幌尻岳【新冠日帰】
- GPS
- 07:40
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 2,675m
- 下り
- 2,740m
コースタイム
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 7:40
天候 | にわか雨からの曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8月31日から封鎖されるそうですのでご注意を。 http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/hidakananbu/mountaintrail.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
最近はニイカップポロシリコースを使う人が多いらしく、人通りは多く、クマの気配は感じません。 ハイシーズンだと新冠ポロシリ山荘に50人以上が泊まり、外にテントを9張なんてこともあるらしいとか。 トイレは増設されていたと思います。 ここ10年でだいぶ様相がかわりました。 ゲート以降の林道は片道5時間。速い人なら3時間。走ればもっと短いかもしれないけど、片道18km走れる装備でこの山を登るのは怖い。 昔の記録を探すと自転車利用して楽に登る人が多いようでしたが、最近は問題になりつつあるようです。利用人数が多くなり目立ってきたのでしょう。 雨で増水しても渡渉できなくなる箇所はほぼありません。 道は沢からある程度離れているし、渡渉は1箇所で、相当増水しない限りは渡れます。 地図を読めばわかりますが相当な傾斜が続きますので覚悟は必要です。 そのかわり短時間で登れます。 |
写真
感想
北海道登山旅行の3回目は幌尻岳(日帰り)でした。
今回歩いたのは新冠コースです。
2年前に平取から登りましたが、増水で断念。
平取からは登るには高いシャトルバス代、予約がとれない山荘、すぐ増水する渡渉ポイントなど、本州から登りに行くには現実的ではないポイントがたくさんあります。
不便で不親切で一般利用者も登山ツアーも不満が多いようです。
私の個人的感想ですが、平取町には爆発して欲しいとすら思っています。何より人間が最悪でした。
今回は確実に登っておきたいという気持ちがあって新冠コースを選んだのですが、同じように考える人が増えた&ツアー会社もこちらのルートを使うようになったようで、ネットに転がっている数年前の情報と比べ、このコースはだいぶ様変わりていました。
10年前にここに入った釣人の話ですと、林道にはクマの糞がいっぱい、山荘は静かで落ち着けるとの話でした。
今はクマの気配などまるでありませんし、山荘はツアーが重なるとキャパオーバーすることもあるようです。外にテントを張る人が多数いるぐらいです。(以前は外にクマが徘徊していたらしいのに)
この林道は北電が管理する林道で、自転車や登山者を締め出そうかという流れもあるようです。以前は黙認されておりましたが、もう自転車ではいかないほうが良いでしょう。
でもその流れの引き金になったのはツアーがこちらを利用するようになったことだと思います。山小屋のキャパは明らかに足りずトイレも増設でした。
自転車使うなと言っていたのはツアーガイドでしたが、
彼らも生業ですのであまり苛めたくはないのですが、個人の登山者はツアーを迷惑がっていることが多いです。だいたい税金で作った避難小屋を商売に利用するのはいかがなものでしょう?本州の北アルプスツアーなら山小屋に使用料を払い宿泊するわけですが、北海道のツアーは小さな避難小屋を占有し個人登山客を締め出す始末。ツアーガイドもピンキリですし、なるべく不快感を与えなように努力されている方もいらっしゃるのですが、公共施設に乗っかったこういったビジネススタイルは問題があります。マイナーな山なら微笑ましいツアーの団体さんですが、大雪山や幌尻岳で出会うと不快感は大きいです。自称マナーの良い団体も、自分たちの理屈でしか動いていないものです。
前置きが長くなりましたが、山荘から山頂まで4時間で往復できれば日帰りできます。
具体的には、やや荒れた山でも安定してルートタイムの0.6倍で10時間歩ける人ならいけます。
トレランの装備なら楽勝ですが、この山にランニングザックなど軽い装備で入ってほしくはありませんね。
幸いクマの出現率は低くなっておりますので、走れない分は早朝出発で対応してください。
コースですが、林道はアップダウンが多いですが、さほど荒れてはいません。
ダムのところに分岐はありますが、迷うことはないでしょう。
折りたたみ自転車を持ち込んでいる人がいましたが、はや歩きしたほうがかえって速いのでは?
長めは良いです。キタキツネに会いました。
時間帯によりますが人によくあいます。さすがに夜中はさけたほうが良いと思います。
登山道のほうは、地図を見ればわかると思いますが、きつい傾斜をキュっと登ります。
距離は短いので体力のある人なら短時間で登れます。
路面は泥質で踏ん張りが効かず疲れます。
水場をすぎればアルペンライクな楽しい山登りがはじまりますが、相変わらず傾斜はきつい。
良い山といえば良い山ですが、高い飛行機代を払って北海道にまできて、林道を片道3時間運転し、つまらない林道歩きを片道5時間やってまでわざわざ登る価値はありません。この山が好きな人には悪いけど、まあ百名山だし登っておくかーというノリだけで、二度くるかと言われると大雪山か羅臼いくよね。
仮にもう一度登るなら北側の尾根から登ります。七つ沼カールに泊まればだいぶ印象は変わるでしょうから。時間があればピパイロ岳から登りたいですね。
山頂にいた方々はほとんどが新冠ルートから。
平取ルートから来た人も一人いました。
下山後は新冠温泉レ・コードの湯(500円)
塩素臭い。
大分の温泉(100円でもかけ流しが当たり前)に慣れた贅沢な体を満足させられるお湯ではなかったです。
北海道といえば火山が豊富で、大雪山も阿寒も羅臼も利尻もいい温泉が湧きます。そのなかにあって日高の温泉っていうのは見劣りしますね。
北海道の百名山のうち、唯一火山でないのが幌尻岳ですから。
ちなみに、前日は白老温泉の若湯温泉(250円)に入りましたが、脱衣所が猛烈に臭くて最悪でした。
浮浪者が脱いだ服がおいてあるのかと思いましたが、全員外に出たあともまだ臭い。
どうやら脱衣所のカーペット敷に汗が染み込み猛烈な足臭となっているようです。不潔。
ていうかなんでカーペットなんだ?剥がせばいいのに。
コメント
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日帰りでの新冠ルートからの幌尻岳ピストンお疲れ様でした。
僕も予約が取れない幌尻山荘に泊まる平取ルートは諦め、新冠ルートを使っての登頂を考えており、データを集めているのですが、静かで人通りが少ないイメージだったのに、あなた様のレポートを読んで、その考えを改めなくてはならないなと痛感しました。
(静かで人通りが少なければ、ヒグマも寄り付かなくなりそうなので、人通りが多ければ心強く感じますが)
そう考えると、新冠ルートも平取ルートの様に変な具合に手入れ(山小屋の予約必須とか、入山が許可が必要とかなど・・・・)される恐れもありますね。
とにかく幌尻山登山を急がなくてはと思います。
どうもです。本州からきて登れるか運次第の平取ルートはきついですよね。
新冠ルートも来年度以降林道規制が入ったりするかもですから、いくなら早めがいいかもです。
今年は8月31日以降手前の林道が修理のため閉鎖になりますから、早くて来年ですね。
北電も仕事で使っている道ですから、規制があっても仕方ないです。
もしこちらのコースが何かしら不便になったら、チロロ林道からのルートがいいかもしれません。
新冠は確実に登れますが、林道も登山道もつまりません。
チロロ林道のルートなら戸蔦別岳も登れるし七つ沼カールも見られるし、ヒグマは怖いしテント背負うのは大変ですが行程の長さ自体は変わりません。
ともあれ百名山で一番メンドクサイ山ですね。
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