谷川岳から武能岳 下山は初めての旧国道(清水街道)を歩く


- GPS
- 12:30
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,029m
- 下り
- 2,027m
コースタイム
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 12:30
天候 | 早朝 曇り 6時頃〜 新潟側 晴れ/群馬側 曇り 10時頃〜 晴れ 林間は湿度高く蒸し暑い 稜線に出て風があると少し凌ぎやすくなる |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その先のベースプラザ手前の露天の駐車場も無料開放していた(期間限定?) |
コース状況/ 危険箇所等 |
西黒尾根登山口〜トマノ耳/オキノ耳 ・登山口初っ端から林間の急登が始まる。特に危険個所はないがキツイ登りが続く。 ・1時間30分ほどで林間を抜け、岩場のルートへ。ラクダの背までに3か所のクサリ場を越える。注意して登れば問題ないが、天候が悪いときは滑りやすくなるので注意 ・ラクダのコル(厳剛新道合流)を過ぎると本格的な岩場の登りが続く ・天狗のザンゲ岩を越えるとトマノ耳はもうすぐ ・トマノ耳からオキノ耳までは10分程度、30メートルほど登り返す オキノ耳〜一ノ倉岳 ・オキノ耳を過ぎると直ぐ浅間神社がある。その後、岩場が続く。 ・一ノ倉岳への登り返しの直前に「ノゾキ」あり、絶壁を覗き見ることができる ・一ノ倉岳直下は最後の急登。120メートルほど登り返すとと山頂に到着 ★一ノ倉避難小屋はカマボコ型の避難小屋、2名で一杯、中では寝るか座るか、立つのは無理な大きさ 一ノ倉岳〜茂倉岳 ・アップダウンの少ない気持ちのいい稜線歩き、20分程度で茂倉岳へ ・武能岳、朝日岳方面の稜線がキレイ 茂倉岳〜武能岳〜蓬峠 ・茂倉岳から笹平の最低鞍部までは380メートルほどを一気に下っていく ・鞍部から武能岳までは170メートルの登り返し ・危険個所はないが地味にキツイ区間。但し、晴れた日の稜線部の景色は素晴らしい ・武能岳から蓬峠までは30分程度の下り 蓬峠〜白樺避難小屋 ※本来の旧国道(清水街道)は清水峠を最高所として新潟側と群馬側に伸びているので、群馬側の起点は清水峠としたかったが、日帰りの行程では難しく、蓬峠の分岐から下り、白樺避難小屋手間で合流することにする なお、新潟側は配当となっているため通行困難(不可?) ・蓬峠からは下りが続く ・草刈がされていて歩きやすいルート ・沢をまたぐ箇所が数カ所あり、水分補給が可能 白樺避難小屋〜武能沢 ・武能沢までは、途中崩落個所のトラバースや、狭い足場の箇所があり、注意を要す ・武能沢は滝下にスペースがあり休憩にぴったり(滝壺は広めのバスタブくらい、水浴びをしたかった) ・武能沢の沢筋からルートに戻る場所で2メートル程度の壁をよじ登る箇所あり。トラロープがあるが、少々頼りないので利用せず 武能沢〜芝倉沢 ・尾根を大きく回り込んでいくルートなので距離が長い ・武能沢のを過ぎてしばらく進むと分岐箇所あり、正しくは左側へ進む ・右の登りルートに間違って進んでしまったが、鉄塔の管理用ルートらしく、整備されていない箇所があるので、間違って進まないように注意。斜面を木の枝を支えに進むような箇所あり。