ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7057980
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

裏銀座縦走(槍ヶ岳西鎌尾根は無念の断念)

2024年07月22日(月) ~ 2024年07月24日(水)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
24:34
距離
58.8km
登り
4,615m
下り
4,625m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:05
休憩
6:07
合計
14:12
距離 20.2km 登り 2,598m 下り 816m
3:48
1
3:49
55
5:09
5:20
24
5:44
5:50
69
6:59
7:11
56
8:07
8:15
15
8:30
8
8:52
9:06
11
9:30
11
9:41
10:00
9
11:27
11:33
75
12:48
17:37
11
17:48
17:50
10
2日目
山行
8:26
休憩
1:11
合計
9:37
距離 20.7km 登り 1,451m 下り 1,774m
3:53
11
4:04
21
4:25
5
4:30
4:31
47
5:18
32
5:50
5:54
27
6:21
6:27
26
6:53
7:12
22
7:34
12
7:46
7:48
24
8:12
46
8:58
9:13
31
9:44
9:45
8
9:53
9:56
22
10:18
19
10:37
16
10:53
10:56
25
11:21
11:22
2
11:24
13
11:37
11:53
11
12:04
59
13:03
27
13:30
3日目
山行
5:34
休憩
0:07
合計
5:41
距離 17.9km 登り 566m 下り 2,034m
6:03
26
6:29
11
6:40
16
6:56
16
7:12
23
7:46
7:47
3
7:50
21
8:20
9
8:29
30
8:59
9:00
26
9:26
9:27
17
9:44
9:45
14
9:59
10
10:09
30
10:39
14
10:53
9
11:02
8
11:10
11
11:21
12
11:44
ゴール地点
天候 1日目:晴れ
2日目:絶好の快晴
3日目:雨(早朝は雷雨)
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
往復ともに毎日あるぺん号を利用
コース状況/
危険箇所等
七倉山荘〜高瀬ダム間は一部落石のためタクシーが通行できない区間あり。私は元々歩くつもりだったので問題なし。
濁沢の丸太橋は今回の山行の直前に架橋し、ベニア板も打って大変歩きやすくなっていました。
その他登山道はとても良く整備されていて、危険箇所や道間違いの心配はなし。
その他周辺情報 下山後に中崎山荘奥飛騨の湯で汗を流して食事した。
予約できる山小屋
七倉山荘
落石のためタクシーが通行できない区間。
2024年07月22日 04:10撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 4:10
落石のためタクシーが通行できない区間。
明るくなってきました。
2024年07月22日 04:26撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 4:26
明るくなってきました。
高瀬ダムを九十九折に登ります。
2024年07月22日 04:27撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 4:27
高瀬ダムを九十九折に登ります。
ダム湖。
2024年07月22日 04:48撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 4:48
ダム湖。
これから登る方向です。
2024年07月22日 04:48撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 4:48
これから登る方向です。
トンネルをくぐります。
2024年07月22日 04:52撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 4:52
トンネルをくぐります。
不動沢の吊り橋。
2024年07月22日 04:57撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 4:57
不動沢の吊り橋。
とても丈夫な橋で、不安は全く感じません。
2024年07月22日 04:57撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 4:57
とても丈夫な橋で、不安は全く感じません。
濁沢の丸太橋。ここを渡渉しないといけなかったと思うと、橋をかけていただいたことに感謝です。
2024年07月22日 05:02撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 5:02
濁沢の丸太橋。ここを渡渉しないといけなかったと思うと、橋をかけていただいたことに感謝です。
日本三大急登のブナ立尾根を登ります。
2024年07月22日 05:11撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 5:11
日本三大急登のブナ立尾根を登ります。
三角点まできました。
2024年07月22日 07:06撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 7:06
