立山周回 浄土龍王〜別山
- GPS
- 06:49
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,284m
- 下り
- 1,294m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:49
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
この時点でアルペンルートのチケット売り場にすでに50人近く並んでました。ちなみに7/25から富山県民、石川県民は申込書持参で2割引になります。(列の隣に並んだ女性の方が申込書を持参されていて、お誘いいただき一緒に申し込ませていただきました。要免許証。)立山駅室堂ターミナル間往復¥4310が¥3460となります。 6:00発のケーブルカー始発は乗れなかったものの、臨時6:10運行に乗車。 美女平6:20着で高原バス6:30発に乗り換え、室堂ターミナル7:20着。 人が多いと臨時便で柔軟に対応してくれるところが素敵。 復路 室堂ターミナル14:30臨時高原バス乗車、15:10美女平着。15:20発ケーブルカーで15:30立山駅着。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険なところはなし。 室堂ターミナルで高原バスを降りたところで係員が登山届け提出を呼びかけてました。 浄土山の登り始めと雷鳥坂の終わりに雪渓がありました。 |
その他周辺情報 | 登山経路ではありませんが称名滝から弥陀ヶ原弘法までの登山道「八郎坂」は土砂崩れにつき通行止めとのこと。 |
写真
装備
個人装備 |
1/25000地形図
ガイド地図
コンパス
保険証
飲料(水2L 茶0.5L)
昼食
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
雨具
時計
非常食
医薬品
カメラ
車
ナイフ
日焼け止め
|
---|---|
備考 | 勢い余った室堂山展望台や浄土山登り口でのルートミス。携行品の尾根筋の強風対策(かぶり物が飛ばされた。)疲れてからの雪渓歩きの粗雑さ。 |
感想
立山は富山県民だったら小学生が学校登山で登る山。雄山山頂はこれまでも片手に余るほど登っていますし、2年前には雄山、大汝山、富士の折立の三山をピストンしています。ですが付近の山を絡めての周回はしたことがない。
ちょっと前から色々現実から面倒ごとがたくさん出てきてて、モヤモヤがマックス状態になっていた中、前日に立山行きを決定しました。
天気もよさそうだし、台風はそれたし、雲上世界に俺は逃げるよ!富士の折立の先、真砂岳と別山を回ってぐるっと周回してやるんだぁ〜〜〜。←ダメ人間完成。
5時過ぎにアルペンルートのチケット売り場に並んで、ケーブルと高原バスを乗り継ぐと、7時20分には室堂ターミナルに到着。バスの中からも晴天の様子は伺えましたが、室堂に着いた時点で、素晴らしい景観。朝の低い日光に陰影のくっきりした山々。こいつはしっかり日焼け止めしとかないと火傷しそう。
当初、立山三山からの周回を想定していましたが、「せっかくの晴天」(これがこの後もキーワードになっちゃうんだな。)なので石畳の登山道の分岐を右にそれて浄土山へ。石敷きの道を進んでいたら、勢い余って室堂山の展望台にでてしまいます。初めて立山カルデラの崩壊地形を間近に眺めることができました。スケールでかい。そして、槍をはじめとした北アルプスがくっきり。素晴らしい。
浄土山へはちょっと戻って雪渓を渡った先に登山道がありました。雪渓上は踏み跡を辿れたのに、その先の登山道が不明瞭で道を見失いかけます。登っている方が上に見えたので、それっぽいところから踏み跡に取り付けました。立山火山の火山弾の成れの果てなんでしょう、此の周辺の登山道の乾いた岩はザラザラで滑りにくく登りやすい。ところどころで両手を使って体を持ち上げる急登があり、登っている実感のわく道でした。
