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Yamareco

記録ID: 690092
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳天狗尾根

2015年08月01日(土) ~ 2015年08月02日(日)
 - 拍手
yy0419 その他2人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
32:14
距離
18.1km
登り
1,597m
下り
1,578m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:29
休憩
1:33
合計
12:02
2日目
山行
5:04
休憩
0:22
合計
5:26
7:16
42
7:58
7:58
100
9:38
9:54
19
10:13
10:13
3
10:16
10:16
103
12:35
12:41
1
12:42
ゴール地点
天候 晴れ(1日夜に降雨あり)
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美の森駐車場利用(トイレあり)
コース状況/
危険箇所等
基本的にバリエーション部分のみ記載します。
◆美の森〜出合小屋
前半は林道、ひたすら直進する。地形図の林道との分岐もルートの道の方が明瞭で真っ直ぐのため迷うことはない。後半は地獄谷に沿った踏み後を拾う。何度も渡渉するが、対岸の赤テープ等を目印に進むとよい。
◆出合小屋〜カニのはさみ
出合小屋からすぐ赤岳沢分岐。1900m付近で赤テープが尾根に取りついているのでここから登る。(1箇所右への踏み跡につられて岩に行き詰まり戻った。基本尾根に直上するように登る踏み跡に従えばよい)尾根に乗ったら迷うところなし。2100mの小突起は展望良く休憩ポイント適地。
◆カニのはさみ(2500m付近)
巻き道は左に明瞭。せっかくなのでロープを出して爪の間を登る。1P15m。簡単だがランニング取る場所なし。終了点ピナクル。
◆カニのはさみと第1岩峰間にある岩稜帯
通常は右から巻く。左に回り込み、残地のあるところから取り付いたところ非常に悪く大苦戦。取付直後は手足共にホールド乏しく脆い。(セカンド以降右のカンテ状から登る)中盤はフットホールドの乏しいトラバースあり、立ち木の上に立ってクリア。最後の核心はチムニー上のルンゼを外から突っ張り登り。セカンドはザックをつけたままで越えられず、後からザックを回収してようやく突破。
◆第1岩峰
左寄りにルートを取ったところいつの間にか歩いて越えてしまう。
◆第2岩峰
前述の岩稜帯で時間・体力をロスしたためパスして巻き道で。登る場合正面突破。1P15mくらいで、難しくなさそう。
◆大天狗
巻き道は右へ。登攀は正面を登ってやや左手にハーケンの支点あり。登攀ルートの方が踏み跡が濃い。肩まで1P20mくらいか。要所に残地ハーケンあり。2段目のフェイスを登るところが核心。卦蘊緜度の快適なクライミング。頂上まで1Pで行くのはロープの流れ的に無理。肩から頂上は目と鼻の先、確保せず慎重に移動した。頂上からは懸垂20m。ハーケン支点+残地スリング&ビナm2枚有。クライムダウンも行けそうなくらい。ややロープが岩に当たり、引き抜きにくい。
◆大天狗から縦走路
踏み跡に忠実に進む。カニのはさみ以降は随所に高山植物が咲き乱れ、ロケーションは素晴らしい。その最後のフィナーレを飾るにふさわしいルート。
◆ツルネ東稜
分岐等に立派な標札があるなど、バリエーションと言えないくらい。尾根を忠実に辿るのではなく、尾根と絡みながらその脇に道がつけられているところが多く、踏み跡が無いと冬場は結構ルーファイに苦労するのではと思われた。2450m付近で左手に折れるところがあるが、そこを直進して沢の源頭トラバースで行き詰まり、登り返した箇所があった。出合からは赤テープ等を目印に進むとほぼ川原を歩かずに出合小屋に着く。
バリエーションとは言え、結構標札たくさんありました。
2015年08月01日 06:54撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/1 6:54
バリエーションとは言え、結構標札たくさんありました。
出合小屋
2015年08月01日 06:56撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/1 6:56
出合小屋
小屋からすぐ分岐です。
2015年08月01日 06:58撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/1 6:58
小屋からすぐ分岐です。
2100m小ピークから目指す大天狗と赤岳(竜頭峰)
2015年08月01日 08:03撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/1 8:03
2100m小ピークから目指す大天狗と赤岳(竜頭峰)
同じく権現岳
2015年08月01日 08:06撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/1 8:06
同じく権現岳
いよいよ岩稜帯始まります。まずはカニのはさみ。はさみの間を登ります。
2015年08月01日 09:43撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
8/1 9:43
いよいよ岩稜帯始まります。まずはカニのはさみ。はさみの間を登ります。
イブキジャコウソウ
至る所に咲いています。
2015年08月01日 09:43撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 9:43
イブキジャコウソウ
至る所に咲いています。
イワギキョウとタカノツメクサ