三角点まできました。
2024年07月22日 07:22撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 7:22
2024年07月22日 07:55撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 7:55
烏帽子小屋から見た烏帽子岳。格好良いですね。
2024年07月22日 08:30撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 8:30
烏帽子小屋から見た烏帽子岳。格好良いですね。
鎖や杭が丁寧に打ってあるのでさほど苦労せずに登ることができます。
2024年07月22日 08:52撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 8:52
鎖や杭が丁寧に打ってあるのでさほど苦労せずに登ることができます。
烏帽子岳山頂。
2024年07月22日 08:57撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 8:57
烏帽子岳山頂。
烏帽子岳からこれから歩く裏銀座。
2024年07月22日 08:59撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 8:59
烏帽子岳からこれから歩く裏銀座。
右が赤牛岳で左が水晶岳かな。
2024年07月22日 08:59撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 8:59
右が赤牛岳で左が水晶岳かな。
烏帽子小屋でカップヌードルと缶ビールを頂きます。
2024年07月22日 09:45撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 9:45
烏帽子小屋でカップヌードルと缶ビールを頂きます。
綺麗な稜線。
2024年07月22日 10:02撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 10:02
綺麗な稜線。
高瀬ダムを見下ろします。
2024年07月22日 10:17撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 10:17
高瀬ダムを見下ろします。
表銀座方向。
2024年07月22日 11:11撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 11:11
表銀座方向。
岩がゴロゴロしてきました。
2024年07月22日 11:18撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 11:18
岩がゴロゴロしてきました。
2024年07月22日 11:28撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 11:28
2024年07月22日 12:00撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 12:00
水晶岳が格好良い。
2024年07月22日 12:12撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 12:12
水晶岳が格好良い。
2024年07月22日 12:33撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 12:33
野口五郎小屋の手前には雷鳥が何匹か。
2024年07月22日 12:36撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 12:36
野口五郎小屋の手前には雷鳥が何匹か。
宿泊地に着きました。
2024年07月22日 12:48撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 12:48
宿泊地に着きました。
布団はふかふかです。
2024年07月22日 12:55撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 12:55
布団はふかふかです。
夕食はカレーライスにハート型の目玉焼き。
2024年07月22日 17:03撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 17:03
夕食はカレーライスにハート型の目玉焼き。
腹ごなしに野口五郎岳山頂まで来ました。槍ヶ岳方向は雲がかかっていました。
2024年07月22日 17:48撮影 by  SC-41A, samsung
7/22 17:48
腹ごなしに野口五郎岳山頂まで来ました。槍ヶ岳方向は雲がかかっていました。
東の空が明るくなってきました。
2024年07月23日 04:01撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:01
東の空が明るくなってきました。
暗いですが槍ヶ岳も見えています。
2024年07月23日 04:04撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:04
暗いですが槍ヶ岳も見えています。
明るくなってきました。
2024年07月23日 04:16撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:16
明るくなってきました。
2024年07月23日 04:29撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:29
