鬼の妙高山・仏でもない火打山(妙高高原スカイケーブル〜笹ヶ峰)黒沢池テント泊
- GPS
- 12:55
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,937m
- 下り
- 1,860m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:20
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:46
天候 | 8月1日(土・妙高)暑い。雲が多く蒸し暑いが、樹林は逃げ場になる。 8月2日(日・火打)暑い。青空だが朝から日差しが暑くて逃げ場がない。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
妙高高原駅8:43-新赤倉三叉路*8:58 頚南バス赤倉線350円 (*スカイケーブル最寄り) 妙高高原スカイケーブル(割引券利用片道1,000円)で山頂駅から赤倉登山道へ。 復路:笹ヶ峰11:30-妙高高原駅12:20 頚南バス笹ヶ峰直行バス 1,000円 ※妙高高原駅手前の妙高温泉で途中下車、昼食・入浴後、徒歩(約10分)で駅へ。 妙高高原14:08-長野14:49 しなの鉄道830円 長野駅15:30-池袋駅東口19:28 西武バス3,600円 (行楽渋滞とゲリラ豪雨による速度規制のため約1時間延着) ■ 頚南バス・赤倉線/笹ヶ峰直行バス http://keinanbus.com/images/1507buratto/buratto15_7.pdf ■ 妙高高原スカイケーブル http://www.akr-sky.com/ http://www.akr-sky.com/pdf/coupon-summer_2015.pdf (割引券) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ 登山ポスト:スカイケーブル山麓駅、笹ヶ峰(笹ヶ峰には下山ポストも設置) ※新潟焼山への登山者対応でこの山域ではチェックが厳しくなっています。 ■ トイレ:スカイケーブル山麓駅・山頂駅、大谷ヒュッテ、黒沢池ヒュッテ、高谷池ヒュッテ、笹ヶ峰(バス停・駐車場前) ・スカイケーブル山頂駅〜天狗堂:赤倉登山道と呼ばれる。登山道に入ってすぐの沢の周辺のトラバース路が細い以外、特に危険箇所等はない。人が少なく静か。 ・天狗堂〜妙高山山頂:燕登山道と合流し、若干人が増える。鎖場があるが鎖・ホールドともしっかりしており、登る分には特に問題ない。 ・妙高山山頂〜長助池分岐:岩と泥の急坂を下る。かなり足元が悪く転倒注意。分岐直前に雪が残るが、ツボ足で問題ない。 ・長助池分岐〜黒沢池ヒュッテ:分岐直後に雪渓が残るが、ツボ足で問題ない。分岐から乗越手前までの外輪山のトラバース路は整備状況が正面側の道と比べ悪く、ガレ場などで不安定な箇所あり。トラバース後の乗越手前に急なロープ場が数ヶ所あるが、雪はすでになくなっている。 ・黒沢池ヒュッテ〜高谷池〜火打山山頂:よく整備されている。木道が多い。 ・高谷池〜富士見平〜笹ヶ峰:十二曲りなど洗掘の激しい箇所は木道、木段化されている。降雨後はスリップに注意。 |
その他周辺情報 | ■ 黒沢池ヒュッテ(ホームページなし):テント泊1人700円。10張程度可能。スペースは通路沿い3箇所くらいに分かれる。水場はヒュッテ入口横の流し(要煮沸、量は多い)。テン泊者も屋外のテーブル・ベンチ利用可。売店でペットボトルのジュース類(400円)と山バッジを販売。食品の扱いはない。 ■ 妙高温泉・関川共同浴場大湯:新潟県妙高市関川680-12/0255-86-2906 13:00〜20:30、月曜休、外来者でも250円と格安。石鹸、ドライヤーを借りられる。南地獄谷からの引湯(単純硫黄泉)で新鮮なお湯がかけ流し。妙高高原駅へ徒歩10分。 ■ 霧下そば やぶ:新潟県妙高市関川720-1/0255-86-2146 バス停「妙高温泉」下車。共同浴場から3分程度。そば類のほか、丼ぶりもののメニューも揃っている。火曜休。 http://tabelog.com/niigata/A1503/A150303/15003672/ |
写真
感想
赤倉温泉の妙高高原スカイケーブルを利用して入山、妙高山に登頂したあと黒沢池ヒュッテでテント泊。翌日高谷池ヒュッテに荷物をデポして火打山をピストン、笹ヶ峰へ下山という縦走コースを歩いてきました。
スカイケーブルで標高を稼いだつもりですが、山頂までは残りまだ標高差1200mあります。途中、妙高・火打の泊まり縦走で難点となる水を運んで行こうと(どちらのテント場の水も要煮沸)、大谷ヒュッテ近くの水場で2日間の2人分の飲み水4.5Lを(私が)ボッカ。最大時でザックの重さが15キロを超え、急登の多いこの山ではなかなか疲れました。鎖場(それ自体は問題ない)もある登りでもそれなりに重く感じましたが、山頂からの岩と泥の激下りの方が、荷重を感じてむしろ辛かったかも知れません。テント場へは更に外輪山も乗り越える必要があり、距離や標高差以上に疲れました。
その疲れをますます駆り立てたものが、貴重な水をいくら飲んでも喉の渇きが癒されないほどの異常な暑さと、やたら厳しいコースタイム。山と高原地図「妙高・戸隠・雨飾」のコースタイム、あくまで他の地図との比較でコースタイムが厳しすぎです。コースタイム通りに計画を立てていた結果、コースタイムに追い立てられるように歩きましたが、それでも久しぶりにコースタイムオーバー。暗闇の迫る中、予定より遅れて黒沢池ヒュッテに辿り着いた時は本当にホッとしました。
