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Yamareco

記録ID: 6721294
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

奥又白池〜前穂高・北尾根

2024年04月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:40
距離
17.1km
登り
1,656m
下り
1,648m

コースタイム

日帰り
山行
10:25
休憩
1:15
合計
11:40
3:40
70
小梨平
4:50
5:00
60
徳沢
6:00
6:10
110
8:00
8:10
90
12:00
12:15
95
13:50
14:00
60
15:00
15:00
20
15:20
小梨平
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
奥又白池からの
トラバース。
青い空に前穂高北壁が映える。
2024年04月28日 08:02撮影 by  SC-56C, samsung
1
4/28 8:02
奥又白池からの
トラバース。
青い空に前穂高北壁が映える。
視点を少しづつ
ずらしていく。
北尾根は屹立として
美しい。
2024年04月28日 08:02撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 8:02
視点を少しづつ
ずらしていく。
北尾根は屹立として
美しい。
北尾根己東壁
2024年04月28日 08:02撮影 by  SC-56C, samsung
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4/28 8:02
北尾根己東壁
北尾根5/6のコルへの
ルンゼが見える。
(中央右)
2024年04月28日 08:02撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 8:02
北尾根5/6のコルへの
ルンゼが見える。
(中央右)
こんな感じかな。
2024年04月28日 08:02撮影 by  SC-56C, samsung
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4/28 8:02
こんな感じかな。
ちょっとづつ近づく。
北壁(下部)と
己東壁。
2024年04月28日 08:16撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 8:16
ちょっとづつ近づく。
北壁(下部)と
己東壁。
5/6のコルへと向かうルンゼ。
(中央右)
見た目より長かった。
ヤバかったのは
その先の見えていないところ。
2024年04月28日 08:16撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 8:16
5/6のコルへと向かうルンゼ。
(中央右)
見た目より長かった。
ヤバかったのは
その先の見えていないところ。
5/6のコルについて一安心。
穂高連峰が美しい。
2024年04月28日 09:52撮影 by  SC-56C, samsung
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4/28 9:52
5/6のコルについて一安心。
穂高連峰が美しい。
北尾根己。
雪が腐っていて
なかなか緊張した。
2024年04月28日 10:49撮影 by  SC-56C, samsung
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4/28 10:49
北尾根己。
雪が腐っていて
なかなか緊張した。
こんな感じかな。
2024年04月28日 10:49撮影 by  SC-56C, samsung
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4/28 10:49
こんな感じかな。
北尾根景。
いつも通り通り
上高地側から登攀。
その後、氷結したルンゼを行く。
2024年04月28日 11:33撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 11:33
北尾根景。
いつも通り通り
上高地側から登攀。
その後、氷結したルンゼを行く。
こんな感じかな。
2024年04月28日 11:33撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 11:33
こんな感じかな。
北尾根記兇離灰襪ら
前穂高山頂を望む。
2024年04月28日 12:12撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 12:12
北尾根記兇離灰襪ら
前穂高山頂を望む。
西穂高〜奥穂高の稜線
2024年04月28日 12:12撮影 by  SC-56C, samsung
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4/28 12:12
西穂高〜奥穂高の稜線
槍穂高連峰。
レーズンおいしい。
2024年04月28日 12:23撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 12:23
槍穂高連峰。
レーズンおいしい。
明神主稜の向こうに
焼岳と霞沢岳。
更に向こうに乗鞍岳。
明神主稜はまた今度行こう。
2024年04月28日 13:02撮影 by  SC-56C, samsung
1
4/28 13:02
明神主稜の向こうに
焼岳と霞沢岳。
更に向こうに乗鞍岳。
明神主稜はまた今度行こう。
岳沢から穂高連峰を望む。
この後、
暫くして通常ルートなのに
道が分からなくなった。
神隠しにあったのかと思った。
どゆこと??
2024年04月28日 14:14撮影 by  SC-56C, samsung
4/28 14:14
岳沢から穂高連峰を望む。
この後、
暫くして通常ルートなのに
道が分からなくなった。
神隠しにあったのかと思った。
どゆこと??
小梨平の夕方。
素敵なキャンプ場と
素敵な景色。
ゆっくりしたいとこ。
2024年04月28日 16:16撮影 by  SC-56C, samsung
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4/28 16:16
小梨平の夕方。
素敵なキャンプ場と
素敵な景色。
ゆっくりしたいとこ。

感想

8:00 奥又白池の雪面にたつ。
前穂高北壁と己東壁が
真っ青な空に屹立と映えていた。
風もなく、誰もおらず、
静かで気持ちいい。
遠目で垂直に見えたルンゼは
それほどでもなく、
雪崩の危険もなさそうで一安心した。

