越百山〜南駒ヶ岳〜空木岳 縦走
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- GPS
- 30:09
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,647m
- 下り
- 2,694m
コースタイム
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 10:10
天候 | 15日 はれ 稜線は午後2時からガスが濃い 16日 曇り ご来光見られず 下山と同時に雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
伊那川ダム上流部に登山者&釣り客向けの無料駐車場あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
山開き前なのか、登山道のいたる所に倒木有り |
写真
感想
2週間前に空木岳から見た赤薙岳から南駒ヶ岳を経て越百山に続く稜線。
木曽から入山し越百山から空木岳を目指す稜線歩きを楽しんできた。
以前から一度利用してみたかった駒峰ヒュッテ、ご来光を見る事はかなわなかったが、ついに利用する事が出来、夜間にゴーゴーとうなり声をあげる風にも快適に寝る事が出来た。
初日も2日目も寝すぎてしまうほどの快適な山行だった、しかも山行終了し車に戻った途端に降りだした雨と言い、本当にラッキーだった。
2週間前と今回と「雷鳥〜?雷鳥〜は、いね〜がぁ?」ときょろきょろしながら歩いていたが、今回駒峰ヒュッテに居る間にスマホのネットで調べてみたら、「中央アルプスの雷鳥は絶滅した」って、ええ〜〜?教えてよ〜、もっと早く〜!!
6月15日
前日の夕方、晩御飯を済ませてから、登山口で前泊する様に出発してしまうか、または晩ご飯時に喉ごしの良い冷えた「ビール」を飲むかの二者択一に迫られるが、15日の登山開始時間を早くしたい希望が強く、冷えたビールの誘惑に打ち勝って見事に自宅を出発!!
例のごとく、真っ暗な中の登山口までの道路に迷いながら、カーナビと言う物が付いて居るにも拘らず、「本当に間違ってないの?」と不安におびえながら登山者駐車場に到着したのは午後10時半だった。
クーラーBOXに入れてヒエヒエのビールを一気に飲み干して、眠りに着いたのはその10分後だったと思う。
15日午前4時20分頃
目が覚めたらすでに寝過ぎだった。
急いでサンドイッチと雪印の美味しい牛乳で朝飯をすませて出発の準備を整えた。
歩きはじめたら、靴紐を結ぶのを忘れて居た、よほど慌てて居るんだろう。
45分程林道を歩くと、右へ「越百山」左へ「南駒ヶ岳」の分岐である福栃平に到着。
いよいよ越百山への登山道で有るが、その入り口は狭くて草が押し茂っている、登山者を跳ね返す様な印象だ。
下の水場、下のコル、上のコル、上の水場と順調に通過し越百小屋には4時間ほどで到着。
先回の山行で水の大切さを思い知らされていたので、上の水場ではプラティパスに満タン約2,5L 1合の無洗米の浸水様に0,25L アルミ水筒に1Lと水をフル装備したらかなり重いぞ。
こんな重さで駒峰ヒュッテまで辿り着けるのか?、駄目なら2時間手前の摺鉢窪避難小屋に駆け込める。
最悪稜線でビバークも覚悟しながら越百小屋を後にした。
越百避難小屋から1時間ほどで越百山山頂に到着、時期が時期だけに「めまとい」と言う羽虫が顔の周りにまとわりついてやかましい。
越百山を越えてすこし進んだ平地で昼ご飯にしたが、コーヒーの中には2度も「めまとい」が飛び込んできた。
