ヒメサユリを見に浅草岳へ(in田子倉out六十里越からの周回)
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- GPS
- 06:59
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 1,593m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 6:55
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
○最寄りインターチェンジは会津坂下ですが、高速にしても下道にしても福島側からアクセスする人の大半は会津坂下インター前の交差点を通ると思われます。 ○会津坂下前の交差点で国道49号と252号の重複区間が終わるので、252号線に入り、あとはひたすら76kmほど進みます。 ○浅草岳登山口は田子倉無料休憩所の手前にありますが、特に標識もないので注意が必要です。よくわからなければ割り切って田子倉無料休憩所の駐車場に停めるという手もあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【概要】 ○全般的によく整備された道で、特別技術が必要なポイントはありません。 ○盛夏前のこの時期は雪渓が二ヶ所ほどありますが、距離も短く、難しさもありません。 ○給水できる場所が登山口近くにしかないので、水は余裕持っておくことが重要です。 ○山中に避難小屋や休憩できるような施設はありません。 ○あぶやぶよみたいに悪さをするわけでもないのですが、よくわからない羽虫が終始多く、鬱陶しいので虫除けはしっかりやったほうがいいかもしれません。 【詳細】 ○浅草岳登山口(田子倉)から浅草岳 ・登山口から幽の倉沢までは沢沿いの傾斜の緩やかな道を進みます。 ・沢を越えてからは暫く広い尾根道の樹林帯を歩いて高度を上げていきます。 ・大久保沢の水場は結構方に流れがありまた、ここを過ぎると山頂まで水を汲める箇所は一切ないので貴重な存在ではありますが、一方で登山口から距離が近すぎるので使い勝手が良くないです。 ・標高850mを超えたあたりで木々が低くなり、ところどころ眺望がひらけてくるとともに、尾根が痩せてきますが、格別高度感や難易度が高くはありません。 ・あとは鬼ケ面方面の絶景をを眺めながら辛抱強く高度を上げていくだけです。 ・山頂直下にヒメサユリポイント(規模小さめ)があります。 ○浅草岳から六十里越登山口 ・山頂から下山口方面に向かうと、会越国境周辺の山の例に漏れず、素敵な感じの高層湿原があります。 ・湿原を過ぎたところに、規模の大きな雪渓があります。つぼ足で問題ないレベルですが、スプーンカット上になっているところは滑りやすいので注意が必要です。 ・前岳手前に六十里越・ネズモチ平・桜曽根方面に分岐する三叉路があるので注意が必要です。六十里越方面の道は一部雪渓に埋漏れていました。 ・痩せ尾根に出た後は50m前後の登り降りをしながらムジナ沢カッチ、北岳、鬼が面、南岳とピークを踏んでいきます。 ・痩せ尾根といっても特別難易度は高くありませんが、片側は切れ落ちており、しかも両側から木々が生えているので、気づかないうちに踏み抜かないよう注意が必要です。 ・南岳を過ぎると、登山口まで全体的に緩やかな下り道になり、ところどころで送電設備などが見えたりと、変化も楽しめます。 ○六十里越登山口から浅草岳登山口(田子倉)まで ・車道歩き7.2kmです。 ・基本的にギリギリ2車線道路ですが、工事による片側交互通行や急カーブにより見晴らしが悪いところも多いので、道の真ん中を歩くことや無理な横断は厳禁です。(山をやらない人からしたらこんなところを歩く人のことは想像し得ないでしょうから、しかたがないのかもしれませんが、ほとんどのドライバーが「だろう運転」なので、自分の身は自分で守る必要があります。) ・基本歩道がありませんが、トンネルやスノーシェッドには歩道があるところが多いです。(ただし、雑草がすごくて歩きにくい箇所もあります。) ・ただし、初っ端の六十里越トンネルは歩道はなく幅員も狭い上、照明は極めて暗いため道の端によるとともに、ライトなどによりドライバーに存在をアピールする必要があります。(狭いのに真っ直ぐなので、無駄に飛ばすドライバーが多いです。) ・スノーシェッド上を沢が流れているところも多く、道は結構濡れています。 ・白沢トンネルは照明が全くなく、真っ暗ですが歩道があるのでまだマシです。 |
