空木岳 駒峰ヒユッテで一泊
- GPS
- 29:15
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,699m
- 下り
- 1,699m
コースタイム
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 8:36
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:15
天候 | 2日間とも晴れ(夕刻から夜は雲の中) ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
→タクシー分乗で登山口手前の駐車場降車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
2015年8月現在、林道終点への途中通行止めで、手前の駐車場位置からの登山道を歩き、林道終点登山口から池山小屋までは、なだらかな樹林帯の遊歩道を歩きます。 (池山小屋には水場が2ヶ所、作業小屋だそうですが宿泊可能。トイレ有。協力金100円) ここから山道となり徐々に傾斜が増し、大地獄、小地獄と呼ばれる痩尾根のクサリのある岩場となります。 さらに樹林帯を登り、森林限界の稜線に出ると眺望が広がる。 登山道脇の谷は深いが、全体によく整備されています。 ■コースタイムの行動時間には、すれ違い待機、小休憩等も含まれています。 |
その他周辺情報 | 今回利用した駒峰ヒュッテは避難小屋で小屋番が不在の時もあります。 8月9日(日)は利用者が多く、1階、2階共、すし詰め状態でした。 ペットボトルの水、ビール、アルファ米、寝袋などは確保できる。トイレ有。 http://www.komaho.net/hutte/utsugi_hutte_history.html 下山後、菅の台バスセンターすぐ近くの、こまくさの湯利用 |
写真
装備
備考 | ■水 : 水場で補給し2L(0.5Lは予備として) ■食糧:1日目夕、2日目朝、昼用にレトルトパックとアルファ米、フリーズドライ食を持参。水・湯はヒュッテで確保 ■高山病と睡眠不足:駒峰ヒュッテは標高2800m 私を含め3人程は、夕刻から軽い高山病の症状が出始めたようで、 2日目は、朝の味噌汁1杯、行動中はエネチャージジェル1包と飴2粒の摂取。 前泊のビジネスホテルとヒュッテ共に熟睡できず睡眠不足で、下山時終盤、少々バテました。 今後の課題となります。 |
---|
感想
久しぶりの中央アルプスは、2011年7月に木曽駒ヶ岳に登って以来です。
空木岳も避難小屋を利用しての1泊で計画すれば、私でも行けそうと思い挑戦しました。
登り始めは、樹林帯の池山遊歩道をなだらかに登り歩き、少しづつ標高を上げて行きます。
思っていたよりも登山者は少なく、時折小鳥の声が聞こえるが山は静か。
晴れ無風で今年の夏は暑い。
単調な登りから傾斜が次第に急になり、大地獄、小地獄と呼ばれる、クサリもある痩尾根の岩場にかかります。両側の谷は深く落ちているので、ここがこのコースの難所。
岩場を攀じ登った先の登山道の斜面の花畑が綺麗でした。
ピンク色のシモツケソウと紫色のトリカブト、黄色のミヤマアキノキリンソウ、白いシシウド、橙色のクルマユリ、ピンクのハクサンフウロ、ホタルブクロ、白いトウヤクリンドウ等々…。途中、複数の猿とカモシカを見かけました。
森林限界から稜線に出ると素敵な眺めが待っていた。
深い谷をはさんで右手奥には、目印の宝剣岳と木曽駒ヶ岳。
岩の稜線の縦走路は空木岳に向かう。
手前の緑の檜尾尾根も縦走路、中央の印象的な峰が檜尾岳か?
正面は、空木岳に向かう道と白い花崗岩の奇岩が並ぶ。
左手遠方の南アルプスは霞んでいたが、ここまで登ってきて良かったと思う。
午後のこの時間帯は雲が沸き起こってくるが、空木岳山頂まで良い天気だった。
駒峰ヒュッテのテラスは抜群のロケーション。
夕食までは、ぼーっとテラスからの眺めを楽しむ。
夕刻から白い靄が出始めて、星空を見ることはできなかったが、夜中の薄い靄の上に満天の星があるのが分かった。明け方近くに星空を見られた幸運な人もいた。
翌朝の出発時には御嶽山が霞がちながら大きく見え、噴煙を盛んに上げているのが判った。
今回のガイドの小川さんは、御嶽山の噴火時に剣ヶ峰付近にいて生還された人で、
自分の安全は自分で確保するのが原則で、異変を感じてからの1分間の行動が生死を分けたのではないかと語られました。
その後のエピソードで、下山の無事を山小屋で働く母上に電話したら、繁忙期の修羅場状態だったらしく、今忙しいからと、すぐに切られてしまったとの話がリアルに感じました。
そう、生きていく自分の身は、自分で確保ですネ。
下山時に小地獄の核心部の写真を撮ろうとしたら、カメラが作動しない!
以降の写真は撮れず心に刻む。(そろそろ買い替え時でしょうか?)
気を引き締めて小地獄・大地獄を降下したのは言うまでもありません。
下山後の翌日に、近くに住む弟が葡萄を持ってやって来ました。
どんくさい私が、空木岳に行ったと聞いて驚いたそうです。
弟は学生時代にワンダーフォーゲル部に所属していて、空木岳から木曽駒ヶ岳の縦走もしています。もう20年以上前のことでしょう。
当時と今では、装備も格段に軽量化され機能的になっているので、30kg〜40kgの荷を担いで歩いた日々を懐かしく思い出したようです。(私は約10kg)
所帯を持ってからはキャンプぐらいで、山はきつそうだなと言っています。
私のお気楽登山に、隔世の感を抱いたようです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する