月山 花だより（弥陀ヶ原周辺）霧につつまれたい日

2024年07月30日(火) [日帰り]

天候

全山ガス。風少々。気温は低くなく快適でした。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

アプローチ道路・登山道に先日の大雨の影響はありませんでした。

コース状況／危険箇所等

刈り払い直後にて道が広くなっていました。整備ありがとうございます。

その他周辺情報

水害で被災された地域の一日も早い復興をお祈りいたします。

写真

7/30 15:09

濃い霧に湿原に夏のお花。これですコレ。

この，夏の月山らしい景色を歩きたくて，このお天気をねらってやってきました。濃いガスはほしいけど雨はいやだな，という。みごと的中。

お花の影はあんまり濃くありません。今日の無量池。

イイ(・∀・)q！

イイ(・∀・)q！

さいこうです。

水面に写った水草の影が不思議な造形に。

キンコウカはほぼ満開ですが，数は期待ほどたくさんは咲いてませんでした。今年はウラ年なのかも。

ニッコウキスゲは場所によりまだ元気です。

無量坂をはじめ，羽黒山口はものすごくきれいに刈られていました。整備まことにありがとうございます。

芳賀竹志さんの本で「河原」と書かれているあたりです。

「鍋割」の雪渓（一ノ岳直下）はすっかり消えていました。今日はここでしばしぼーっとしたのち，引き返します。

イイ(・∀・)q！

月山のメジャールートでクマ注意の看板はここだけだと思います。たしか去年設置されたもので，もう字が消えかかってます...

誰もいない（神職さんはおられます）中の宮でお参りして下山です。今日もたくさん遊ばせてくれてありがとうございます。

■今日のヒット花その1。自分の行動範囲でコイチヨウランが見れるのは年に一度あるかどうかなのでこれは嬉しいです。

水玉の巣のあるじも（姿はみえませんが）こんなきれいなお花に巣をかけられて嬉しいと思います（主観）。

■その2。毎年見に来るホソバタマミクリの池。いままで花が見れたことは一度もありません。が，おんや？ちょうどまんなかに！

一輪だけ咲いていました◎　残念ながら上部の雄花はもうしおれていて，下部のイガイガの雌花だけ残っていました。とうとう見れました。咲いててくれてありがとう❗️です。

■そしてその3は，今日のメインのおめあて。咲いてる咲いてる🌼

赤い柱頭盤がはっきり見えて嬉しや。

沈水した・しはじめている花も多数でした。

月山のオゼコウホネは花びらがあんまり開かないうちに沈水します。

手前の観察できる池では半分終わりかけでしたが，奥の近づけない池では無数に咲いているのが遠目に見えました。貴重種が健在で安堵です。

■今日のツレサギソウ属では，コバノトンボソウがいつもの弥陀ヶ原より多く見れた気がします。

苞が短いことを母種ホソバノキソチドリとの違いにあげられることがありますが，ここのコバノトンボソウの苞はけっこう長い（子房と同じくらい）です。

こちらはホソバノキソチドリ。葉が楕円形で大きめです。

アップで。かなりきれいな状態で見れて嬉しいです。

■ここから湿原性のお花です。イワショウブのつぼみと，

咲き進んでいるところ。

コバイケイソウまだ咲いてました。

元気なニッコウキスゲ。

こまかいフリルのイワイチョウ。

これから秋にかけて登山道を長くいろどってくれるシロバナトウウチソウ。

うめっちの花芽はあちこちで見ました。気の早いのはもう咲いています。モウセンゴケをバックコーラスにしたウメバチソウの皆様。

撒きビシみたいなミタケスゲ。たくさんあります。

湿原に咲く星はクサイ。高山植物ではありませんが，

かっこいいお花です。

夜空に乱れ飛ぶホタル　のようなミヤマホタルイ。が沈んで見える湿原風景。

今年もキンコウカの季節がきたなぁと。

寄って。

もっと寄って。

今日の弥陀ヶ原で一番目立ったのはコバノギボウシです。

こんなに群生するんだっけ？となりました。

■ここからは登山道沿いの花です。シオガマギクの類では，ヨツバシオガマは上の方でちらほら。

秋が近いことをにおわせるエゾシオガマのクリームイエロー。

このトモエシオガマは珍しく花弁が開ききっていて，花冠上唇がぜんぶ見えています。色も形も朱鷺そっくり。

別角度から。シオガマギクの類は，「上唇のねじれの角度によって媒介昆虫であるマルハナバチ類の体への花粉の付く位置が変わり，それによって異種交雑を防いでいる」そうです，へぇー。

アザミは二種類そろいました。ナンブタカネアザミ。

ウゴアザミはかつて若葉を食用として山小屋の周囲によく植えられたそうです。

セリ科で多いのはハクサンボウフウ，

ほかにこのミヤマセンキュウや，シラネニンジン等たくさん咲いています。

ゴゼンタチバナは本当に少なく，最後のいくつか。ツマトリソウは姿を消しました。

増えてきたミヤマアキノキリンソウ。

ぽつりとキオン。葉っぱの形がかっこいいです。

■最後は木本です。チングルマの穂波ゆらゆら。

最近消えた雪田の脇ではまだ咲いてます。

高いところにいくと出てくるアオノツガザクラ。花期が長いです。

オオコメツツジもけっこう長く咲いてくれます。

クロヅルは弥陀ヶ原の下の方でようやく咲き始めてました。

高山だと花序があまり高くならないノリウツギ。

装飾花しかつけてないノリウツギを見ました。ほよ。

（おまけ）帰りに道中の神社さんをお参りしました。まず三合目神子石（みこいし）神社さん。拝殿はなく自然石のご神体？をお参りします。ちょうどこのとき自分の背後から日が射して，

ご神鏡が一瞬だけ光りました。ありがたやです。

すこしあがったところに奥の院（？）。土を盛った上に木の枝がのべてあって，手前に鏡が奉じられています。最近のお祈りで使ったらしいロウソクもありました。たいへん雰囲気のあるお宮さんです。

そしてニ合目小月山（こづきやま）神社さん。ヤマユリに囲まれて。

下山して遠目に見る月山様は雲の中。でも雲の切れ間に青空です。

撮影機器：

OLYMPUS PEN Lite E-PL2 オリンパス

感想

blueblu

ガスガスのお天気の下で歩きたかった弥陀ヶ原。下山後に見た空は雲っていても梅雨明けの近さを感じました。（この2日後に梅雨明け宣言でました）