久々ユーシンブルー/玄倉-鍋割山-大倉
- GPS
- 06:30
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,493m
- 下り
- 1,534m
コースタイム
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:大倉バス停―渋沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・雨山沢伝いの雨山橋〜雨山峠は荒れていますが、通行困難なほどではありません。 ・玄倉林道は路面もきれいに整備され、玄倉ダムまでは正規開通済。第4隧道入口に柵が設けられ、その先のトンネル内では補修作業が行われていました。少なくとも雨山橋の分岐まではかつてよりきれいになっています。 |
写真
感想
やっと仕事が一段落し、梅雨本番前に復旧なった玄倉林道で久々のユーシンブルーを見て来ようと、休みを取って平日登山に出掛けた。鍋割山頂に着くまで、出会ったのは同じくユーシンブルー見物のご夫婦だけ。静かな山行を楽しんだが、特効薬を中止した肺の調子が悪く、登りは酸欠気味になって往生した。
首都圏通勤者の朝は早い。ラッシュに登山リュックでひんしゅくを買いたくないので、早めに家を出た。接続がトントン拍子で思った以上に早く新松田駅に到着。当分バスはないが、間もなく御殿場線が出る。結局同じバスになるものの、谷峨駅まで御殿場線で行けば330円安い。電車が通学の高校生で満員で、しまったと思ったが、全員次の東山北駅で下車していった。
これから仕事らしい若い女性2人と男性ハイカー1人と一緒にバスに乗車。橋桁が間もなくつながりそうな新東名の工事現場をくぐり、玄倉で独り下車する。既に暑いが、玄倉発電所の脇を過ぎると時おり上流側から涼しい風が吹いてきた。何か所か道の修復跡があったが、きれいに片付いている。
林道ゲートを抜け、川砂採取場を横目に先を急ぐ。落石よけのシェド二つと最初の短いトンネルを抜けた先が、真っ暗名所の新青崩隧道だ。うっかり暗めのLEDライトを持参したので、スマホのライト併用で通過した。次の石崩隧道はかつて路面がでこぼこで歩きにくかった印象があるが、きれいなコンクリート舗装になっていた。
このトンネルを出ればすぐに玄倉ダムで、無事に久々のユーシンブルーと対面できた。何とも言えない青緑色がきれいだ。今日はこれを見るためだけに来たというご夫婦らしい2人と言葉を交わす。少し前に雨山峠への道を歩いたが、ちょっと分かりにくい所があるものの、歩けないほど悪くはないとのこと。お礼を言って出発した。
次のトンネル入り口に可動柵があったが、脇から失礼する。道は相変わらずきれいに整備されている。6つ目の素掘り風トンネルにショベルカーが入り、何やら作業をしていた。工事中で追い返されるかと思ったが、何事もなく通してもらえた。
7つ目のトンネルにも柵があったが、中はしっかりしており、その先も砂利を敷き直した路面、コンクリートを吹き付け直した斜面など、復旧工事はほぼ終了しているように見えた。見かけた作業も大掛かりなものではなく、せめてユーシンロッジまでは正規の通行解禁を急いでほしいものだ。
玄倉ダムから30分、ようやく雨山橋到着。ヤマビルが元気を出す高温多湿の気候なので、日向の橋の上でヤマビルファイターを吹き付けたスパッツを装着した。用心に小分け容器をポケットに入れ、高巻きから雨山沢の道に入る。アルミ?天板の桟道は横から草木が張り出して歩きにくいものの、健在だった。
道は終始右岸伝いに伸びているが、沢と一体化して最初の堰堤を過ぎた所で踏み跡が怪しくなった。先が崩れているようで、見透かすと沢床から上がる鉄製階段が見える。思い出した。玄倉林道が不通になる前から崩れたままの区間だ。戻って堰堤の横から沢床に入り、階段を上った。ほどなく水は伏流となってごろた石の川底となる。
古い木橋や桟道もあるが通行に支障はなく、沢の分岐は本流らしい方を選んで進んだ。今は迷ったらヤマレコのみんなの軌跡が参照できるから気が楽だ。最後に「あめやま沢」と記された古い道標の立つ左の沢へ曲がり、雨山峠へ詰める区間に入った。
蛭は大丈夫だったが、少し強めの登りで思った以上に息が上がることに気づいた。5年続けた持病の好酸球性肺炎の特効薬が高額なので、そろそろ体質も変わったのではと医師に相談して中止してみたのだが、最近、痰の絡む日が増えていた。咳は出ないものの気管支が一部詰まったような印象で、十分酸素が取り込めない。動悸も激しくなり、時々立ち止まらざるを得なかった。
予定より少し遅れて雨山峠着。気持ち良い風の吹き抜けるベンチで昼食休憩とした。30分で多少は汗も乾いたので、再度険しい登りに挑んで稜線を目指す。息継ぎ休憩を入れて標高1000mの稜線へ無事到達。小刻みなアップダウンの中で滑りやすい砂岩状の鎖場を下り、登り返した先が茅ノ木棚沢ノ頭。さらに強烈なV字の切戸を鎖の助けで下って登り返した時は心臓が爆発するかと思った。足の筋力はまだ余裕がある感じで、心肺機能について頑張り過ぎた。
息を整え、左の主稜線の眺めを楽しみながら軽く下って鍋割峠。あと少しだ。肺をだましだまし小股でゆっくり登り続けると、鍋割山頂へ続く草の斜面になんとか辿り着いた。開けた西側を見ると、富士山はすでにほとんど姿を隠していた。
午後1時半、鍋割山到着。何羽かの鶯が鳴き競う山頂では、平日ながら若い人を含む4,5人が休憩中だった。相模湾を望む南の見通しはまだ効いているものの、山の周囲は少し雲が増えてきた。まあ、雨さえ降らなければ問題ない。
下りに肺の調子は関係ないので普段のペースで下山開始。大荷物をものともせず跳ねるように追いついてきた元気な中高年女性を先に通し、トレラン2組にも道を譲った後は、順調に先行者を追い抜いて後沢乗越。標高が低くなって若干暑くなってきた。整備の良い道をあとは膝だけに注意しながら下り、山頂から50分で林道終点にたどり着いた。
朝に続いて再び長い林道歩きが始まるが、今回はさほど標高差はないルートだったので脚はまだ元気が残っている。メジャーな西山林道も平日だけに人影は少ない。マイペースで気持ちよく歩いて大倉への短絡路に入り、さてバスの時間は?と検索すると、なんとバス停に着けるか着けないかの際どい時間にバスが出る。
平日なので次のバスは30分後。走るのは嫌だが、30分待つのも面白くない。足を速めて、まさにバスがエンジンをかけた時に乗り込んだ。
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