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Yamareco

記録ID: 6916813
全員に公開
ハイキング
丹沢

久々ユーシンブルー/玄倉-鍋割山-大倉

2024年06月12日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
06:30
距離
20.9km
登り
1,493m
下り
1,534m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:36
休憩
0:55
合計
6:31
距離 20.9km 登り 1,493m 下り 1,534m
9:20
11
9:49
9
10:23
9
10:32
9
10:41
10:43
19
11:02
12
11:14
11:22
37
11:59
12:27
6
12:33
16
12:49
12
13:01
4
13:05
17
13:22
9
13:31
13:44
19
14:03
14:05
11
14:16
14:17
17
14:37
14
14:51
14:52
3
14:55
56
15:51
大倉バス停
AKU
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:谷峨駅ー玄倉バス停
復路:大倉バス停―渋沢駅
コース状況/
危険箇所等
・雨山沢伝いの雨山橋〜雨山峠は荒れていますが、通行困難なほどではありません。
・玄倉林道は路面もきれいに整備され、玄倉ダムまでは正規開通済。第4隧道入口に柵が設けられ、その先のトンネル内では補修作業が行われていました。少なくとも雨山橋の分岐まではかつてよりきれいになっています。
JR東海松田駅ホームから見えた富士山
2024年06月12日 08:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 8:00
JR東海松田駅ホームから見えた富士山
玄倉からの”隙間富士”
2024年06月12日 09:22撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 9:22
玄倉からの”隙間富士”
川砂、川砂利の採取場。治水作業を兼ねているのだろうか
2024年06月12日 09:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 9:37
川砂、川砂利の採取場。治水作業を兼ねているのだろうか
小川谷出合の分岐を右へ
2024年06月12日 09:47撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 9:47
小川谷出合の分岐を右へ
林道ゲートは注意看板だらけ
2024年06月12日 09:59撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 9:59
林道ゲートは注意看板だらけ
最初の落石防止シェド
2024年06月12日 10:03撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 10:03
最初の落石防止シェド
土砂崩れの痕跡でしょうか
2024年06月12日 10:10撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 10:10
土砂崩れの痕跡でしょうか
まずは1番目の境隧道
2024年06月12日 10:18撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 10:18
まずは1番目の境隧道
2番目が真っ暗トンネル新青崩隧道
2024年06月12日 10:30撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 10:30
2番目が真っ暗トンネル新青崩隧道
カーブの先にやっと見えてきた出口
2024年06月12日 10:36撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 10:36
カーブの先にやっと見えてきた出口
出た先の渓谷の水は伏流状態。これなら玄倉ダムは湛水していそう
2024年06月12日 10:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 10:37
出た先の渓谷の水は伏流状態。これなら玄倉ダムは湛水していそう
その前に石崩隧道を潜る
2024年06月12日 10:40撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 10:40
その前に石崩隧道を潜る
そして玄倉ダム湖到着。久々のユーシンブルー
2024年06月12日 10:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 10:44
そして玄倉ダム湖到着。久々のユーシンブルー
岸の緑ともども良い色です
2024年06月12日 10:45撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 10:45
岸の緑ともども良い色です
上流側に落ちる滝が作るさざ波もいい
2024年06月12日 10:45撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 10:45
上流側に落ちる滝が作るさざ波もいい
小さな湖に注ぐその滝
2024年06月12日 10:46撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 10:46
小さな湖に注ぐその滝
第4号隧道前の柵は隙間を通らせてもらう
2024年06月12日 10:51撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 10:51
第4号隧道前の柵は隙間を通らせてもらう
第5号隧道
2024年06月12日 10:58撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 10:58
第5号隧道
素掘りの第6号隧道
2024年06月12日 11:01撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 11:01
素掘りの第6号隧道
中にショベルカーがいた(振り返って撮影)
2024年06月12日 11:01撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:01
中にショベルカーがいた(振り返って撮影)
もう一つ柵のある第7号隧道
2024年06月12日 11:07撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:07
もう一つ柵のある第7号隧道
がけ崩れ跡らしい斜面を覆った真新しいコンクリート
2024年06月12日 11:10撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 11:10
がけ崩れ跡らしい斜面を覆った真新しいコンクリート
最後の第8号隧道
2024年06月12日 11:11撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 11:11
