剣山・三嶺・天狗峠

2024年08月02日(金) [日帰り]

• GPS: 09:17
• 距離: 26.2km
• 登り: 2,128m
• 下り: 2,924m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:22
• 休憩: 1:25
• 合計: 9:47

距離 26.2km 登り 2,128m 下り 2,924m

3:32 見ノ越登山口
4:01 リフト西島駅
4:12 4:13 刀掛ノ松
4:19 4:22 キレンゲショウマ群生地
4:28 刀掛ノ松
4:42 5:15 剣山頂上ヒュッテ
4:43 5:15 剣山頂上東テラス
5:18 5:19 剣山
5:48 5:49 次郎笈
6:12 スーパー林道分岐
6:25 6:26 丸石
6:40 丸石避難小屋
7:12 7:13 高ノ瀬
7:26 7:27 中東山分岐
8:03 平和丸
8:17 8:18 白髪避難小屋
8:24 8:30 白髪避難小屋下の水場
8:33 白髪避難小屋
8:40 白髪山分岐
9:04 カヤハゲ
9:43 9:46 三嶺
10:14 オオタオ
10:35 西熊山
10:50 お亀岩避難小屋
11:14 地蔵ノ頭
11:19 11:20 天狗峠
11:43 1,476mピーク
12:02 天狗塚登山口
12:46 久保・大宮橋
12:47 久保バス停

天候

晴れ！

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 飛行機

徳島空港からタイムズカーで前日にラフォーレつるぎ山へ。55時間で距離料金含めて2万円弱。

当日はラフォーレつるぎ山から車で見ノ越に移動してトレランスタート。

久保に下山後は13:18発の市営バス東祖谷地区名頃線に乗って見ノ越に14:08着。運行日注意。今回は終始自分1人で貸切状態だったが、GWやお盆だと乗り切れないこともあるらしい。
https://www.miyoshi.i-tokushima.jp/kurashi/bus/

コース状況／危険箇所等

笹原の稜線では足元が笹に覆われて見えない所も多く、笹に隠れた段差や岩が気になる。距離や標高差の割に所要時間が長くなりがち。

笹に付いた朝露が靴に入るので、入った水が抜けにくい靴の場合は雪山用のスパッツを使うと良いかも。自分はトレランシューズだったので、水が入っては抜けて...を繰り返していた。

天狗塚登山口から北側に下るバリエーションルートは枯葉と落ち枝だらけで歩きにくい。また、踏み跡がわかりにくいので、ピンクテープとGPSをよく見ながらルーファイする必要あり。

その他周辺情報

コース中の水場は以下の4か所。日の出を待ちながらお話しさせて頂いた剣山頂上ヒュッテの方によると、どれも枯れることはまずなく、今回のコースだと�△鉢い榔�復の時間ロスが大きいだろうのこと。

�ー］叉茱肇薀弌璽�
��白髪避難小屋南側の沢（標高差約50mの急斜面でトゲのある木が多い。自分は水補給含めて往復15分）
��三嶺ヒュッテ東側
�い�亀岩避難小屋東側

