裏銀座縦走(4泊5日)ブナ立尾根から野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳、三俣蓮華岳、双六岳、樅沢岳、槍ヶ岳、新穂高温泉
- GPS
- 104:00
- 距離
- 59.7km
- 登り
- 5,175m
- 下り
- 5,131m
コースタイム
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 9:37
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 9:08
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 9:00
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:40
- 山行
- 2:43
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:48
天候 | 9日:晴、10日:晴、11日:晴のち曇のち夕立、12日:晴、13日:雨のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※タクシー七倉から高瀬 2,200円(4人) out 新穂高温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・槍ヶ岳で頭大の落石があった。 ・西鎌尾根の千丈乗越以降はそれなりに岩場などあり ・黒部五郎からの三俣蓮華岳と巻道の分岐を見落とした |
その他周辺情報 | 下山後は中崎山荘奥飛騨の湯へ。乳白色の良い温泉です。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ヘルメット
|
---|---|
備考 | 日焼け止め、虫刺されの薬、 |
感想
■裏銀座縦走
お盆休みの縦走コース選定にあたり裏銀座か表銀座を考えていましたが、今回は長く休みが取れた事と冬季には行けない場所をと思い、裏銀座縦走コースを選定しました。本来はテント泊で繋げたいところですが、機材が色々と重くかさばったため小屋泊で回る事に。
【1日目:8月9日】七倉ダムから野口五郎小屋へ
5:30過ぎ、七倉ダムに着くと既にタクシー待ちの行列ができていました。しばらく待ったけどなかなか回って来そうになかったので、その後の工程時間も考え歩いて高瀬ダムを目指しました。登山地図から分かる通り、高低差の少ないトンネルの多い道路を歩きます。地図に書かれた最後のギザギザが何か良く考えずに歩いていましたが、それはダムの壁を九十九折で登る事でした。最後にくるこのダムの登りはさすがにこたえました(><)
このムダな歩きを経てからのブナ立尾根はやはりなかなか登りごたえのある尾根でした。途中に目印となるような場所や休憩ポイントがないのも長く感じる要因かと思います。とはいえまだ初日ですのでそこまで苦労せずに登り切れました。
烏帽子小屋に出ると、やっと待望の美しい稜線歩きが始まります。時間に余裕があれば空身で烏帽子岳に向かいたい所でしたが時間も体力も削ぎ落とされてしまったので今回は断念して野口五郎小屋へ向かいます。CT3時間余りのこのコースは眺望の良い稜線歩き。アップダウンを繰り返しながら小屋へ向かっていきます。
【2日目:8月10日】野口五郎小屋から黒部五郎小舎へ
野口五郎小屋からほど近い野口五郎岳へは軽くひと登りで登頂です。早朝出発してここから日の出を拝んでいる方も多く見受けられました。
野口五郎岳から水晶小屋へはアップダウンを繰り返しながら進みます。左手に槍ヶ岳、右手に赤牛岳、正面に鷲羽岳を眺めながら歩ける楽しい道のりです。最後に水晶小屋に向けてグッと高度を上げていくところはちょっとキツかったです。
水晶小屋の裏に荷物をデポして水晶岳を目指します。水晶小屋は水不足でしたがジュースやPETボトルの水は入手可能です。水晶岳への道のりは岩場中心。それほど難易度は高くないですが、混雑時は譲り合って進むことが必要です。頂上直下の斜面では雷鳥の親子に出合いました。最後に岩場を登ると山頂へ。山頂は狭いのであまり長居はできませんでしたが、眺望はとても素晴らしいです。360°景色を見渡すことができます。
再び稜線に戻りワリモ岳を経て鷲羽岳へ。多くの山がそうであるように、鷲羽岳も登るより周囲から眺めるの方が美しい山ですね。鷲羽岳から下る途中に鷲羽池への分岐があります。私は少し下って池を眺めてから三俣山荘へ向かいました。私の姿につられて降りてきた人が居ましたので、通る際は間違わないようにご注意下さい。
