十勝幌尻岳〜1628m峰(中岳)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,629m
- 下り
- 2,629m
コースタイム
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:10
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:02
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 9:11
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 6:58
天候 | 3/18 雪→曇 3/19 晴→曇→雪 強風 3/20 晴 (夕方〜雪) 3/21 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス | 戸蔦別川林道は今冬季は最終人家から先は全く除雪が入っていない |
コース状況/ 危険箇所等 |
3/17〜18の降雪(麓で20cmくらい)により尾根上は深雪ラッセル 中岳直下のみアイゼン、他はほぼスノーシュー |
写真
感想
道内に中岳という名の山はいくつかあるが、札内川を挟んでカムエクの向かいにある1628m峰にも三角点名「中岳」の名が付いている。地形図に山名表記が無いせいかこの山が登山対象になることは少ないようで、Ko玉さんが4月に札内川側から?(ルートは不明)登っているのと、ふ〜ちゃんが六ノ沢から遡行した記録しか見つけられなかった。(追記:他にも何人かの記録があった模様)
周囲の沢は急峻で遡行できる自信が無いし、積雪期は札内川を渡渉しないといけない。そこで、距離は長いがカチポロ〜札内の中間から尾根を辿る北側からのアプローチで挑戦してみた。
【1日目 3/18】
前日の夜から朝にかけて湿った雪が20cm以上降っていた。拓成橋から最終人家までも除雪が入っていなくてスタックしそうになりながら何とか到着。なぜか戸蔦別川周辺の山に行くと毎回直前に大雪が降って苦しめられる・・・。
最終人家からシューで歩き出すが、湿った雪が降り続いていて足取りは重く、ウェアやザックもびしょ濡れで先が思いやられた。林道を3km歩いてカチポロ北尾根に取り付くと20cm以上沈むラッセルでトレースも無し。・826あたりまで登ると雪質は良くなり、濡れなくなったのは良いものの、雪は深さを増していく一方。膝〜深い所では腰下まで沈むラッセルに苦戦した。北尾根は広くて傾斜も緩いのが唯一の救いかもしれない。初日は・1472の平場でテン泊。
【2日目 3/19】
初日に続き全装で北尾根を登る。・1472からも雪は依然として深く、雪庇の凸凹が加わるとさらにしんどい。西風が常時吹き付けていて、着込んでラッセルしていても体が冷えてくるくらいだった。直下まで雪がクラストすることも無く十勝幌尻岳に到着。
稜線を札内岳方面に進む。札内〜カチポロの稜線は過去に一度歩いているが、その時は4月中旬でアイゼンで締まった雪をサクサク歩けた。今回は深雪に加えて異常に発達した雪庇を越えるに消耗し、ズボりまくってなかなか進まない。
・1710ピークには昼過ぎに到着。もう少し先まで進んでも良かったが、また雪が降りだしてきたし、中岳へは軽装で往復した方が効率が良さそうなので、・1710でテン泊。
【3日目 3/20】
この日は・1710にテントをデポして中岳へアタック。3日目にして快晴無風で絶好の条件にテンションが上がる。
・1710から支稜を南下していくと、・1655の先の1620mあたりまでは広くて雪庇も安定し歩きやすい。1420mコルへ下る途中で細い所があるもシューで問題ない。・1513ピークを越えてコルから中岳への登りが一番面倒な部分だった。東側は軽く踏むと崩れる超不安定な雪庇。尾根の直上は枝漕ぎがしんどい。西側斜面は深雪で腰まで埋まる・・・と、歩きやすい部分が無い。計4回も雪庇を崩落させてしまった。
ピーク手前のナイフリッジを慎重に通過すると中岳に到着。三角点がある場所も巨大な雪庇ができていて、下がどうなっているのか見えないので崩れないかとヒヤヒヤ。主稜線の山と比べて地味な存在だけど、意外に遠くて危なっかしい山だった。
【4日目 3/21】
2晩お世話になった・1710のテン場を撤収して帰路につく。
夜の間にまた雪が降ったようで、5〜10cmの新雪が2日前のトレースに乗っていた。カチポロまでは2日前よりも僅かに雪が締まったような感じだったが、北尾根の下りは明らかに雪が深い。トレースはほぼ消失していて、下りなのに傾斜が緩くなるとラッセルを強いられた。3月は残雪期という感覚は捨てたほうが良いのかもしれない・・・。
【まとめ】
当初の計画では中岳を往復してから札内岳〜エサオマン〜(新冠)二股山まで5日間かけて縦走する予定だった。しかし直前の降雪の影響でこれは断念。目的を中岳一本に絞った。結果として、無名峰を1座踏むために4日間もかけるというある意味贅沢?な旅になった。降雪直後の山はラッセルはもちろん、不安定な雪庇や雪崩のリスクも大きいことを身をもって実感した。
当初のもう一つの目的だった二股山は、戸蔦別川林道の雪解けを待ってからか、夏に新冠川から沢登りで行くか、どちらかになりそう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する