ネズモチ平駐車場から浅草岳(ヒメサユリ)
- GPS
- 04:45
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 862m
- 下り
- 862m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前岳付近に残雪あり。滑り止めの必要はないが慎重な行動が必要だった。稜線では各所でヒメサユリが見られた。まだしばらくは見られそう。 |
写真
感想
春先の山スキーでは何度も行ったことのある浅草岳だが他の季節では一度もなく、今回ヒメサユリの開花時期に合わせて訪問することができた。歩行距離は短くて週末の運動としては物足りない部分もあるが、好天の元ヒメサユリを初めて見られたので満足度は高い。以下に詳細。
ネズモチ平の駐車場には4:40頃に到着。広大な駐車場で100台くらい駐められそうだが、この時間はまだ5台程度とガラガラだった。準備の後4:50に行動開始。湿気た林道歩きを始める。林道の周囲はぶなもあるが薄暗く湿っぽくて、熊でも出て来そうな雰囲気。2人で熊鈴を鳴らして進む。前岳に通じる登山口に到着するとその後は急登の連続。樹林帯で眺望もなく、また無風なのでかなり暑い。アンダーシャツが汗で湿るようになる。花はまだほとんど咲いていなくて、ギンリョウソウやマイヅルソウが見られたくらい。とにかく登るしかない。足下は滑り易いので注意しながら登る。標高を上げると時折樹林が切れる場所があり、そのようなところからは守門岳が見られた。早朝の時間は快晴と言えるほどの青空。梅雨空とは全く異なる快晴の青空が見られた。黙々と歩きひたすら標高を上げて分岐には6:25頃到着。森林限界を越えたので日差しが強く風がないので暑い。分岐を左に折れると残雪が残っていた。案外硬めの雪なので、ストックを利用しつつ慎重に進む。ソールの硬いブーツであれば特に問題なかったと思うが、今日は軽くてソールの柔らかいブーツなので少し緊張した。そして進んだ先にはヒメサユリが待っていた。一輪だけだったり、いくつかまとまって咲いていたり。初めて見るヒメサユリに2人とも釘付けになり足止め。写真撮影で先に進めなくなる。前岳から本峰までは木道箇所もあるが、それらの脇のあちこちに咲いていた。これが見たくてはるばる関東から夜も寝ないで高速を飛ばしてきたのだ。この時間はまだ周囲に誰も人の姿はなくて、写真撮影しても人の邪魔になることはなかった。ヒメサユリを見つつ山頂には6:57に到着。無人。山頂からの展望は良いのだが、既にガスが湧いてきて守門岳方向は微妙な状態になっていた。反対側は田子倉湖が見えるはずだが、今日は雲海に完全に蓋をされてダム湖の湖面は全く見えなかった。ここまで2人とも水分休憩だけで2時間程登ってきたので、山頂付近の岩に腰掛けて大休止とする。天気良く風弱し。じっと座っていても暑いくらいだった。
休憩後は元来た道を戻る予定だったが、登山地図にある「天狗の庭」の名前に引かれて少し先まで進むことに。こちら側の稜線もあちこちにヒメサユリが咲いていた。少し下ると草原が現れ、木道で進めるようになっていた。一部池塘もあったが、湿地というよりも草原のほうが相応しいように感じた。あまり下ってしまうと登り返しが大変なので適当なところまでとする。草原の草の青さが印象的だった。もう少し時期が早いと草が枯れていて、別の印象になるだろう。山頂までヒメサユリを鑑賞しつつ登り返す。山頂を過ぎると登りのハイカーと続々すれ違うようになった。この山は6月が一年で最も混雑すると思うので、これくらいのすれ違いが生じるのが常態なのだろう。所々狭いので泊まって確実にやり過ごす。分岐を過ぎ木道歩きをしつつヒメサユリを眺める。こんなにあちこち咲いているとは知らなかった。花の時期がどれほどかは分からないが、比較的長いのかもしれない。このあたりでもあちこち足を止めて観察する。やがてひめさゆりの姿は見えなくなり桜曽根登山口に向かって下っていくと、やはり登りのハイカーと多くすれ違う。無風の登山道だがガスが湧いて日射を遮っていたので、それほど暑い思いをせずに登れているのかもしれない。しかしZさんは今日の下りは散々だった模様。ブーツのソールが滑り易いのか、それとも単純に足の踏ん張りが効かないのか、下りの斜面で何度も滑って尻餅をついていた。打ち身程度だとは思うが、何度も転んでいるのを見るとこちらまで行動は慎重になった。登りの急登とは大きく異なり緩い斜面を下って登山口に到着。ここまでくれば安全圏と言っても差し支えなかろう。林道を歩きつつ途中に現れる沢の水でブーツを洗う。ブラシがないので水流で洗うのみ。この時間から登るハイカーとすれ違いもあった。朝来た道と合流すれば駐車場は間近。早朝はガラガラだったが到着した9:30頃はだいぶ埋まっていた。それでもまだ空きはじゅうぶんだった。これから行動開始するハイカーを横目に片付けをして山行終了。浅草岳は山スキーでは何度も来ていて、早坂尾根の緩斜面がお気に入りだが、ヒメサユリの時期も捨て難い。毎年訪問は難しいかもしれないが、そのうち再訪してみたい。
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