほどで矢場ノ頭に到着。11時前でしたが昼食休憩。今日はカップヌードル。万太郎山を正面に見ながら休憩しました。単独行の男性が一人追い越していきました。
比較的歩き易い稜線の登山道を進みます。行く手には茂倉岳。その右奥には谷川岳も見えていました。
1時間ちょっとで茂倉岳避難小屋に到着。トイレを借りました。チップは小屋の中の箱にと言うことだったので小屋に入りました。中には男性が一人テントを広げて寛いでいるところでした。人がいることを予想していなかったのでちょっと驚きました。
茂倉岳山頂へは避難小屋から約15分掛かりました。
山頂でいつもの通り記念撮影をしていると一ノ倉岳から来た単独行の男性に今日は佐渡島が見えると教えてもらいました。北に雲に浮かぶように見えていたのは佐渡島だったのです。男性は蓬峠でテン泊すると武能岳へと下っていきました。
ここまで来ると一ノ倉岳、谷川岳ともに視界に入っています。茂倉岳を下りながら直下に広がる雪渓をどう歩こうか思案していました。
結局、登山道から外れますが雪渓の縁を歩き最後の20mくらい雪の上を歩いて登山道に戻りました。
茂倉岳山頂を下る辺りから雨がぱらついたり風が強くなったりと天候が不安定になってきました。幸い二度雨がぱらついただけで収まりました。
茂倉岳から25分ほどで一ノ倉岳に到着。いよいよ本日の最終目的地谷川岳へ向け岩場の急坂を下ります。
目の前には荒々しい一ノ倉岩壁。両側が切れ落ちた稜線上の登山道が見て取れます。
一ノ倉岳から下って登って約1時間、奥の院鳥居前を通過。この間2カ所の登りの鎖場があります。
奥の院から約5分でオキの耳に到着。登山開始から約6時間。ほぼ計画通りの時間で到着しました。
山頂で記念撮影と休憩。登山者は多い時で3人ほど。ゆっくりと過ごせました。
トマの耳を経て肩の小屋には15時半前に到着。
夕食までの時間、小屋の休憩室で単独行の人達と山談義をして過ごしました。
肩の小屋は寝具の使用を選択できます。今回はシュラフとエアマットを持ち込みました。寝具を使わない分料金は安くなります。
二日目は5時起床。
一晩中雨が降っていたようで風の音もずっと聞こえていました。
起きた時はガスの中で辺りは真っ白でした。
6時前位に一旦ガスが晴れますが出発した6時15分頃は再びガスがかかり視界のない中歩き始めました。
中ゴー分岐を過ぎる辺りまでは穏やかな登山道でしたが、オジカ沢ノ頭に向かう道は徐々に岩場が現れ、途中一カ所鎖場がありました。
オジカ沢ノ頭に到着する10分くらい前からガスが晴れ始め、雲海に浮かぶ谷川岳、谷を隔てた茂倉岳、一ノ倉岳を見ることが出来ました。
オジカ沢ノ頭に到着した時点では青空も見えていましたが、新潟側から雲がものすごい勢いで上がってきてあっという間に真っ白になってしまいました。
これ以降は全く眺望のない中を進みました。
一つ一つの目標物を確認しながら進みます。
小障子ノ頭、大障子避難小屋。この辺りは穏やかな登山道です。速度を上げてどんどん進みます。大障子ノ頭の標識は見逃しました。
大障子避難小屋から1時間ちょっとで万太郎山に到着。この間の稜線上では強風に身体を飛ばされそうになりながら進みました。雨も強く当たるようになってきました。
万太郎山での記念撮影は断念。すぐに先へ進みました。
ここから毛渡乗越への下り(386m)、そしてエビス大黒ノ頭への登り返し(320m)がこのルート中最も歩き甲斐のある所と思います。
まず下り。万太郎山から少し行くと登山道の幅が20cmくらいで両側の草木の高さもが腰より高くなっています。まるで藪漕ぎの様にして進みました。藪漕ぎは約20分くらいだったでしょうか。
途中、越路避難小屋でGPSの電池交換などをして万太郎山から1時間程度で毛渡乗越を通過。標識は地面に倒れたままでした。
エビス大黒ノ頭への登りは、はっきり言ってかなりきつかったです。1時間かけて登る間に途中2度給水休憩しました。登って行くにしたがって岩場になってきます。大きな岩がぼんやりと見える様は幽谷に立ち入った気分になります。
エビス大黒ノ頭で小休止。30分ほど進んだエビス大黒避難小屋にて昼食休憩。今回はリフィルのチキンラーメンを前日のカップヌードルの容器に入れてお湯を注いで食べました。