その他周辺情報 | 【登山口の情報】 ○田子倉登山口の駐車場にはトイレ等はありませんが、田子倉無料休憩所に立派なトイレがあります。 ○田子倉無料休憩所と浅草岳登山口は只見線の線路を挟んで隣接していますが、一度国道に出ないと行き来ができないあくまで別場所です。線路を跨ぐのは禁止されています。 ○下山口とした六十里越峠には広い路肩のようなところに数十台くらい停められそうなスペースがあるだけのストイックな登山口でトイレもありません。登山前の一踏ん張りは田子倉無料休憩所か道の駅で。 【調達可能場所】 ○両登山口の間や周辺には飲食物を調達できるような商店はなく、最寄りの調達可能な場所は10数キロ離れた只見の街中のデイリーヤマザキやブイチェーンという福島ローカルスーパーになります。 ○また、国道252号線上には「会津柳津」、「尾瀬街道みしま宿」、「奥会津金山」の3つの道の駅があります。 ○ただし、いずれも19:00から21:00までに閉店するので、前夜泊で乗り入れが遅い方は会津坂下のコンビニなどで調達を済ませた方が無難です。 【飲食店】 ○田子倉無料休憩所から5キロほど只見町側に田子倉レイクビューという物産館で買い物や軽食が楽しめます。 ※いわゆる産直みたいな感じで、登山の調達向ではないです。また、15:00営業終了です。 ○252号線上には道の駅やぽつらぽつら飲食店はありますが、集積しているのは只見と柳津の中心地くらいです。会津坂下まで行けばたくさんあります。 【温泉】 ○最寄りの日帰り入浴施設は「只見保養センター ひとっぷろ町湯」で20:30まで営業しています。 ○その他252号線上にはポツポツ温泉街や日帰り入浴をやっている民宿などが多数あるので基本的に風呂探しに難儀することはないとおもいます。 ○ちょっと遠い(50kmくらい)ですが、三島町の早戸温泉鶴の湯は、泉質、雰囲気、景観との観点からもおすすめです。 |
写真
(復路で間違えることはないとおもいますが、とても歩きやすそうな道なので、往路の際は引き込まれないよう、要注意)
感想
長いことヒメサユリの群落を見たいと思っていましたが、彼女らは梅雨時の山形・福島・新潟県境周辺の超秘境にしか咲かないという凄まじい高嶺の花っぷり。
梅雨の時期かつ晴天というだけでもハードルが高いのに、それが週末に当たる可能となるとさらに厳しい。
そして、主要な交通機関からかなり離れた奥地にあるので、晴れたとしても気軽に行けるところではない。
そんなこんなで憧れ続けて早数年たってしまいましたが、梅雨入りの遅れに救われ、宿願達成。
まだ蕾も多く最盛期はこれからという感じでしたが、まとまって咲いているところもあり、可憐さに癒されました。
今回は金曜の夜に夕食の準備やお風呂洗いと入浴を済ませ20時すぎくらいに出ましたが、全部下道で行ったこともあり、登山口50キロ手前の道の駅奥会津かねやまで日付が変わってしまいました。
奥会津は何度か行っているのでわかってはいたものの、やはり奥深い地域だ。
眠気を覚えたので仮眠のつもりが、熟睡してしまい気づくと5時半。
暑くなりそうだったので早立ちしたかったのに、想定外に熟睡してしまったので、慌てて移動し、なんとか6時半前から登山開始となりました。
今回のコースは沢、樹林帯、痩せ尾根、雪渓といろんな道があり、それに伴い景色も変化するので飽きることがありませんでした。
また、特別技術が必要なところはなく、激急登はないのでオーソドックスな登りやすい山のように感じました。
しかしながら、悪癖と自覚があるのですが、登山中食事を怠りがちになってしまい、北岳手前あたりでかなりばててしまいました。
その後無理やりカロリーメイト2本を詰め込んだところ劇的に体調が良くなったので完全にシャリバテだったようにおもいます。
かなり天気が良く、気温も高い予報だったので水は3リットル持ちました。
水を汲めるところは、両登山口からすぐのところでしたので、補給場所としては微妙なところでした。
ただし、私は下山後も車道歩きがあったので、六十里越登山口側の沢の存在は助かりました。(水場としての案内はありませんでしたが、当方ガブガブ飲んでも腹を下すことなく元気です。)
雪渓でも水を汲もうとしましたが、ちょろちょろすぎて全然組めない他、葉っぱやら土やら混じって天然のお茶のようでした。
最終的に1リットル余ったので、水は汲まなくても大丈夫でしたが、精神衛生上は良かったです。
車道歩きについては、カーブで膨らんだり飛ばし過ぎの車による恐怖はあるものの、ツーリングコースになる程風光明媚な道なのでそこまで退屈感はありません。
また、道も下り基調で激しい斜度でもないので体力的な厳しさもさほどありません。
ほぼ平坦な7km程度で、登山をやる人であれば惜しむような手間でもないので、回送手段がない人でも周回コースが気になる人はトライする価値はあるとおもいます。
長々書きましたが、全体としては満足度の高い山行になりました。
登山以外も、奥会津は自然・文化興味深いものがたくさんあるので、今度はゆっくり泊まりに行きたいとおもいます。
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