久保バス停には自販機なし。きれいなトイレあり（トイレの水が飲めないとは書いてなかった・・）。

ラフォーレつるぎ山は支配人ご夫婦がとても感じの良い方で居心地が良かった。
https://tsurugi-laforet.jp/

写真

8/2 3:27

真っ暗な見ノ越登山口をヘッデンでスタート。

8/2 3:24

三脚なしのiPhoneでも映せるほど星空が美しかった。

8/2 4:22

山頂でのご来光に十分間に合いそうだったので、キレンゲショウマ群生地に寄り道してみたけれど、ヘッデンだとやっぱりイマイチ・・・

数時間後に妻が撮ったキレンゲショウマの写真を3枚ほど。

8/2 4:40

東の空がグラデーションになってきた。

8/2 4:44

頂上東テラスに到着。頂上ヒュッテ宿泊の皆さんと一緒に日の出を待つ。

8/2 4:46

雲海の上に立つ人たち――

8/2 4:50

グラデーションの色が変わってくる。

8/2 5:05

西テラス側もほんのり。

8/2 5:07

雲海に煙る一ノ森。

8/2 5:14

そして日の出。

8/2 5:17

西テラスに歩いて行って東を振り返る。

8/2 5:19

剣山山頂。

8/2 5:21

いざ、次郎笈へ。

ほぼ同じ場所から数時間後に妻が撮った写真。この稜線はどの時間帯でも美しくてカッコいい。

8/2 5:33

剣山はガスと逆光で訳わからん状態（笑）。

ほぼ同じ場所から数時間後に妻が撮った剣山。美しい・・・

8/2 5:45

影次郎笈が出ていた。そして写真右奥には・・・

8/2 5:45

雲海に浮かぶ三嶺が神々しいぐらい。あそこを超えていく。

8/2 5:48

まずは次郎笈山頂。

8/2 5:49

剣山と次郎笈の鞍部に滝雲。

8/2 5:55

白骨樹だらけの1767m峰に朝陽。

8/2 5:58

遠くに三嶺を入れて撮ってみた。まだまだ遠い・・

8/2 6:22

ガスに煙る笹原の稜線（景色は美しいけれど靴の中は朝露でグチョグチョ）。

8/2 6:26

丸石

8/2 7:07

所々紅葉していたのはドウダンツツジかな。

8/2 7:12

高（こう）の瀬。

8/2 7:12

剣山と次郎笈が茹で上がってる（笑）

8/2 7:33

この笹原のトラバースは足元が笹で隠れて歩きにくかった。

8/2 8:18

白髪避難小屋を過ぎるとすぐに水場標識。

8/2 8:22

トゲの木の多い急斜面で標高を50mほど下げると沢水。うまい！

8/2 8:48

次はカヤハゲを目指す。その右奥にはあんなに遠かった三嶺が間近に。

8/2 9:05

カヤハゲ山頂から。剣山から歩いてきた稜線が見通せる。

8/2 9:05

そしていよいよ三嶺へ。山頂直下にはたくさんの巨岩が張り付いている。

8/2 9:26

初めましてのシコクフウロ。

8/2 9:28

三嶺の天狗岩。反時計周りに巻く。

8/2 9:31

巻き終わって振り返るとてっぺん部分が見える。踏み跡もかすかに見えたけれど高度恐怖症の自分には無理そう。

8/2 9:36

独特な最後の急登を登り切ると

8/2 9:43

三嶺山頂！ うしろはこれから進む広大な笹のトレイル。

8/2 9:44

左奥が剣山・次郎笈。そこから歩いて来た稜線がカヤハゲまですべて見渡せる。

8/2 9:45

少し東に寄り道して、池と三嶺ヒュッテの有名な構図で撮ろうとしたら池がない・・・枯れてしまったと勘違いして西に戻ったけれど、もう少し東に入れば池が見えたはずだった。失敗。

8/2 9:55

西熊山へのなだらかで広大な笹の草原。よく見ると獣道が幾筋も。

8/2 10:11

西熊山への登り。

8/2 10:17

三嶺を振り返る。鏑木毅さんが「まるで童画の世界のような」と書いているのを読んで、何年も前から憧れていた笹原の道。

8/2 10:34

西熊山。このあたりで天狗塚の往復は諦めつつあった。往復しているとバスの時間が際どそうだった。

8/2 10:35

次郎笈から三嶺まで、歩いて来た稜線が見通せる。

8/2 10:42

天狗塚を諦めたのにまだ登るんかい？！

8/2 10:51

お亀岩分岐。やはりまだ登るらしい(笑)

8/2 11:15

ほぼ登りきると天狗峠。

8/2 11:19

すぐに久保分岐。左奥は行きたかった天狗塚。走力があればその先の牛の瀬も行きたかった・・・

8/2 11:22

気持ちを切り替えて天狗峠から久保へ下り始めると、麓の集落が見えてきた。

8/2 11:48

そして道は樹林帯へ。

8/2 12:01

天狗塚登山口。車道を横切ってすぐ反対側からバリエーションルートに入る。

8/2 12:28

ここで地図にない沢を横切る。顔を洗い、冷たい水を飲み、頭からかぶって生き返る。

8/2 12:40

ここから車道を650mほど進んで

8/2 13:06

久保のバス停にゴール！ 36度！ ここから見ノ越まで冷房の効いた貸切状態のバスの50分が天国だった。感謝！

撮影機器：

iPhone 13 mini Apple

感想

Echigoya

鏑木毅さんが「全国トレランコースガイド」で絶賛しているコース。

この縦走コースは本当に素晴らしかった。広大でなだらかな緑の稜線を遠くまで見渡しながら延々と進んでいくのはまさにトレランの醍醐味。剣山、次郎笈、三嶺は山のシルエットも美しい。暑さは厳しかったけれど、夏ならではのキレンゲショウマが見られたし、何より稜線の緑が青々としていた。

それに加えて、今回は剣山山頂でご来光を見るプランにしたので、明け方のドラマティックな景色をいろいろ見ることができた。これからもこのパターンは時々やってみたい。

*****
移動手段について
このコースは登山口間の移動手段が限られている。どういう移動方法を取れば自分の走力でトレラン縦走できるか、事前にいろいろ考えてみた。下山口に車をデポできないか、車だけでなく自転車もレンタルして自転車を下山口にデポしたらどうか、登山口に宿泊したら、頂上ヒュッテに宿泊したら、下山口に宿泊できないか、西から東に縦走したら・・・等々。

最終的に選んだのはシンプルな今回の移動手段。このプランの最大の制約は帰りのバスだった。久保バス停13時18分発のバスを逃すと次のバスは3時間20分も先。しかも久保バス停には飲食店はもとより自販機すらない。

13時18分発のバスに間に合いそうもなくなった時はコース途中で以下のPlan B・C・Dのどれかに切り替えるつもりだった。

Plan B：三嶺あたりでタクシーの予約を入れる(ドコモの電波が通じるとしたらたぶん三嶺あたりが最後)。
Plan C：三嶺から名頃に下山する。その場合、名頃発13:43のバスで見ノ越に戻るパターンと、名頃から塔丸・夫婦池を経由して自分の足で見ノ越に戻るパターンがある。
Plan D：天狗塚往復を省略することで13:18久保発のバスに間に合わせる。

今回は三嶺に着いた時点でPlan AかDにしようと決め、最終的にDにした。天狗塚に行けなかったのは残念だし悔しいけれど、今の自分の体力を踏まえるとしかたなかった。もっと走力のあるトレイルランナーの方はぜひ天狗塚、さらには牛の瀬も含めて縦走してみて下さい。

*****
今回はそれなりの費用をかけての遠征だったので、妻と一緒に登山以外の観光も楽しんだ。登山前日（7/25）にはかずら二重吊り橋、登山翌日（7/27）には祖谷のかずら吊り橋、ひの字渓、小便小僧、ホテル祖谷温泉（秘湯を守る会）の温泉、うだつの町並み。26日夜にはラフォーレつるぎ山の玄関前から天の川も見られたし、トレラン縦走を含め、とても思い出に残る旅になった。