朝方、西側の日陰の斜面を登りきると、パッと明るく平らになったところが浄土山山頂。すぐ横にそそり立つ登り甲斐のありそうな岩峰が龍王岳。「せっかくの晴天」だもの、湧き出た欲求に素直に登り始めます。急な登りは長くはなく、程なく山頂に到着。狭く切り立った岩の間に大人3人いれば一杯です。ここの岩間から見る立山は下界で見慣れた立山三山の屏風の側面からの眺めになります。手前の雄山が切り立っててかっこいい。
室堂から浄土山、龍王岳、一の越あたりの登山道ではたくさんの高山植物が花を咲かせていました。先を急ぐ思いがあり、いずれ室堂付近に戻ってきてからゆっくり撮ろうと思って全然撮影しなかったのを後々、悔いることとなります。
龍王岳を下りて浄土山から一の越はゆったりとした下り道。
一の越から先は雄山を目指して登山する方の多いこと!子連れ登山も多く、こんなに小さな子供が登っていいのか?と思う子も登ってます。体のスケールを考えると彼らの道程はいまの自分の何倍だろうと想像したら他人事ながら不憫に思えましたが、考えみりゃ父親に連れられて自分も小学3年生で雄山初登頂してたんだよね。行程は長くとも登り続けりゃ何時かは頂上がくる。きっと君らも大丈夫さ。
なんてことを考えながら、渋滞であまりペースが上がらないなりに休まずに登っていたら案外すんなり雄山に着いてしまいました。
山頂はすでに人でごった返しています。峰本社への登拝は人混みを見た瞬間スルー決定。それよりも眺望がすごいことになってる。一巡り見渡しただけで富士山が見つけられます。こんなにくっきり見えるのはなかなかない。ここまではTシャツでしたが尾根筋を歩くのと、日差しが心配で長袖の上着を着込みました。写真を数枚撮って、すぐに大汝に向けて出発。
雄山、大汝、富士の折立は二年前にも歩いています。雄山と大汝山間は峰本社の下を通るのが神社本殿の裏を横切るみたいでなんだか裏道みたいな印象が強いんです。なんとなく歩いていたら大汝山の麓に出ちゃうし。休憩所前にザックを置いてカメラだけ持って山頂へ。富山県最高所からの眺めを撮ります。
二年前は折り返し地点だった富士の折立は縦走路から「ここで足を踏み外したらどうしよう?」と考えちゃうような急な岩塊を登りきったところにあります。さすがにお腹が減ってきたのでここでおにぎりを一つほおばりました。この場所で見る真砂岳、別山方面の登山道を入れた剱岳への風景が私のお気に入りです。
真砂岳へは緩やかなアップダウンの砂道ですが尾根筋は結構風が強かった。徐々に疲れも自覚されてきて、大走りルートでの室堂戻りも頭をよぎりました。それでもこの時点では「せっかくの晴天」と「道が荒れている」とのガイド地図の表記を見て、先まで歩くことにします。
真砂岳から別山への登りかえしあたりから、登りの苦しさが支配的になってきます。
こういう時には基本に立ち返るのが一番。息の続く歩幅で呼吸に合わせたピッチで、力まずに最低限の足上げと靴底のグリップを感じながら着実に前へ上へと体を足に載せていきます。頭の中では「威風堂々」を無限ループさせて登りの辛さを凌いでました。(この行進曲は山登るのにはヨカッタ!)
付かず離れずで同じルートを歩いていた親子二人の登山者をペースメーカーにしてなんとか別山南峰まで登りつめました。ここで大休止。昼食をとります。隣で休んでいたおっちゃんが「今日ほど眺望が良いの日は滅多にない」と山友に携帯電話していました。
お腹が満たされて疲れも若干回復したところで雷鳥坂を下ります。最後の300mほどは雪渓歩きとなり、長い下りで膝が笑い始めた足に雪の柔らかさは心地よかったです。
そして個人的に今回の山行で一番の山場となったのは雷鳥沢からみくりが池までの階段登りでした。ここに来ての階段登りはツラカッタ。室堂に戻ってからゆっくり花撮りしようと思っていた写欲が一気に萎えてしまいましたとさ。
立山初の周回コースは最高の天気に恵まれました、この日に登れてよかった。疲れて歩いている時はなんでこんなあほらしいことしてんだろうとため息しきりなんですが、下界の現実に戻ってくるとやはり雲上の世界に焦がれます。
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