北岳~間ノ岳~農鳥岳 (白峰三山) 広河原~奈良田
- GPS
- 17:06
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,560m
- 下り
- 3,227m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 7:16
- 山行
- 8:31
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:44
天候 | 5日 晴れのち雨 6日 曇り 風弱い 最高気温 山頂付近で12~14℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 特別な危険箇所は無い |
その他周辺情報 | 奈良田温泉女帝の湯を利用 700円 トロトロ感のあるぬる湯でのんびり。 鄙びた街並みから風情があります。 |
写真
感想
8月前半のシフトで連休が取れそうだったため、7月末で急遽画策。1泊で行こうとするとどうしても北岳山荘に宿泊したいところだが、予約状況×。ところが、2日ほどして、天気予報が悪化。てんきとくらすがC判定に変わると一気に空室多数になる。悩ましいところだが、これを逃すと再度スケジュールを設定するのも難儀することが予想されるので、決行することとし、北岳山荘を予約。
当日は自宅を3時半前に出発。5時過ぎに奈良田の駐車場到着。5:30のバスに間に合った。バスは2台運行だったが、乗車は25名程度。奈良田駐車場は十分空いていた。
6:20広河原到着。広河原インフォメーションセンターは登山者のための拠点施設になっていて、登山情報やトイレなどが整備された綺麗な施設だった。2階に登山届が設置してあるので、記入してその場で提出する。さすが人気の北岳と感じさせる充実ぶり。
6:30出発。この時点では青空が広がり北岳方面が見えているものの、天気予報では午前中には曇りになる。他の人の比較ができないが、渋滞というほどの登山者数ではなさそう。ただペースはまちまちなので、抜いたり抜かれたり、だいたいペースが近い人が固まってくる。
2時間強で白根御池小屋到着。ザックの重さが肩にかかり痛い。朝食を摂る。気合を入れ直し、再び厳しい登りに。この辺りから一気にガスが出てきて予報通りの展開に。でも名前はよく分からないがいろんな花が咲いていて癒される。途中小太郎尾根分岐で休憩をはさみ、11時半過ぎ肩の小屋到着。多くの人がここで休憩を取っているので、自分も昼休憩に。休憩中雨がパラつき始める。暑いので迷うところだが、ザックカバーとカッパは上のみを装着。40分ほどで山頂到着。ガスに覆われているため、日本2位の高度感は全くなし。一応看板バックの写真を自撮りするが、疲労感以外に登った感はない。おにぎりやら補給していると、イワヒバリがすぐ近くまでやってきた。一瞬雲の切れ間から青い空が見えたりするが、眺望は厳しそう。また、雨雲レーダーによると13時頃から雨が降りそうな予報のため、北岳山荘に向かう。最後30分程度は雨に降られたものの13:47北岳山荘到着。
間ノ岳という部屋を案内される、大部屋ではあるものの両側に衝立があるので、ある程度プライベート空間を確保することができる作りになっていて良かった。朝も早かったので荷物を放って、ひと眠り。17:00から夕食のため起きるも、だるい。いつものあれが来た感じ。食堂に向かい着席を促され夕食を食べ始めるも、食が進まない。去年の唐松岳、おととしの富士山でもそうだったが、小屋に到着してから頭痛が始まるのだ。恐らく高山病の類いだと推測しているのだが、今日は好調だった(少なくても「今日は大丈夫そう」と思っていただけに)ショックだ。夕食後に小屋の方から明日の天候や諸注意を聞いた後で、北岳診療所からのお知らせということで、スタッフの方が「何かありましたらお気軽に」なんていってくれたもんだから、夕食後診療所を尋ねることに。診療所は別棟とはいえ、すぐ目の前にある。待合室から診察室に通され、学生の担当者から問診を受ける。その後ドクター登場。血中酸素濃度を測定してみましょうということで測ると81~82程度で、先生曰くかなり低いですとのこと。先生に「口すぼめ呼吸」なるものを伝授いただきやってみると、今度は91~94程度に劇的に回復!即結果が出てびっくり(゚д゚)!軽度なので下山を推奨するレベルでもないという先生のお墨付き?もいただき、カロナール錠をいただき、診察終了。これは本当にいいことを教えていただきました。3,000m級に行くとこれまで毎回のように悩まされていたのが、この呼吸法により発症を抑えられそう。恐らく小屋につくと息が落ち着くと同時に、呼吸が浅くなり、結果的に血中酸素濃度の低下を招いていたのではないかと推測される。
受診してみて本当に良かった。今後の山行にも適用できることを思うと、計り知れないほどのメリットです。昭和大学北岳診療所担当の皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
夜中たたきつける雨音で目が覚める。小屋内はほぼ電波が無いのでなかなか天気予報すら見ることができないが、辛うじてチェックできた情報では明け方5時ごろには雨が止む予報。日の出は4:50すぎの予報なので、4:30出発と思っていたが、3:30まで眠れずにいた後気が付いたら4:30に。慌てて準備して5:10出発。やや出遅れたが、狙い通り雨は小降りになっていて、出発してすぐに上がった。その後間ノ岳迄がこの2日間のハイライト。ようやくの眺望を得ることができ、北岳、鳳凰や仙丈、塩見など南アルプスの主な山々を見ることができた。中白根、間ノ岳、西農鳥とアップダウンを繰り返し、農鳥岳到着が9:20頃。小屋で受け取った弁当を食べていると下からヘリが飛来。荷揚げとちょっと違う感じで、広河内岳ぐるぐる旋回したりしたあと西農鳥の方へ行き、しばらくホバリング。後でネットのニュースで要救助者の救出だったと知る。
あとはひたすら下るだけ。過去に経験したことの無い高低差2,000m超の長くキツイ下りをゆく。途中道連れになった岡崎市の方と、小松市の方とお互い励ましあいながらひたすら頑張る。途中大門沢小屋にて休憩を入れたものの、一気に下り、15時前に発電所に到着。15:09発のバスに間に合ったため、バスで奈良田に帰着。
終始曇りがちの天候だったが、2日目朝イチで見られた景色で満足。天気予報の割には行動中実際に雨に降られたのは30分程度だったので、まあよかったかと。
このあと2日ほど過去最大級の筋肉痛に見舞われた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する