長いルンゼはかなり体力を消耗したが、
本当に大変だったのは
5/6のコルへと直接繋がる最後のルンゼだった。
かなり急なスリバチ状の斜面となっていて、
足元を滑らせたらスリバチの先の谷へ真っ逆さまだった。
雪も腐っているようで、
一見してヤバい感じがした。

集中が途切れてしまうことが一番怖かった。
一歩一歩が緊張した。
それでも一つ一つの動作を確実に続けていけば、
必ずぬけられるはずだ。
そう言い聞かせて登り続けた。
時折、あまりの疲れから
ここで落っこちれば楽になるなーと思ってしまった。

9:40 5/6のコルへ着く。
本番はこれからなのに、どっと疲れがでる。
この時期に
宿泊装備を持って奥又経由でいくのはソロでは危ないな。
目の前の槍穂高連峰を見つつ、
GW後半に
サイト装備を持って奥又経由ルートで行くのは止めようと思った。

10:00 ハーネス等のクライミング装備を着けて登攀開始。
ここからは岩と雪のミックスの稜線に変わる。
涸沢側の雪は凍っている一方、
上高地側は腐っていたりと、その場その場で状況が変わる。
足が安定していても、暫くすると突然雪が抜けたりする。
リズムよく行った方が良さそうだった。
時折現れるナイフリッジでは
ふらつかないよう集中して抜けた。

また、この日はかなり暖かく、
氷で固着していた岩が太陽光で緩んでいくこともままあった。
ホールドが急に崩れたり
大きな岩が落ちてきたり
常に注意する必要があり
こちらでも神経を割く必要があった。

4峰を抜けると3峰全容が確認できた。
昨年と同様に1ピッチ目は雪が殆ど無く、
2ピッチ目のルンゼは氷結しているようだった。
先に2パーティーが登攀されていたので、
3/4のコルの雪原で一休憩。
広くて気持ち良かった。
途中でパーティーの方にルートを譲って頂いたが、
焦ってムーブが雑にならないよう気をつけた。
2峰は岩が露出していたので、
クライムダウンでコルへと降りた。

12:00 氷結した雪壁を登りきり、頂上に着く。
いつもの場所で槍穂高連峰を見ながら
ソーセージとレーズンを食べる。
甘いレーズンは食べやすくて美味しかった。
無事登頂の知らせを友人にLINEで送り、一休憩。
青い空にくっきりと浮かび上がった稜線はいつ見ても綺麗だった。

今回は終始快晴で気持ちよく登れた。
いつもなら明神主稜だけど、
この調子だと小梨平には17:30頃だろう。
必殺ギリアウトでバスに乗れないな。
なんで岳沢経由で帰ろうと思った。
サイト装備を持った縦走の下見のつもりだったけど
十分楽しめた山行だったな。
GW後半はどうしよっかな。

Ps1:岳沢からの帰り、何故だか道をロスした。
  谷を右から左へと3往復しながら下山して登山道を探したが
  いっこうに見つからなかった。
  神隠しにあったのかと思った。
  結局、こちらで帰ってもギリアウトになるんじゃないかと
  かなり焦った。
  どゆこと??

Ps2:中畠新道はヤブが凄くてアックスがひっかかりまくった。
  雪も腐っていて所々ぬけるので、体力を消耗する。
  撤退するとしてもかなり一苦労と思われる。

Ps3:今回は軽量化の為、ゴーグルを持たずに行動した。
  しかし奥又白池からの雪原の照り返しが凄まじく
  目がやられている感覚があった。
  帰りの高速時では雪目になっており、
  対向車の光が眩しくて危なかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【日程】
《4月27日》
 10:00 自宅出発➡14:00 平湯の森 14:40➡14:45 アカンダナ 15:20
 ➡15:55 上高地➡16:10 小梨平(泊)
《4月28日》
 小梨平3:40➡4:50 徳沢 5:00 ➡6:00 中畠新道入口➡8:00奥又白池
 ➡9:40 5/6のコル 10:00 ➡12:00 前穂高山頂➡13:50 岳沢山荘 14:00
 ➡15:20 小梨平

