御前山・湯久保尾根・サルギ尾根 《多摩百山》
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- GPS
- 09:56
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,130m
- 下り
- 2,172m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 9:32
天候 | 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山:大嶽鍾乳洞入口BSから西東京バス檜52系統でJR五日市線武蔵五日市駅 |
写真
感想
今日は一日中雨の予報。覚悟を決めて下川(したがわ)でバスを降りた。湯久保尾根に取り付くのに下川で降りたが一つ手前の小和田坂BSの方が近かったようだ。深い谷間の北秋川の河原近くにある橋を渡り登山道を行くと車道に飛び出した。地形図に載らない道が沢山あり惑わせられる。建物マークが地図に点在しているのは、湯久保集落のようだ。尾根上の車道を進んで行くと何時しか登山道となった。鑾野御前神社祠が現れ2体の狛犬、その姿はカバのようだった。「鑾」は辞書で調べると「ラン」とか「すず」と読ませ意味は「天子の馬車に付ける鈴あるいは天子の馬車の意があるそうだ。祠の背後には巉巌たる壁が立ちはだかっている。稜線の両側は険しく巻いて通過することもできないので右側の隙間に登路を見いだし這い登って行ったが危険度はMAXだった。
P928の肩に乗り上がると平成22年に歩いた宮ヶ谷戸からの道に合流し踏み跡は幾分明瞭になった。登山道は仏岩ノ頭(1,019m)山頂西側を巻いているので尾根を直登した。初登の多摩百山で3等三角点「小中山」が置かれていた。次の湯久保山(1,044m)も多摩百山の山で藤倉からの道が合流した。登山道は尾根の張り出しピークの東側を巻いている。このピークがモーテ山(1,122m)で初登、確り登って尾根上の若緑山(1,191m)に達した。此処迄の山は全て樹林帯の山で展望は得られなかった。
次は今日の最高峰、御前山(1,405m)で登山道は東側を巻いて避難小屋付近で奥多摩三山縦走路に合流する。稜線上の微かな踏み跡があり辿って直登するとカタクリやバイケイソウの葉っぱが目につき出した。踏まないように植林帯を歩き山頂に達するとカタクリ保護のため柵が設えられていた。人がいたら顰蹙者だったようだ。カタクリの花期は過ぎ1輪だけ皺くちゃの花が名残に残っていた。御前山は、奥多摩三山の一つで関東百名山、東京百名山、多摩百山等に選定され、立派な山頂標識が設置されていた。
奥多摩主稜線縦走路は木道が完璧に整備され、そぼ降る雨の中、東尾根を下ると避難小屋の分岐まで何の問題もなかった。雨を避けるため避難小屋に立ち寄り昼食を摂った。小屋近くに水場がありヨゴレネコノメソウが咲いていた。奥多摩主稜線を進み、クロノ尾山(1,170m)、鞘口山(1,142m)を越えて大ダワに下ると男性登山者がいた。名古屋からの単身赴任者で来月出場するトレランの下見に来たと云う。暫し会話を楽しみ右と左に分かれた。此のメジャーな山域でも雨の平日となると人がいないものだ。この後は誰とも会うことがなかった。
鋸山(1,109m)はその名の如く険しく屹立した山で南側に巻き道があるが多摩百山の山なので北側に回り込んで登った。奥多摩主稜線はよく整備された道だがピークは悉く外している。今日は踏み跡を辿って全てのピークを忠実に歩いた。特に明瞭な踏み跡のあるピークは山名がある所が多く足で稼いだ。鋸山と大岳山の間は中岩山(1,107m)しか認識がなかったがオキノ岩山(1,100m’)やトバノ岩山(1,155m)があり稜線道を辿って収穫があった。大岳山へは主稜線を辿らず馬頭刈尾根への巻き道を進み馬頭刈尾根の先端部から南尾根を直登路を取った。大岳山(1,266m)山頂は、2等三角点「大岳山」があり、御前山同様の立派な山頂標識が立てられていた。大岳山も有名な山で御前山同様、関東百名山、東京百名山、多摩百山に選定されおまけに日本二百名山が加わる。、奥多摩町と檜原村の境界尾根をそのまま下れないものかと偵察して見たが何処にも登路は見出せなく縦走路を下った。
麓に大岳神社があり、その下には大岳山荘があるがかなり草臥れているようだった。馬頭刈尾根への道が分岐していた。縦走路は稜線の東側を巻き岩稜の厳しい道が続いた。芥場峠に達すると主稜線と分かれサギル尾根を下る。サギル尾根は上高岩山、高岩山を通り養沢神社に下る尾根でやはりピークを巻いている。ピークにいちいちご挨拶をすると2つ目に「春岩山」(1,010m’)の標識が掲げられていた。上高岩山(1,010m')に近づくと岩場が現れ名は体を表すようだ。尾根道から5m程飛び出して山頂に到った。この山はイワウチワの群落となっていて保護のロープが張られていた。中々上手く写真の取れる所になく一寸苦労した。明瞭な道が続き何も思わず「ロックガーデン→」の表示に従い歩いていると養沢川に向かって下ってしまったようで800m程進んでやっと気がついた。
後1座高岩山を外す分けにはいかないので上高岩山に引き返して正道に復した。大きな1時間のロスで帰りのバスが気になりだしピッチを上げて進んだが険しい下りで時間を要した。高岩山(920m)は、まともな標識はなく木に括り付けられた紙にマジックで書かれているだけだった。雨の日の樹林帯は暗く16時を過ぎると更に薄暗くなってきた。養沢川と大岳沢が両側に迫ってきている筈だが瀬音はまだ聞こえない。大きな甍が見えてくると養沢神社で車道に下りれば大岳山鍾乳洞BS。神社で雨具を脱いで7分後のバスで武蔵五日市駅へと向かった。
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