2015年08月01日 09:44撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 9:44
イワギキョウとタカノツメクサ
タカネナデシコ
岩稜帯は見事なお花畑状態です。
2015年08月01日 10:48撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
8/1 10:48
タカネナデシコ
岩稜帯は見事なお花畑状態です。
次に現れた第1岩峰手前の岩稜帯
ここで残地に惑わされ、苦戦することに。
2015年08月01日 10:49撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 10:49
次に現れた第1岩峰手前の岩稜帯
ここで残地に惑わされ、苦戦することに。
取付付近の様子
2015年08月01日 10:58撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 10:58
取付付近の様子
1つ目の岩稜帯をクリアし、大天狗か!と思われる岩が現れましたが、これが第1岩峰のようです。
2015年08月01日 13:42撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 13:42
1つ目の岩稜帯をクリアし、大天狗か!と思われる岩が現れましたが、これが第1岩峰のようです。
第1岩峰を越えると第2岩峰と大天狗が見えました。
2015年08月01日 13:47撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 13:47
第1岩峰を越えると第2岩峰と大天狗が見えました。
第1岩峰をバックにその先の岩稜帯を登る(この辺はフリーです)
2015年08月01日 13:49撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 13:49
第1岩峰をバックにその先の岩稜帯を登る(この辺はフリーです)
第2岩峰直登ルートの様子
2015年08月01日 13:52撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 13:52
第2岩峰直登ルートの様子
上から見たところ
2015年08月01日 14:00撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 14:00
上から見たところ
いよいよメインイベントの大天狗
2015年08月01日 14:00撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 14:00
いよいよメインイベントの大天狗
ウスユキソウもたくさん咲いていました。
2015年08月01日 14:01撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 14:01
ウスユキソウもたくさん咲いていました。
セリ科の花もかわいらしい
2015年08月01日 14:02撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 14:02
セリ科の花もかわいらしい
登攀開始点の支点の様子
2015年08月01日 14:08撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/1 14:08
登攀開始点の支点の様子
これがルート
左上の肩までです。
2015年08月01日 14:20撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 14:20
これがルート
左上の肩までです。
大天狗からの懸垂下降
2015年08月01日 14:58撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 14:58
大天狗からの懸垂下降
大天狗から阿弥陀岳
2015年08月01日 14:59撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 14:59
大天狗から阿弥陀岳
同じく小天狗と赤岳につながる主稜線
2015年08月01日 15:02撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 15:02
同じく小天狗と赤岳につながる主稜線
小天狗を目指して草付きの急斜面を登る
いい雰囲気です。
2015年08月01日 15:33撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 15:33
小天狗を目指して草付きの急斜面を登る
いい雰囲気です。
タカネシオガマ
2015年08月01日 15:33撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 15:33
タカネシオガマ
小天狗(手前)と大天狗(奥)
2015年08月01日 15:38撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 15:38
小天狗(手前)と大天狗(奥)
午後の日差しを受けるイブキジャコウソウ
2015年08月01日 15:46撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 15:46
午後の日差しを受けるイブキジャコウソウ
縦走路から大天狗、小天狗を振り返る
2015年08月01日 15:48撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
8/1 15:48
縦走路から大天狗、小天狗を振り返る
赤岳(竜頭峰)をバックにキレット小屋へ下る。
一般ルートとは言え結構な難路です。