最後の第8号隧道
雨山橋が見えた。ここで蛭対策のスパッツ装着
2024年06月12日 11:15撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:15
雨山橋が見えた。ここで蛭対策のスパッツ装着
雨山峠への分岐
2024年06月12日 11:25撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:25
雨山峠への分岐
アルミ天板の桟道
2024年06月12日 11:28撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 11:28
アルミ天板の桟道
分かりにくいが堰堤です。ここから沢床を辿る
2024年06月12日 11:34撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:34
分かりにくいが堰堤です。ここから沢床を辿る
左上の桟道から先がすっぽり無くなっている(沢床より)
2024年06月12日 11:35撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:35
左上の桟道から先がすっぽり無くなっている(沢床より)
この階段から再び右岸の道に戻る
2024年06月12日 11:35撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 11:35
この階段から再び右岸の道に戻る
よく見ると左の木に道しるべの白いテープ
2024年06月12日 11:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:44
よく見ると左の木に道しるべの白いテープ
倒れてはいるが、道標も
2024年06月12日 11:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 11:44
倒れてはいるが、道標も
沢の主流から分かれる所。左に手すりと道標らしい物が見える
2024年06月12日 11:46撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 11:46
沢の主流から分かれる所。左に手すりと道標らしい物が見える
「あめやま沢」と書いてありました
2024年06月12日 11:46撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:46
「あめやま沢」と書いてありました
最後の急坂を詰めて雨山峠へ
2024年06月12日 11:59撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 11:59
最後の急坂を詰めて雨山峠へ
1000mの稜線に生えるギンリョウソウ
2024年06月12日 12:50撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 12:50
1000mの稜線に生えるギンリョウソウ
小さなアップダウンを経て茅ノ木棚沢ノ頭
2024年06月12日 12:52撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 12:52
小さなアップダウンを経て茅ノ木棚沢ノ頭
木の根元を鎖で下り、
2024年06月12日 12:54撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 12:54
木の根元を鎖で下り、
すぐまた長い鎖で登り返す。息が苦しい
2024年06月12日 12:54撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 12:54
すぐまた長い鎖で登り返す。息が苦しい
広場のような尾根(鉄砲沢ノ頭)を過ぎれば、
2024年06月12日 13:02撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 13:02
広場のような尾根(鉄砲沢ノ頭)を過ぎれば、
間もなく鍋割峠
2024年06月12日 13:07撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 13:07
間もなく鍋割峠
北側には丹沢主稜のパノラマ。右から蛭ヶ岳、臼ヶ岳、檜洞丸、同角ノ頭
2024年06月12日 13:11撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 13:11
北側には丹沢主稜のパノラマ。右から蛭ヶ岳、臼ヶ岳、檜洞丸、同角ノ頭
ロープ柵の杭に黄色テープは鍋割北尾根の目印(オガラ沢分岐)
2024年06月12日 13:22撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 13:22
ロープ柵の杭に黄色テープは鍋割北尾根の目印(オガラ沢分岐)
ようやく鍋割山頂への草原に
2024年06月12日 13:23撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 13:23
ようやく鍋割山頂への草原に
振り向けば富士は雲の中。残念
2024年06月12日 13:24撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 13:24
振り向けば富士は雲の中。残念
鍋割山頂の鍋割山荘。鍋焼きうどんには少々暑い
2024年06月12日 13:29撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 13:29
鍋割山頂の鍋割山荘。鍋焼きうどんには少々暑い
雲は増えたが下界は見える
2024年06月12日 13:45撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 13:45
雲は増えたが下界は見える
木漏れ日の尾根を一気に下る
2024年06月12日 13:56撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 13:56
木漏れ日の尾根を一気に下る
後沢乗越の先の立派な橋。さすが登山道は整備良好です
2024年06月12日 14:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
6/12 14:21
後沢乗越の先の立派な橋。さすが登山道は整備良好です
そして林道終点に到着(ミズヒ沢渡渉点)。これから長い林道歩き
2024年06月12日 14:34撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 14:34
そして林道終点に到着(ミズヒ沢渡渉点)。これから長い林道歩き
大倉の畑地越しに遠く相模湾を望む。今日も良い山行でした
2024年06月12日 15:48撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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6/12 15:48
大倉の畑地越しに遠く相模湾を望む。今日も良い山行でした
撮影機器:

