最悪の天気、最高の出会い 南アルプス悪沢岳ー赤石岳ー聖岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 41.2km
- 登り
- 4,539m
- 下り
- 4,524m
コースタイム
3日目:兎岳避難小屋04:30−05:50聖岳06:10−07:18聖平小屋07:30−10:28聖沢登山口10:40−11:16椹島
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
特段危険箇所の無いが、聖平から聖沢口への下りにある木製の橋には要注意。かなり滑ります。 また下り行程の最後となる森林帯のつづれ織りでは石を落としそうになります。 大けがにはつながるとは思えませんが注意必要ですね。 |
写真
感想
P.S
写真無く、感想は中途半端ですがとりあえずアップいたします。
中岳避難小屋、兎岳避難後やで一緒だった親子ペアの方、有り難うございます。不安いっぱいな山行の中で同行程を踏めたこと嬉しく思います。またそのタフさ精神力の強さにも感服いたします。 私は3日目が限界です。 聖以後は登りの体力は残り無しでした・・・
もっとお話しさせて頂ければ良かったと悔いますが、あまり口数が多いタイプでは無いのですみません、しかし私の中では、悪天候に唯一感謝したいと思える程の出会いでございました。
聖岳写真有り難うございます。 私のスマホは1台お釈迦、1台はやっとくもり状態から回復いたしました。 が写真が殆ど取れておりません、すみません、要所要所良いやつ有ったらください!! h.fukumasa@gmail.com
また、どこかの山で出会えること楽しみにしております。
7/18〜21の3連休で南アルプスの第4弾となる南部悪沢〜赤石〜聖2泊3日周遊に挑戦する。 初日は台風の影響を受け悪天候も予想されたが、この3連休を逃せばこの山行きはかなり後回しとなるため、初日強雨であれば、椹島ロッジ泊とし聖は諦めると言った臨機応変な対応も有りかなと言った気持ちで望む。計画は7/17椹島行きバス臨時駐車場にて車中泊、 7/18は朝一のバスで椹島へ入り荒川小屋泊、7/19は聖を超え聖平にてツェルト泊、7/20は早々に聖沢登山口へ下山。 装備には悩んだが、結局1泊は小屋泊(雨天の可能性大のため)、2泊目は天候良ければツェルト泊で、基本全て自炊でも行けるが・・・小屋の夕食メニューによってはお願いすると言ったいやしいスタンス、かなり中途半端な荷物となった。(但しこの全て自炊でも行けるがと言った装備が後々、吉と出る) しかし、シュラフを端折ってシュラフカバーのみとしたのは致命的では無いが失敗であったと思う。
では今回の行程と感想、金曜日仕事を終え一路新東名を西へ走る、沼津SAで静岡おでんを食し、シャワーを浴びる、新静岡ICで高速を降り北上するが、途中一般道の夜間、大雨の通行止めも有り畑薙臨時駐車場に付いたのは0時過ぎ。(コンビニはインター降りて直ぐ、すなわち80km程手前のみ) 既に20台ほどの車が駐車されている。 まぁ明日のバスの1便は8時なんだしとビールにワインで前夜祭。 結局再読である新田次郎の孤高の人を読みながら3時頃までチビチビと・・・ 7時前起床、バス停付近には人だかり、するとかなり早いがバス乗車の招集が掛かり乗車手続き開始、なんと第一便は7時半頃出発、第2便も直ぐに満車となり出発、後一歩の所で乗れなかったので第3便の乗車となるが、これはナカナカ満車とならず・・・まぁ定時は8時なんで文句は言えない。 それでも予定より少し早く出発。 早く到着したのであれば早くに並んでおく方が良いです。椹島迄の道中は少し酒も残っており睡眠です。 (此処のバスは 北部の広河原行きのバスと違って座席分の乗車しかさせません。) 椹島へ到着するとロッジへ前泊されていた方も雨の為スタートを遅らせたのか、バス3台分(28人×3)とは思えない人数。 スタートが肝心であると、早々にスタート。甲斐あってか、登山道では全くの混雑無し、1本目の鉄塔の先からは殆ど人に会わず。 難なく千枚小屋到着、軽く昼食を済ませ先を急ぐ。先行者は男女のペアが一組のみ。 (結局彼たちはすごいペースで進んだと思われる、この先出会うこと無かったことから、僕が晴天時用に想定した行程を踏んだと思われます。 すごい・・・) ここからがちょっとした試練となる、千枚岳〜悪沢岳の稜線は雨こそ少ないが特に丸山あたりは、かなりの暴風となり、体温、取り分け指先の感覚を奪ってゆく、登山経験の薄い自身にはかなりの恐怖となりパニック寸前となるが、以前の日光白根山で同様なケースを経験し良い訓練となっていたのか何とか気を取り直す。また頂上付近は大岩が多くいざとなれば風を避けてのビバークも可能であると思えば幾分気は楽になる。