素晴らしい出会いの山、飯豊連峰縦走
- GPS
- 80:00
- 距離
- 47.2km
- 登り
- 3,344m
- 下り
- 3,595m
コースタイム
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:12
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 12:15
天候 | 全行程、晴れのち曇り 13日は雷が少し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
バスタ新宿 17:00−21:27 会津若松 20分くらい遅延したので『富士の湯』行って終了です。一本前の15時のバスでないと飲食店がほとんど閉まってしまいます。 6/12 会津若松 6:46-7:43 野沢 7:50(こゆりんちゃん号)8:35 弥平四郎 野沢町のデマンドバスは前日までの予約。電話・アプリからでも可能です。450円 バス停は駅を出て十字路の斜め向かい。 重要:越後下関周辺は土日の新潟交通バスの運行はありません。ただし、米坂線の代行バスは運行していますので注意。ちなみに道の駅を通るバスは代行バスと違うので、代行バス利用時は下関駅付近のバス停となります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・弥平四郎登山口付近に掲出された『沢を渡るのに橋がない』的なものは、改修されて丸太橋あります。 ・雪少なく、御西から梅花皮小屋までは雪上歩行5割以下です。(例年8割) ・水場は三国小屋、梅花皮小屋、頼母木小屋は出ていました。 ・西俣林道も問題なく通れます。 ・花はハクサンイチゲ終息傾向、オヤマノエンドウすごかった。 |
その他周辺情報 | 湯ーむ関川 700円 かけ流しではありませんが、バス停に風呂があるのはいいですね。結果、土曜日だったのでバスは来ませんでしたが… |
写真
感想
本当だったら下山日にビジホなりに宿泊して、翌日ゆっくり各駅停車かなんかで帰ってきたいと思ってる訳で…特に会津若松などは会津塗のお店やら鶴ヶ城やらを見学して、ソースかつ丼で締めたいって思う。けれど、登山口付近のバス便時刻を見ると、前乗りじゃないと都合悪いことが多い。
山都駅から川入までロードしようかと考えていたところ、野沢駅からデマンドバスが出ていることが発覚、20数年ぶりに弥平四郎登山口から登ってみることにした。
このバスは若松か喜多方に泊まっていないと乗れない時刻設定なので、若松駅前の富士の湯入浴券付ビジホに宿泊することに。もうすでにやっていることは最終日だ。ただ、バスが渋滞で遅れたことで飲食店はラストオーダー時間だったので、コンビニ飯になってしまったことが悔やまれる。ホテルは快適だったけれど、普段貧乏旅行ばかりしているので、翌日、電車の時刻に起きれないんじゃないかと思うと緊張して夜中に何度も目が覚めてしまい、一番避けたい寝不足で初日を迎えることとなってしまった。
6/12 眠気がまるで取れていない中、会津若松駅に移動、磐越西線に乗り込み野沢駅に向かう。なぜここにデマンドバスがあって、山都にないのか不思議な感じの街の風景。こゆりちゃんバスに乗ってどちらが山方向なのかわからないまま出発、2年前、日出谷駅からオンベ松を登った時に駅からロードしたこともあり、そのつもりだったけれど何やらかなり遠い…昔は定期バスが走っていたような記憶があるけれど、弥平に近づくにつれそんなことはひとつも思わなくなるような風景。着いてみれば数件の集落、バス停は分校跡の校庭?だ。
集落を抜け林道に入る。途中、左に巻岩山方面の登山道を分けるが、いつものことんがら地図が最新ではないので、沢を渡す橋が落ちているので迂回ルートを示しているパウチが張ってあってもよくわからない。そのまま祓川小屋方向に進む。林道が一度川を渡ると巨木の中の林道となり涼しい。
林道に祓川登山口の大きい看板が現れ、矢印は右方向だったのでそれ通りに進み、段丘を河原に降りる。すぐに丸太の橋が架かり問題なく渡れた。橋が落ちているという情報はここのことだったのだろうか?渡ると急登が始まるが、小屋ってどこだったっけというくらい記憶にない。もっと登山口に近いところにあるもんだと思って歩いていたけれど、地図で20分というから信じて進むと、尾根に乗ったらトラバース的に進み左手に小屋が出てくる。とても古い小屋だが水はじゃんじゃん出ている。
疣岩山までの登りはブナ林美しい。眠すぎてピッチが上がらない。途中の水場はいくつも涸れ沢を横断し、トイ状の沢に流水を発見。きっとこれが水場だろうがややちゃいろかった。松平着くとここから急登に変わる。猪鼻の登りは今日は荒行でしかない。やっと稜線に上がると三国小屋が見える。雪は少ないとはいえこの高度で谷に雪渓が残っているのは、さすが飯豊。ダラダラと4つのピョコを思いのほかアップダウンも少なく越えて小屋到着。水場は今日管理人が整備に行ってくれたらしく、ありがたく汲みに行かせてもらった。明日は門内小屋の予定、天気よければいいなぁ。
大日の登りの情報で、登山道が見えているようで登れても下りがやばそうで登ってこなかったという人が何人かいたようだ。アイゼンあるし下まで行って決めようかな?