雲がかかってしまった。
2024年07月23日 04:29撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:29
雲がかかってしまった。
竹村新道。百高山の南真砂岳を取りにこの道も行かないとな。
2024年07月23日 04:29撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:29
竹村新道。百高山の南真砂岳を取りにこの道も行かないとな。
槍は雲がかかりがち。
2024年07月23日 04:34撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:34
槍は雲がかかりがち。
と思ったら穂先がちょっと見えた。
2024年07月23日 04:34撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:34
と思ったら穂先がちょっと見えた。
日の出は真砂岳で見えません。湯俣温泉の方から見たら真砂岳が綺麗に照らされてるのかな。
2024年07月23日 04:37撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:37
日の出は真砂岳で見えません。湯俣温泉の方から見たら真砂岳が綺麗に照らされてるのかな。
槍ヶ岳撮りがち。
2024年07月23日 04:55撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 4:55
槍ヶ岳撮りがち。
水晶岳は雲の中。登っても何も見えないかな〜と思いつつ、山頂を目指すと上手い具合に雲が流れてくれました。
2024年07月23日 05:32撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 5:32
水晶岳は雲の中。登っても何も見えないかな〜と思いつつ、山頂を目指すと上手い具合に雲が流れてくれました。
水晶岳山頂。
2024年07月23日 06:22撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 6:22
水晶岳山頂。
水晶岳山頂から笠ヶ岳。
2024年07月23日 06:22撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 6:22
水晶岳山頂から笠ヶ岳。
写真だとモヤがかかってますが、立山から薬師岳までの稜線も綺麗に見えました。
2024年07月23日 06:22撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 6:22
写真だとモヤがかかってますが、立山から薬師岳までの稜線も綺麗に見えました。
勿論槍ヶ岳も。
2024年07月23日 06:26撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 6:26
勿論槍ヶ岳も。
富士山もはっきりと見えました。
2024年07月23日 06:27撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 6:27
富士山もはっきりと見えました。
槍ヶ岳は何度見ても格好良い。
2024年07月23日 06:43撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 6:43
槍ヶ岳は何度見ても格好良い。
水晶小屋のテラス席から見た槍ヶ岳。
2024年07月23日 06:55撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 6:55
水晶小屋のテラス席から見た槍ヶ岳。
水晶小屋のテラス席で野口五郎小屋で出してもらった朝食のおにぎりを頂きました。
最高の眺望を一人占め。
2024年07月23日 07:00撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 7:00
水晶小屋のテラス席で野口五郎小屋で出してもらった朝食のおにぎりを頂きました。
最高の眺望を一人占め。
ワリモ岳。
2024年07月23日 07:47撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 7:47
ワリモ岳。
2024年07月23日 07:54撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 7:54
2024年07月23日 08:01撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 8:01
鷲羽岳。
2024年07月23日 08:13撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 8:13
鷲羽岳。
鷲羽岳から見た槍ヶ岳。
2024年07月23日 08:12撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 8:12
鷲羽岳から見た槍ヶ岳。
2024年07月23日 08:12撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 8:12
素晴らしい。
2024年07月23日 08:15撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 8:15
素晴らしい。
鷲羽池。
2024年07月23日 08:16撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 8:16
