【日本百名山 No.82】間ノ岳 白根三山ゆるふわ縦走
- GPS
- 16:38
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 3,064m
- 下り
- 3,772m
コースタイム
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 6:18
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 7:16
天候 | 一日目 晴れのち曇り 小屋に着いてからしばし雨 二日目 霧・暴風 のち晴れ 三日目 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一日目,始発5時30分のバスで奈良田から広河原まで。協力金含め1,600円。バス5台準備していたが出たのは3台。奈良田で何人か乗ってきてほぼ満席。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
人気ルートなので基本整備はされています。北岳〜間ノ岳の間がやや荒れてるところがあったかな?間ノ岳から農取小屋までは細かくマーキングがあり,ガスの中デモも迷うことは無かった。お会いできなかった農取小屋のオヤジさんに深く感謝 |
その他周辺情報 | 奈良田の里温泉利用。9時から入れます。大人700円。 |
写真
感想
白根三山縦走は5年前に企てて実行したのである。で,北岳のピークは踏んだけどその先に行けずガチで返り討ちにあったのである。その仇を取りに行ったのである。なあにあの時はテン泊装備今回は小屋泊まりラクショーっすわと舐めてかかり返り討ちに遭う。
前夜,京都から5時間半ほど運転して23時過ぎ奈良田駐車場到着。途中何度も車道にシカがいてビビらされた。翌朝は4時30分には起きて支度しなきゃなので慌てて寝て何とか起きて5時過ぎにバス停に行ったら,結構たくさんの人がもう乗車しててだがそれ以上の台数のバスがいて,普通に座ることができた。定刻5時30分出発。細い山道をゴリゴリ上がっていく。あんなところでバスの運転,絶対無理。6時15分広河原到着。他のバスで来た人もいらっしゃってインフォメーションセンターは結構混み合っていたが2階はゆとりあり。ランチパックを食し6時30分頃出発。まずは例の橋を渡り広河原山荘に行く。ここで水を補給する作戦である。
・・・広河原山荘移転してたよインフォメーションセンターの隣だったよいきなりの返り討ち。橋を戻り山荘で水をいただいて再出発。集団ほぼ最後尾から歩き始める。あ,装束は夏の定番,ジオラインL.WにTシャツです。白根御池の小屋までは先行されてる人々を抜いたり抜かれたりで,そのうち抜けなくなり,長い数珠繋ぎになって歩き,9時頃小屋到着。水を補給し一息入れて草すべりに挑む。ここも沢山の人がいたけど,目立ったのは家族連れ。小学生とか,もっと小さそうな子供とかが頑張って登ってる。家族登山はワタクシがかなえられなかった生活スタイルなのでかなり羨ましい。
標高2500m超えた辺りから,鼻で吸い口で吐く呼吸を意識し,ペースが上がり過ぎぬよう気を付ける。高山病対策である。昨年の赤石岳,今年初めの燕岳と,2回襲われているので,万全を期した次第。おかげで?今回は罹患せずに過ごすことができた。まあそれはよかったんだけど,白根御池ではくっきり見えていた山頂が,登るにつれてガスに覆われ始めて,微妙な雰囲気。前回,北岳山頂は真っ白けだったので,今回は展望を期待したんだがなあ。フラフラになって肩の小屋に着き,ポカリスエット買って活力入れて登り12時頃ピークを踏んだが,東側は展望あるものの西側=富士山側はガスガス。まあでも前よりマシだと自分を慰めて北岳山荘を目指す。
山頂からの下りは,記憶にあるよりはるかに荒れてて,やはり高度3000mを超える世界は険しいのだなと思い知らされる。登りでほぼ足が無くなってしまい,這うようなペースで進み,13時,何とか小屋到着。受付を済ませ自販機でコーラを買い,高山病対策として眠ってしまわぬよう,談話室で雑誌を読んだりして過ごし,無事17時の夕食を済ませて18時過ぎには横になったかな?前夜の寝不足もありそのまま泥のように眠った。