/13
まだ涼しいうちに出発、小さいアップダウンの中、たまに雪の上を歩くようになる。この辺りのダケカンバが雰囲気がある。種蒔山過ぎて雪田横断時、テープ付けてあるもののガスったらルートロスしそうだ。よく見ると雪田下部に夏道が出ているのでたどろうと思えば行けると思うけれど、2か所は雪田横断避けられない感じ。花崗岩の砂礫地となって切合小屋に到着する。水は出ていなかった。
今までこちらから本山に登った記憶がなく、本山を見ながら草履塚等のお花畑を見ながら歩いてみたかった。オヤマノエンドウがこれほど素晴らしいと思ったことがないくらい咲き誇っていた。最高!
本山小屋に着くとここも小屋開け作業中のよう。今からヘリが来るから荷物を小屋の脇に移動してと言われ休憩していると、『なんだったら手伝っていけばいいじゃん』と言われ、大日往復を削れば可能だよなぁ的なことをつぶやくと、『大日なんてまた今度行けばいいじゃん』などと5人の先輩方に言われ、こんな経験もあまりないだろうしと、成り行きで手伝うことになる。ヘリが3便上がってきて直下でダウンウォッシュを浴び、荷物のネットが切り離されると、一斉に荷ほどきしてバケツリレー形式で社務所の中に搬入。なんだかほとんどアルコールの箱だった気が…
終了後、先輩方から500㎖ラガーが手渡されお疲れさん会となった。思ったほど時間もかかっていなかったので、大日割愛のみで出発できるかなと思っていたら、
『ほらまだあるぞ』とビールのリピートが渡される。
『いやぁこれじゃ歩けなくなっちゃう』と言えば
『折角の一期一会の出会いだから飲んでいきなよ』と全員でこちらを見る
『えー』と言いつつも断れない典型的日本人
『なんだったら今日は宴会だからここに泊まっていきなよ』
『明日以降大変だしなぁ』といいつつかなり迷う
『昼は冷やし中華だから食べていきな』ともう準備開始
結果、今晩『飯豊の山の案内人』という山岳会の方々にお世話になることになりました。ハリギリの天ぷらやとある植物の酢味噌和えなど、今まで食べたこともないものも出していただき、また無限に出てくるビール、飯豊山世界遺産化計画等…大変お世話になりすぎて、東北人は面倒見が本当にいいなぁと感じたのは言うまでもありません。また、この二日後にもっとお世話になるとは想像してもいなかったのだけれど。
/14
いつになく先のことを考えてしまっていたため、2日後の新潟からの高速バスを予約してしまっていた。それに間に合わせるためにはこの日、朳差岳まで行っていないと厳しい。宴会が早くから行われていたので、割と早く就寝することができていた。まぁ、案内人の方々は朳差なら早く出れば着けるから平気だよとおっしゃっていたのもあって1:30起床し、2:45に行動開始。そんな時間にもかかわらず2名の方が見送ってくれる。Kさん、Fさん、ありがとうございました。
小屋周辺は結構風強かったけれど本山周辺はほとんど風なし。こんな時間から歩くのはほとんどないことだけれど、頭上の星がすごいことに感動してしまう。さらに夏至に近い時期もあってか、3時過ぎには空の端が明るくなっていたのも驚いた。玄山道付近の水は探さず、御西に向かって歩く。この分岐先で寡雪の影響で、いつものこの時期なら雪上歩行になるのに、山形側のお花畑が素晴らしいことになっていた。そして夏道がほとんど露出していたので、ガスっても迷わない感じ。
御西を通過し先を急ぐ。ここから先も普段は雪上歩行になるけれど、雪上6割といった感じ。烏帽子の登りで夜22時から梶川上がって、ここまで来ている女性とすれ違った。上には上がいるもんだ。途中一度、烏帽子岳手前でアイゼンを履いたけれど、いつもは必要なところでもいらなかった。