悪沢岳ピークで予定していたビールで乾杯は悪天候のため中止・・・ 結局3時間ほどの長い苦闘となるが無事に荒川中岳避難小屋へ到着、ご主人に頂いた温かいお茶が身にしみる。 非常に心遣いのある小屋のご主人です。到着しても受付なんか後回し、先ずは温かいお茶を振る舞ってくれ、濡れた服を着替えるまで、ってのは当たり前ですが、その後もいろいろなアドバイスを頂き、本日の苦労話を聞いて頂く。 ホンとにお金払うの忘れそうになりました。 その後いろいろな話で盛り上がっていると1組のペアのお客さんが到着、やはり強風にかなり悪戦苦闘された様子。 (今後このペアの方とは行程が同じとなる。 確認はしなかったのですが 親子ペアとさせて頂きます。) 本日の客は3人のみとなる。 避難小屋故、飲み物(ビール)、は有るが食事は軽食のみ。 2階建ての立派な避難小屋です。私はシュラフカバーしか無いので寝具を500円で借りる。 此処でバス乗車時に購入した宿泊補助券3000円分を使用する。 おかげさまで快眠。此処でもビール、持参したワイン、ウイスキーを結構飲んでしまい 夜中に2度トイレに目が覚める。 相変わらずの強風。 親子ペアの方、起こしていたなら済みません。 朝は4時頃起床するが外は相変わらず風が鳴いている・・・これはやだなと二度寝。 5時布団を出て朝食にレトルトのハンバーグとパンを食す。 荷物をまとめ、ご主人に挨拶を済ませ6時出発。荷物を背負うと、軽っ、酒とレトルト食品消費、水もテルモス900ml補給せずで出発、かなり軽くなってる・・・ ワイン0.4、ウイスキー0.18、レトルトその他食材約0.5、水0.9の合計約2kgはデカい。 今日は予報では晴天だ(晴天のはずだ)!! 続く…
二日目、風はあるものの予報通り天気は回復、小屋のご主人に送って頂き06:00スタート!!中岳、前岳と3000峰をクリアー、天候はまずまずで、調子よく赤石岳頂上を踏む。 赤石岳日避難小屋は楽しそうですね!!陽気なご主人と美人な奥さん次回は泊まってみたいですね!! カロリー補給を済ませ馬の背から百間平と快適な道を進む。 すると灌木帯のやや下り前方の登山道左脇へ黒い塊。 熊だっ!! 少し距離も有ったためそんなには驚くことなかったが、その突然で神聖な出会いに息をのむ、冷静にカメラをスタンバイし数枚の写真と動画を撮らせてもらう、向こうは早くにこちらに気付いていた様で顔はこちらに向けたまま。 かなり遠目だけどいい写真が撮れた、が残念ながら最後におしゃかになった携帯の方・・・これはかなりショックでした。 さてこのままじゃ進めないので とりあえず自分の存在をアピール、「フォー!!」と叫ぶ、1回叫ぶごとに熊は警戒しながら登山道を離れてゆく。 恐怖の感より、生息域に立ち入っている申し訳なさが先に立つ、驚かせたのは自分の方、ごめんなさいね。黒く躍動する雄姿は今でも鮮明に頭に残っています。 百間洞小屋を過ぎたころから降雨と成る。雨脚は強く、仕方なくカッパを着る。 中盛丸山への登り、途中の小さな乗越で尾根伝いを右に行くべきところを、そのまま下降方面に入る、入り口は登山道っぽいけど明らかにおかしいと思い数分進んだところで引き換えし正規ルートへ戻る。 分岐には必ず道標有り、なければそこは分岐に非ずが鉄則と学ぶ。 悪天候の中30分ほどロスは精神的に堪える・・・ 中盛丸山辺りで聖方面からの登山者数名とすれ違い、悪天候の労をねぎらう。 自分の進行具合を過剰読みし過ぎ百瞭兇悗瞭残を長めに伝えてしまう、後で気づいたが自分の方がさほど進んでいなかったのだ・・・ 雨も風も強くなり辛い。 聖岳超えは少々無理な雰囲気と感じる。 小兎を超えるのもかなりの苦行・・・ この先は当分水場無し念のため小ピーク手前の水場に下り補水、ここでも30分ほど費やす。 そこからかなり長く感じるが30分ほどで兎岳を超え避難小屋着。 無人の小屋であるが、外見より中は割と快適そう 。時間は13:00 その時点では聖を超えるかどうかかなり迷うが、いったん濡れた服を脱いで、靴を脱ぐと先へ進む気力は萎えてしまう。 ここでギブアップ・・・ 言い訳〔疑佑糧鯑饐屋、すなわち宿泊は無料(不謹慎ですが、あくまでも自身への言い訳です。 実際は限りなく危険回避の為の避難です。) 言い訳⊃料は十分あり!! 言い訳 酒もそこそこ有る。 ビール×1 ワイン少々、ウイ好き180ml 時間は早いけど十分だ。 言い訳ぁ〔斉の行程は余裕あり、無理して悪天候のピークハントする意味は無い。 言い訳ではなく判断 \茲瞭擦離灰鵐妊ションは不明、天候回復の見込みなし、ましてや一応3000m峰 先日の悪沢の様になれば耐え難い、赤石避難小屋の親父に君なら聖平まで行けるよと言われたことに答える意地も有るが、それは天候良好な場合、結果意地を張り迷惑をかける様は避けたい。 と考え なぜかビールの栓をプシュー・・・ そのあとも雨脚は強まるばかり、翌日の道を進むと分かったがやはり判断は正解。 避難小屋へ残されている銀マットと、シュラフを使わせてもらう。 シュラフは注意です!! 足がダニで凄いことになりました。 それが原因かは断定できないですが・・・
