笠ヶ岳（灼熱の笠新道とボールペンキャップの謎）

2024年08月03日(土) ~ 2024年08月04日(日)

• GPS: --:--
• 距離: 30.8km
• 登り: 2,643m
• 下り: 2,643m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:32
• 休憩: 0:30
• 合計: 9:02

5:33 鍋平駐車場
6:11 6:21 新穂高登山指導センター
7:27 笠新道登山口
11:10 杓子平
12:41 笠新道抜戸岳分岐
13:33 抜戸岩
13:57 笠ヶ岳テント場
14:10 14:30 笠ヶ岳山荘
14:35 笠ヶ岳テント場

2日目

• 山行: 9:11
• 休憩: 1:25
• 合計: 10:36

4:20 笠ヶ岳テント場
4:50 5:05 笠ヶ岳
5:15 6:00 笠ヶ岳テント場
7:01 笠新道分岐
7:07 抜戸岳分岐
7:13 7:15 抜戸岳
7:20 抜戸岳分岐
8:01 秩父平下降点
10:00 弓折岳
10:09 弓折乗越
10:40 11:03 鏡平山荘
13:14 わさび平小屋
14:15 新穂高温泉登山指導センター
14:56 鍋平駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

前日も好天予報だったためか、平日の午前1時で深山荘前の登山者用無料駐車場は満車。鍋平の無料駐車場に駐車しました。

コース状況／危険箇所等

危険箇所はありませんが、気温が高いので熱中症に注意（この日の岐阜市内の気温は39度）。森林限界より高い場所は日影がないので、体力を削がれます。また、2日目の抜戸岳〜弓折乗越の区間は人の背の高さくらいの木の枝が登山道に張り出している所があるので、肌を露出していると枝に当たって小さな傷ができます。

その他周辺情報

笠ヶ岳山荘のテント場の水場は枯れているので、小屋で購入（１リットル200円）となります。容器を持参すると補充してくれます。小屋のＨＰにランチ営業の情報がありませんが、14時10分頃で利用可能でした。メニューはラーメン、牛丼、中華丼、カレーだったかな？（ＨＰに情報掲載して〜）
下山後は「ひがくの湯」で汗を流しました。

写真

深山荘前の登山者用無料駐車場が満車だったので、やむを得ず鍋平の駐車場から5時33分にスタートです。

しばらく車道を歩いたら、樹林帯の道を下ります。下山後にこれを登るのかと思うと心が萎えます。下る途中に右足の指先に小石が当たる感覚があり、「前回の山行で靴に入った小石が残っているな」と思いましたが、新穂高温泉に到着してから取り除くことに。

6時10分に新穂高温泉に到着。

登山届とトイレを済ませ、登山靴の中の小石を取り除こうと思ったら、ボールペンのキャップが出てきた。どゆこと？？？

気を取り直して出発です。

林道を1時間ほど歩いて笠新道の入口に到着。水場の水はしっかり出ています。

7時30分、いよいよ笠新道へ。急登が延々と続きますが、急登よりも暑さの方が体に堪えます。

8時50分。視界が開け、穂高が見えるようになりました。やっぱりテンションが上がりますね〜。

焼岳や乗鞍岳も。

さらに高度を上げると槍ヶ岳も見えてきました。

森林限界を越えて景色は良くなりますが、陽が直接当たるようになるのでメチャクチャ暑い・・・。風もないし・・・。

森林限界を越えると、花も増えてます。ハクサンフウロは品があって好きな花です（無いものねだり）。

意外に久々に見たニッコウキスゲ。

11時10分に杓子平に到着。笠ヶ岳とも御対面。杓子平は想像以上に良かった！！ここで休憩されていた笠ヶ岳山荘のスタッフの方に写真を撮っていただきました。とても感じの良い若い男性で、この後ものすごいスピードで山荘に向かって登って行き、あっという間に見えなくなりました。すげぇ。

さあ、稜線までもうひと踏ん張りです。

12時40分に抜戸岳の肩にある笠新道分岐に到着。ようやく稜線に乗りました。ここから見る笠ヶ岳の稜線はカッコいいですね。少しガスが昇ってきました。

振り返ると、黒部五郎岳（左）と薬師岳（右）も見えました。

さあ、ここからは笠ヶ岳山荘に向けて稜線歩きです。

稜線上も意外にアップダウンがあるのは毎度のことですが、毎回「もう稜線に上がったから、あとはウィニングランでしょ」とか甘い考えが出てくるのは何なんでしょう？暑いし、キツイ。