2015年08月01日 15:48撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/1 15:48
赤岳(竜頭峰)をバックにキレット小屋へ下る。
一般ルートとは言え結構な難路です。
途中萎れ気味のコマクサも
2015年08月01日 16:26撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
8/1 16:26
途中萎れ気味のコマクサも
縦走路から天狗尾根岩稜帯を真横から観察
右から苦戦した岩稜帯、第1岩峰、第2岩峰、大天狗、小天狗
2015年08月01日 16:42撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
8/1 16:42
縦走路から天狗尾根岩稜帯を真横から観察
右から苦戦した岩稜帯、第1岩峰、第2岩峰、大天狗、小天狗
ようやくキレット小屋到着
いい時間です。
2015年08月01日 16:51撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/1 16:51
ようやくキレット小屋到着
いい時間です。
朝のツルネから赤岳、中岳、阿弥陀岳
2015年08月02日 07:53撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/2 7:53
朝のツルネから赤岳、中岳、阿弥陀岳
赤岳と天狗尾根
2015年08月02日 07:53撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/2 7:53
赤岳と天狗尾根
快晴で、全方向展望良好です。
北アルプス槍穂連峰
2015年08月02日 07:53撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/2 7:53
快晴で、全方向展望良好です。
北アルプス槍穂連峰
中央アルプス
2015年08月02日 07:54撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/2 7:54
中央アルプス
阿弥陀岳とその南稜
2015年08月02日 07:54撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
8/2 7:54
阿弥陀岳とその南稜
富士山
噴煙のように雲が
2015年08月02日 07:57撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/2 7:57
富士山
噴煙のように雲が
権現岳
2015年08月02日 07:57撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
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8/2 7:57
権現岳
ツルネ付近もコマクサが
2015年08月02日 08:10撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
8/2 8:10
ツルネ付近もコマクサが
バリエーションルートにこんな立派な標札立てていいのでしょうか?
2015年08月02日 08:11撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/2 8:11
バリエーションルートにこんな立派な標札立てていいのでしょうか?
ツルネ東稜途中から天狗尾根の様子が見れました。
カニのはさみからクッキリ見えます。
2015年08月02日 08:55撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
1
8/2 8:55
ツルネ東稜途中から天狗尾根の様子が見れました。
カニのはさみからクッキリ見えます。
アプローチには堰堤越えが数箇所ありますが、中にはこんなアザミ藪も。痛いです。
2015年08月02日 11:02撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/2 11:02
アプローチには堰堤越えが数箇所ありますが、中にはこんなアザミ藪も。痛いです。
駐車場に下山。寂れた観光地感があります。
2015年08月02日 12:53撮影 by  FinePix XP60, FUJIFILM
8/2 12:53
駐車場に下山。寂れた観光地感があります。

感想

一ノ倉南稜、北鎌尾根と雨で中止となり、この夏初めてのバリエーションになりました。3箇所でロープを使いましたが、いずれも1Pでマルチの練習にはなりませんでしたが、ルーファイなど、勉強になるところもいろいろあり、楽しい山行ができました。私はクライミングシューズを持っていかなかったため、すべて軽登山靴で登りましたが、第1岩峰手前の岩稜帯を登るならクライミングシューズがあった方がいいでしょう。残地にとらわれず、登りやすそうなルートを見極めましょう。

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コメント

素晴らしい
山行と、記録ですね。 良い勉強になります。 私も先輩方に習い、バリエーションルート登れるようになりたいです。
2015/8/16 0:21
コメントありがとうございます
レコは単なる個人的な備忘録的に使っているのでたいした記録じゃありません。バリエーションは記録だけを頼りに行くのは危険ですので、一度経験者に連れて行ってもらうのがいいでしょう。
2015/8/16 9:43
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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