しばらく岩場を歩いて仙ノ倉山への登りの登山道に掛かります。
約30分で仙ノ倉山、そこから35分で平標山に到着。風は相変わらず強く木階段上で身体が揺るぎます。
平標山には13時頃到着。肩の小屋から6時間45分。
ここから松手山経由で下山します。風は稜線から下りたためか弱まりました。
松手山までは比較的緩やかな下りですが、雨にぬかるんだ土の上は滑りやすく足下を気にしながらの歩きになりました。
松手山先鉄塔までは比較的足下は大丈夫だったのですが、鉄塔から先はかなりの急坂でしかも土がぬかるんでいる所が多くしょっちゅう足を滑らせました。そして、泥ではなく岩に乗って足を滑らせ転んでしまいました。
雨など登山道が濡れている時は下山ルートとして松手山経由は避けた方が良いようです。
ルート上での人との遭遇について。
大障子避難小屋手前で数名の集団に遭遇。休憩中か足を止めていました。
大障子避難小屋の先で、肩の小屋を先発した女性3名のグループを追い越しました。
すれ違ったのは男性1名(万太郎山への途中か)、女性1名(エビス大黒ノ頭から10分くらい進んだ所)。
平標山を過ぎると松手山コースで登ってくるいずれも二人連れの4グループとすれ違いました。
松手山で下りの男女4人のグループを追い越しました。
15時15分頃、登山口の駐車場に到着。9時間の長い山行をやり遂げほっとした気分になりました。着替えや後片付けをした後バス停に移動しました。
今回は茂倉新道の静かな山歩きと主脈縦走を達成することが出来ました。山行としては十分に満足し楽しめました。
ただ山の気候をどう見極めるかは、安全な山行をする上で課題としてあるようです。
今週、初めて谷川に行く予定です。同じく肩の小屋に泊る予定ですが・・・アイゼンは使われましたか?初心者がいるのでそれが一番心配です。
残雪歩きはケッコーありますか?
土合駅から厳剛新道を登り、茂倉山とか通って土樽駅に降りる計画です。逆コースぎみですね・・・いきなりの質問ですいません・・・(^^ゞ
そちらの状況がまったくわからなくて・・・教えて頂けるとうれしいです。
はじめまして
今回歩いたルートでアイゼンは使いませんでした。
歩いたルートは土樽−茂倉新道−谷川岳ー肩の小屋
厳剛新道については下記のレコを参照してください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-648574.html
土合からですと西黒尾根も選択肢に入るかと思います。こちらは肩の小屋に同宿した人のうち2名が上がってきましたがアイゼンは使わなかったようです。
谷川岳から茂倉岳に向かうと一ノ倉岳を過ぎてから雪渓があります。下りの雪渓になります。アイゼンなしで雪の上を歩けないことはないと思います。雪渓の縁を歩けば雪上歩行は最小限で済ませると思います。
土樽に降りる計画だそうですがルートはどうされますか。
茂倉新道は雪は全くありませんでした。
蓬峠経由は情報はありませんが、多分雪はないでしょう。
こんにちは。kanao_y さん。茂倉岳で写真を撮って頂いた単独行のものです。あの後蓬峠でテン泊しましたが、ものすごい風と雨でかなり大変でした。
それはさておき、蓬新道にはそれなりに雪渓があるとのことです。ちなみに私は馬蹄形縦走をあきらめ白樺尾根を土合に降りましたが、そっちは雪渓だらけで、アイゼンなしでは危険な状況です。
あと肩の小屋直下に100mくらいの雪田があります。かなりの急登ですが、踏み跡があるので、アイゼンなしでも大丈夫です。その日の気温にもよるでしょうけど。
丁寧なお返事、ありがとうございました。さらにコメ追加していただいた方、感謝です。
お山の会に計画書も提出し、明日の夜に出発予定でしたが・・・同行者の1人が家族の病気で行けなくなりました・・・残りのメンバーで行ってください、と言われましたが・・・やはり4人で行きたいので、今回は延期することにしました。・・・谷川、見てみたかった・・・この秋にまた計画します。
せっかく教えていただいたのに、申しわけありません。
しばらくは谷川のレコを見ながら、魔の山を想像して過ごします・・・ありがとうございましたぁ。
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