感想

 やっと仕事が一段落し、梅雨本番前に復旧なった玄倉林道で久々のユーシンブルーを見て来ようと、休みを取って平日登山に出掛けた。鍋割山頂に着くまで、出会ったのは同じくユーシンブルー見物のご夫婦だけ。静かな山行を楽しんだが、特効薬を中止した肺の調子が悪く、登りは酸欠気味になって往生した。
 首都圏通勤者の朝は早い。ラッシュに登山リュックでひんしゅくを買いたくないので、早めに家を出た。接続がトントン拍子で思った以上に早く新松田駅に到着。当分バスはないが、間もなく御殿場線が出る。結局同じバスになるものの、谷峨駅まで御殿場線で行けば330円安い。電車が通学の高校生で満員で、しまったと思ったが、全員次の東山北駅で下車していった。
 これから仕事らしい若い女性2人と男性ハイカー1人と一緒にバスに乗車。橋桁が間もなくつながりそうな新東名の工事現場をくぐり、玄倉で独り下車する。既に暑いが、玄倉発電所の脇を過ぎると時おり上流側から涼しい風が吹いてきた。何か所か道の修復跡があったが、きれいに片付いている。
 林道ゲートを抜け、川砂採取場を横目に先を急ぐ。落石よけのシェド二つと最初の短いトンネルを抜けた先が、真っ暗名所の新青崩隧道だ。うっかり暗めのLEDライトを持参したので、スマホのライト併用で通過した。次の石崩隧道はかつて路面がでこぼこで歩きにくかった印象があるが、きれいなコンクリート舗装になっていた。
 このトンネルを出ればすぐに玄倉ダムで、無事に久々のユーシンブルーと対面できた。何とも言えない青緑色がきれいだ。今日はこれを見るためだけに来たというご夫婦らしい2人と言葉を交わす。少し前に雨山峠への道を歩いたが、ちょっと分かりにくい所があるものの、歩けないほど悪くはないとのこと。お礼を言って出発した。
 次のトンネル入り口に可動柵があったが、脇から失礼する。道は相変わらずきれいに整備されている。6つ目の素掘り風トンネルにショベルカーが入り、何やら作業をしていた。工事中で追い返されるかと思ったが、何事もなく通してもらえた。
 7つ目のトンネルにも柵があったが、中はしっかりしており、その先も砂利を敷き直した路面、コンクリートを吹き付け直した斜面など、復旧工事はほぼ終了しているように見えた。見かけた作業も大掛かりなものではなく、せめてユーシンロッジまでは正規の通行解禁を急いでほしいものだ。
 玄倉ダムから30分、ようやく雨山橋到着。ヤマビルが元気を出す高温多湿の気候なので、日向の橋の上でヤマビルファイターを吹き付けたスパッツを装着した。用心に小分け容器をポケットに入れ、高巻きから雨山沢の道に入る。アルミ?天板の桟道は横から草木が張り出して歩きにくいものの、健在だった。
 道は終始右岸伝いに伸びているが、沢と一体化して最初の堰堤を過ぎた所で踏み跡が怪しくなった。先が崩れているようで、見透かすと沢床から上がる鉄製階段が見える。思い出した。玄倉林道が不通になる前から崩れたままの区間だ。戻って堰堤の横から沢床に入り、階段を上った。ほどなく水は伏流となってごろた石の川底となる。
 古い木橋や桟道もあるが通行に支障はなく、沢の分岐は本流らしい方を選んで進んだ。今は迷ったらヤマレコのみんなの軌跡が参照できるから気が楽だ。最後に「あめやま沢」と記された古い道標の立つ左の沢へ曲がり、雨山峠へ詰める区間に入った。
 蛭は大丈夫だったが、少し強めの登りで思った以上に息が上がることに気づいた。5年続けた持病の好酸球性肺炎の特効薬が高額なので、そろそろ体質も変わったのではと医師に相談して中止してみたのだが、最近、痰の絡む日が増えていた。咳は出ないものの気管支が一部詰まったような印象で、十分酸素が取り込めない。動悸も激しくなり、時々立ち止まらざるを得なかった。
 予定より少し遅れて雨山峠着。気持ち良い風の吹き抜けるベンチで昼食休憩とした。30分で多少は汗も乾いたので、再度険しい登りに挑んで稜線を目指す。息継ぎ休憩を入れて標高1000mの稜線へ無事到達。小刻みなアップダウンの中で滑りやすい砂岩状の鎖場を下り、登り返した先が茅ノ木棚沢ノ頭。さらに強烈なV字の切戸を鎖の助けで下って登り返した時は心臓が爆発するかと思った。足の筋力はまだ余裕がある感じで、心肺機能について頑張り過ぎた。
 息を整え、左の主稜線の眺めを楽しみながら軽く下って鍋割峠。あと少しだ。肺をだましだまし小股でゆっくり登り続けると、鍋割山頂へ続く草の斜面になんとか辿り着いた。開けた西側を見ると、富士山はすでにほとんど姿を隠していた。
 午後1時半、鍋割山到着。何羽かの鶯が鳴き競う山頂では、平日ながら若い人を含む4,5人が休憩中だった。相模湾を望む南の見通しはまだ効いているものの、山の周囲は少し雲が増えてきた。まあ、雨さえ降らなければ問題ない。
 下りに肺の調子は関係ないので普段のペースで下山開始。大荷物をものともせず跳ねるように追いついてきた元気な中高年女性を先に通し、トレラン2組にも道を譲った後は、順調に先行者を追い抜いて後沢乗越。標高が低くなって若干暑くなってきた。整備の良い道をあとは膝だけに注意しながら下り、山頂から50分で林道終点にたどり着いた。
 朝に続いて再び長い林道歩きが始まるが、今回はさほど標高差はないルートだったので脚はまだ元気が残っている。メジャーな西山林道も平日だけに人影は少ない。マイペースで気持ちよく歩いて大倉への短絡路に入り、さてバスの時間は?と検索すると、なんとバス停に着けるか着けないかの際どい時間にバスが出る。
 平日なので次のバスは30分後。走るのは嫌だが、30分待つのも面白くない。足を速めて、まさにバスがエンジンをかけた時に乗り込んだ。


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