御前岳すごい☆一等三角点百名山92座目〜岐阜遠征
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- GPS
- 08:35
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 1,784m
コースタイム
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 8:35
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道入り口付近にある旧道跡地みたいなスペース。置いても、1台。 掲載の写真参照。 林道に入ると、意外に広く、路肩にいくらでも置けるスペースがあった。 ただし、この林道は、通行止めではないものの、落石多数で、この日は、 残雪が残っており、登山口にあるゲートまで車でのアクセスは不可能だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○駐車場所〜尾根取りつき点 林道歩き。残雪、部分的にあり。林道の片側は崖なので、残雪の 残り方によっては危険ではある。 林道自体は、通行止めでないので、車で尾根取りつき点まで行けるは行ける。 が。残雪と落石があるので、この日は不可能だった。 ○尾根取りつき点〜1721m峰 比較的明瞭な踏み跡が見て取れる。ピンテも随所にあり。傾斜は急。 徐々に踏み跡が薄くなり、やがて藪に消える。 標高1400mくらいから部分的に残雪が出てくる。 標高1600m付近から、残雪が繋がり出し、歩きやすくなる。 ○1721m峰〜三ノ谷 南東に緩やかに下った後、北東側の急斜面を下って、三ノ谷へおりる。 標高差にして200m以上ある。 三ノ谷のスノーブリッジは崩壊していたが、浅いので簡単に渡渉できる。 ○三ノ谷〜御前岳 標高差200m以上の急峻な登り。極稀に、テープが付けられていた。 登りきって林を抜けると、眼前に御前岳が飛び込んでくる。 ここまで来ると、あとは難なく登頂できる。 山頂にある一等三角点は、周辺の雪が解けて露出していた。すぐ見つかる。 復路は、忠実に往路を辿る。 山頂では、携帯電波が入りました。 |
その他周辺情報 | ▼温泉 ○平瀬温泉 お宿 湯の里 要確認 ¥700 貸切での利用となる 岐阜県大野郡白川村平瀬132-11 0576-95-2016 https://oyadoyunosato.com/ ▼食事 ○覇楼館 9.00-15.00 17.00-21.00 月休 岐阜県郡上市白鳥町白鳥21-14 0575-82-3988 http://harokan.com/ ▼御前岳バッジ 調べた限り、なし。 |
写真
装備
個人装備 |
8本爪アイゼン
グリベルコンドル・両手持ち
ワカン(使用せず)
ツェルト他
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感想
御前岳は、岐阜県飛騨市河合町と高山市清見町の境に位置する標高1816mの山。整備された登山道が無いため、一般的には残雪期に登られている。一等三角点百名山に指定されており、その中では、難関ではあるけども、最難関ではない。最難関は、カムイエクウチカウシ山。
主要なルートは、2つ。東側の飛騨市側から森茂峠(もりもとうげ)と栗ヶ岳を経由して山頂を往復するルート。もう1つは、西側の国道156号線新平瀬トンネル近くにある林道からアクセスするルート。
栗ヶ岳経由ルートでは、序盤が林道歩きで、累積標高差が1500m程度と小さいものの、歩行距離が23kmほど。
平瀬温泉ルート(仮称)では、序盤が林道歩きで、累積標高差が1800m程度で歩行距離が17km程度。難所は、一旦、1750mくらいまで登り上げてから、標高1520mほどの三ノ谷まで標高差にして200m以上を下降し、再び、1816mの御前岳まで登り返さなくてはならない点。帰りも同じ行程なので、精神的に大打撃を受ける。さらには、三ノ谷を越えるスノーブリッジの状態も気がかり。
御前岳自体のレコが少ないですけど、どちらと言えば、栗ヶ岳経由ルートを取るレコが多い。どちらから登ってもよかったのですけども、前日が野伏ヶ岳だったので、登山口にアクセスが良く、車中泊適地の道の駅も登山口の近くにあったという理由で、平瀬温泉ルートにしました。
平瀬温泉ルートの問題点は、駐車場所。専用の駐車場がありません。どこに置くか。先人の過去レコを見ても、車をどこに置いたのか、判然としない。林道入り口付近の路肩とあったけど、現地に行ってみると、どこのことか分からず。現地にて調査したところ、林道入り口付近に旧道の跡地みたいなところがあったので、そこに駐車した。他には、林道に入ると、けっこう幅広で、いくらでも路肩に止められるスペースがあった。この日は、残雪がまだ残っていて、林道をゲートまで車で走るのは不可能だったけども、登山口のある林道ゲートのあるところまで車で入れれば、その付近にも数台は置けるくらいのスペースがあった。ただ、ゲートまで車で入れるようになる頃には、藪が出過ぎてしまって余計に厄介かも。登る時期を判断するのが難しい山だ。レコも極端に少ないし。