ソイジョイとナビスコのビスケットの昼ご飯はすこしさびしい献立だが、一人だし欲張れば重いし、カロリーの補給と諦め贅沢は言うまい。
この頃から木曽側からガスが上がって来るようになり、仙涯嶺や南駒ヶ岳が見えなくなる時間が増えて来た、明日の天候が心配だ。
もし明日天気が崩れれば、雨の中を厳しい稜線を歩く事に成る、今日中になるべく距離を稼いでおこうと決めた。
稜線歩きは尾根の西側と東側を交互に歩く事に成るが、東側の斜面には雪渓が多く残っていて歩きにくい。
見下ろすと谷底までつながった雪の斜面が見える、おまけにグズグズに緩んで腐った雪のお陰で、蹴り込んだ靴でも時々大きく滑ってしまう。
仙涯嶺は尾根の木曽側を巻く形で通過、南駒ヶ岳の山頂手前は伊那側を巻いて行く形だった。
いずれにしてもアップダウンが大きくて、水を満載したザックでは厳しい道のりだった。
昼過ぎの12:45分頃に南駒ヶ岳に到着。
先ほどから百離淵の手前のカールの底に摺鉢窪避難小屋が見えて居るが、あの底まで下って行くのはかなり辛そうだし、今から駒峰ヒュッテに向かえば遅くても午後4時には到着出来るだろう。
夏至が近いこの頃は午後7時半近く成らないと暗く成らないから、行動するには時間の余裕が有り助かる。
しかし問題は体力で、朝の行動開始から10時間ともなるとかなり厳しい。
「空木岳まで2時間」の標識を南駒ヶ岳の山頂で見かけた、そうか・・・標識に2時間ならもう少し早く着けるかな?と、甘い考えを起こしたが、実際に2時間かかった、私はかなりのヘタレである。
ガスに包まれて視界の悪くなった稜線を空木まで辿りついたが、時間が午後3時に近い為に空木岳の山頂には誰も居ない。
記念撮影だけを済ませて駒峰ヒュッテに下った。
やる事も無いし、一息ついてから早速晩ご飯の準備にかかった。
いつもの炊飯とフリーズドライのカレーでカレーライスだ、昨晩もカレーライスだったが、お嫁ちゃんに文句は言えないので、笑顔で平らげたのはもちろんだ。
多分、午後5時には眠りに着いたと思う。
すっげー良く寝たと思って目を明けたら、木戸の隙間から明かりが見える?時計を見たら午後7時10分頃だった。
これから一晩・・・先は長いな〜。なんて思いながら、
風の音で一回目が覚めた以外は午前3時過ぎまで熟睡したが、まだ早い時間にもう一度と目をつむったら、2度目の目覚めは午前4時半頃に成ってしまった。
山に来ると本当によく眠れる、特異な体質なのか?
16日
昨晩吹き荒れた強風は嘘のように収まって、曇り空では有るが雨の心配は無い様な空模様で安心した。
朝ご飯にインスタントラーメンを食べて、直ぐに出発午前5時半を少し過ぎて居た。
今日は空木岳を木曽殿越えまで下り、後は駐車場まで下るだけの予定なので、そんなに急ぐ事は無い。
空を見ながら、昨日は摺鉢窪避難小屋に泊まっておけばよかったかな?なんて少し悔やんでも見る、下界の駒ケ根の街は見づらいが、昨日よりも眺望が良く木曽駒ヶ岳も良く見えるからだ。
空木岳から1時間10分ほど掛かって木曽殿小屋へ下った、此処からは森の中をひたすら歩くだけに成る。
初めての登山道なのでどれほどの時間が掛かるのかが分からないが、昼12時頃に車に戻れれば良いかな。
倒木が多い登山道だったが、8時40分頃につり橋通過、もうひと山越えたウサギ平には午前9時30分頃に到着出来た。
ここから2時間程の林道歩きが待ってるらしいが、下り基調の道なので黙々と歩くだけだ。
スタスタ歩いて午前11時に車に戻った。
車に到着する10分ほど前から空が泣きだした。
濡れる程でも無い雨は、空を見上げると顔にヒヤホヤと感じるくらいで急ぐ事は無かったが、車についてドアを開ける頃には傘が欲しい程の降りに成っていた、ツイテルな!!
