白山・別山 ー 花の百名山-南竜ヶ馬場キャンプ場1泊
- GPS
- 31:12
- 距離
- 29.1km
- 登り
- 2,548m
- 下り
- 2,563m
コースタイム
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 2:28
- 合計
- 10:38
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 7:32
Day-1: 14.5km, +1,850m, -944m
Day-2: 14.2km, +867m, -1,640m
(合計):28.4km, +2,717m, -2,584m
<補足>
1日目のトラックが電池切れのため南竜手前のトラバース路で終わっため南竜のテン場まで手書きで追記しています。
天候 | 8月2日:快晴のち(山頂は)時々曇り 8月3日:曇り時々晴れ、のち一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
(復路)別当出合1230-1245市ノ瀬(永井旅館で温泉)1345-1455鶴来駅(北鉄)−新金沢駅・西金沢JR-小松(バス)-小松空港 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特段危険を感じる場面はない。 この時期、花の百名山でもあるだけに百花繚乱の風情を堪能できる。 砂防新道は最も歩かれているだけに危険個所もなく歩きやすい。 その他特記事項としては: �御前峰から北側の「お池巡り」への下りは少々急降下なので慎重に。 �大汝峰への登り前半は少々岩場チックな感じ。 �南竜ヶ馬場から別山への最初の登り(油阪)で一部細いトラバースあり要注意。下草の影に岩が手前にあるので滑らないよう慎重に。私はズリッとなったが片膝で持ちこたえた。ふぅ〜(汗) �別山への中盤に大屏風と呼ばれる岩場の淵を歩く場面があり、またその先(南)に足場の悪いザレ場もあるが、下を見ずに慎重に行けば問題ない(笑)。 |
その他周辺情報 | 市ノ瀬BS前の永井旅館さんの温泉は源泉かけ流しで風情がありお勧め。BS目の前もGood. |
写真
感想
花のこの時期、念願の白山へ。
前日の荒島岳で酷暑にノックダウンのあと白峰自然休養村でテン泊します。温泉もあり快適な一夜でした。
5時間睡眠のあと3時起床。4時半のバスで別当出合へと向かう。
市ノ瀬バス停では長蛇の列。私はスルー乗車だが、ここからの方々はバス2、3台待ちで立ち乗車覚悟かもしれない。
別当出合で登山届を提出し吊り橋を渡って歩き始める。
砂防新道は最初急な階段が続くがマイペースでゆっくり登る。
とはいえ、昨日の疲れからペースはあがらない。
しばらくで甚之助避難小屋。沢山が休憩中。ここから別山の峰々も綺麗に見える。
上の水場は潤沢に出ている模様。
その先の分岐で南竜ヶ馬場方面へのトラバースへ行く。
この辺はハクサンフウロなどが満開で綺麗。
さすが花の百名山だけのことはある。
時期もよく快晴に恵まれたことにも感謝。
南竜ヶ馬場でテントを張って重荷を置いた後、小屋の脇からトンビ岩コースを登る。
最初沢沿いを渓流の音を聞きながらヒーリングハイク。
沢を離れると背中から太陽が当たるので暑いくらい。
ハクサンフウロやミヤマキンバイなどなどを楽しみながら汗をかきかき登っていくとトンビ岩。
岩陰で風に吹かれて休憩。と、向いのエコーラインから「やっほ〜」の声。
仕方なく「やっほ〜!」と応じること2度。疲れてその先はパス(笑)
室堂手前の雪渓は横切れば10mくらいと小さくなっている。
縦に200mくらい歩くことに。
ザクザク気持ちよく、8月とは思えないくらい涼しげだ。こういう暑い日はシャーベットのようにすくって首回りを冷やすと気持ちいい。
その先は室堂平。
クロユリやハクサンフウロなどなど咲きそろっている。
室堂では大人数が休憩中。
これから行く御前峰が目の前で、多数が登っているのが見える。
ここから御前峰まではまさに観光名所。
老若男女、軽装の方々も多数登っている。
人だかりの山頂は写真だけ撮影し早々に北隣の峰で休憩。
東はガスで真っ白だが北西は青空。
しかし観光登山もいいが、登り優先をわきまえずに横に並んで悠然と下山してくる者や、山頂で撮影待ちの列をつくっていると彼女(?)との記念撮影のため、そこどいてコールが出る輩が出る始末。登山ブームもよいが最低限のルールはわきまえて欲しい、とオジサンはムカつきならがら強く思う。