13時57分に笠ヶ岳山荘のテント場に到着。受付するため、先に山荘に向かいます。

14時10分に笠ヶ岳山荘に到着。テントの受付、水とコーラの購入、ランチ（ラーメンを頂きました）を済ませます。ラーメンを待っていると、杓子平で写真を撮ってくれたスタッフの方が声をかけてくれました。この方だけでなく、笠ヶ岳山荘のスタッフは皆さん本当に感じが良いです。小屋にいるだけで幸せな気持ちになれます（愛に飢えているのか？）。

今夜の我が家が完成です。いいロケーション。この日は広いテント場に15張くらい。

目の前にはもちろん槍穂高。

ライチョウも姿を見せてくれました。

2羽のヒナも。

こちらが心配になるくらい、手の届く場所まで近づいてきてくれます。

間の前で親子そろって砂浴びも。

2日目。槍ヶ岳の真上に三日月が。

朝イチで笠ヶ岳山頂を目指します。前日は夕方にガスが上がって来たので、笠ヶ岳登頂は2日目に先送りしていました。

山荘から10分ほどで山頂に到着。

山頂からは南アルプスや中央アルプス。左奥に富士山も。

焼岳、乗鞍、御嶽。

西には白山。

そして、槍穂高。槍ヶ岳の肩から御来光。

テントを撤収して、6時に笠ヶ岳山荘のテント場を出発。稜線を戻ります。今日も暑くなりそうです・・・。

7時に抜戸岳の肩の分岐に到着。この分岐から弓折乗越までの区間はまだ歩いたことがないので、弓折乗越と鏡平山荘を経由して遠回りして下山します。

この美しい稜線も見納め。

せっかくなので、抜戸岳山頂に寄り道。山頂はルートから少しだけ逸れています。

ルートに戻り、左前方に黒部五郎岳と薬師岳を眺めながら弓折乗越方面へ。気持ち良さそうな稜線です。

ルートに戻って40分ほど進むと、眼下に秩父平。ここを下ります。

秩父平はハクサンイチゲとシナノキンバイの群落。

下ってから振り返るとこんな感じです。

このあたりは登山道に枝が張り出していて歩きづらいですが、道に迷うことはありません。

このあたりまで来ると、黒部五郎岳のカールが少しだけ見えるようになります。

ミヤマダイコンソウの群落。今回の山行では最も多く見られた花でした。

双六小屋が見えました。

今回の山行で最後のピークとなる弓折岳が目の前に。

10時に弓折岳山頂に到着。

山頂から少し進むと弓折乗越に到着。ここからは以前に通ったことがあるルートです。

弓折乗越から見た西鎌尾根と北鎌尾根。

眼下には鏡平山荘。下山開始です。

10時40分に鏡平山荘に到着。

1日15食限定のかき揚げうどんとコーヒーフロートを注文。

鏡平といえばこの風景。

11時5分に下山再開。歩きやすい小池新道を下ります。

川まで下りてきました。

ここからは長い左俣林道を歩きます。

13時15分にわさび平小屋に到着。自分はスルーしましたが、多くの方がそうめんを味わっていました。

14時15分に新穂高温泉に到着！！

「いや〜、お疲れさまでした！！」とならないのが、鍋平駐車場利用者の悲しいところ。鍋平駐車場に向けてジメジメした登山道を登り返します。「新穂高ロープウェイは休業中だから歩いて上がるしかない」と思っていたら、昨日から運行再開していたのね・・・。

14時55分に鍋平駐車場に到着。これで本当に下山完了です。

感想

roger2

　初日は笠新道を登り、2日目は弓折乗越から鏡平山荘を経由して下山しました。笠ヶ岳は北アルプスの百名山で唯一登っていなかったので、いつか登りたいと思っていましたが、体力的に大変そうなのでズルズルと後回しに・・・。
　実際に登ってみると、暑さもあって確かに体力的に大変でしたが、想像以上に良いルートでした。小池新道では双六小屋方面に向かう多くの登山者とすれ違いましたが、笠新道〜笠ヶ岳〜抜戸岳〜弓折乗越の区間は人も少なく、静かな山行が楽しめました。
　笠ヶ岳山荘はスタッフの皆さんが感じが良いので、ぜひ利用してみて下さい！！
　それから皆さん、登山靴の中にボールペンのキャップが入っていないか良く確認してから履きましょ〜。