鷲羽池。
伊藤新道の合流地点です。
2024年07月23日 08:54撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 8:54
伊藤新道の合流地点です。
三俣山荘でコーラを頂きます。
思えばこの時に財布を…
2024年07月23日 09:00撮影 by  SC-41A, samsung
1
7/23 9:00
三俣山荘でコーラを頂きます。
思えばこの時に財布を…
槍ヶ岳は全く見えなくなってしまった。
2024年07月23日 09:00撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 9:00
槍ヶ岳は全く見えなくなってしまった。
三俣蓮華岳。
2024年07月23日 09:56撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 9:56
三俣蓮華岳。
2024年07月23日 09:59撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 9:59
2024年07月23日 09:59撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 9:59
双六岳。
2024年07月23日 10:53撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 10:53
双六岳。
2024年07月23日 10:58撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 10:58
2024年07月23日 11:08撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 11:08
2024年07月23日 11:11撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 11:11
樅沢岳かな。
2024年07月23日 11:25撮影 by  SC-41A, samsung
7/23 11:25
樅沢岳かな。
財布を回収するまで食事も買えなかったのでとても遅めの昼食となりました。
2024年07月23日 13:54撮影 by  SC-41A, samsung
1
7/23 13:54
財布を回収するまで食事も買えなかったのでとても遅めの昼食となりました。
三俣山荘の展望食堂から槍ヶ岳。
2024年07月23日 13:55撮影 by  SC-41A, samsung
1
7/23 13:55
三俣山荘の展望食堂から槍ヶ岳。
三俣山荘の夕食は鹿のジビエシチュー。シチューに合わせてグラスの赤を注文。
2024年07月23日 16:51撮影 by  SC-41A, samsung
1
7/23 16:51
三俣山荘の夕食は鹿のジビエシチュー。シチューに合わせてグラスの赤を注文。
三俣山荘の朝食。ソーセージは猪肉って言ってたかな。
2024年07月24日 04:58撮影 by  SC-41A, samsung
1
7/24 4:58
三俣山荘の朝食。ソーセージは猪肉って言ってたかな。
雨が降りしきる中出発します。
2024年07月24日 06:03撮影 by  SC-41A, samsung
1
7/24 6:03
雨が降りしきる中出発します。
三俣蓮華岳にもう一度登りました。
2024年07月24日 06:38撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 6:38
三俣蓮華岳にもう一度登りました。
景色が真っ白なので花を撮りがち。
2024年07月24日 07:33撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 7:33
景色が真っ白なので花を撮りがち。
2024年07月24日 08:04撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 8:04
ちょっと視界が晴れてきました。
2024年07月24日 08:32撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 8:32
ちょっと視界が晴れてきました。
鏡平山荘が見えました。
2024年07月24日 08:33撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 8:33
鏡平山荘が見えました。
鏡平山荘。いいロケーションですね。
2024年07月24日 08:57撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 8:57
鏡平山荘。いいロケーションですね。
新穂高温泉に無事下山。
2024年07月24日 11:44撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 11:44
新穂高温泉に無事下山。
中崎山荘奥飛騨の湯で入浴後、まずは冷奴をツマミに一杯。
2024年07月24日 12:43撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 12:43
中崎山荘奥飛騨の湯で入浴後、まずは冷奴をツマミに一杯。
ほうばステーキ定食。
大して期待していなかったけど、とても美味しい飛騨牛のステーキでした。
2024年07月24日 12:48撮影 by  SC-41A, samsung
7/24 12:48
ほうばステーキ定食。
大して期待していなかったけど、とても美味しい飛騨牛のステーキでした。
撮影機器:

感想

