風の南ア縦走路(北岳〜間ノ岳)
- GPS
- 28:56
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,319m
- 下り
- 2,300m
コースタイム
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 6:31
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:30
天候 | 19日 晴のち雨(稜線は強風) 20日 曇りのち晴(稜線は朝一強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:クリスタルライナー 甲府7/20 22:07発、大阪 7/21 07:15着。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・左股の登りで落石発生。上方向から、らく〜という大声と同時にゴロゴロと石が転がり落ちていった。 |
その他周辺情報 | ・温泉 :喜久の湯(甲府駅徒歩10分。太宰治が通ったという懐かしい感じの銭湯。400円) ・食事:生そば きり(甲府駅徒歩5分。そばと鳥もつが美味) |
写真
感想
台風一過の3連休、天気予報では快晴と出たので19〜20日、未踏の南アルプス、白峰三山縦走を試みました。
しかしながら、19日(土)の午後、大樺沢の雪渓に近づいた頃から雨が降り始め、バットレスも見えない程度にガスも発生してきました。八本歯のコルを過ぎて、山荘へのトラバース分岐に着くと強風が巻いており、その場に居合わせた皆さんは北岳を断念してトラバースに向かわれました。
私は、北岳は本日中に登っておこうと、直登します。風はますます強くなり吊尾根分岐でザックをデポして山頂へ。可憐な花(白い花はキタダケソウ?)に癒されながら分岐に戻ると風速20mは超えていそうな強風が吹き荒れています。立っていられないので岩陰に身をひそめますが、風はぐるぐる巻いて、次第に体温が奪われるのが実感できます。防寒具を出そうにもザックを開けることもできず躊躇していると、こうやって人は低体温症になるのだと感じました。一瞬の風の隙間に思いきってザックの底からダウンを引っ張り出して着こんだところ、あまりの暖かさに生き返りました。(ダウンって素晴らしい)時間にして40分程度だったと思いますが、ようやく風が落ち着いたので転落注意の標識のある吊尾根経由で北岳山荘に向かいました。
北岳山荘到着時点では風は収まっていたのでテントを張り、つくねとソーセージを焼いて、ビールを空けます。再び風が強まったのは21:00頃、突然テント毎ひっくり返って一段下のハイマツ帯に転がりました。ペグや綱の張り具合が甘かったのが原因で恥ずかしい限り。トイレ横にテントを移動させて再度設置して就寝しましたが、その後AM4:30頃まで風が吹き荒れ、テント撤収に立ち上がるのと、フライシートが半分はがれるのとが同じでした。
(テントはポールが少し曲がってしまったので使用可能か要確認です)
風雨でぐちゃぐちゃの荷物のまとめに時間を要してしまい、本日の農鳥・奈良田への縦走は断念。間ノ岳をピストンして、広河原に下山することにしました。
風は次第に弱まり、青空も出てきました。大きな富士山の姿を眺めながらの標高3,000mの縦走路。間ノ岳はガスの中でしたが北岳山荘へ戻る途中で青空も広がっていきます。前方左には仙丈ヶ岳と白い甲斐駒。ガスに見え隠れする北岳。鳳凰三山とオベリスクの美しい稜線が広がり、満足して縦走を終えました。
14:30頃に下山すると甲府行のバスを待つ登山者で大混雑。チケットを購入して並んで、バスに乗り込んだのが15:40頃。芦安駐車場で登山客が降りるまでは立っていました。
何はともあれ無事下山できましたが、テント設営や強風のもとでの動き方などまだまだ未熟な部分が良く分かった山行でした。
台風に左右された連休でしたよね
でもルート変更もあったようですが2日目は何とか展望も得られたようでよかったです。
強風時のテントは音だけでも怖いものがあります。
転がったのがハイマツ帯でよかった
レンズ雲の写真いいですね
karioraさん、こんばんは。
この時期の天気は読めないですね。
テント場は一杯で不安定な段差近くに張ったのですがそれでもしっかりペグと大きな石で確実に固定すべきでした。でも富士山の雄姿が見れたので満足です。最近ニアミスが多いですね。またそのうち。okirazuさんにもよろしく。
こんにちは。
あら、すぐ近くにいらっしゃったなんて
あの夜、稜線は暴風吹き荒れてたんですね・・・
ご無事でなによりでした。テントごとひっくり返るほどとは・・・
私は北沢峠でしたが、雨以外は平穏でした
北岳のレンズ雲、迫力ですね!
仙丈ヶ岳から1,2,3フィニッシュを狙っていたのに、
ラピュタがありそうな厚い雲に覆われて、
結局富士山しか見えず。
でも、こちらから見ているより、青空ものぞいていたんですね
やっぱり北岳山荘からの富士山いいですね
dolceさん、こんばんは。
仙丈と甲斐駒でしたよね。2日目の縦走の時に格好よく見えてましたよ。やはり稜線から下ると風の勢いも違うんですね。私もまさかテントに入ったままごろんと仰向けにひっくり返るとは想定外でした。ペットボトルの水が撒き散らされて一騒動でした。この3連休、ヤマレコの知り合いの皆さん、甲斐駒に登られた方が多いようで行ってみたくなりました。レコ楽しみにしてます。
悪天候の中お疲れ様でした。自分も黒部方面に行くつもりでしたが、土曜日のJR運休で出鼻を挫かれてはっきりしない天気予報にも気を削がれ結局家でダラダラして終わってしまいました・・・
南アルプスは関西からはなかなか行き辛いですが、写真を拝見してるとほんと行きたくなってきますね!初日は強風に振り回されてしまったようですが、特に低体温症の話は自分も気をつけたいところです。かつて国際山岳医の大城さんの講演で聞きましたが北海道で低体温症が一番多いのは実は夏シーズンなんだとか・・・
次回もまた写真楽しみにしております
nagisukeさん、こんにちは
毎度ありがとうございます。
南アはやはり関西から遠いですね。甲府についてもそこからバス2時間ですし。でもさすがに気持ちよい縦走路でした。強風には困りましたが、もっと余裕を持って対処できるようになりたいです。そろそろ夏の予定を検討中でしょうか。また楽しみにしてます。
tubataroさん、こんばんは。
メールでは聞いていましたが、テントを飛ばされたり、強風や雨で大変だったのですね。お疲れ様でした。てっきり晴れだと思っていたのですが、天気予報は当てになりませんでしたね。実は20日に日帰りで北岳方面に行こうかと少し思ったのですがやめました。8月のファミリー山行でお会いしましょう
Futaroさん、ありがとうございます。
今まで運よく森林限界を越えた稜線で悪天候に見舞われたことがなかったので焦りました。でもこれくらいの風雨は普通と思っていた方が良いと思うのでよい経験になりました。テントのポールはぐにゃりと曲がってしまいましたが、張ってみたところテントは立つので使えるかなと思っています。20日は朝一強風でしたがその後は天気はよかったですよ。山でばったりお会いできたら最高です。8月のファミリー山行楽しみにしています。今年は天気がよいといいですね。 娘の靴が合わなくなったので新調しなければ・・・
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