両俣小屋から間ノ岳と暴風の北岳山荘
- GPS
- 16:01
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,088m
- 下り
- 2,574m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:16
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:42
天候 | 7/18 小雨のち曇り 7/19 曇りのち暴風・雨 7/20 暴風・曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7/18は天気が悪かったため駐車場はバス乗り場横も余裕があった |
コース状況/ 危険箇所等 |
八本歯コル周辺の丸太の桟道、梯子は濡れていると滑りやすいです |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
今年の海の日連休は北アルプス最奥の赤牛岳から雲ノ平へ抜ける計画だったが、台風11号のおかげで中止に。ならばと計画を練り直しあれこれ思案。18日は台風が日本海へ抜ける予報のためどこへ行ってもダメそうなので、南アルプスの北沢峠から林道を歩いて辿り着ける両俣小屋で1泊。翌日は仙塩尾根から間ノ岳を越えて農鳥小屋にテントを張り農鳥岳ピストン。3日目は北岳経由で広河原へ抜けるというプランとした。
実は2年前の海の日連休も両俣小屋から間ノ岳へ登り北岳山荘でテント泊。3日目は北岳の山頂経由広河原へ下りた。この時は天気が安定せず北岳山荘のテント場は夜半から強風、翌朝もガスガスの中展望が全くない北岳山頂と散々だった。
今回はそのリベンジを兼ねての山行きだったが、またしても同じ轍を踏んでしまった・・・
当日は10:05仙流発のバスに合わせて自宅を出発。この時間台風11号は能登半島の先端をかすめ自宅から最も近いところにいるハズだが、外へでても無風少雨。暴風雨の中、高速道路を進むことを覚悟していたが、全くの杞憂だった。
北沢峠では少雨だったのでカッパ着用、時折傘を差しながら林道を歩く。
両俣小屋は何度来ても(といっても2度目だが)良いところ。携帯の圏外なので(docomo)酒を飲んで早々に就寝。
翌19日、前日早く寝たため3時前に起床。雨は降っていない。素早く?撤収してヘッドランプを頼りに野呂川越への斜面を登る。コケ蒸した樹林帯が広がる仙塩尾根を進むとやがて雲が薄くなり、周りの山々が見えてきた。これは好天となるかも・・・
しかし、期待もむなしく間ノ岳が近づく頃から雲の中となり、山頂では立っていられないほどの暴風に。これは農鳥小屋へ行っても農鳥岳ピストンは厳しそうだし、稜線吹き曝しっぽい農鳥小屋でのテントは危ないかも。有名な空中トイレは強風で出した物が吹き上がりそう・・・(笑)
という訳で北岳山荘の方へ下ることに予定変更。まだ時間が早いので状況によっては本日中に広河原まで下りてしまおうかとも。
猛烈な強風の中、間ノ岳から1時間で北岳山荘着。早速テント場へ直行。10時を過ぎたばかりだが既に何人もの方がテントを張っている。外トイレ北西側は斜面に遮られて風が吹いていない。一段上がったフラットの絶好地がまだ空いていたのでここに決定。
テントを張った直後から雨が降り出した。その後も続々と登山者がやって来る。山荘には「本日は布団1枚で3名」との張り紙が。テント場も早々に埋まり、スペースを求めてウロウロするテン場難民が続出。雨はほとんど止むことなく降り続け、視界は全くない。
テントの中でビールを飲んで昼寝して食べて寝て・・・を繰り返して過ごす。外へ出るのはトイレの往復のみ。山荘の入り口には宿泊・テント泊受付の長い列が絶えることなくできている。ビールの追加が欲しいが、これじゃ買うのも大変だな・・・
3連休最終日の20日は暴風からはじまった。夕食後早々にシュラフに入るが、なぜかなかなか寝付けず悶々と時間を過ごす。日付が変わる頃から風が強くなったようで、テントが時折大きくしなる。雨は断続的に降っている。テントの中は結露が酷く多くのものが湿ってしまった。
午前2時を過ぎた頃からさらに風は強くなり、張り綱がいくつか外れてしまったようだ。外へ出て直したいが雨が強く降っており、そもそも重し代わりの自分が外へ出るとテントが飛ばされる危険が。もう寝るのは完全にあきらめ、強風が来た際はテントの隅を両手で押さえて過ごす。
日の出時間が過ぎた頃から雨は止み、ようやく風は弱くなったようだ。素早く?テントを撤収。テントは泥だらけになってしまったが、この際構っていられない。コンプレッション袋に無理やり詰め込みザックに押し込む。
風は稜線ではまだかなり強いようだ。北岳の山頂は濃い雲の中。山頂は2年前に登っているので今回はパスだな。前回歩いていないトラバース道から八本歯のコルへ進み大樺沢を下る広河原への最短コースを歩くことに。
ほとんど寝ていないおかげか、足取りは重くちょっとした登りでバテてしまう。
(そういえば暴風の中でガスを使うのを躊躇ったので、朝食は小さなパン2ケを水で流し込んだだけだった)
富士山が大きい。周りの山々のほとんどがすっきり晴れ渡っているのに、ここ北岳と間ノ岳だけが濃い雲に包まれている・・・
北岳には借りを返すつもりが、さらに借りが増えてしまったようだ。
山は逃げない。また来よう。
それにしても初日の両俣小屋で13時間、北岳山荘では18時間テントの中で過ごしてしまった。持参した食料はほとんど食い尽くしてしまい、帰宅後体重を測ると出発前よりも増えていた・・・
なんと3日間も &風ですか
いくらタフなdokuboさんと言えど...メゲないですね
雨風と言えど結構眺めが良かったのですか??
富士他、色々な山が鮮やかに写ってます
さぁ!! 来週はこれのリベンジ 白馬、楽しんでくださいね
toshiさんどうもありがとさんです。
自分は雨はキラいですよ(汗)
間ノ岳の手前から中白根山まで日本一長い3000Mの稜線はまさに暴風で、油断してると飛ばされそうでした。
とっくにメゲてましたが、引き返す地点を過ぎてしまったので進むしかありません。
3日目の朝は北岳や間ノ岳は濃い雲の中でしたが、なぜか周りの山は晴れていました。
日頃の行いが悪かったのか、と反省しています(笑)
今週末は台風の影響が出そうな予報に変わってきましたね。
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