【ソロ対策】
・登山計画書:会社引き出しの中、車の中(ダッシュボード上)、登山口
・連絡:友人に要所要所で随時連絡

【ソロリードについて】
・支点がしっかりしていないと意味が無い。
 この為、基本的にはノーザイルで通過予定。
 ザイル可能性箇所は以下である。
  前穂高岳4峰:大岩を上高地側に巻いた後、直上する箇所
  前穂高岳3峰:1ピッチ目、2ピッチ目(大チムニー)
  2峰へのクライムダウン
  明神岳:2峰
・ザイルは7.1ミリ ダブルロープをシングル方式で計画。
 この径では通常使用しているグリグリの適用外の為、
 ルベルソを使用(事前に確保可能は確認済)。
 ロールンロックも7.1ミリザイルでは適用外。
(事前に確保可能は確認済)
============================
【衣類装備】
 上:厚手ベースレイヤ-(ノースフェイル)
   R1フーディー(パタゴニア;サイズS)
   ナノエアフーディ-(パタゴニア;サイズS)
   ストーム10ジャケット(パタゴニア;サイズS:※1)
 下:厚手ベースレイヤー(ノースフェイス)
   ガルヴァナイズドパンツ(パタゴニア;サイズS:※2)
   ナノエアパンツ(パタゴニア;サイズS)
   厚手靴下
 手袋:ソロイスト(ブラックダイヤモンド)
    薄手ドライフット(ファイントラック)
    予備手袋(インナー)、ダウン

 ※1:ストーム10ジャケット(パタゴニア;サイズS)
    今回は暑かった為か、稜線上でも問題なし。
 ※2:ガルヴァナイズトパンツ(パタゴニア;サイズS)
    ストレッチ性のある軽量パンツ。割と丈夫だった。

【登攀装備(28日)】
 ザイル(7.1ミリ・60メートル;エーデルリッド/スキマープロドライ)
 ハーネス(ブルーアイス/コーカスプロ)、チェストハーネス(自作)
 ルベルソ×2+管付カラビナ×2、ロールンロック+カラビナ
 アルパインヌンチャク(60僉3:※3、120僉3、180cm×1)、PAS
 アックス(BD/ベノムLT×2:※4)、アックスホルダー
 アイゼン(ペツル/バサック)、登山靴(スカルパ・ファントムテック:※5)
 ヘルメット、ストック(BD・ディスタンスカーボンZ)
 ツェルト(※6)、コンタクトレンズ、メガネ、食料/水(下記)
 ヘッドランプ、電池、テーピング、地図、コンパス、ライター、
 リップ、ナイフ、トレペ、ウェットテッシュ、お金、腕時計(※7)
 携帯充電器

 ※3:アルパインヌンチャク(60センチ)は×2でよいか。
 ※4:ベノムLT(ブラックダイヤモンド)
    軽量で使いやすい。
    北尾根くらいの斜度であれば十分アイスやドライ対応できる。 
 ※5:ファントムテック(スカルパ;サイズ41)
    軽量で使いやすい。GWなら十分。
 ※6:シュラフカバーとどちらを携行するか考えたが
    体を丸められるツェルトを持って行くことにした。
 ※7:忘れてしまい、時間管理は携帯で実施。少々手間取った。

【前泊装備(27日)】
 シュラフ(イスカ610:※8)
 シュラフカバ-(イスカ/ウルトラライトシュラフカバー)
 マット(サーマレスト/ネオエアーXサーモ)
 テントマット(薄手/100円ショップ)、銀マット(薄手/100円ショップ)
 クロスオーバードーム(1人用)、ペグ(※9)
 コッヘル、コップ、歯ブラシ、火器、ガスカートリッジ(※10)
 箸、スプーン
 《以下、28日携行品と同じ》
  コンタクトレンズ、メガネ、食料/水(下記)、ヘッドランプ、電池
  テーピング、地図、コンパス、ライター、リップ、ナイフ、
  トレペ、ウェットテッシュ、お金、腕時計、携帯充電器、登山靴用の袋

 ※8:シュラフ エア630(イスカ)
  今回のエアマットとシュラフカバーであれば
  エア630でも問題なし(小梨平での場合)
 ※9:割り箸でも十分か。
 ※10:ガス使用量:10g使用(水300ml×3沸騰させた;141g➡131g)
 ※日焼け止め/ゴーグルも携行する。
  今回持たなかった為、雪目になった。

【食料/飲料水】
《28日(当日)》
 摂取分:パン(75kcal×5)、ソーセージ×1、少量のレーズン
     紅茶、アクエリアス2リットル
 携行分:パン×1(450kcal)、飴×10粒、レーズン
     ピーナッツ小魚、ソーセージ×1
《前泊分(27日/小梨平)》
     紅茶、ドライカレー、レトルトカレー
《予備日用》
     ドライカレー、レトルトカレー、ソーセージ、コーヒーパック×2

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