梅花皮小屋で予定通り給水、北股岳の登りは夏道が完全に露出していた。この頂上はいつ来てもいいところだ。今日は石転び雪渓に人影は見えなかった。今山行で元々泊まろうと思っていた門内小屋で少し休み、快適稜線を先に進む。地神北峰に着くころ気温が上がってきてかなり暑く、ここから先のハクサンイチゲ帯は風もほとんどなく炎熱地獄状態で、花も普段より終わり傾向だったのでそそくさと通過。ヘロヘロになって頼母木小屋に到着しキンキンの水にありついた。ここでやめたいなぁと思うけれど、大石入口のバスに乗らなくては全部の計画が狂う…と思って3リットルの水を補充、朳差岳に向かって出発した。
毎度思うけれど、大石山周辺は急に飯豊っぽくなくなるのでつまらない。特に鉾立峰は何なんだっていう感じ。巻道かトンネルか爆砕を願います。一旦大きく下り、激登りの炎熱地帯をバテバテになってこなし鉾立峰に到着、ここまで登るとやっと風を感じられる。頼母木小屋と同じ高さまで再び登ってきた。眺めはいいんだけどなぁ…
あとは消化試合的な登りをこなし小屋を見ると、貸し切りだったらいいなぁという希望を打ち砕くがごとく2階の窓が開いている。先客2名、今回も1階を利用する。とりあえず店を広げた後、頂上に向かう。今日はいい天気で日本海の海岸線がきれいに見える。我慢して担ぎ上げた500ビールで乾杯!古い小屋だけど山頂直下の小屋のロケ−ションが好きだ。
日の入り前に再び頂上に行って日本海を眺める。漁火や街の明かりが徐々にともり始めるこの時間帯はいいなぁ。小屋に戻って夕飯の準備中に同泊の人から土日に大石のバスは運休と言われ衝撃を受ける。あれほど調べてきたつもりなのに何やってんだという感じ。
/15
暗いうちに出発、早すぎたかと思っていたけれど涼しくてよかった。明るくなってから本当に暑くて、何人も登りの人とすれ違ったがよくここを登るなという感じ。カモスの水場を復活させた方がいいと感じます。吊り橋を二つこなして河原に降り、林道対策で靴を履き替える。パンイチになって水に入りたいところだったが、水が冷たすぎて無理だった。大休憩後、コースタイム通りにならない林道をこなし彫刻の森に到着。同泊の方がすでに着いており、ダムからタクシーで道の駅までご一緒させていただくことに。もう、残りの体力もなく、先にダムに行っていただいてタクシーを呼んでもらっていた。
道の駅まで行って前回月一の休業日だった湯ーむに入浴、小屋でお世話になった方に下山メールを送り、昼飯を食べるところまでは順調だった…タクシー運転手に聞いていたバス停に移動しバスを待っていると、なんだか雰囲気がおかしい。時間を過ぎてもバスが来ない。時刻表を見ればこちらも土日運休…冷静にはなれず、バスの下関営業所まで来ると営業所も休み。高速バスも予約してしまったし…どうしよう…米坂線代行バスの時間がはっきりせず、ついそのお世話になった方に『下山したら休日でバスがありませんでした』的なメールを送ってしまった。すると『今から行ってあげるから待ってて』と言われ、つい甘えてしまった。そのすぐ直後、代行バスがまだ来ていないことが発覚!再度連絡するも『もう出たから待ってて』と言ってくださり、越後下関駅前まで来ていただいてしまった。
結局新潟駅まで送っていただき、乗車予定の高速バスにも乗ることができました。
Tさん本当にお世話になりました。今秋の本山小屋小屋締めを手伝わせていただくことになったのは言うまでもありません。
次に来るときはしっかり曜日確認しなくては…
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する