三俣山荘では水を補給できるので、ここで軽く休憩と食事をしてから黒部五郎小舎を目指しました。三俣蓮華岳の巻道を使いましたが、それでも小屋を出てしばらくは登りになります。ひとしきり登ると右手には雲ノ平方面が見渡せる気持ちの良い道になっていきます。小さい雪渓も残っており、湧き水も豊富で緑がとても美しいです。三俣蓮華岳からの道と合流後は急な下りになっていきます。そのうち眼前には黒部五郎岳が、眼下には黒部五郎小舎が見えてきます。
【3日目:8月11日】黒部五郎小舎から双六山荘へ
朝に荷物を小屋に預けたまま空身で黒部五郎岳へ。カールから稜線へループで回りました。黒部五郎岳は岩・緑・水・花・鳥・眺望のどれをとっても美しく、今回の山行で最も印象深い山の一つでした。稜線コースはカールコースを見下ろす岩場を進むため、危険度は高くないですが高度感が苦手な方はカールの方が良いかもしれません。余談ですが黒部五郎小舎のご飯がおいしいと複数の方が言っていました。次回は食事も楽しみたいと思いました。
小屋に戻り荷物を背負って三俣蓮華岳へ。小屋を出てしばらくはキツイ登りが続きます。三俣蓮華岳は黒部・鷲羽・双六方面の分岐点なので、ここまで歩いた所やこれから歩く方向を見ながら一息つけます。三俣蓮華岳のピークから双六岳へは槍を眺めながらのアップダウン。最後に一踏ん張りして双六岳を目指します。双六岳からはより槍ヶ岳が近く見えてきます。なおこの日は巻道ルートで熊の目撃情報がありました。どうやらここ数日、巻道で良く見かけるようです。
【4日目:8月12日】双六山荘から槍平小屋へ
いよいよ槍ヶ岳に向けて双六山荘を出発します。最初にぐっと高度を上げて樅沢岳へ。ここには展望台があるので一息入れるには最適です。周囲をぐるりと見渡せます。西鎌尾根から槍ヶ岳を目指します。前半はとても美しい景色を楽しみながらの稜線歩きが楽しめます。槍ヶ岳に向けて徐々に険しさと斜度が上がっていきます。鎖場が数か所あり、少し岩場を通る個所が出てきますが慎重にあるけば問題ないと思います。千丈乗越以降はひたすら高度を上げていきます。九十九折の急登はここまで歩いてきた疲労もあって、なかなかキツい登りでした。槍ヶ岳山荘のタンクが見えてからが長くて厳しかったです。
槍ヶ岳山荘に到着すれば、あとは荷物を置いて穂先を目指すだけです。少し渋滞はあったものの、想定よりははるかにスムーズに登ることができました。この日は不慣れな方が頭大の岩を動かしてしまい、後続がそれを落石させてしまいました。幸い被害者はいませんでしたが、直撃したらヤバいサイズ。登られる方はくれぐれも慎重に。
予定では槍ヶ岳山荘泊でしたが、翌日の天気が思わしくなさそうなので槍平まで降りる事としました。下りだったのでそれなりに順調に歩を進めましたが、ここにきて疲労と蓄積と気の緩みから、千丈分岐点以降で転んでズボンに穴を開けてしまいました(涙)穴は開いてしまいましたが、長ズボン履いてたおかげで怪我はありませんでした。ここまで転んだりせず来ていたので、怪我は無かったものの気の緩みで転んでしまいとても悔しい思いをしました。木々の間を歩き続けると、槍平小屋のテン場が見えてきます。ここは水は豊富ですし、近くに沢もあるのでなかなか快適です。
【5日目:8月13日】槍平小屋から新穂高温泉へ下山
朝起きると予報通りの雨が降っていました。小屋を出てしばらくは岩がゴロゴロの道のため、滑りやすい雨の下りは難儀しました。登山道が一部沢のようになっていましたが、渡渉や靴の中への浸水するほどではありません。滑りやすいので要注意でした。歩を進めると徐々に歩きやすい道になっていきます。白出沢出合以降は林道歩きです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
パパも北アルプスにいたんだね!
毎日の行動時間ながーい!
ほぼお天気も良くて満足な旅でしたね(^^)v
天気に恵まれて本当に良かったよ!
次は雲ノ平でゆっくりしたいな。
行動時間長いのは歩くのが遅いから(涙)
ひぇー!高瀬ダムまで歩いたんですか!
自分は帰りでしたが、一片の迷いもなくタクシー使いましたよ。
三俣から黒部五郎へのピストンも心が折れそう・・・
お疲れ様でした!
高瀬ダムへの最後があんな壁を登ると知っていたら、絶対にタクシー乗ってましたwww
ピストンは黒部五郎小屋から空身なので楽勝でしたよ!
黒部五郎岳は想像よりずっと美しくて感動しました。
今回は荷物が多かったのでしっかり歩けなくて情けなかったので、次は背負って歩けるようになりたい!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する