松川上流沢下り(ママ河原~大平温泉)
- GPS
- 07:43
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 605m
- 下り
- 605m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 4:13
- 合計
- 7:43
※コースタイムについて:火焔滝を降りた後、大平温泉で入浴してる時間(40分)も含まれています。
※GPSデータの暴れは完全ではありませんが幾らか修正しました。
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
不忘閣跡→ママ河原:登山道。踏み跡明瞭で危険箇所無し。 ママ河原→2m滝→5m滝→燕滝:沢下降。特に問題なし。 燕滝:右岸立木利用で懸垂下降。シャワー無し。 無名の10m滝(y字滝と呼ばれている):途中まで歩いて降りられそうだったが、支点が無い為、上部の立木を使い、左岸懸垂下降。下部が深い釜なので泳ぎは避けたく、最下部で滝身のシャワーをくぐって右岸へ振り子トラバースして着地。真夏でウェットスーツを着ていれば、シャワクラとドボンが楽しめそうな滝だった。 隠れ滝(剣急滝):左岸にハーケン打って懸垂下降。出来るだけ水流を避けて降りても、超シャワーのクライムダウンとなる。しかも微妙にうろこ状階段状の形状な為、時間がかかり、身体が冷えて、多分一番の核心滝。 火焔滝:左岸の一段下がった場所から立木利用で懸垂下降。 使用ロープ:60mx2本。50mx2でもギリギリ行けるかも?です。 |
その他周辺情報 | 大平温泉滝見屋 日帰り温泉露天風呂入浴(誰もおらず貸し切り) |
写真
装備
個人装備 |
雨具
防寒具
ヘッデン
ファーストエイドキット
非常用セット
エマシー
行動食
非常食
充電用予備バッテリー
ヘルメット
ハーネス
カラビナ
環付カラビナ
スリング
地形図
トポ
沢靴
沢用スパッツ
テルモス
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
ロープ
バイル
無線機
|
感想
憧れの松川の上部の滝をゆるふわ楽しい沢下りをしながら上部の秘瀑を見るという企画でしたが、まさかの懸垂ロープが抜けない事案発生により、一気に緊張感が増し、ピリッとしたいい記憶となって忘れられない楽しい思い出となりました。
最悪の場合のビバークとか、持ってて良かったココヘリ、とか、やっぱ共同装備でも1人ずつツェルトなりエマシー要るよなあとか、やっぱ短いロープでいいから万が一の為に持っていったほうがいいよなぁとか、色々考えたり思うことがたくさんあって面白く、また、ビバークに備えてメタ(!)で焚き火を起こしたりとかして、すごくテンション上がってしまいました。
難しい巻きをフリーソロでこなしてくれたCLには感謝と尊敬しかありません。
人呼んで「隠れ滝を2度懸垂した男」それが、CLのはやぶさ氏です。一生ついていきます😂
ご一緒していただいた、はやぶさ氏、Kumieさん、ありがとうございました🙌
今年初の沢登り。ではなく沢下り。松川上流部は十数年前に行ったことがあるが剣巉滝や燕滝は難しくて高巻き巻きしたので木登りした事しか覚えていない。今回はそれを懸垂下降で下るという計画。半ちゃんリーダーは変な事というか面白い事を考えるなぁと思いながら懸垂下降は割と好きなので参加。後で知ったがこの案はK氏の発案らしい。燕滝は空中懸垂になるかもと言われたけど最後のちょっとだけ。もう少しあったほうが楽しかったかも。降りてみると大き過ぎる岩が重なっていて上から落ちた岩かと思うと自然の凄さを感じた。剣巉滝は降りてみるとすごい大きな滝だなぁと思った。水量多くシャワーの威力がすごくて早く降りたいと思うが岩が屏風みたいで足元しっかり見ないと股打ちしそうで慎重になり過ぎた。無事にみんな降りたもののアクシデント発生。ロープを引いても回収が出来ない。3人で引っ張ってもロープが伸びるだけでびくともしない。打開策考えた結果、半ちゃんリーダーが左岸尾根を登り返し剣巉滝の落ち口に舞戻りロープの不具合を解消して再び懸垂下降しロープを回収する事に。この案は困難だけど、これを実行できる半ちゃんリーダーがいればこそ。無事を願いながら待つ事1時間。半ちゃんリーダーは本当にやり切った。落口から半ちゃんリーダーの訳のわからないかん高い声が聞こえた時には本当に嬉しかった。最近の嬉しさランキング1位。半ちゃんリーダー無事でよかった。これで3人みんなで火吠滝を懸垂下降して下山できると安堵した。今回に限って、身軽にしてみんなに遅れを取らないようにとお助けヒモやら、ツエルトやらを置いてきてしまった。なんでこんな日に限ってと思うが仕方がない。やはり、できるだけ軽量化は図らなければならないがいざという時必要な物は携帯しないとだなぁと思った。半ちゃんリーダーはもちろん、焚火を起こしてくれいろいろ心配してくれたカトリンに感謝。思い出深い沢下りとなりました。
松川の上流(間々川)は大きな滝が3つあって、最初の火焔(ひのほえ)滝は登って、次の隠滝(剣巉滝けんざんたき)までは行ったことがある。さらに上には燕滝というのがあるそうで是非見に行きたいが、隠滝も燕滝も危ない大高巻きになるとのことでなかなか行く機会がなかった。それじゃ、下ってみればいいんじゃないの?ってK師匠から提案があり、なるほどその手があったか!!ということで早速実行してみました。
隱滝は50mあるので、60mロープを2本持ち早速go!