なぞと考えながら、行動食(パン)をかじっていると、背後に大汝峰がガスの切れ間から綺麗に見えてくる。眼下にはお池巡りコースもはっきりと見える。
さあ行く手を確認したら下りましょう。
鳳凰三山を思わせる砂地の岩場を抜けるとお池への急降下。
危険マークが出てはいるが慎重に行けば危険を感じる場面はなかった。
ほどなくお池巡りコースに到着。
雪渓の残った池(湖)をゆったり巡る異次元感覚のあるコース。
その先で大汝峰への分岐。
ここから山頂は20分くらいと意外と近いが前半はちょっと岩場チックなコースなので慎重に。とはいえ、6歳の小学生もご両親と登っているので問題はない(だろう)。
大汝峰の山頂から見る御前峰と剣ヶ峰の雄大な景観は格別。
ここが昔火山だったんだな、などと思いながら山頂のひと時を貸切で楽しむ。
さて、下山も注意していきましょう。
6歳子供連れご夫婦(前述)と、30台女性2人組みが登ってくる。
女性2人組みは「行くはよいよい〜♪ちゃうやろなぁ!?・・・」などとビビッてるので、慎重に行けば大丈夫ですよ、と言ってあげる。
しかし、さすが白山は関西から近いだけあって関西弁遭遇率は高い。(関西人としては懐かしい)
お池巡り後半もお花畑を楽しみながら室堂まで下る。
少し休憩のあと砂防新道で下る。
その先は尾瀬を思わせる湿原の木道歩き。
このコースもなかなか趣があってよいな。
しかし、この時間(2時〜3時半)でも結構な人数が登ってくる。
日曜午後からは別当出合まで車で乗り付けられるから多いのかな。
中にはステーキを担ぎ上げ、室堂の自炊棟(白山荘)で宴会という60前後と30前後の女性親子や、みるからに初心者風なランドネ風お姉さん5人組など多彩な方々が楽しんでいる。砂防新道ピストンだけなら確かに危険もなく上がってこれるからな。
南竜ヶ馬場のテン場でインスタントカレーを平らげ、コーヒーでまったりし焼酎をあおって6時半には就寝。今日は久々に9時間は寝れるな。おやすみなさい。
さて、翌朝は4時前に起床。
準備ののち別山ピストンへ向かう。
テン場からしばらく木道を歩いた後、一旦下って登りかえす。
今日は朝からガスってて上は真っ白。
下りきったところで少し渡渉。
増水時は結構ややこしいかも。
そこから油坂の頭まで約300mの登り。登山3日目の朝一の体には少々きつい。
危険マークの場所で下草に隠れた岩に足を取られ、右足は空を切ったが左膝でこらえてセーフ。ふぅ〜、危ない危ない。注意再確認で気を取り直して再スタート。
登るにつれ途中から周囲はガスで真っ白となる。
油坂の頭で休憩していると後ろから30前後の男性2人組み。別山からチブリ尾根で市ノ瀬まで下るという。少し長めの尾根らしいので慎重に、と別れる。
その先細尾根が続くが両側には花が何種類も咲き揃っている。
天気よければ眺望も素晴らしらしいが、今日はあいにくのガス。
初日こっちにくるプランもあったが、昨日は快晴だったので先に御前峰にしてよかった、かな。
別山の手前から少し明るくなる。
別山に到着時はガスで真っ白だったが、偶然にもチラッと青空が。
なんと幸運なことだろう。
別山からうっすらとはいえ御前峰が見えたのはご褒美だろう。
山頂でしばしマッタリし、登ってこられたオジサンと少し談笑しているうちにバス時刻が来たため下山。来た道を少し足早に戻る。
次第にガスは取れ、青空が広がり始める。
大屏風も朝はガスで視界なく問題無かったが、視界がよくなると下を見ると少々歩きづらい気がする。(笑)
テン場まで少し急いだのに2時間(休憩込み)くらい。
CTより10分くらい早かっただけだな。
急ぎテントを撤収し帰路につく。
が、ここで小雨。山荘の軒先で一旦奥にしまった雨具とザックカバーを上に出す。
そうこうしているうちにCT2時間のところ1時間半強しかない。
下りの砂防新道は手入れがされているから少し速足で。
左足が骨折後まだ少し痛いが回復状況確認を兼ねて徐々にスピードアップ。
途中から若者が後ろをついてきたのもあるが、調子よくどんどん加速し最後は小走りで石のルートを下山。中飯場までCT50分のところ15分で降りてきた。
もういいだろう。残り少しペースダウンし、水場でオバサマ3人と会話。12時半のバスに間に合わなかったら車で送ってくれるという。ありがたい話だ。
とりあえずもう少しがんばってみよう。