で。果てしなく続く林道歩きが終わると、とんでもない急登。整備された登山道は無いものの、この時期に登る人はいるようで、比較的しっかりした踏み跡が見て取れた。ピンテも多数。標高1400mを越えるあたりからか、踏み跡が藪に消えていき、薄い笹薮と残雪のミックスとなる。時間がかかるわりに、遅々として進まず。標高1600m辺りからは、残雪が繋がるようになり、歩行が楽になる。雪質は気温上昇でグズグズ、たまに腰まで踏み抜いて、もがく。標高1750mくらいから見下ろす三ノ谷の先に御前岳が見える。あそこまで下るのか。標高差200m以上を。懸念のスノーブリッジの状態はどうだろうか。直近のレコも無い。腹を決めてくだるしかない。三ノ谷を渡れなかったら、引き返すのみだ。三ノ谷のスノーブリッジは全く無かった。全て崩落していた。が。川幅も狭く、浅い。こんなんなら、簡単に渡渉できるじゃないか。今にも崩落しそうなスノーブリッジを命がけで渡るより、余程、安全だ。降りられそうなところから、沢に降りて飛び石で渡渉し、反対側の雪壁を登った。その後は、御前岳の手前にある峰に一気に登る。登り切ってしまえば、御前岳が見える。部分的に笹薮が出ていたが、辛うじて雪が繋がっていたので、回避できた。
御前岳山頂部は、藪が出ていたけども、その分、一等三角点が顔を出していた。眺望は360度視界のこれでもかと言わんばかりの大展望。苦労して登った甲斐があったというもの。そして、この日は、誰も見かけなかった。雪面にトレースもまったく無かった。前日の野伏ヶ岳の数倍は苦労したけども、それ相応の満足感があった。私が将来、百名山を選定することがあれば、御前岳は入れると思います。それくらいの名山でした。ノートレースで、誰一人として見かけなかったというのが、なお、良かった。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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この山は、賞味期限が短いので、時間切れや藪に阻まれて何回も敗退しています。なお谷林道も滑り台におののいて、引き返したことがあります。森茂峠からのルートは、栗ヶ岳からちょっときびしいので、グリベルのストック、アイゼンが必要になってきます。百名山に推挙されるなら、是非反対からも登りにきて下さい。岐阜の山は、能郷白山を初め地味な山が多いですが、登ってみると面白い山が多いと思います。次回のレコも楽しみにしています。
ところどころ深みにはまってる私のトレースが残っていたようで、お恥ずかしい限りですが、お役に立てたのであれば、幸いです。
あの林道は雪が豊富に残ってたら怖いですね。かなり融雪が進んでいて、まるで危なくはなかったですけど、逆にそうなると、尾根に藪が出てくるし、いつ行くかの判断が難しい山だと思います。
三ノ谷の登下降がきつそうだったので、森茂峠からのほうがいいかなという気持ちも登る前には少しはあったので、そちらからの登頂も考えてみます。何年先になるかわかりませんが。
能郷白山は良い山でした。最初、わりかし地味かなと思ったのですが、標高が上がるにつれて、面白みが増していったのを覚えています。振り返ってみると意外と、岐阜県の山を訪れていたりします。
御前岳は密かにターゲットにしています。今月登った猿ヶ馬場山からのレコが幾つかあって、猿ヶ馬場のついでにチャレンジしようかなぁと企んでいましたが、当日帰京だったため止めました。意外に早く猿ヶ馬場に登頂できたので、今考えると行けたかなとも思いますが、下調べ不十分でしたので行かなくて正解だったと思います。数年後に参考にさせてもらいますね。
ありましたね。猿ヶ馬場山からのレコ。凄い体力だなと思って見てました。
私の場合、野伏ヶ岳の後だから行けたかもしれませんけど、猿ヶ馬場山のあとだとしたら、行けたかどうか。三ノ谷の登下降で、へばったかもしれません。
出発前は野伏ヶ岳がメインで、あとはオマケみたいな感じでしたけども、結果として、御前岳のほうが感動が大きかったりしました。天気が良かったというのもあるかもしれませんが。御前岳は、行けたら行こうかくらいにしか考えていなかったのですが、行って良かったです。
平瀬温泉側と森茂峠側の他にもう1つルートがあるようですけど、どこから登るか悩ましい山と思います。参考にしていただけましたならば、レコを造った甲斐がありました。
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