伊藤新道からモミ沢
- GPS
- 28:58
- 距離
- 42.5km
- 登り
- 1,959m
- 下り
- 1,904m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 7:43
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 11:27
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 9:15
天候 | 初日 晴れ時々曇り 2日目 概ね晴れ 3日目 未明から雨が降ったり止んだり |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
信濃大町駅前に駐車 バスで七倉、タクシーで高瀬ダムへ 帰り 新穂高からバスを平湯で乗り継いで松本 電車で信濃大町へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
時期的に水量が多く、徒渉箇所は全般的にかなり手強いものでした 水量が少なければ難易度は大きく変わると思われます 今回のコンディションだと遡行はアドベンチャーそのもので自己責任の世界 全般的にクライミングのムーブが出来て、川を歩き慣れた人向けと感じました 難しいのは ・噴湯丘手前の右岸のへつり(水線を行けば楽) ・第三吊り橋の手前の左岸のへつり+渡渉 ・硫黄沢出合い手前の右岸の長いへつりor左岸へつりからの渡渉 あたりです 頭上から落石が起きそうなところも複数箇所あるので行動は迅速にする必要があると思います モミ沢を双六小屋に抜けるには、GPSの軌跡を忠実にトレースすること そして、先人の方が付けてくれたピンクテープを見つけること これに尽きます テープの設置ありがとうございます 【参考とした資料】 伊藤新道トレイルマップ2024版(https://neoalps.base.shop/items/87050187) |
その他周辺情報 | 新穂高温泉の中崎山荘の日帰り入浴900円 https://shinhotaka.com/place/482/ 晴嵐荘の掛け流しの内風呂は、宿泊者無料、テン泊者1000円。 |
写真
装備
MYアイテム |
Highland
重量:-kg
|
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感想
近年稀に見る緊張感のある充実した山行(沢登り)でした。
この時期は水量が多いことから、行かれるのであれば8月中旬以降をお勧めします。
1日目
信濃大町駅に車を停めて裏銀座登山バスで七倉山荘へ。0715出発のバスの乗客は我々だけ。
七倉山荘からタクシーで高瀬ダムに向かうが、途中1.4kmの区間は一旦徒歩となる。
ダムサイトから晴嵐荘までほぼ平坦な道を2時間半。
晴嵐荘は、温泉に入れるとっても快適な山小屋。お酒のラインナップも多彩で特に自家製梅酒が最高。小屋番の方々も気さくで気持ちのいい方ばかりでした。
午後は、翌日歩く伊藤新道を空身で偵察。
水量が多く難しい可能性も。
2日目
快晴の空の下遡行開始。
昨日に比べて、相当水量が落ちているが、水量が多いことに変わりはない。
程なく、先行の4人パーティに追いつき、第3吊橋の先まで同行する。
渡渉に相当手こずる箇所もあったが無事第5吊橋に到着。
しかし、ここに来ても水量は楽勝と言えるまでは減っていない。ワリモ沢や赤沢を分けてもなかなかの水量。
そして、硫黄沢を分けると、水温が急激に下がりずっと浸かっていると寒くなる。
そして待望の岩魚も走るようになる。
水量は渡渉に手こずることはないほどになり、小さな滝をいくつもこえて高度を稼いでいく。
モミ沢出合の手前1kmくらいから、釣竿を出して、釣りながらの遡行。
どこにでも岩魚がいる。サイズは皆25-6cm前後と型揃い。
モミ沢出合の手前の右岸に絶好のテン場を発見。本日の宿とする。
3日目
テントを片付け、沢靴等遡行の準備をしてすぐに出発。カタカナのモミ沢を双六小屋を目指す。
モミ沢に入って程なく魚留の滝。
滝の主は立派な尺岩魚でした。
双六小屋に抜ける沢筋は入口が結構な藪で見つけるのに一苦労でした。
無事双六小屋に着いたのですが、わかってはいましたが、ここから新穂高温泉までの道のりは長かった。
総合格闘技のような登山に完全燃焼でした。
伊藤新道を第五吊り橋まで歩き、その後は湯俣川を詰めて双六小屋に出て下山というルートには、岩、沢、ルートファインディングに源流釣りといろんな要素が詰まってました。
湯俣川は水量が多く、渡渉のために川に入るのが躊躇われるくらいでしたが、二日目にギリ突破出来る水量まで下がって幸運でした。
第三吊橋と第五吊橋が壊れていたのは笑撃でしたが渡れるのでまあ良いとして、ガンダム岩のあたりの落石危険地帯、第三吊橋手前の渡渉箇所が特に怖い場所でした。
第五吊橋から先も水量多めで「これでもか!」という感じです。
硫黄沢出合の突破が最後の難所で、出合から上流はさすがにだいぶマイルドでした。そして期待していた釣りは良かったです。
双六小屋へ上がるには、水のある沢の間の枯れ沢を詰めるのが最短ルートですが、GPSの軌跡からはなかなか入り口が分からず、少し手こずりました。ここはよく見ると樹林の中にテープが結んでありました。
普段あまり感じなかったのですが、へつりのムーブとか、渡渉の際にどの石を使うかとか、特に説明し合わなくても、同じイメージを共有できているのが、スムーズに行動するためのポイントだと感じました。長年一緒に登山が出来て有り難いことです。
・・・
信濃大町に駐車した車をピックアップするために乗車した大糸線で爆睡、車内の網棚に二人ともお土産の袋を忘れたのはナイショです(笑)
モミ沢の双六小屋への分岐のテープまだ残ってたんですね。
昨年分かりにくい場所だったので、帰りに必要な目印にと付けて置いたものです。藪が邪魔で分かりにくい場所ですね。
釣り堀楽しめた様ですね。釣りをするには都合の良い水量の様で良かったです。
本当に感謝です!
あのテープが無かったら、真っ直ぐ双六小屋には行けなかったと思います。
改めてありがとうございます。
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