下山の迂回路に時間かかったのもあって別当出合到着は12:27分。バス12:30発の車掌さんが最後の案内をしている場面であった。
市ノ瀬の永井旅館で源泉かけ流しを満喫(600円)したあと、バスに揺られて下山。
バスで隣になったオジサンと話していると、百万貫の岩というデカい岩があるらしい。
オジサンがバスの車掌さんに場所を教えてくれるようリクエストすると、ガイド経験もある車掌さんなのだろう、観光バスよろしく案内してくれた(↓)。
http://www.shinkin.co.jp/tsurugi/huru100/hu10030/hu10030.html
鶴来駅から北鉄でローカル線の風情を堪能しJRに乗り継いで小松空港に向かう。
しかしどこに行っても高校生はスマホを持っている。当たり前か(笑)。
しかし、天気にも恵まれたが白山の「旬」の時期にこられてよかった。
最後、機内からも白山が拝めたこともあり、思い出に残る山旅となった。
白山といえば、観光新道・砂防新道を周回するのが定番(⇒拙者もその口)ですが、さすがShuMaeさん、南竜を基点に別山まで味わいつくされましたね。
拙者も関西住まいの時に行ったような記憶でして、確かに関西率が高いですね。
室堂の大きな山小屋に泊まりましたが、設備はけっこうオンボロで、夕飯のカレーの肉片!と思ったものが高野豆腐だった時には、大いにがっかりしました。
しかし25年?も前のことなので、記憶もボロボロです
もう左足は完治されたといってよいようですね。
さぁ、これからだ
隊長
隊長、こんばんは。
ほんとは観光新道も歩きたいな、と初日に別山、2日目に御前・大汝峰の順で考えてたのですが、初日の快晴と小松1本前の便狙いで(翌日の仕事考えるサラリーマン )入れ替えちゃいました。
おかげで砂防新道ピストンみたいになっちゃいまいしたが、歩きやすいコースなので初めてで足のよくない私には丁度よかったです。
しかし白山、いい山ですね。 この時期は特に沢山の花もあり大人気の意味がわかったきがします。関東からはアクセスが決していいとは言えませんが、機会があればまた歩いてみたいと思いました。
隊長も関西時代に行かれましたか 室堂では小屋は中には入りませんでしたが、そんなにオンボロに少なくとも外見は感じませんでしたよ。
トーフ入りカレーですか? まあ25年前だとありえたのかもしれませんが、バブリーな時期なのでちょっと値段あげてもモノホンビーフ入り高級カレーで出してほしかったですね
足はまだ9割ですが、徐々に無理せず、とは思っています
ShuMaeさん、こんにちは☆
白山はお花の見ごろ(旬)ですね〜✿✿✿
天気にも恵まれ、青空バックにお花や山の景色ががとっても綺麗です。
しかし、1日目は11時間弱、2日目は7時間半…と、たくさん歩きましたね。
行き帰りの行程や、翌日の仕事を考えると、すごい体力で驚かされます。
ShuMaeさんのその行動力を、私も少しマネしたいです。
ではでは、また。
neko-tama
neko-tamaさん、ご無沙汰ですが、コメントありがとう
いや〜、今思ってもホント花の旬に登れた感じですね。確かに我ながら花が快晴で綺麗ですね いえいえ、足の骨折のあとまだ9割しか力が入らないのでノンビリ歩きなんですよ、時間かけてるだけです。でも最終日はやっぱりサラリーマン、翌日の仕事を考えて(歳?笑)少し早上がりしました
neko-tamaさんは基本的に歩く体力はバッチリなので大丈夫ですよ。
まらこちらこそ楽しいレコ読ませてください
もうすぐなのでしょうか?
自分は、X十年振りに焼岳で一座増えましたが、北海道がなかなか片付きそうもないです。知床あたりは行きたいのですが、熊が怖い(笑)。
まぁ、のんびり楽しみたいと思っています。
白山は久しぶりに行きたいと思っている山です。
momohiro先輩、こんばんは。
週末出かけていたので遅レス失礼します。
自分は百名山に完登すると自身の体調が元に戻ると信じて5年前の歩けなかった頃から目指しているのですが、もはや修行の域を超えて義務感(?)になってきているのかもしれませんネ
最近思い始めたのですが、百名山以外に楽しい山は身近に沢山あるし、楽しみ方も幅広くあってもいい気がします。ただ自分には初志貫徹といいますか、とりあえず百達成してから、かな 、と
先輩のように縦横無尽に歩くのも夢のまた夢です
白山いい山ですね、また行きたいです。
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