武華山・武利岳《北海道百名山》
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- GPS
- 07:40
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,377m
- 下り
- 1,368m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 層雲峡温泉 |
写真
感想
朝起きると層雲峡温泉は深い霧だった。国道39号線を走り大雪ダムに到ると国道237号線との重複区間が終わり大雪湖の北側から武華トンネルを抜け石北峠に達した。上川から北見地方に入った途端霧がなくなり嘘のように晴れている。そして目の前に連なる山は目指す武華山だ。表示に従って武華山林道に入りイトムカ川沿いに約3卅ると林道終点で、ここが登山口だ。5時過ぎとあってまだ誰も来ていない。昨日の登山届を見ると8組13人が入山したようだ。
登山道は更にイトムカ川沿いに進み、600m程行くとライオン岩コースと東尾根コースの分岐に達した。左手のライオン岩コースを取りイトムカ川を渡った。右岸を高巻き高度を上げ進行方向が西方向に変わると傾斜が増し木の間越しに武華山が見え隠れし出した。更に標高が上がると雄のライオンが寝そべる姿が見えてきた。上手く名付けたものだ。南側が切れ立ったライオン岩(1,700m')は縦走路から分れ北側から回り込んで登る。山頂からの展望は素晴らしく谷間に立ちこめた霧に浮いていた。表大雪の愛別岳から北鎮・旭・忠別岳からトムラウシ山、その後方に十勝岳まで見通すことができた。東大雪の山々は石狩岳、ニペソツ山、ウペペサンケ山が確認できた。
この辺りの森林限界は1,650m位だろうか一旦樹林帯に入り登り返すと武華山(1,759m)で此処も森林限界を超えていた。山頂に達すると右肩に虹を載せた武利岳が遠くに聳えていた。360°の展望があり少し角度を変えて表大雪・東大雪の山々を見た。直ぐ近くには屏風岳(1,793m)と平山(1,771m)が見えている。進行方向を東に変え前ムカ(1,747m)に到った。武利岳への分岐点に赤テープに「前ムカ」とマジックで書かれていた。武利岳へは往復7劼離團好肇鵑膿爾ぐ班瑤魃曚400mの登り返しが伴い距離感があった。殆どの人はこれを見て「ムリ」と思うからこの山名が付いたかどうかは知らないが、東尾根を下り武華山だけの周回縦走をしているようだ。しかし遠来の客は欲張りで武利岳まで足を延ばすことにした。
武利岳への道を下りだすと樹林帯に没し笹やシャクナゲの藪が煩く、人が歩いていないのは明白となった。足元の踏み跡を見失わないように辿り最低鞍部に達し休憩したいが休む場所もない。登り返しに入って直ぐ同行者が「私もうムリ、此処で待っている」と言った。やはり“無理岳”の因縁があるのだろうか。一人になって急登の藪を漕ぎ、稜線に達する頃藪を抜け展望の登山道となった。しかし武利岳はまだ遠い。小さなコブが幾つもあり最後のコブにだけ標高1,709mと2.5万図に記されている。これを過ぎると武利岳本体の登りとなり急登斜面に取り付く。登り切れば山頂かと期待するが偽ピークだった。山頂は更に先でピークに人の姿が見えた。
武利岳(1,876m)に達すると先客の男性二人は遠軽町丸瀬布上武利の林道の奥から3時間余りで登ってきたと言う。「武華山から縦走して来た」と言うと労をねぎらってくれた。彼らの歩いて来たルートを見ると山頂域は岩稜が続き後は静かな樹林帯のようだ。山頂には1等三角点「無類山」があり360°の展望が得られた。武華山より100m余り高く展望は良いが、大雪山脈から遠ざかり、目の前になった無類岩山や支湧別岳が真新しい。
待ち人がいるので余りゆっくりしていられない、急ぎ足で同行者の待つ地点へと引き返した。勝手な行動はせず別れた所でじっと待っていてくれた。2時間は嘸退屈だっただろう。元気を回復した同行者を先頭に前ムカに登り返した。山頂で縦走路を見渡すが人の気配は無い。東尾根コースに入り南下すると武華山が谷越しに見えるようになった。登って来るご夫婦と遭遇し暫し会話、何人か人にあったと云う。やがて樹林帯に突入するが樹林の切れ目からライオン岩の切れ立った姿を見ることができた。イトムカ川が近づき左岸を歩く。ライオン岩コースと合流し登山口に帰着した。登山届に下山を記入し、他の記載を見ると今日は9組の登山者があったようで周回登山を終えて既に帰った人が多かった。
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