昨年、表銀座〜東鎌尾根の縦走をした後から「翌年は裏銀座〜西鎌尾根!」と決めていました。早くから計画を立て始めたくせに山小屋の予約を後回しにしていたら、気付いたときには水晶小屋、三俣山荘、双六小屋が軒並み満室。2日目の行程が長くなることを覚悟の上で野口五郎小屋と槍ヶ岳山荘の2泊で計画しました。一日で野口五郎小屋から槍ヶ岳山荘まで行っている人はあまりいないようですが、時間と体力を見ながら水晶岳登頂を省略したり、その他のピークも巻道を利用すれば行けないことはないだろうと。勿論時間と体力に問題がなければ全てのピークを踏んでいくつもりでした。
直前で梅雨明けや、濁沢の丸太橋架橋などの嬉しいニュースが続いたので、全てが上手くいくような気がしていましたが、そんなに甘くはなかったですね。終わってみればトータルで素晴らしい山行だったと言えますが、途中で色々なことがありました。

初日は3:40に七倉山荘に到着。タクシーの通行が始まる6時を待たずに歩いて高瀬ダムへ向かいました。トンネル内はGPSが入らない上、景色も全く変わらないので自分が今何処を歩いているのか不安になります。
ブナ立尾根は噂にたがわぬ急登で、一気に体力を奪われました。
烏帽子岳は縦走路から外れますが、時間にも余裕があり、何より烏帽子小屋から見た山容が美しく、登らない選択肢はなし。山頂付近は急峻な岩場ですが、丁寧に鎖や杭が打ってあり難易度は高くありません。
裏銀座のことをなんとなく、はじめのブナ立尾根さえ登りきれば緩やかな稜線を歩く天国みたいなルートであると想像していましたが、烏帽子小屋〜野口五郎小屋間は名前の付いてないピークもいくつかあって、中々にアップダウンのきついルートでした。バスで三時間程しか眠れなかったのと、烏帽子小屋で飲んだビールの影響もあってか足が前に出ず、きつかった。稜線を歩いている間は右側に見えた赤牛岳と水晶岳の格好良さが印象的でした。
野口五郎小屋で夕食を済ませた後、腹ごなしと翌日の行程を少しでも楽にするために野口五郎岳山頂へ。素晴らしい眺望が臨めましたが、槍ヶ岳方面は雲がかかっており、初日はその雄姿を目にすることはできませんでした。
と、ここで小屋に戻ったところで他の宿泊客の方から天気予報が急変し、3日目の天気が大荒れになりそうだと知らされました。楽しみにしていた西鎌尾根なので相当悩みましたが、悪天候の中槍ヶ岳山荘から下山するのは相当なリスクがあるということで、泣く泣く予定変更、二日目に双六小屋から鏡平を経由してわさび平まで下山、わさび平小屋に宿泊し、三日目はわさび平〜新穂高温泉間の1時間の林道歩きのみとしました。

二日目は3時に起床し、4時前には行動開始。この日は朝からばっちり槍ヶ岳も見えていました。
水晶小屋に着く頃には水晶岳には雲がかかっていたので、登っても真っ白かな〜と思いつつ、とりあえず山頂を目指します。すると、水晶岳にかかっていた雲はあっという間に流れていき、山頂に着く頃にはすっかり晴れていました。立山から五色河原を経て薬師岳に続く稜線や、笠ヶ岳、槍ヶ岳、遠くには富士山もばっちり見えました。
寝不足で不調だった前日から一変してこの日は好調で、素晴らしい天気も相まって巻道は使わずにワリモ岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳と全てのピークを踏みつつ、ほぼ計画通りの11:40頃に双六小屋に到着。しかし、こういう時にこそ落とし穴はあるものですね。双六小屋でゆっくり昼食を取るつもりでザックを開けると財布がないことに気づきました。
三俣山荘でコーラを買った時に財布を出して以来なので、三俣山荘に電話したところ、預かっているとのこと。他のものならいざ知らず、財布なので戻って回収するしかありません。巻道を使って慌てて三俣山荘まで戻り、財布を回収できたのが13:40頃。明るい内に宿泊予定のわさび平小屋まで下りることは厳しく、三俣山荘に泊めていただけるということだったので、わさび平小屋にキャンセルの電話。
三俣山荘は飛び込みでの宿泊だったにも関わらず、とても親切にしていただき、テラス席は右に三俣蓮華岳、左に鷲羽岳、正面に槍ヶ岳という最高の立地で、夕食後には夜喫茶もあり最高でした。僕にとっては夜喫茶というよりバーですが。

三日目の朝は4:30頃から雷鳴が鳴り、雨風も酷い状態。こうなると思ったからわさび平小屋泊に変えてたんだよなぁと、前日の財布を忘れた自分を悔やみました。毎日あるぺん号は悪天候でもキャンセルできないので、なんとか新穂高温泉まで下山しないといけないので、慎重にタイミングを見計らいました。
6時頃に雷が止み、雨風も幾分かマシになったので下山開始。三俣山荘のスタッフの方に双六小屋までのルートを相談したところ、「水量が増えているときに巻道はお勧めしない。一度稜線まで出て、中道ルートで行くのがお勧め。ただし風が強すぎるようなら稜線に出るのは危険。」と教えていただき、分岐まで来た時点で危険を感じるほどには風は強くなかったので、中道ルートを選びました。期せずして三俣山荘〜双六小屋間を一往復半して、それぞれ直登ルート、巻道ルート、中道ルートとコンプリートしてしまった。
悪天候の中休憩する気もしなかったので、三日目はとにかく休憩なしに歩き続けました。無事正午前には下山することができ、バスの出発前に温泉で汗を流し、食事を取ることもできました。

裏銀座ルートは殆ど歩くことができましたが、西鎌尾根は次回の宿題ですね。色々ありましたが、とても楽しい三日間でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:289人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
笠ヶ岳・水晶岳
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
高天原と雲ノ平
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら