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Yamareco

記録ID: 695846
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス 熊ノ平から黒檜山(ハイマツ+危険個所あり 写真無し)

2015年08月08日(土) ~ 2015年08月11日(火)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
71:24
距離
45.1km
登り
3,333m
下り
4,304m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:26
休憩
1:24
合計
7:50
距離 15.3km 登り 1,487m 下り 699m
6:58
129
9:07
9:34
47
10:21
10:35
162
13:17
13:59
28
14:27
14:28
20
2日目
山行
6:40
休憩
2:20
合計
9:00
距離 12.0km 登り 927m 下り 927m
4:06
30
4:36
4:37
33
5:10
15
5:25
5:34
13
5:47
5:48
39
6:27
6:28
23
6:51
8:26
115
10:21
10:54
132
黒檜山
3日目
山行
5:06
休憩
1:24
合計
6:30
距離 9.6km 登り 722m 下り 1,572m
3:59
40
4:39
40
5:19
15
水場(三国川源流)
5:34
27
水場
6:01
6:22
8
間ノ岳登山道合流
6:30
54
7:24
7:36
26
8:02
8:49
19
9:08
9:12
77
4日目
山行
2:15
休憩
0:00
合計
2:15
距離 8.2km 登り 180m 下り 1,070m
4:05
109
5:54
16
6:10
10
6:20
0
6:20
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
奈良田第1駐車場(容量20台程度)を利用。奈良田第1駐車場のバス停(奈良田)から乗らないとバスで座るのは絶望的。第2駐車場に置いた場合は第1駐車場のバス停まで歩くのが正解。
コース状況/
危険箇所等
野呂川出合〜熊ノ平
 一般登山道で心配なし。水場は両俣小屋と熊ノ平小屋。両小屋とも水は豊富。熊ノ平のテント場は分散している

熊ノ平〜新蛇抜山直下
 一般登山道。登山道は新蛇抜山山頂を通らず東を巻いてしまう。読図して山頂東側から山頂を目指す。山頂まで藪無し。山頂は森林限界を越えて展望良好。ケルンあり

熊ノ平〜黒檜山
 登山道なし。2695m峰〜2670m峰間はハイマツやシラビソ幼木に覆われた両側が切れ落ちた藪尾根で危険を伴う。特に2640m鞍部の熊ノ平側は高さ10m程度の崖で、熊ノ平側から下る場合はロープ必携。崖は南側から基部を巻くことが可能だが草付きの急斜面のトラバースで転落注意。他の場所も小さな岩峰があり、直登するか巻けるかは現場の地形、周囲の植生を見て自力で判断できる力量が必要。主に北斜面の方が藪が薄く迂回しやすいが急斜面&直下はガレで滑ったらアウトの場面が多い。
 2670m峰〜黒檜山は主にシラビソ樹林で歩きやすいが、2450m鞍部から黒檜山まではシラビソ幼木に覆われて歩きにくい

熊ノ平〜農鳥小屋
 一般登山道。三国沢は水が流れていた。他に1か所水場あり

農鳥小屋〜奈良田
 一般登山道。東農鳥岳〜奈良田までの標高差は約2200mあり剣岳の早月尾根や甲斐駒の黒戸尾根と同じ。1日でここを下る場合はそれなりの脚力が必要で、一般的には大門沢小屋泊となろう。当然ながら大門沢小屋で水が得られるが、標高2050m付近でも登山道と沢が接近して水を得られる。南嶺を縦走する際に稜線に出る前の最後の水場として利用可能

装備

個人装備
テント ガスコンロ コッヘル シュラフ 銀マット ヘッドランプ 雨具 高度計(腕時計兼用) GPSロガー 地形図 方位磁石 長ズボン(藪漕ぎ用) 手袋(藪漕ぎ用) 麦わら帽子 タオル 扇(暑さ対策)

感想

いろいろ手を尽くしましたがエラーが発生して写真をアップロードできないので写真なしです。詳細は私のHPを見て下さい。そのうちに作成します。

 熊ノ平〜黒檜山間は小屋の裏山である2695m峰から2つ目(西側)の2670m峰までの間が立ったハイマツ籔です。尾根の南側/北側に籔が開けて迂回可能なルートがある場合がありますが、どちらも急斜面で足を滑らせれば滑落ですので要注意。主に北側に迂回可能な草付き斜面がありますが崖で通過不可能個所も多いです。現場で状況を見て安全なルートを判断できる技量が必要です。踏跡、目印はありません。安全確保のために補助ロープが必要。無くても通過可能ですが、落ちれば軽いけがでは済まない場面が数か所あります。また、急な下りの個所でもハイマツ籔が視界を遮ってすぐ下の様子も分からず、ルート判断が非常に難しいです。ハイマツの幹の下は崖だったことも。

 2695m峰への登りは山頂付近は尾根北側のガレの縁を歩きます。尾根上は立ったハイマツできついです。ガレで進めなくなったら尾根上のハイマツ籔に戻ります。

 2695m峰からの下りは北はガレて迂回不能なので南斜面の草付きを下ります。尾根直上は岩峰で下れないと思いますので南側しか歩けないでしょうけど。

 最初の2670m峰まではほぼ尾根上を進みます。ただし左右にずれた場所に籔が薄い個所があり、半分くらいはハイマツを避けられます。ルートが分からなければ尾根直上の立ったハイマツを進みます。小岩峰がありますが左右に迂回可能でした。

 最初の2670m峰から下って2640m鞍部手前は高さ10mくらい?の崖があって通常はロープが無いと危険で下れません。ただし1枚岩というわけではなく岩は上部だけで下部は急な土壁で、どちらも手掛かり足がかりはあるのでフリーで登攀可能ではありますが(復路はここを登った)、落ちたらタダでは済まないので要確保。崖の最上部は太いハイマツに覆われているので支点には事欠きません。

 この崖を迂回することも可能。往路では南斜面を巻きました。崖の基部に取り付くためには一度東に戻って草付きの急斜面を下ります。岩の基部は棚状になっていて横移動が可能。最後はハイマツ籔を漕げば2640m鞍部に到着。帰りも同じように巻く場合は往路で連続的に目印を残さないと帰りにルートに悩むことになりそうな地形でした。

 この後は大きな危険地帯はありませんが、次の2670m峰てっぺんまでハイマツが続くので疲れます。しかし草付きの北側急斜面で籔を迂回可能。でも山頂付近は急すぎてトラバースは危険なので尾根上に出ます。尾根に出るとシラビソが混じるようになり、少し下れば以降はハイマツは消えてシラビソ樹林に変わります。あとは黒檜山までシラビソ樹林でこれまでより格段に歩きやすくなります。またシラビソ樹林中は明瞭な獣道がある区間もあります。最後の鞍部から黒檜山山頂までは地面付近はシラビソ幼木で歩きにくくなりますがハイマツよりはずっと楽。肩に到着したら右へルートが曲がり、ほぼ水平移動で黒檜山山頂に到着。頭上は開けた空間で明るい山頂。平坦なので幕営適地かもしれません。

 帰りは基本的に同じルートを戻りましたが崖は直登。ただし最後の2mくらいの岩の上は横に幹が寝たハイマツが覆っていて潜り込むのが難しく、北に迂回してから尾根に出ました。


 最後のまとめ。このルートは前半の痩せた深いハイマツ籔尾根が核心で、特に崖で下りとなる熊ノ平→黒檜山方向が難しい。確保のためダブルロープなら30mくらい欲しいところです。他にも落ちれば怪我では済まない場所がありますので、危険を感じたらロープで確保しましょう。あとはハイマツとの格闘。体力と精神力が必要です。

 安全に登るなら三峰川沿いの林道から往復するのがお勧めです。ネット検索で引っ掛かった記事では熊ノ平へ抜けた1件を除いて全て林道からの往復です。こちらは標高が低いのでハイマツの登場は無く圧倒的に籔は薄いです。また危険な岩場もありません。ただし林道でのアプローチが長く現実的には自転車が必要なこと(でも熊ノ平まで入るよりは楽でしょう)、三峰川の渡渉が必要なことが欠点です。

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