昨日小屋で一緒だったペアの方も程なく到着。 そこでも連日の労をねぎらう。 タイトルにもある今回の山行の3大出会いは中岳避難小屋の主人、2晩を共に過ごしたこのペアの方、百諒燭侶Г気鵑任后! 小屋では時間をかなり持て余す、新田次郎 孤高の人を読みながら、日没とともに就寝。 しかし山小屋番方は平日いつもこんな時間を過ごしているのかなと感心する。3日目は4時前起床、4時半オン。 天候は上々で、最終日の感慨に耽りながら聖のピークを踏む、やっぱり深い山だ。 この二日間の悪天に疲労困憊、奥聖、上河内への気力は無し、そのまま下山する。 聖平小屋で訳ありビールを頂く、 やっぱ昨日ここまで来ればよかったなと少し後悔する。。。笑。一気に下り聖沢登山口10:30 椹島から下るバスに出会うがやはり乗せてくれない・・・仕方なしではなく、そうしたい気持ちになり椹島まで歩きこの3日間を振り返る。 椹島着は11:00 次のバスは13:00 ・・・ シャワー浴びたり、塗れた服を乾かしたり過ごす。 下山帰宅。 翌日今回の山行の感慨にふける、出会ったペアの方はあれからどうしたんだ?今頃どこ歩いているんだろ?等々 深い山南アルプス南部の頂きは、私の心にもかなり深く残りました。
コメント
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しかもあの不安定な天候の3連休で?!
根性ですねぇ〜〜〜!
私は昨年9月に同行程を3泊4日で歩きましたが、病み上がり後の久しぶりのテント泊装備でアップダウンの多い南南アの洗礼にあいましtよ・・・。
しんどくて「これは神が授けた修行に違いない」と何度も思いました、へろへろ。
でもそれを2泊で!しかもあの天気で!
さすがです!!!!
兎岳避難小屋は本当に避難小屋だったでしょう?
写真がないのもわかります。
今後の山レポがますます楽しみです^^!
montfleurさん ありがとうございます。
天候は本当に最悪でした、初日は強風、二日目は雨・・・ ホント試練でしたが
そんな中でもなかなかの出会いがあったり、悪天候に対する良い訓練になりました。(笑)
でも、本当は晴天がいいですね。 前の北岳からセブンイレブンのレトルトハンバーグを持参しております、山で食べるとおいしい!! 兎小屋はホント避難小屋ですね、この周辺の避難小屋(有人)はホント綺麗で少し期待したのですが・・・ また水場が無いのが難点。
シュラフがあったので使わせてもらったのですが、足がダニで凄いことになりました(笑)
しかし、あの悪天候の中では天国です。 残されたスマホの写真アップと、感想続き書きますのでお時間ありましたら、またみてくださいね!!
先週末行ったんですか…すごいですね。
私は諦めて月曜日に日帰りで富士山御殿場口から登山をしただけでした。トホホ
kkttrrさん ありがとう いつかご一緒できる山もあるかもしれませんので
もしよければ一度メールください。 h.fukumasa@gmail.com
御殿場ですか、相変わらず快速登山だったと想像します。
さて、今回のコースですが農鳥で話した時には机上計画での話だけでしたが、実際に歩いてみると、初日千枚小屋でも2泊3日で完行できる可能性を感じました。
私のコースタイムを下記パターンに当てはめてみます。 上から順に理想です
時間は私のものですが君なら絶対クリアーできます。
。影目椹島ー荒川小屋 8時間 2日目荒川ー聖岳ー聖平小屋 9時間(奥聖往復は+
1時間) 3日目聖平ー椹島 4時間 2日目の行程が少し辛いですがメリットは両日とも山小屋で不自由ない食事も取れます。 3日目も早く家に帰れます(笑) 体力的には十分可能です、また3日目のに茶臼岳経由下山も可能となります。
△六笋離僖拭璽鵑任后 行程的には7時間×3日間割と平均されております。ただし中岳小屋は軽食のみ、兎小屋は無人の避難小屋です、寝具、自炊装備が必要となります。(ちなみに兎小屋内に銀マット薄いやつとシュラフ1枚は有りますが・・・・)
1日目椹島-千枚小屋 4時間 2日目千枚小屋ー百間洞小屋 8時間 3日目 百間洞小屋ー椹島 9時間 両小屋とも食事は問題なしだが、3日目の行程がちとキツイか? 14時最終のバスにはぎりぎり間に合うと思うが 気が焦り危ないですね。 となると2日目に(+2〜3時間掛けて)10時間以上の行程となるが兎まで頑張るのがベターですかね?
kkttrrさんの畑薙までのバスでのアクセス時間が不明ですが、参考となれば幸いです。
余計なお世話ですかね??
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