そのまま進んでも正規のルートに合流できる ・ルート後半は歩きやすいルートが続く 芝倉沢〜幽ノ沢〜一の倉沢 ・芝倉沢からはハイキングルートで、一般の観光客らしき人も見かけるようになる ※20分ほど進むと新道との分岐があるが、新道は先月の集中豪雨による土砂崩れで通行禁止 ・幽ノ沢の手前に「ブナの清水」という水場あり。冷たい水でおいしい ・幽ノ沢を越えて30分程度で一の倉沢に到着 一ノ倉沢〜マチガ沢〜西黒尾根登山口 ・一ノ倉沢はたくさんの観光客、景色をたのしむ人や水遊びをする親子で一気に賑々しくなる ・一ノ倉沢にはトイレ、休憩用のベンチあり。観光用のバス(?)のピストン運行もあるのか? ・一ノ倉沢から西黒尾根登山口までは舗装路が続く ※白樺避難小屋から西黒尾根までの旧国道(清水街道)の区間は約12kmで標高差500m弱の下り、勾配率4%というなだらかなルート。これは明治の街道設置当時の馬車が上り下りできる勾配率としての決まりがあったためらしい |
その他周辺情報 | 谷川岳ロープウェイは先月の集中豪雨による土砂崩れで運休 田尾尾根も通行禁止で天神ルートは利用不可 ロープウェイは8月13日から営業再開らしい |
写真
装備
個人装備 |
ザック 1 30L
ストック 1
飲料 2.5 スポドリ1L、ペット飲料500ml×2、お湯500ml
ヘッドランプ 1
ライター 1
コッヘル 1
カトラリー 1
ナイフ 1
食糧 昼食+予備1食分
携行食
グローブ 1
タオル 1
地図 1 山と高原地図
コンパス 1
GPS 1
予備電池 単3・単4 各2
エマージェンシーシート 1
ファーストエイドキット 1
携帯電話 1
健康保険証/運転免許証
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感想
なかなか夏季休暇の予定が立たないので、取り敢えず近場で日帰り山行を計画
近場といえば、定番の谷川岳
自宅から車で2時間の近くていい山
ただ今年は既に4回登っているので、いままで歩いたことのないコース
西黒尾根から登りトマ・オキの谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳を経て蓬峠へ
蓬峠からは初体験の旧国道(清水街道)からの下山ルートを予定
コースタイム12時間オーバー、距離26km強と日帰りとしては少々ハードながら、今年は谷川岳の主脈縦走や、甲斐駒の黒戸尾根ピストンを日帰りしているので、それに比べれば、まだ楽な方?
前日の21時に自宅を出発。23時過ぎには土合橋駐車場に到着し、車中仮眠
3時間弱の睡眠の後、2時40分に駐車場を出発
登山指導センターで、トイレ、給水、登山届の提出を済ませ、3時ちょうどに西黒尾根登山口からスタート
西黒尾根は登り慣れたルート、深夜まだ暗いなかヘッデンの明かりを頼りに急登を登っていく
林間は風がなく、湿度が高いせいで蒸し暑い
それでも2時間弱で林間を抜け、最初のクサリ場に到着
視界が開けるが残念ながら雲り空、
5時にラクダの背に到着、日の出と谷川岳のモロゲンを期待するが無理そうか
しばらく朝食を食べながら待っていると、山頂の一部が薄っすらと赤く染まっていく
スタート時の雲も少しずつ晴れ始め、この後の回復を期待させる
ラクダのコルを越え、西黒尾根の後半は岩場とクサリの急登
できる限り軽量化に心掛けたこともあり、疲労感はないが、睡魔が...
前回の南アルプス縦走のときもそうだか、最近は眠くなったら無理せず眠ることにしている
登山道脇で横になっていると他の人が見ると心配になるかもしれないので「睡眠中」の札でも作っておこうか...