長い登りがきつかった山行だった。
今回は中央アルプスの北側から登られたんですね!いや〜〜、登山口の写真を見たらホントにUターンして帰りたくなりそうですね!
最近、クマが怖くて(まだ見たこと無いですが)あまり人が歩いていないルートや早朝の単独登山は足踏みしています。
graveltrekさんはホント勇気有りますね!感心します👍
psmaruさんコメント有難うございました。
クマの事は考えないようにして歩いて居ます<笑
見通しの悪い登山道では、わざと熊鈴を大きく振りならしたり笛を吹いたりしてgraveltrekがもうすぐ通りますよ〜って、かなり騒がしい登山者です。
今回の山行でも「大きな獣の糞」を2回見つけました、きっとあれはクマだったに違いないと思ってます。
私は大変臆病で小心者です。
graveltrek
去年雷に追いかけられて散々だった覚えがあるコースです。
雷鳥…
50年くらい前はいたみたいなんですがね。
cyo-sukeさんコメント有難うございます。
雷は怖いですね〜、でも夜中に風が強くてゴォーって鳴く音が恐かったですね、ひどい嵐に成って下山できなかったらどうしようなんて考えちゃいました。
槍のようにトンがってる
graveltrekさん、こんばんは
このルート歩いた時はほぼガスの中の稜線歩きだったので、南駒がこんな風に見えるとは知りませんでした
いつか天気のいい時に再訪したいとは思っていますが、林道歩きが長いのが難なんですよね
lowriderさんコメント有難うございます。
私の山行時はガスが濃かったとは言え、南駒ヶ岳がけっこう見えてたんですね。って他人事の様に言ってます。<笑
林道歩きは長かったですね〜。
途中で飽き飽きしちゃって、作業の車が通ると「乗せてくれー」光線を照射してましたが、とうぜん乗せてくれませんでした。
中央アルプスの稜線歩きも、後は木曽駒ヶ岳の北部を残して居ますので、がんばって歩いてみたいと思って居ます。
graveltrek
graveltrekさま、おこんばんは
おぱけ、出なかったんですか~ちょっと残念?一人の避難小屋泊って、ソロテントとは別種の精神的ハードルがありますよね(俺だけ?)
縦走お疲れ様でした(^O^)
osamuさんコメント有難うございます。
でるという噂の避難小屋は、今回泊まった駒峰ヒュッテの近くに有る「空木平避難小屋」だと思います。
そこは駒峰ヒュッテからもよく見える位置に有り、綺麗な小屋だそうですが、私自身一度も立ち寄った事が御座いません。
確かに、避難小屋にぽつんと一人って言うのはなかなか寂しいですね。
昨年の大天井岳の大天荘の冬季避難小屋と今回の駒峰ヒュッテの2回しか避難小屋の利用経験が有りませんが、テントの方が気が楽です。
しかし、風雨に強いのは小屋って言う事が嫌という程わかった今回の山行でした。
こんど一緒に空木平避難小屋に泊まってみませんか?ワハハ
graveltrek
平日の山行とは羨ましー。ここ最近の週末はいつも雨ばかりでがっくしです。平日に晴れてる日があって、行けたらな〜なんて思ってたらgraveltrekさん登ってるじゃないですか。なんてことだ。笑
しかも、静かそうですね〜。そんでもってギリで雨が降る前に下山なんて完璧すぎですよ〜。神がかってるー。笑 私だったらたぶん日ごろの行いが悪いので、びしょ濡れです。
okada_gtxさんコメント有難うございました。
家族中で「食当たり」に見舞われ、2日間ほど寝込んで居りましたので、返信が遅くなりました、ごめんなさい。
と言う事で、トホホな状態です。
graveltrek
食あたりですか〜。お腹がくだるのはきっついですよね。
もう快復されてるんだと思いますが、次のレコ楽しみにしてます!
でも、お仕事忙しいんでしょうね。
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