黒沢池ヒュッテは高谷池ヒュッテと比べて情報が少なく、農鳥オヤジみたいなオーナーに怒られたらどうしようとビクビクしながらチェックインしましたが、遅い時間にかかわらずまったく親切に迎え入れてくれました。確かにロケーションの風光明媚さは高谷池に劣るかも知れませんが、それでも切り立った妙高側を背に、火打側のたおやかな山肌を臨む雰囲気は悪くはないですし、テント場が離れていない分、水場の流しや、小屋の前のテーブルやベンチを気軽に使えて便利でした。何より人が多いと感じさせないレベルにしか、混んでいなかったのが良かったのかも知れません。
翌日の火打の方は、なだらかな湿原の木道からのスタートで、前日の鬼急登の後では、仏様のようになんて慈悲深い山かと、はじめ錯覚を覚えます。しかし火打までは高谷池からでも意外と距離があり、また眺望にも恵まれている分、天気がいいとガンガンに日差しを浴びて歩くことになります。早朝でも涼しくない今年の異常な暑さにより、結果またしても喉の渇きに苦しめられることに。前日と同じようにヘロヘロになりました。そしてやはり厳しいコースタイム。高谷池から火打の山頂までのピストンはguraなんか空身だったのに、大急ぎでやっとなくらい。他の登山者は、もっと時間をかけて登り下りしていました。
高谷池から笹ヶ峰までの下りは、火打山(堆積岩)ではなく妙高山(火山岩)系の岩ゴロ泥ゴロ道が続きますが、やはりこの区間もコースタイムが厳しい。十二曲りなどの急坂を、酷暑に喘ぎながら登ってくる人たちとすれ違いながら必死に下り、ヒヤヒヤしながらも1日3本しかないバスの時間に間に合いました。
2日間本当に暑く、喉が渇き、急登では担いだ水の重さに、そしてコースタイムにも苦しめられました。この山域はもう来ないわと思いましたが、下山後に立ち寄った妙高温泉で、地元のオジサンたちに「どこ登った?昔の十二曲りは階段なんてなくてドロドロで、火打の山頂はハイマツを踏んで登ったよ」と話しかけられ、地元の名山への愛着をひしひしと感じさせるうちに、まだ焼山から西の山にも登っていないし、また来なきゃとあっさり心変わりしました。
明日から同じコースを行こうと思ってました(却下されましたけど )
別の山に変えて正解ですね。
コースタイムが厳しく、暑さも厳しいとなると体力がないとかなりきつそう。
移動も車だと長距離ドライブになるし、新幹線を使いたいのに
少ない本数のバスも悩み。と、実現にはちょっと通そうです…
天狗の庭いいですねー。この景色を見てみたいな
wasabiさん、コメントありがとうございます
おおおーっつ行く予定でしたか。
却下とは
今年は暑さが異常なので特に厳しく感じたんだと思います
下山したら新潟県に高温警報が出ていました
きっと秋に登ったら全然印象違うのでは。
秋は小屋が混雑するようですが、平日ならOKですね
ドライブはちょっと遠い方に入りますよね
新幹線は驚きの速さです
特急料金ケチって大宮から乗ったら、長野まで1時間かからなかった
地元の路線バスもそんなに不便な方ではないですよ。
コースタイムより余裕をもったプランを立てれば全然マルです
1回の旅で2つの百名山、また計画してください〜
guruさん おはようございます。
学生ワンゲル時代の冬に登る予定だったのに私は風邪を引いて1人山小屋に残されてしまいました。なので未踏で今年行きたいな〜と思っていました。中々ハードそうですね。暑さも大変だった様ですが朝の景色や高谷池からの火打は最高に素晴らしい!苦労して登った甲斐がありましたね。鬼もいるけど仏もいましたね。
yuzupapaさん、コメントありがとうございます
なるほど、妙高はそういう因縁のある山でしたか〜
猛暑も落ち着いて来れば、速攻登山のyuzu隊でしたら
日帰りで1日2座も不可能ではないと思います
笹ヶ峰をベースに それぞれ登って登山口に戻る感じでしょうか。
とはいえ、どこのお山もそうかも知れませんが、
この山も日帰りで済ませてしまうのはもったいないことに間違いありません
書いていただいている通り、朝の景色はひときわ素晴らしいものがありました
欲を言えば火打からさらに焼山、金山、そして雨飾山へ
テントを担いで縦走が出来たら、更に素晴らしいこと間違いありません
しかしそんな山旅は現役ワンゲル部の特権でしょうか
会社員には難しいですよね もう一度大学生やるか・・・
こんにちは。
妙高・火打いいなぁ〜うらやましい。
一度計画したのですが、雨で断念
(私って結構雨で断念多いかも )
近づいたかに思えた妙高・火打が今はまた遠のいています。
来年あたり行けたらと思ってます。
guruさんは優しいんですね。2人分の水をボッカするなんて〜。
山と高原地図のコースタイムは厳しいんですね…。
もし行く時は心して望みたいと思います。
2年前くらいまでは、コースタイムより早く歩くのは当たり前だったのに
この頃は日々の不摂生もあり、コースタイム通りに歩ければ
御の字くらいになってしまいました
暑い中ご苦労様でした。
keroさま、コメントありがとうございます
このエリア、少しばかり心理的距離が遠いですし
一度機会が遠のくとなかなか二度目が計画しづらそうですよね
行くなら緑の夏もいいですが、本命はやはり秋ですかねえ
次回は無事決行できますように
コースタイムより遅れて、たとえば日没したりビバークしたり
あるいは焦って怪我したりというのは、実のところは計画の問題。
(だから地図によって基準が違うのは困る〜 )
歩きの速さ自体の問題ではないでしょう
むしろゆっくり歩いてこそ楽しめる景色もありますし
ここの場合ドライブの距離を考えると、じっくり2泊滞在して
2山を回るのも良いかも知れません
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