ちょうど蛇紋岩の一枚岩に感じのいい窪みがあり、そこで30分程睡眠をとる
30分とはいえ、睡眠後は驚くほどスッキリする
体調が戻ったところで再び山頂に向けて出発
蛇紋岩を過ぎれば、すぐに天狗のザンゲ岩、それを越えればトマノ耳が見えてくる
6時45分、途中の睡眠で少々予定より遅れているが充分許容範囲
トマノ耳、山頂に人影はなく展望を独り占め
群馬側は相変わらず曇っているが、新潟側は雲が晴れはじめ、展望が広がる
トマノ耳の次はオキノ耳へ
オキノ耳へは10分程度で到着、ここでも山頂独り占め、しばらく山頂の景色を楽しむ
最近の谷川岳の登山パターンは、深夜出発、4時過ぎにラクダの背で日の出鑑賞、7時前に山頂
このパターンだと天神からのロープウェイ組と一緒になることがないので、静かに山頂を楽しめる。また時間に余裕があるので万太郎山から吾策新道、茂倉新道を経て土樽など、いろいろなコースバリエーションの計画も立てやすい
特に天神からの登山道が渋滞する紅葉シーズンにはゆっくりと景色を楽しめて良い
オキノ耳のあとは一ノ倉岳へ
120mほど下り、再び登り返す。40分程の行程
8時、なだらか山頂一ノ倉岳の山頂の到着
山頂には標識とカマボ型の避難小屋
一ノ倉岳の山頂の景色よりも、茂倉岳にのびる展望の開けた稜線の景色がよい
途中、昼寝をしたら気持ちの良さそうな草地が広がるが、今回はすでに睡眠時間を使ってしまったので我慢
稜線をのんびり進み、15分程度で茂倉岳の山頂に到着
ここで小休止をとりながらひと思案
群馬側は厚い雲に覆われているので旧国道は展望のきかない状態ではないか、
それなら蓬峠から蓬新道を通り土樽に下るか
いずれにしても武能岳方面への進路なので、途中の状況で判断することに
茂倉岳から武能岳は370mほどをいっきに下り、笹平の最低鞍部から170mを登り返す地味にツライ区間
それでも稜線を通り抜ける風は気持ちよく、四方に開けた展望はスバラシイ
馬蹄形が人気ルートなのも、こうした風景が理由であろう
武能岳に向かっている間に群馬側の雲もすっかり晴れてくれた
景色を楽しみながら1時間30分程で本日5座目の武能岳山頂に到着
山頂からはこの後の歩く旧国道へのルートがはっきりと見え、この後のルートへの期待が膨らむ
武能岳で眺めの休憩を取った後、蓬峠へと下る
蓬峠からは馬蹄形ルートとは別れ、今回の山行のもう一つの目的、旧国道(清水街道)方面へと向かう
本当は清水峠から群馬側を下りたかったが、日帰り山行としては時間的にきついので、蓬峠から白樺避難小屋まで進み、そこから旧国道に合流するルートとした
白樺避難小屋までは下草が刈られた歩きやすいルート
標高1170mにある避難小屋までは一気に高度を下げる。途中、沢を越える場所もあるので給水には困らない
白樺避難小屋手前で清水峠から伸びる旧国道と合流。ここからは約12km、高低差は500m程度しかない
勾配がないということはルートは、ほぼ等高線に沿って蛇行するように描かれている
明治時代に設置された国道であり、馬車での運行を考慮したために勾配率4%とという超平坦な道(国道)ができたらしい
なだらかなルートではあるが途中崩落個所、足場の狭い箇所など、注意箇所もある
しばらく進むと武能沢。ここは小さな滝があり滝壺は大きめのバスタブくらい
全裸になって水浴びをしたい衝動に駆られる(人の気配は全くなかったので、時間に余裕があればやっていたかも...)
水浴びをしないまでも、顔を洗い、タオルを濡らして汗を拭うだけでも気持ち良い
武能沢を越える際は渡渉後、ルートの復帰するには2m程の壁をよじ登らねばならない
今回の山行での失敗はこの後のルートミス
武能沢を越えてしばらく進むとルートの分岐があり、正しくは左側だったが、間違って右の山側に入ってしまった。
こちらはおそらく鉄塔の管理用ルートだと思う。
もとのルートに合流できるのだが、コース状況はあまり良くなく、大幅にタイムロス
正しいルートに戻ったあとは、一変歩きやすいルートが続く。茂倉沢に着く頃にはハイキングを楽しむ人がちらほら、一ノ倉沢に着くと景色を楽しむ人や水遊びをする親子で賑わっている
これまで歩いてきた静かな登山道とのギャップがすごい
一ノ倉沢をすぎると後は舗装された道をゴールの西黒尾根登山口まで
15時前には登山指導センターに無事到着。下山届を出して自動車を停めている土合橋駐車場へ
今回は途中休憩が多く12時間オーバー
ただ下りは距離は長いか、緩やかなルートだったので膝に掛かる負担が少なく、疲労感はいつもより少ないくらいだった
初めて歩いた旧国道(清水街道)だが、なかなか楽しいルートだった
下山後、ネットでいろいろ調べたが、歴史的な背景、通行不能になっている新潟側の状況など興味が湧いてくる内容がたくさん
いま思えば、清水峠から群馬側の全行程を歩けなかったのが少々悔やまれる
改めてチャレンジしよう
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