不帰の剣(白馬三山〜唐松岳)
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- GPS
- 26:10
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,279m
- 下り
- 2,254m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 7:23
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:21
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
栂池ゴンドラ ¥1920 八方ゴンドラ ¥1550 バス(八方〜栂池) ¥500 |
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗原〜乗鞍岳までの大斜面に残雪があります。 雪に慣れてない方は、要アイゼン。 |
写真
感想
天候の好転を狙い、平日に休みを取って行ってきました。
事前の天気予報が悪かったおかげで、ほぼ貸切状態の後立山を歩く事が出来て本当にラッキーでした。白馬岳〜唐松岳は完全貸切、もちろん山荘も貸切(と言ってもツェルトですが)でした。今回つくづく思いましたがメジャールートは平日に狙うべきですね。
栂池自然公園〜天狗山荘
水芭蕉を見ごろを迎え、新緑の中ゆっくりと歩く事が出来ました。天狗原から白馬乗鞍までの大斜面はまだ滑れそうなほど雪が残っていました。雪上のマーキング不明瞭(前日までの雨のせい?)です。私はGPSもあり、何よりスキーで度々訪れているので迷う事も無かったですが、土地勘のない方は苦労するかもしれません。外人さんのガイド(?)らしきパーティーは前爪のあるアイゼンを装着していました。私は、日の当たる斜面なので持参してなかったのですが、思惑通り蹴り込みが十分にききました。ただ雪に不慣れな方は持参された方が良いかもしれません。
白馬岳まではなだらかな稜線で久しぶりの尾根歩きに足取りも軽くなりました。何よりすれ違う人が皆無。この景色を二日間ず〜と独り占めに出来るのですが、本当に贅沢な時間を過ごす事が出来ました(別に人嫌いなわけじゃありませんよ)。白馬岳山頂まで来るとさすがに大雪渓からの登山者と、白馬山荘には人影がチラホラ見えましたが大雪渓との分岐を過ぎると再び一人旅きが始まりました。白馬鑓ピークを踏むと、いつもはスキー靴で来る事の多いこの地に登山靴で訪れたのは二回目、随分感慨深いものがありました。
天狗山荘は、大型の山荘と比べるとコンパクトな印象でしたが、自炊室も整っており、宿泊客が私だけだったせいか皆さん温かく迎えてくれ楽しい一夜を過ごす事が出来ました。そして今回はツェルト挑戦がもう一つの目的だったのですが、張るのにだいぶ手間取り反省点盛りだくさんでした。その晩は風が強かったのでツェルトの軟弱な構造は風に弱い事が判明。フレームが無いのでツェルトの薄い生地が寝袋にピッタリと張りついてしまい冷気が体温を奪ってゆきます。お陰で随分と寒い夜を過ごす羽目となり、次回に向けて改善策を考えたいです。
しかしツェルトのその重量は物凄い魅力、夏場のシーズンはなんとかツェルトの頻度を高めたいと企んでいます。まぁ〜、こおゆうのも楽しみではありますね。
天狗山荘〜唐松岳
風と寒さで、2時半までは寝袋の中で縮こまっていましたが、目が覚めてしまったので自炊室に移動しゆっくり朝食をとる事に。おかげで朝はゆっくりと準備とが出来、日の出とともにスタートする事が出来ました。久しぶりの泊まりがけの山行だったので、山の上で迎えるご来光は格別です。風が強いのが少々ネックでしたが、最高の景色に足取りは軽く、そしていよいよ今回のメインがやってきます。天狗の大下りはいきなり鎖からのスタート。正直ここの下りが一番怖かった(笑)。体もまだ動かないのと風も強くなんかドキドキしてしまった。とは言うものの鎖場はすぐに終わり、ガレている道をひたすら下ります。そうすると不帰の剣が目の前に迫ってきました。喫はあっと言う間に終わり、核心部の曲に突入。多少の高度感はありますが、ホールドが沢山あるので難易度は高くないと思います。高度感も多少はありますが岩場に慣れている方であれば問題ないレベルかと。正直地元の戸隠山の方がよっぽど難易度が高く、恐ろしい個所も沢山あるように思いました。などと思いつつも楽しみながら登るとあっという間に曲北峰に到着でした。名だたるルートなだけに、ちょっとあっけない感じでした。
不帰の剣を過ぎると唐松岳を目指します。さすがに唐松岳山頂には人影が見え、もうすぐこの独り占め尾根歩きが終わるのかと思うと少し寂しい気分になりました。唐松岳を過ぎ、下山開始。さすがに人影が目立ち始め、しばらくすると登り方々と大量にすれ違う羽目に会い、譲ってばかりいると永遠に下りれなくなりそうでした。丸山ケルンまで来るとゲンナリ気分、ちょっと贅沢な話です。八方池近辺では稜線の強風が嘘のように静まり綺麗な写真を撮る事が出来ました。
今回、久しぶりの単独登山。最近はもう少し技術を必要としたり、登る事が目的だったりで、ゆっくりと時の流れを楽しいだり景色に見とれてたたずむような余裕を忘れていたような気がしました。始めて山に登って味わった感動に、久しぶりに出会えたような、そんな今回の尾根歩きでした。
私も計画しているルートです。
色々と情報ありがとうございます。
やはり平日ですよね〜
最近、お山の渋滞は酷いですからね〜
楽しい山行になる事をお祈りしています!
ご無沙汰しています。
好日での山行は素晴らしいですね。
ツエルトでのテン泊お疲れ様でしたが、確かに風にはめっぽう弱いです。
今年大天井岳のテン場でツエルトを使いましたが、夜中の強風でかなり吹かれ音がうるさかったです。
何と朝起きるとペグが3本飛んでいました。
umasouさんのツエルトは中間に布地を引っ張るフックが付いていないので余計辛いかもしれません。ヘリテイジ製はフックが付いているのでそれを引っ張って広げる事が出来ましたが、やはり風でペグが抜けていました。
自立型のツエルトも有る(値段は自立テントと同じぐらい
でも、素晴らしい山行にため息が出ました。
kintakunteさん
こちらこそご無沙汰をしています。
そうみたいですねー、一口にツェルトと言っても色々な物があるのを帰ってから知りました
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