不忘閣跡から歩くのは途中まで初めて。刈り払いもされた樹林間の気持ち良い道をしばらく歩き下りになり沢の音が聞こえてくるとまもなくママ河原に着く。ここで武装し下り始める。
沢は穏やかなゴーロ歩き、ちょっとナメがあったりするが基本穏やか。5m滝、2m滝を降りてちょっと行くと燕滝の落口到着。
直瀑なので懸垂下降は楽そう。落ち口に良い木もあってやりやすい環境。空中懸垂になるかと思ったが、最後の数メートルだけであとは垂直より少し寝ている感じ。
滝はおっきな岩が滝の直下にあり直瀑部は20mくらいか?おっきな岩部は10m程度ありそうなので、この石がなければ30mの直瀑だ。
少し休んでさらに降る。すぐにまた滝が現れる。広い岩壁帯の中に狭いゴルジュが形成され滝が落ち込んでいる。左岸の懸垂しやすそうな場所から降りていくが、そのまま降りると深い滝壺なのでこの10m斜瀑を最後越えて右岸にいかなければいけない。足が上手につけなくて滝の流れに吸い込まれる、立ち直しなんとか対岸に渡り懸垂完了。続く二人も無事完了。
そしてそこから2、30m下流は剣巉滝の落ち口。ゴルジュの中で立木はなく支点が取れない、仕方ないからハーケンを2本打って降ることにする。
最初は70、80度の傾斜だろうか、おかげでロープが岩角や水流の中に押し込まれ、それを探り出しながら下りるがとにかく水流が強く、そして冷たく、しかもうっかりカッパのフードをしないで降りてきてしまったので頭からドシャドシャ水を被りながらの下降になった。ま、勉強になりました。なんとか無事に降りて、後続二人を向かいいれる。水を被りながら楽しく懸垂下降!!
そしてロープ回収のため引くが、最初ちょっとだけ引けたもののあとはうんともすんとも。3人で引いても全然動かない。というか、水流にさえ負けている。
さてどうしたものかと思案するも、方法は
1。諦めて残置し後日回収する、ひのほえ滝はなんとか巻道で降る
2。巻いて落ち口まで行ってセットし直して下降する
3。ロックしたロープを使ってユマーリングして落ち口へ
4。ビバークしてココヘリで、、、
の四つしかない。ただし3はあの水流を浴びるので無理だろう。4も今のところないだろう。
ということで、2に決定、私だけでいくことにし二人は待つことに。
ポイントは10m斜瀑をロープなしでクライムダウンできるかどうか。たしかに傾斜は緩いが、水量が多くはたしていけるだろうか?
岩を避け高巻きするがかなり急な上に、延々と続く岩岩、どこまで上がればいいのかわからないのでトラバース気味に上がって行ってみた。ある程度行ったところで下に流れが見えてので上に着いたかと降りて行ってみたが、どうみてもまだ剣巉滝の下のあたり、再度登り返しいくつか小尾根を越えたところで明るさが変わったので尾根を下って行ってみる。下に10m斜瀑らしきものが見えたのでそのまま降る、やっぱり剣巉滝の岩壁上の尾根で落ち口に向かっている。最後は5mほどの岩場。10m斜爆をクライムダウンするよりこちらを下った方が安全ぽかったので、持っているスリングを全部繋いで7、8mになったのでこれを木にかけてぶら下りながら下ってみた。なんとか無事に落ち口に到着、下の二人に大声と手を振って合図。いやぁ〜無事でよかった。かれこれ1時間程度かかってしまったよ。
ロープは何でロックしたのかよくわからない、多分結び目が岩の隙間に水流で押し付けられロックしてしまったのではないか?引いてみるとすぐ動いた。そして先ほどは直接スリングにロープを通したが、今度は捨てカラビナを使い再度ロープをセットし直す。そして降る。最初水流にロープが入らないようになるべく水流を避けて下り始め、空中懸垂部に来たら一気に降りる。水はかぶるが最初のロープ処理しながらの時より全然快適、暑い真夏だったらとても快適だろう。
下りるとロープも難なく回収、カトリンが焚き火を始めていてくれて、温かい飲み物と共に歓迎を受けた。二人はビバークになる覚悟もしていろいろ準備を進めていたようだ。無事に戻って来れてよかった!!
そして火焔(ひのほえ)滝へ。もう濡れたくないので水流を避けて懸垂。ここは傾斜が緩いので少しクライムダウンして途中から。木は豊富にあるが傾斜が緩いので初回下降時と回収時に何かと絡まりやすいために良さげな木を厳選。
そこも無事にクリアし、あとは巨岩地帯を降りて行って大平温泉へ。
ところが、宿主は山菜採りで不在とのこと、日帰り入浴のお金は温泉手前のお不動様の賽銭箱へ。
貸切で露天風呂を満喫!!ありがとうございました。
そして最大の難所、温泉からの帰り道。これは毎度思いますが、とにかく長くてつらい。まだ涼しい季節だからいいけど、昨年夏は辛かった!
頂上に出るまでとにかく我慢、なんとか下りになると今度は猿のうんちがそこいら中にあって臭くてたまらない、、、、
ということで、緩いはずの沢下りも結構な消耗で終了、お疲れ様でした。
今回あればよかったもの
いざという時のためにメインロープだけでなくサブロープも必ず持っていこう
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