飯豊山(石転沢から大尾根)
- GPS
- 31:49
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 2,618m
- 下り
- 2,607m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:20
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 8:20
■標準コースタイム
1日目:12時間10分
2日目:09時間30分
天候 | 1日目:曇のち晴 2日目:雨のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■飯豊山荘〜石転び沢出合:雪渓はあんまりない。夏道利用。 ■石転び沢:要雪山装備。 ■梅花皮小屋〜御西小屋:3〜4割くらいは雪渓。雪渓の稜線側の端を歩いていればアイゼンはなくても大丈夫だけど、所々、念のため着けて歩きました。 ■御西小屋〜飯豊本山:夏道。雪渓なし。 ■ダイグラ尾根:雪渓が10箇所くらい。アイゼンが無いと不安な箇所が2〜3箇所。 1,960mあたりで、尾根を西側に少し外れて下りる。尾根と平行に歩こうとすると、ガレ場に迷い込む(迷い込んだ)。山と高原地図にも注意書きが書かれてます。 1,850mあたりに、間違え易い分岐がある。真っ直ぐ広い道を下ると藪に阻まれる(阻まれた)。 ■水場(梅花皮小屋の治ニ清水、御西小屋の水場、駒形山の南西側の弘法清水、ダイグラ尾根の長坂清水)は、どれも未確認。御西小屋の水場は、残雪に埋もれて使えないという話と、使えるけど雪融け水が混じって汚いという話を聞きました。 参考:http://www.ic-net.or.jp/home/iide/mizuba.html ダイグラ尾根は、Luskeさんのレコを参考にさせて頂きました。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-478064.html |
その他周辺情報 | ■飯豊梅花皮荘:日帰り入浴500円。 |
写真
感想
ずっと歩いてみたかった石転び沢雪渓。
梅雨に入り、関東以南は雨の中、この週末は東北より北は晴れor曇りの予報だったので、雪がたっぷり残る石転び沢を歩けるチャンスはここしかないと思い、深夜に5〜6時間かけて遥か小国町までやって来ました。
「1:石転び沢雪渓の登り」、「2:飯豊本山のピークを踏む」、「3:バスやら電車の時間を調べるのが面倒なので、駐車場起点の周回コースを歩きたい」の3つの条件を満たすには、どうやらダイグラ尾根を降りなければいけないらしい。地形図だけを見てコースを決めた後に『山と高原地図』を見たら、ダイグラ尾根は破線ルートになってた。見なかったことにしよう。
飯豊山荘から梅花皮小屋までの標準タイムは7時間半。テント泊+アイゼン、ピッケル装備でザックが重めとはいえ、流石に7時間半もかからないだろうと、ちょっとのんびり目の6時に飯豊山荘の駐車場を出発。出発したのはいいものの、普段は日帰りハイクばかりなので、重いザックが辛かった。幸い、石転びの出合に着く頃には慣れてました。
曇り空だったけど、石転び沢の景色は圧巻でした。尾根歩きでは見ることのできない景色なので、かなりワクワクしました。登ってる途中に装備変更は面倒なので、石転びの出合でフル装備に代えて出発。遥か先に先行する人が一名見えたのが心強い。石転び沢は、名前の通り石が転がってる。草付き手前まではそれほど急ではないけど、草付きの下あたりから急になり始める。アイゼンの歯の刺さってる雪ごとズルッと滑ったのが数回あったけども、慎重に登れば大丈夫だと思います。草付きより上は更に怖いのだろうと思ってたけど、クラックの跡に雪が積もってデコボコしており、ひたすら急斜面を登らずに済んだので、意外と楽でした。足がすくむので、後ろは振り返らなかったけど。
稜線に出てしまえばこっちのもので、あとはのんびりハイキング。休み休み歩きました。稜線上で会った方達は、川入から飯豊山荘まで縦走してる単独の方や、足の松から飯豊本山ピストンをされてる方、川入から大日岳を目指してる方など、健脚の方ばかりでした。
御西小屋は16時までの到着を目標にしてたけど、幸い早めに到着。綺麗な小屋です。この日はまだ管理人はいませんでした。小屋に泊まろうか迷ったけども、せっかく持って上がったのでテント泊することに。小屋に泊まってる方に「テントは、あえてですか?」と聞かれる。あえてテントです。他のハイカーに、ここの水場は使えないと聞いてたので、のんびり1Lほどの雪を煮沸しながら、景色を楽しむ。前日は車移動であまり寝れてないので、18時にはさっさと寝る。夜中、雨の音で目が覚める。小屋に泊まっとけばよかったかなと思ったのも束の間、またすぐ寝る。
雨は、翌朝まで続きました。幸い、朝の早い時間は風がほとんど無かったので、テントの回収は楽でした。雨の中をとぼとぼ歩いて飯豊本山へ。徐々に風が強くなり、飯豊本山のピークが、風のピークでもありました。岩陰で一休みしてから下山開始。
ダイグラ尾根の迷いやすい箇所は、事前に調べておいたけど、結局、道を間違えてしまいました。事前に調べてたおかげで、どう間違えているのかがすぐに分かった。調べといてよかった。
ダイグラ尾根上は短い雪渓が多数あり、ところどころ急なとこもあるので、アイゼンを着けたり外したりしながら下りました。アップダウンが多く、本当に下山してるのか心配になります。雪渓がないところでも、道がかなり細く、トラバースするような気をつけないといけないところが何箇所か。
一番よく分からなかったのが宝珠山あたり。宝珠山のピークに行く道があるのだろうと探したけども、見つけられませんでした。宝珠山の東側は全て雪が残っており、ピークを巻くように雪の尾根側の縁に沿って下りてたら「宝珠の肩」の標識があったので、間違ってなかったのかな?ここの雪道はそこそこ急なので、下りでは何らかの対策をした方がいいと思います。
宝珠山を過ぎてからは、迷いそうな箇所はなかったけども、おそらく同じ日にダイグラを下りている足跡が一つあったのは安心感がありました。他の山域なら確実にロープや鎖が付けられているような急な登り降りが多数あります。テント泊装備ということと、膝を壊したくないということもあり、慎重に降りました。
長い下山を終えて桧山沢吊り橋に到着し、沢で顔を洗って一息。あとは駐車場までのんびり林道歩きだな、と思ってたら、橋を渡ってすぐにトラロープを使った4mほどの泥斜面の登り。最後の最後までダイグラはダイグラでした。
東京からはちょっと遠いけど、今度は快晴の飯豊本山と大日岳を目指してまた来ようと思います。
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