二日目は4時起床。4時30分の朝食をいただく。無事食欲があることに感謝して平らげ,整えて5時過ぎ山荘を後にする。ガス,である。しかも稜線に出ると結構な暴風である。これ,間ノ岳まで行けるんだろうかと不安に駆られつつ進む。最悪,間ノ岳で引き返して下山というプランも考えながら歩いた。風はところどころ弱まったり激しくなったりで,バキバキに心をへし折ってくる。男性二人のパーティーと女性4人のパーティーと,なんとなく一緒に進むようになり,着かず離れずで登り続け6時36分無事登頂。百名山82座目。展望皆無。やったぜまた来る理由が出来てしまったぜ。
山頂は写真だけ撮って先に進む。ここまでの行程はマーキングがあいまいな個所がいくつかあったが,間ノ岳から先はみっちりペイントが施されており,ガスの中でも迷うことなく農取小屋まで行くことができた。さながら飛行場。これが農取小屋のオヤジさんの愛というやつか。素晴らしすぎる。小屋でオヤジ手ぬぐいを買った。大切に山行で使い倒そう。
小屋に着いた辺りから晴れ間も出始める。時々富士山が顔を見せたりもする。が,西農取への絶望的な登りの途中もしばしば暴風に襲われる。ここを登ったらあとはチョチョイのチョイで下りだよ!と自分を叱咤激励。西農取のピークでは風はかなりマシになり,農鳥岳では落ち着いた天候となった。眼下にはこれから進む天空の縦走路がガーッと広がり,テンションも上がる。何度も来れる場所じゃないから,ゆっくり進もうと思うんだけど,ついつい楽しくて歩みを進めていたら,眼下に見たような黄色いオブジェが現れ,夢にまで見た大門沢下降点であった。縦走が終わり,下界に戻らなきゃいけない現実にげんなりし,北岳山荘でいただいた弁当を食べて少しでもここにいる時間を延ばす。
あとは小屋までゴリゴリ下る。劇的下りだとあらかじめ予習していたのでそれほどビビらなかった。というか,大きな段差とかあまりなくて,思ってたより楽に進めた。とはいえ足はもうガクガク。無事12時30分,小屋に着いてこの日は終了。ちなみに北岳山荘から出発した人はミナサマそのまま下山されてて,タフですねえ。小屋でそうめんをいただき,kindleでコミックスを読んで時間を潰す。泊り客は,ワタクシのほかに男性ソロ一名と,某NHKの撮影班多数に,韓国からのツアーの皆様。ツアーのミナサマ,賑やかにされるのかなと思ってたら,夕食後かなり賑やかな宴会が始まり,だがしかし消灯10分前にピタッと宴会は止まって一斉に撤収,小屋では全く話さず,実に素晴らしいマナーを見せていただいた。ワタクシはというと,なぜか寝付けなくなりワインとか買ってみたりして過ごし,22時頃ようやく就寝。
三日目,4時30分起床,5時朝食。整えて5時40分頃出発。出る前に韓国人のおじさんに鳴れぬエーゴで「ワタクシ,イツカ白頭山ニ登リタイノデスヨ」と言ったらなんか通じたようで大喜びされた。いつかマジで登りたい白頭山。おじさん,登ったことアル的なことをおっしゃってたので,なにがしかルートがあるのやもしれぬ,調べよう。
小屋からの下りは最初は沢沿いの道。話に聞いた怖い橋が2か所あり。その後,とてつもないスケールの森を歩き,また沢沿いに戻り,つり橋を歩いてあとは舗装路だと思ったら,工事中で迂回路を登らされ,これがこの日の核心部。フラフラになって舗装路を下り,第一発電所からはダンプカーが通るごとに立ち止まって道を譲り,8時30分頃無事下山。一服して奈良田の里温泉で汗を流して帰路に着いた。
というわけで,何とか無事縦走することができた。が,北岳,間ノ岳がガスの中だったのはやはり納得できず,これは第三ラウンドもあるのかなという感じ。次はテント担いでいきたいんだけど,そんな体力あるのかしら。三泊くらいにすれば行けるかなどのように刻むのがいいだろうあなたどう思いますか
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