八経ヶ岳 TN西口ピストン / 念願の近畿最高峰!


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,105m
- 下り
- 1,084m
コースタイム
天候 | 曇り→小雨→雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された道。特に危険個所もなし。 |
写真
感想
何度か八経ヶ岳に行こうとは思っていた。しかしその度に天候不順などで延期になりなかなか実現しなかった。
最後に行こうとしたのは一昨年の4月。↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-287937.html
弟やその友人たちと一緒に弥山川を遡上するルートで八経ヶ岳を目指したが、凍りついたルートの想像を絶する厳しさに這う這うの体で断念し、真っ暗闇の中を誇張ではなく命からがら下山してきたのである。それ以降は八経ヶ岳からは足が遠のいていた。今回は満を持しての近畿最高峰へのチャレンジということになる。
梅雨の真っ最中だけあって天気予報はかなり微妙なものであったが、雨雲レーダーによるとなんとか小雨の中を登れそうな感じであったので、予定よりも遅い時間に出発を変更して決行する(結果的には早い時間にした方がよかったのだが)。
堺から南阪奈、いつの間にか一区間延伸している京奈和道を通って天川村を目指す。行者還トンネルに到着するころにはいい具合に雨も止みどうにか登れそうな感じ。それよりトンネル周辺の駐車場が大変キレイに整備されていたのには驚いた。有料化はまあ仕方ない。その金でR309をもっと整備して下さい。
9時にトンネル西口を出発。それなりに急登を1時間ほどひいこら登って奥駆道出合に到着。弁天の森あたりでシトシトと小雨が降り始めたのでザックカバーを装着して進む。
この天気では当然だが、残念ながら展望は全くない。晴れていればこの辺りから八経ヶ岳が見えるはずなのだが。景観がない分、注意は自分の周囲にそそがれる。2年前に弥山から下りてきた時のことを「暗闇のなかヘッデンの灯りを頼りに1時間以上かけて絶望感に苛まれながらこの道を下りたな」とか「吹きすさぶ強風と樹から飛ばされてくる氷片に耐えながら凍傷予防に手をワキワキ動かしながらこの辺を歩いたな」などと思い出しながら歩く。先行してたケンタロとアメフト君がルートを見失って立ち往生してた曲がり角や、下に雪の塊があって下りる場所がなく苦労した階段など、意外とよく印象に残っていて軽く驚く。
理源大師像辺りまではなだらかな尾根道なのだが、やがて弥山へ続く木製階段が現れる。歩きやすいが地味にキツい。その代わり下りはラクチンであったが。
けっこう唐突に目の前に三角形の屋根が現れる。弥山小屋である。ここにザックをデポって、レインウェアの上着だけ羽織って八経ヶ岳へ向かう。下って登って30分、ようやく近くて遠かった念願の近畿最高峰、八経ヶ岳(1,915m)へ登頂する。
信仰の山・大峰山の主峰にふさわしく、頂上には錫杖がブッ刺してあり、ケルンの周りには多数のお札が奉納されている。「八経ヶ岳」という名はその昔にご存じ役小角が山頂に法華経八巻を埋納したことに由来するそうだが、このケルンの下に今でも埋まっていたりするのであろうか。
この山頂からは天気が良ければ行者還岳から大普賢岳、遠くは大台の山々も望めるらしいが、残念ながら今日はガスに覆われて辛うじて隣の弥山が見えるのみ。長居しても展望は期待できそうにないので、早々に立ち去ることにする。
2年前に来た時は少しの時間も体力もムダにしたくないとスルーした弥山にも立ち寄り(弥山小屋からわずか往復5分だった)、弥山小屋で昼メシを食って下山の途につく。
聖宝宿跡にさしかかるころから雨脚が強くなり、弁天の森あたりではかなり本格的な雨とある。そりゃそうだ、タダでさえ雨の多い地域を梅雨時に訪れようってんだから雨くらいは降る。出合から先はかなりの大下りで、雨で足元の悪い中を大幅にコースタイムをオーバーしてトンネル西口まで降りる。それでも前回に暗闇の中を下山した時よりは早かったが。
濃霧で視界の悪い行者還林道をハイビーム照らしながら爆走してR169へ。
16時半に入之波温泉に着いてみると16時で受付終了したので入れないという。全身ずぶ濡れで身体が冷え切っており、営業終了の17時までには必ず出るのでなんとか入らせて欲しいと懇願して特別にお許しをいただいた。本当に生き返った。
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